更新日:2024年11月12日
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全国初、神奈川県内の女性消防団員が連携し、実動訓練を実施しました
いつ起こるかわからない大規模災害に備え、女性消防団員同士が切磋琢磨しながら活動の幅を広げるため、全国の都道府県では初めて、県内の女性消防団員及び女性防火クラブ員14市町74名が連携して、実際の災害を想定した実動訓練を実施しました。
神奈川県では、首都直下地震や南海トラフ地震など、大規模災害の発生が懸念されています。大規模災害時は、常備消防だけで全ての現場の対処を十分に行うことが困難な場合も想定され、地域防災の中核である消防団の充実強化を図ることが大変重要です。
しかし、県内の消防団は、サラリーマン団員が6割を超えており、平日昼間など、参集できる消防団員が限られる場合もあります。そうした時に、女性消防団員が活躍できれば、より多くの県民の命を救うことが期待できます。
県内には、平成28年4月1日現在、1,309名の女性消防団員がいますが、全消防団員の4割近くが女性で、男女混成で活動している消防団がある一方、女性がいない又は少ない消防団や、活動が限られている場合もあります。
そこで、県内各消防団の女性団員が合同部隊を編成し訓練を行うことにより、お互いに切磋琢磨しながら活動内容を共有し、活動の幅を広げることをねらいとして実施しました。
こうした取組を通じて、女性消防団員の活動力を強化するとともに、取組を広くPRすることにより、消防団への女性の加入促進を図ります。
神奈川県内の消防団(リンク)
平成28年11月15日(火曜日)10時から15時まで
神奈川県総合防災センター・消防学校(厚木市下津古久280番地)
横浜市消防団(青葉・緑・港北・都筑・鶴見・瀬谷・旭・神奈川・保土ケ谷・西・南・港南・山手・加賀町・伊勢佐木・泉・戸塚・栄・金沢・磯子)、川崎市消防団(臨港・幸・川崎・中原・高津・宮前)、相模原市消防団、横須賀市消防団、鎌倉市消防団、藤沢市消防団、小田原市消防団、茅ヶ崎市消防団、秦野市消防団、海老名市消防団、山北町消防団
横須賀市佐原婦人防火クラブ、綾瀬市婦人防火クラブ、大磯町女性防火クラブ、湯河原町女性防火クラブ
講師:川崎市消防局警防部担当部長 原尻 賢司 氏
講師:横浜市消防局消防団課 丸山 正美 氏
トランシーバーの基本的な使い方を学び、大規模災害時を想定し、実際に情報受伝達を行うことで、知識及び活動技術を高める研修を実施しました。
講師:神奈川県安全防災局安全防災部消防課 仲間 美希 主事、同災害対策課 小松 恵実 主事、横浜市消防局中消防署 堀下 清美 氏、西澤 啓志 氏
普段、広報活動や防火指導等を中心に活動している方を対象に、大規模災害を想定し、心肺蘇生法やAEDを含む応急手当研修を行いました。
訓練指導・安全管理:県消防学校教官 協力:参加市町
サラリーマンが多い男性消防団員が不在となる平日昼間に大規模地震が発生、木造住宅密集地で火災が発生したと想定し、女性消防団員及び女性防火クラブ員のみで、災害現場における情報収集、消火、避難誘導及び救護等の一連の活動訓練を行いました。
訓練は、24名又は25名づつ3班に分かれ、各班それぞれで、指揮隊(3名)、第1小隊(6名)、第2小隊(5名)、第3小隊(5名)、救護隊(5名又は6名)を編成し、実施しました。
平成27年10月に開催した、かながわ消防フェア2015シンポジウムにおいて、女性消防団員のパネリストから、県域での女性消防団員の「顔の見える関係」を築きたいという提案がありました。
そこで、日ごろ各地域で活動している女性消防団員の県域での「顔の見える関係」を構築し、活動の活性化を図るとともに、女性消防団員のさらなる加入を促進することを目的として、平成28年2月に、全国でも珍しい女性消防団員によるワークショップを開催しました。このワークショップで、連携訓練実施の提案がありました。
参加者:12市町14消防団(クラブ)57名
ワークショップでの訓練実施の提案を受け、まずは、デモンストレーションを実施することとし、第50回神奈川県消防操法大会で、約3,000人の県民の前で、県内女性消防団員による女性消防操法披露、合同訓練デモンストレーションを実施しました。
女性消防団員の活動力向上だけでなく、女性消防団員の加入促進PRにもつながりました。
参加者:12市町22消防団72名
企画グループ
電話 045-210-3444
このページの所管所属はくらし安全防災局 防災部消防保安課です。