更新日:2024年4月19日

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星空観察

神奈川県青少年指導者養成協議会 自然体験活動 虎の巻

人工の灯りが少ない場所から見る星空は、子どもから大人まで誰しもが感動を覚えるものです。宇宙の神秘について考えながら観るもよし、星座を探しながら観るもよし、ただ星空をぼーっと眺めるもよし。星空観察にこうしなければならないという決まりはありません。小学校では4年生の理科で、月の動き、星の明るさ・色、星座について学びます。ここでは、天体望遠鏡のような大掛かりな道具は使わずに、参加者と一緒に星空観察を楽しむ方法を紹介します。

あると良いもの

懐中電灯、星座早見盤(※)、双眼鏡
※施設によっては貸出を行っている場合があります。なければその季節に見える星座の図をプリントして配ることで代用できます。

事前準備

  • 指導者は明るい時間に実施場所を下見しておきます。
  • 観察する場所からの方位を確認しておきます。方位磁石を使うと方位がわかりますが、日本では針の指す北は真北より5~10度西へずれています。正午頃に地面に棒を立ててできる影は、ほぼ北の方向に伸びます。
  • 出発前に明るい場所で星座早見盤の使い方について説明します。

まずは北極星を探そう

星を観察する際には、まず実施場所からの方位を知る必要があります。北極星はいつでも北の空にあるため、北極星を見つけることで方位を知ることができます。また、その季節を代表する星座を見つけ、それらの星座を手掛かりにすると北極星を見つけやすくなります。

例:夏→夏の大三角形、秋→秋の大四辺形(ペガスス座)やカシオペヤ座、冬→オリオン座、春→北斗七星

星座早見盤を使って星座を探そう

方位が分かったら、星座早見盤を使って星座を見つけてみましょう。

  1. 星座早見盤の周囲にある月日の目盛りと回転円盤の時刻目盛りを、星座盤を回転させて一致させます。
  2. 自分の立っている場所での方位と、星座早見にある方位を一致させて、頭の上にかざして星を見比べましょう。
    ※星座早見盤は頭の上にかざして見るため、東西は地図とは逆になっています。
  3. 見えている星座にまつわる神話について話してみるのも良いです。

双眼鏡で天の川を観察しよう

夏なら、南の地平線から頭上のあたりにかけて天の川を見ることができます。双眼鏡を向けるとこれが無数の微光星の集まりであることがわかるでしょう。天の川の正体は、私たち太陽系の属する2000億個もの星の大集団「銀河系」の姿をその内側から眺めていることによるものですが、子ども向けには七夕伝説等の話をする方が身近に感じられて良いかもしれません。

道具がなくても

星座早見盤や双眼鏡がなくても、普段は見られないような星空を肉眼で観察するだけで貴重な体験です。星空を眺めて、感じたことや気づいたことを仲間と共有しましょう。

もし天候が悪く星が見えない場合は、その季節に見られる星空が描かれたシートを配布して、グループごとにオリジナル星座を作る活動も面白いかもしれません。ぜひその星座にまつわるオリジナル神話も考えて発表しましょう。

 

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