更新日:2024年6月12日
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「安全・安心まちづくりハンドブック」空き巣対策について説明しています。
「空き巣」とは、家人等が不在の住宅の屋内に侵入して金品を盗む犯罪です。
一般住宅、集合住宅(アパート、マンション等)、ともに窓ガラス等を破って屋内に侵入する手口が最も多いとされています。また、カギの掛け忘れで侵入されたケースも多いとされています。日ごろから、「自分の財産は自分で守る」といった防犯意識を高め、「空き巣」の防止対策を進めましょう。
「空き巣」防止対策の基本は戸締りの徹底です。「ゴミ出しなど、少しの間でも必ず戸締りをする」、「トイレの小窓等、盲点となりやすい所にも忘れずに戸締りをする」など、外出前にもう一度戸締りの確認をする癖をつけましょう。
空き巣犯の大半が、侵入に要する時間が5分以上かかる場合にはその場所での犯行を断念するという統計(表参照)もありますので、確実な戸締りと併せて、ドアやサッシへ複数の錠を設置するほか、破壊が困難な錠前・窓ガラスに交換することを検討しましょう。
また、空き巣を含め犯罪を企図する者は、地域の住民から声を掛けられ、姿を見られることを嫌います。「おはよう」、「こんにちは」等、普段からご近所同士で声を掛け合い、見慣れない人には、「どちらへ?」、「何か御用ですか?」等と声を掛けるようにしましょう。犯罪者は、たったこの一言で、「顔を見られた」と思い、その場所での犯行を躊躇(ちゅうちょ)するものです。
そのほか、空き巣犯は、明かりや音も嫌いますので、「センサー付ライト」(センサーの検知範囲に人が入ると照明が点灯するライト)や「窓用防犯ブザー」(窓ガラスを破壊しようとすると、その振動で警戒音が鳴る)などの防犯機器を設置することも効果的です。
「防犯性の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」は、一定の防犯性能試験(侵入するのに5分以上の時間を要するなど)に合格した部品を「防犯性能の高い建物部品」として公表しています。
この目録登載部品には、CPマーク(共通標章)がついています。
なお、この目録については(公財)全国防犯協会連合会のホームページに掲載されています。
空き巣の半数以上がこのガラス破りという手口で屋内に侵入しています。特に、周囲からの見通しの悪い居間などの「掃き出し窓」からの侵入が多く、ドライバーなどで窓ガラスの「クレセント錠」周辺を破り、クレセントを開錠して侵入します。
【補助錠の例】
【面格子付窓】
耳かきのような金属工具を鍵穴に挿入し、ロックを開錠して侵入する手口です。
ドアにドリルで小穴を開けたり、ドアスコープを壊したりして、その穴から特殊な用具を挿入し、「サムターン」と呼ばれるドア内側のロック用つまみを回して開錠し、侵入する手口です。
「錠シリンダー」の扉の隙間から、特殊な工具(極薄のスチール工具)を差し込み、錠内部の「デッドボルト」と呼ばれるかんぬきを開錠する手口です。「ピッキング」と同様に、侵入の形跡がドアに残らないことが多いのが特徴です。
ドア錠付近の、ドアと壁の隙間にL字型の頑丈な工具(バール等)を強引に突っ込み、鍵を破壊して侵入する手口です。乱暴な手口ですが、手間がかからず短時間で侵入できるという特徴があります。
【カードプレートの取り付け例】
1.留守を悟られないようにする。
2.「隠し鍵」(郵便受けの中や植木鉢の下などに鍵を隠すこと)は、簡単に見つけられ、スペアキーを作られる可能性があるので、絶対にしない。
3.玄関のカギをかけずに、ごみを出しに行かない。
4.ふだん見慣れない人がいれば、積極的に「こんにちは。どちらにご用ですか?」などと声をかける。(犯人は、住民から声をかけられると、その周辺での犯行をあきらめる場合が多い。)
5.街路灯等の照明を拡充する。近所で話し合い、各家庭の門灯を夜間常時点灯させることも効果的です。
6.警備会社のホームセキュリティなどを導入することも効果的です。
7.各種防犯設備を設置している場合は、その旨を表示する。
(犯人に、防犯設備が施されていることを気付かせることが効果的です。)
このページの所管所属はくらし安全防災局 くらし安全部くらし安全交通課です。