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更新日:2025年4月4日
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大井町内の高齢者施設内で提供された給食を原因とする食中毒が発生し、小田原保健福祉事務所足柄上センターは令和7年4月3日(木曜日)に、給食施設の営業者に対し、営業禁止処分を行いましたのでお知らせします。
1 概要
令和7年3月31日(月曜日)、大井町内の高齢者施設(サービス付き高齢者向け住宅)から、「3月29日(土曜日)以降に複数の入居者及び職員が嘔吐、下痢等の症状を呈している。」旨の連絡が小田原保健福祉事務所足柄上センターにありました。
当センターが調査を行った結果、次の理由から、本日、この高齢者施設内にある給食施設が提供した食事を原因とする食中毒と決定しました。
2 摂食者数
57名(男性:21名 女性:36名)(調査中)
3 患者数
27名(男性:10名 女性:17名)(調査中)
(うち男性1名が3月31日に亡くなられていますが、死亡原因との因果関係は不明です。)
4 入院者数
1名(すでに退院しています)
5 初発日時
令和7年3月29日(土曜日)7時00分頃(調査中)
6 主な症状
嘔吐、下痢、発熱、食欲不振等
7 原因施設
名 称 グランデュオイルカ 二号館
営業者 ケアサービス株式会社 代表取締役 村上 孔一
業 種 飲食店営業
所在地 神奈川県足柄上郡大井町金子1012-1
8 原因食品
調査中
3月28日(金曜日)昼食で提供された主なメニュー
主なメニュー:タンドリーチキン、マカロニサラダ、ゆかり和え、御飯、かき玉汁
9 病因物質
ノロウイルス
10 措置
原因施設に対して、4月3日(木曜日)から営業禁止
(なお、同施設は4月2日(水曜日)夕食から営業を自粛しています。)
4月4日(金曜日)営業禁止解除
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件 数 |
患 者 数 |
死 者 数 |
令和7年1月1日から4月2日 |
34件 |
544名 |
0名 |
令和6年同期 |
30件 |
353名 |
0名 |
令和6年(1月から12月) |
84件 |
951名 |
0名 |
ノロウイルスは、急性胃腸炎を起こすウイルスで、感染すると下痢や嘔吐、発熱などの症状を呈し、2~3日で回復しますが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では重篤な症状になることがあります。
また、非常に感染力が強く、ごく少量のウイルスで発病します。感染者の便や嘔吐物には多量のノロウイルスが含まれ、二次汚染(汚れた手などを介して食品を汚染すること)なども食中毒発生の原因となります。
ノロウイルス電子顕微鏡写真
(神奈川県衛生研究所撮影)
1 外出先から帰宅した後、トイレの後、調理の前、食事の前には石けんを使ってよく手を洗いましょう。
2 まな板など調理器具は、十分に洗浄し、熱湯や塩素系漂白剤で消毒をしましょう。
3 嘔吐物、排泄物などを処理する場合は、直接触れないようにしましょう。もし、触れた場合には、石けんを使ってよく手を洗いましょう。
4 カキなどの二枚貝が感染源になることがあるので、二枚貝の取扱いには十分注意し、中心部まで加熱調理(85℃~90℃で90秒以上)して食べましょう。
(問合せ先)
神奈川県小田原保健福祉事務所足柄上センター
生活衛生課長 黒澤 電話 0465-83-5111 内線420
神奈川県健康医療局生活衛生部生活衛生課
課長 宮崎 電話 045-210-4930
食品監視グループ 藤嶋 電話 045-285-0741
このページの所管所属は健康医療局 生活衛生部生活衛生課です。