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更新日:2024年9月27日
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「三浦一族」の歴史をたどることができるゆかりの場所と、三浦一族ゆかりのイベントについて紹介します。
満昌寺(横須賀市)
源頼朝が源氏再興の捨石となった三浦大介義明を弔うため建立したと伝えられています。頼朝は義明の十七回忌に列席し、義明の霊に「身は果てても今日まで共に生きている」と語ったとされることから、義明の享年89に17を加えた106歳という数え歌が「鶴は千年、亀は万年、三浦の大介百六つ」という祝い詞となり、広く流布しました。
本堂裏の御霊社は和田義盛の建立といわれ、義明を神格化した衣冠束帯の鎌倉期作の坐像(国指定重要文化財)が祀られています。
満昌寺(まんしょうじ)
【拝観】要予約(拝観料300円、小学生以下無料)
【問合せ先】電話046-836-2317 横須賀市大矢部1-5-10
【行き方】京急北久里浜駅から「大矢部・新岩戸団地循環」バス停「大矢部3丁目」下車徒歩10分
木造観音菩薩立像(満願寺)
佐原義連開基とされ、鎌倉初期創建と考えられます。境内から出土した古瓦に、源頼朝が建立した鎌倉永福寺や鶴岡八幡宮から出土したものと同類のものが含まれることから、三浦義明を追善するために頼朝が発願した供養堂ではないかという説もあります。
国指定重要文化財の観音菩薩立像と地蔵菩薩像は、2mを超える像高、玉眼を用いた意志的な面相、量感に富む堂々たる体躯が見る者を圧倒します。観音菩薩立像と浄楽寺阿弥陀三尊像の両脇侍との共通性から、運慶または運慶工房のものと考えられます。
後に、義連の子家連が、梵宇(寺)供養のため京都泉涌寺(皇室ゆかりの寺)の開山俊芿(しゅんじょう)を三浦の館に招いています。都から高僧を招くことができたその財力が偲ばれるエピソードです。
満願寺(まんがんじ)
【拝観】要予約(拝観料300円)
【問合せ先】電話046-848-3138 横須賀市岩戸1-4-9
【行き方】京急北久里浜駅から「大矢部・新岩戸団地循環」または「YRP野比駅行き」バス停「岩戸」下車徒歩5分
浄楽寺(横須賀市)
浄楽寺の開創は明らかではありませんが、1189年に和田義盛が夫人小野氏と共に発願し、運慶により造像された仏像5体がその起源とされます。全国に18体あるとされる運慶真作に含まれ、いずれも国の重要文化財に指定されています。また全国でも運慶作の阿弥陀三尊像が揃っている作例は唯一といえます。いずれも檜の寄木造りで、阿弥陀三尊には神秘的かつ格式の高さを表現した彫眼を用い、毘沙門天・不動明王には写実的で力強い玉眼が用いられています。この彫眼と玉眼の使い分けには運慶の信仰を感じ取ることができます。和田義盛は仏教に篤く、三浦半島に多くの寺院を建立し、数々の造仏を行ったとされますが、現在では浄楽寺だけが、開創当時の運慶作の仏像を安置しています。
浄楽寺(じょうらくじ)
【拝観】要予約(拝観料500円、一般公開200円)一般公開 毎年3月3日、10月19日
※浄楽寺WEB予約フォームより予約
【問合せ先】電話046-856-8622 横須賀市芦名2-30-5
【行き方】JR逗子駅から「大楠芦名口行き」または「横須賀市民病院行き」他バス停「浄楽寺」下車すぐ(バスの所要時間約30分)
雨天時は文化財保護のため、拝観をお断りする場合があります。
滝見観音像(清雲寺)
清雲寺の縁起では、第3代衣笠城主三浦義継が父為継(1108年没)の供養のために建立し、父に似せた毘沙門天像(県指定重要文化財)を彫らせ本尊としたといわれています。しかし、その技法から鎌倉後期、運慶の系統を引く仏師による作ともいわれています。
現在の本尊「滝見観音」は、もともと近くの円通寺(廃寺)の本尊でしたが、江戸後期にこの寺に遷されました。縁起では滝見観音は為継の父為通(1083年没)が請来したといいますが、その造立は南宋時代(1127~1279)で年代が合わないため、承久の乱後、宗像社領(福岡県)の預所となった三浦泰村が大陸貿易の中で請来したと考えられています。
滝見観音は、膝を立てた半跏像(遊戯像)で、中国産の堅い桜桃の寄木造りです。目にはガラス様の玉をはめ込み、毛髪、瓔珞などは中国独特の練物です。本堂裏には近くの円通寺(廃寺)のやぐらから移された三浦為通・為継・義継の3代の墓と伝わる五輪塔があります。
清雲寺(せいうんじ)
【拝観】要予約(志納金)
【問合せ先】電話046-836-0216 横須賀市大矢部5-9-20
【行き方】京急北久里浜駅から「大矢部・新岩戸団地循環」バス停「大矢部3丁目」下車徒歩6分
三浦一党出陣武者行列
衣笠を根城に鎌倉幕府創建に大きな役割を果たした三浦氏を偲び、衣笠さくら祭の際に隔年で行われています。
鎧甲冑に身を包んだ武者達が、衣笠駅前通りを練り歩く様子は勇壮で見応えがあります。
三浦一党出陣武者行列
【実施】隔年4月下旬
【場所】JR衣笠駅前通り
【問合せ先】衣笠観光協会(電話046-853-1611)
道寸祭り~笠懸
平安時代から戦国時代に至るまで、約450年に及び三浦半島中心に栄華と盛衰の歴史を繰り広げてきた三浦一族は、1516年に新井城で北条早雲に攻められ、滅亡します。
三浦一族終焉の地となった油壺での3年にも及ぶ壮絶な攻防戦と悲話は、現在も多くの人の心を打ちます。「道寸祭り~笠懸」は往時の武者たちの勇壮さを偲ぶことができます。
道寸祭り~笠懸(かさがけ)
【実施】5月最終日曜日
【場所】油壺荒井浜海岸
【問合せ先】三浦市観光協会(電話046-888-0588)
企画調整部 商工観光課
電話 046-823-0433
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