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更新日:2024年4月19日
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神奈川県青少年指導者養成協議会 自然体験活動 虎の巻
フォトテーリングとは写真を用いたオリエンテーリングのことで、地図と写真を見ながらそれぞれの写真の場所を探し、その場所で写真に関する課題を解いていくものです。
ネイチャーフォトテーリングは身近な自然と触れることができるフィールド内を歩きながら、あらかじめ用意された写真を見て、そこに設定された課題を解いてゴールを目指す、野外レクリエーションゲームです。普段見落としがちな自然を発見でき、また、グループでわいわいがやがやと、ああでもない、こうでもないと話し合いながら楽しんで散策できます。
フィールド地図に掲載されているフィールドポイント(以下FP)を探し、そこに設定された課題を解きます。どのFPから始めても構いません。制限時間内にできるだけ多くの課題を解くことが目的です。
フィールドとして県立公園等の大きな都市公園を使えると、トイレ等もあるので便利です。制限時間は、60~90分程度、半径は500mくらいがよいでしょう。昼時をまたぎ、弁当を持たせて実施することもできます。その場合、弁当の時間は30分程度に設定します。
多様な自然環境があると自然に関する課題が出しやすく、また、景色が良くて変化に富んだフィールドであれば飽きずに楽しめます。
あらかじめ危険箇所を確認しておき、フィールド地図上にポイントして、子どもたちには近づかないように指示をします。
地域のできるだけ詳しい地図を入手します。市町村で1万分の1または2万5千分の1の地形図を発行、販売もしていますので、役所に問い合わせてみましょう。その他に、観光課などで出している観光用の地図なども役に立ちます。
市町選定したフィールドをくまなく踏査して、課題の題材となるものを写真に撮ります。制限時間が60分程度なら10ポイント、90分程度なら15ポイントを設定します。
地図上で選定したFPを、3人程度で実際に回ってみます。
制限時間内にすべてのFPを回れないようであれば、FPを減らすか、または逆に制限時間を増やします。
実施する時期は春秋にすると課題づくりがしやすくなります。春であれば何かしら花が咲いています。秋には花も咲いていますし、草木の実がなっていたり、ドングリが落ちていたりします。
課題は知識を問うものではなく、写真を見ただけでは分からず、現場に行ってみて初めて分かるようなものにします。
身近な自然を題材に課題を考えます。春と秋に分けて、いくつか例を示します。
正解:甘い香り、美味しそうな香り等
ジンチョウゲは三大香木の一つとされ、別の名を千里香と呼ばれます。春には上品な甘い香りが、離れていても漂ってきます。
正解:葉の形
葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるというのが名前の由来で、冬にも畑や田んぼに咲いています。
正解:スペード(描いた葉の絵も確認)
ドクダミは、葉をちぎったりすると悪臭とも言うべき臭いを放ちます。この臭いは葉だけでなく、花にもありますが、花はよく見るとなかなかに可愛らしい植物です。
正解:黒紫色(紫色)
ヨウシュヤマゴボウという外来種で、果実と根が有毒です。根がゴボウに似ていることから名がつきました。ヒヨドリやキジバトが実を食べ、糞をすることで種子が散布されます。
正解:同じ実を拾ってくれば正解
クヌギの実は雑木林を代表するドングリです。他のドングリに比べて丸みが強く、ドングリごまを作って回すと逆さごまになります。
正解:全員の洋服に付いていれば正解
アメリカセンダングサという外来種の植物です。この実はいわゆるひっつき虫というもので、動物の体に付いて、遠くまで運んでもらうことで、種子を散布します。
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