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更新日:2024年4月19日
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神奈川県青少年指導者養成協議会 自然体験活動 虎の巻
野外炊事は、火の扱いに慣れる貴重な体験の場です。また、普段とは違う様々な調理器具を扱えるのも醍醐味です。調理器具によって料理の向き不向きがあるので、用途に応じて使い分けましょう。
ここでは、野外炊事で役立つ調理器具と、炊飯に役立つ豆知識を紹介します。
ソラマメ型や丸型、角型など様々な形がある。外ぶた・中ぶた・本体からできていて、4合炊きのものが多い。4合の飯盒は中ぶたで2号、外ぶたで3号の米を計ることができる。ご飯を盛りつけた後は、空になった飯盒に水を張っておくと、洗うときにご飯つぶが取れやすくなる。火が残っていれば、お湯を沸かしておくと、特に寒い時期の食器洗い時などに役立つ。
メスティンは飯盒を英訳したものだが、昨今メスティンといえば、角型で長方形のものを指すことが多い。取っ手があるので、フライパンのような感覚で使うこともできる。サイズが違うものを用意すれば、重ねて収納できる。その利便性から、近年のキャンプブームとともに注目されている。「映える」料理と相性がよさそう。
丸型のものが多いが、角型もある。丸型は火の通りが均一で、中が洗いやすい。角型は例えばインスタントラーメンを茹でやすい。それぞれに良さがあるので、調理の目的によって選ぶとよい。違う大きさの鍋を重ねて収納でき、コンパクトになるので持ち運びやすい。個別に作れるのもメリットの一つ。一般的な鍋に比べて薄手のため、空焚きをしないように気を付けたい。
鋳鉄製のものが一般的。鍋に厚みがあるため、鍋全体が均一の温度に保たれる。また、蓋が重く密閉性が高いため、圧力鍋と同じように高圧で調理ができる。とにかく重いが、調理方法として焼く(オーブン)、煮る、蒸す、燻す(スモーカー)、揚げる、炒める等ができ、無水鍋としても使え、重宝する。ダッチオーブンならではの豪快な料理を、一度は味わっておきたい。
蓋と本体が密着していて、カタカタと音がせず、ずれないものが良い。アウトドアショップやホームセンター等で販売されているが、様々な種類があり、完成度が大きく異なるので、購入の際は店員に用途を相談するとよい。
昨今「スキレット」といえば、鋳鉄製で肉厚、小型のフライパンを指すことが多い。一般的なフライパンよりも熱を伝えやすい。また、熱を蓄えやすいので、調理後の料理が冷めにくい。ダッチオーブンよりも軽く、蓋があればダッチオーブンのように高温調理もできる。
小さい鍋類を火にかけるのに適した、コンパクトな一口のコンロ。ガス式は扱いやすいが、火力は外気温の影響を受けやすい。ガソリン式は火力が強く火は安定するが、ガス式よりも手間がかかる。
料理を炙ったり焦がしたり、いざというときは薪や炭への着火も簡単いできる便利なバーナー。CB(カセットボンベ)缶を使うものやOD(アウトドア)缶を使うもの、ガス充填式などがある。缶の向きを誤ると爆発などの危険が伴うため、指導者は事前に使用上の注意をよく理解しておく必要がある。
炭を使ってピザが焼けるダンボール製の窯を、なんと、自分たちの手で作ることができる。スモークウッドを使えばスモーク調理もできるスグレモノ。しかし、簡易的なものであり、箱が燃える可能性もあるので、火が燃え移らない安全な場所を確保したい。
米一合の体積は180mlで、その重さは約150gです。米一合に対して、水は200ml(200g)前後が基本です。米一合の炊きあがりは約350gです。
また、ご飯一膳(茶碗一杯)は炊きあがりで約150gです。つまり、ご飯一合(約350g)は、二膳分よりも少し多くなります。参加する子どもの成長段階に合わせて、炊くご飯の量を調節しましょう。
災害時などは、食器を洗う水さえ貴重な場合があります。ご飯を炊く鍋を汚さない工夫として、耐熱性のポリ袋に米と水を入れて炊く方法があります。ポリ袋は、高密度ポリエチレン製で厚さ0.01mm以上の半透明のもので、理想の厚さは0.02mmくらいです。
米と水を入れ、できる限り空気を抜いてからポリ袋の端を結びます。お湯が沸騰した状態の鍋に袋を入れますが、袋の口がお湯に沈まないようにし、袋が火や鍋のふちなど熱い部分に触れないように調節して、弱火で袋ごと30分煮れば炊きあがります。袋の口を鍋のフタで挟むとよいでしょう。
また、皿が洗えない場合であれば、皿にラップを巻き、その上に料理を盛り付けることで、皿をきれいなまま保つことができます。
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