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更新日:2024年9月17日
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神奈川県横浜川崎治水事務所
流域の急速な市街化に伴い、雨水の浸透量が低下し、短時間のうちに雨水が集中して河川に流出するようになり、沿川の住宅地や商店等は幾度となく水害に見舞われました。
しかし、治水対策を講じていくために、川を拡幅することは、沿川の密集状況からも非常に困難です。そこで、河川の途中から新たな河道を掘削して、洪水の一部を直接海に放流する「分水路」を整備することになりました。
昭和57年の出水状況(保土ヶ谷区)
分水路の名称は帷子川分水路といい、横浜市との協調事業として建設し、平成9年に完成しました。
帷子川分水路のルートは、帷子川中流部の横浜市旭区白根一丁目から地下トンネルを経て、横浜駅北側の旧派新田間川を利用し、横浜港までです。
地上からトンネルまでの深さは、最深部で約60m、平均約30mとなっています。これは、トンネルが通る丘陵地帯の標高が30mから70mと高低差があるためです。
帷子川分水路トンネル
帷子川分水路取水庭
帷子川の河口部は、地盤が低く高潮が発生すると、河道内を遡上し堤防を越え、大きな被害を与える危険性を持っていました。このことから、昭和48年に帷子川高潮対策計画を策定して、事業に着手しました。
具体的には、高潮による潮位の異常上昇や、都市化によって河川に雨水の流出する量が増大し、それに対処するため、鋼管矢板による護岸の根継(護岸の基礎部分の深さを継ぎ足すこと)や嵩上(かさあげ)(護岸の高さを上げる)を実施しています。また、地震対策として、河床の地盤改良をし、護岸を強化する対策を行っています。
帷子川標準断面図
都市河川は水質の向上とあいまって、都市化された街の中で貴重なオープンスペースとして、重要な役割を担っています。
帷子川では、川にふれあい親しむ場として、川辺町と川島町に親水護岸を整備し、人々に親しまれています。
川辺町親水護岸
横浜川崎治水事務所では「神奈川県水防災戦略」に基づき、氾濫の危険性が特に高い区間等について、堆積土砂の撤去や樹木の伐採を重点的に実施しています。
河川内に堆積した土砂や自生する樹木等について、河川増水時に川の流れを阻害することが懸念されたため、撤去作業を実施しました。
施工前
2020年11月
↓
施工後
2021年12月
横浜川崎治水事務所では、河川や水害に対する県民の皆様の理解を深めることを目的として、帷子川分水路の施設見学を受け付けています。
見学をご希望の方は、あらかじめ、当事務所河川第一課までお問い合わせください。
施設見学申込書[Excelファイル/14KB](エクセル:32KB)
「帷子川分水路カード」を作成しました。
カードには、分水路の写真や概要、こだわり技術などの情報が記載してあります。
施設名称 | 配布場所 | 住所 | 配布日時 |
帷子川分水路 | 横浜川崎治水事務所2階 | 横浜市西区岡野2年12月20日 |
午前8時30分から 午後5時15分 閉庁日には配布していません
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なお、県内の他の「遊水地カード」や「分水路カード」については、こちらを参照してください。
河川第一課
電話 045(411)2515
※河川区域の確認・法令に基づく各種申請は 許認可指導課 へお問い合わせください。
電話 045(411)2500(代表)
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