ホーム > 健康・福祉・子育て > 福祉 > 地域福祉・助け合い > 小田原保健福祉事務所 > 350-1-4F.MHz ODAWARA保福放送局♪ > ODAWARA保福放送局♪18号(2024年11月1日)
更新日:2024年12月1日
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地域の皆様に知っていただきたいことや、日々の暮らしに役立つ様々な情報等を、小田原保健福祉事務所の職員たちがゆるっとお届けします!
~ある夫婦の会話~
妻:「段々と冬が近づいて寒くなってきたわね~。寒い時は温かいお鍋が食べたくなるわ。」
夫:「お鍋と言えばしめじが欠かせない!スープにしめじの旨味がしみ込んで美味しいよね~。」
妻:「そうね~!そういえば糖尿病としめじって関係があること、知っていた?」
夫:「え⁉しめじを食べ過ぎると糖尿病になってしまうの⁉」
妻:「そうじゃなくて!糖尿病の三大合併症のことよ!」
糖尿病は血液中に糖分が多い「高血糖状態」が長く続く病気です。食べ過ぎや飲みすぎ、運動不足、ストレスなどの乱れた生活習慣によって、血糖を下げるホルモンである「インスリン」が十分に働けなくなり、発症する方がほとんどです。
糖尿病自体は命に関わる病気ではありませんが、自覚症状がないまま放置してしまうと様々な合併症を引き起こします。なかでも、神経(しんけい)、眼(め)、腎臓(じんぞう)に起こる合併症は、頭文字をとって「し・め・じ」といわれ、糖尿病の三大合併症です。
【糖尿病性神経症】
神経障害は最も多い合併症のひとつです。しびれや痛みに始まり、ひどくなると足の神経が麻痺します。怪我をしたことにも気づきにくいため、傷口から感染が広がり、足が壊疽して切断に至ることもあります。また歯周病にもなりやすいなど、お口にも影響があります。
【糖尿病性網膜症】
目の網膜に起きる障害です。高血糖の状態が長く続くと、眼の網膜に広がっている毛細血管が傷つき、進行すると失明することがあります。
【糖尿病性腎症】
高血糖状態が持続し、腎臓の内部に張り巡らされている細小血管が障害を受けることで発症します。悪化すると腎不全に移行し、血液透析などが必要となることもあります。
記録が残っている中では、日本最古の糖尿病患者とされている「光る君こと藤原道長」。道長も「のどの渇きや疲労感、視力の低下」等、糖尿病の症状に長年悩まされていたそうです。背中にできた「おでき」から細菌の毒が全身に回り、最期は敗血症で亡くなったと言われています。当時の庶民は質素な食事をしていた一方で、平安時代最高権力者だった道長は、美酒美食に加え、運動も不足し、権力闘争によるストレスも多い生活から糖尿病を発症していたと推測されています。
~夫婦の会話の続き~
夫:「糖尿病を長年放置すると、ちょっとした「おでき」も命取りになるのか…怖い病気だ…」
妻:「藤原道長の生活って、生活習慣が乱れがちな現代の私たちの生活と似ているところがあるわよね。「糖尿病は日本人の5人に1人がなる国民病」と言われているのも納得だわ!!」
夫:「今の生活習慣を見直して、糖尿病も糖尿病の「しめじ」も予防していこう!」
糖尿病について詳しくはこちら(神奈川県ホームページ「糖尿病対策(県民向け)」)
⇒https://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz6/cnt/f533784/index.html
「ODAWARA保福放送局」という名称は、地域密着の情報を発信するページを、身近なラジオになぞられて名付けたものです。(実際の放送は行っていません。)また、「350-1-4F」は、小田原保健福祉事務所の所在地番を転用したものですので、実在する周波数とは関係ありません。
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