更新日:2024年12月27日

ここから本文です。

第11回 山・川・海の連続性を考える県民会議

相模ダムを見学し、県民の皆様と意見交換を行う県民会議を開催しました。

第11回 山・川・海の連続性を考える県民会議

県では、山から海までの土砂の流れを一体として捉えた、総合的な土砂管理による川づくり・なぎさづくりの取組を進めています。

そこで、相模ダムを見学し、山から海までの土砂の流れの改善に向けた取組等について、学識経験者や県民の皆様と意見交換を行う「第11回山・川・海の連続性を考える県民会議」を以下のとおり開催しました。

1.開催日時

令和6年11月9日(土曜日)13時00分から17時30分まで

2.タイムスケジュール

時間

内容

13時00分 JR横浜線・相模線・京王相模原線 橋本駅周辺 集合(貸切バスによる移動)
14時00分 相模ダム(本堤・しゅんせつ事業箇所)を見学
16時00分 津久井湖記念館で意見交換
18時00分 JR横浜線・相模線・京王相模原線 橋本駅周辺 解散

3.参加人数

12人

4.主催

神奈川県、なぎさづくり促進協議会

5.開催結果

現場見学

県企業庁相模川水系ダム管理事務所職員から、相模ダムとしゅんせつ事業について説明を受けながら現地を見学しました。

相模ダム

相模ダム見学の様子

sagamidam_hontei

相模ダム(本堤)

 

鶴島陸揚施設

鶴島陸揚施設見学の様子

意見交換会

埼玉大学淺枝名誉教授から総合土砂管理について説明をいただいた後に参加者の皆様と意見交換を行いました。

総合土砂管理について(PDF:9,804KB)

座長
柴山 知也 中央大学研究開発機構 機構教授 
討論者
淺枝 隆  埼玉大学理工学研究科 名誉教授
淺野 貴浩 国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所海岸課 地域防災調整官
石坂 智  神奈川県企業庁 相模川水系ダム管理事務所長
井塚 隆  神奈川県水産技術センター内水面試験場 専門研究員
細川 順一 神奈川県県土整備局河川下水道部 砂防課長
塚本 健介 神奈川県県土整備局河川下水道部 河港課長
荒井 千里 神奈川県県土整備局河川下水道部 防災なぎさ担当課長

意見交換会

意見交換会の様子

gakushiki

学識経験者

討論者

討論者

主な質問・意見

<参加者>

山に木がない状態では、雨などで山が削られ、河川や海岸に土砂が供給されるため、河川や海岸にとってはよいことかもしれないが、長期的には山の形状が変わってしまうことを考えると、全体としてよいことなのか。

<討論者>

山から河川に土砂が流れることによって、山が低くなるぐらい山の形が変わるには、おそらく1万年とか、そのぐらいの年数が必要となる。その一方、日本には多くのプレートがあり、山が隆起していることから、高さのバランスが保たれているという仮説がある。

<参加者>

ダムの土砂をダンプトラックなどで運搬するのではなく、河川の力で下流に流すということはできないのか。

<討論者>

ダムの下流に置き砂という手法で流すことは可能であるが、ダムでは下流に流す水の量を制御しているので、少ない水でも効率的に土砂を流せるような工夫が必要である。

<参加者>

河川に土砂を供給するためには木が無い方がよいという話であるが、一方で水源という観点では森林を保全しなければならないという状況の中、どのような対策が望ましいのか。

<討論者>

森林や河川、海岸など立場が変われば、当然違う意見が出るが、一人の専門家の意見だけを聴くのではなく、様々な意見を聴いた上で地域の方々が判断していくというプロセスが重要である。

6.アンケート結果

  • 子供のころの昭和30年代と現在とはだいぶ変わってしまったが、山・ダム・川について考えるよい機会でした。
  • ダムでの土砂対策は知っていたが、山・川・海の連続性を考えて処理されていることを知って、驚いたと同時に感心しました。
  • ダムからの土砂のしゅんせつの現場を見て、養浜についての実感がわきました。
  • 各分野の専門的な話も伺い、とても勉強になるとても有意義な時間でした。
  • 水は欠くことができない必需品であり、自分の生活が多方面に色々の方に支えられていることを知りました。

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は県土整備局 河川下水道部河港課です。