ホーム > くらし・安全・環境 > 生活と自然環境の保全と改善 > 開発規制・生活環境の保全 > かながわの水源環境の保全・再生をめざして > 水源環境保全・再生かながわ県民会議の概要 > 第25回(第3期第6回)水源環境保全・再生かながわ県民会議審議結果
更新日:2020年8月7日
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次の審議会等を下記のとおり開催した。
第25回(第3期第6回)水源環境保全・再生かながわ県民会議
平成25年8月29日(木曜日) 15時00分から17時00分
神奈川県庁新庁舎5階 第5会議室
田中 充【座長】、天野 望【副座長】
青砥 航次、淺枝 隆、足立 功、井伊 秀博、五十嵐 淳一、井上 貞子、音羽 真東、片山 幸男、金森 巌、久保 重明、倉橋 満知子、木平 勇吉、坂井 マスミ、髙橋 克矢、中村 道也、中村 洋介、服部 俊明、林 義亮、増田 清美
平成25年11月22日
水源環境保全課調整グループ 担当者名 高乘、近藤
電話番号 045-210-4352
(田中座長)
ただいまから第25回(第3期第6回)県民会議を開会いたします。よろしくお願いいたします。
(田中座長)
それでは、議題(1)「施策調査専門委員会の検討状況」について、木平委員長からご報告をお願いいたします。
(資料1-1~1-3により木平委員長及び事務局から報告)
(田中座長)
ありがとうございました。24年度は第2期の初年度となりますが、その実績が出揃った状況です。それでは委員の皆様からご質問やコメントがございましたらお願いいたします。
(久保委員)
資料1-1の対照流域法に関してですが、4つの試験流域でかなり地質が違います。例えば東丹沢の第三紀層に限らず、堆積岩は一般的に一つの層でも泥岩や砂岩から構成されていますが、試験流域でボーリングなどを行って各対象とする流域の地質条件を比較しているのでしょうか。そこでの地質構造(断層等など)がどうなっているか、地質分布がどうなっているのかが気になります。その辺の考えをお聞かせいただきたい。
(田中座長)
ほかにご質問はいかがでしょうか。回答は後程一括して答えさせていただきます。
(中村洋介委員)
資料1-1のことで伺います。このようなモニタリング調査を継続的に行っていくことはすごく大事で、今後の計画に役立つことは言うまでもないのですが、もう一つ大事なことは、これを県民、市民に分かりやすく報告していくことではないかと思います。
河川のモニタリングでは、市民の方が調査に参加し、それが市民への啓発にもつながっていると思いますが、対照流域法のモニタリング調査ではどのように報告することを考えているのかお聞かせください。
(倉橋委員)
事業モニターで札掛に行った際に気になったこととして、道中で雨が降っていないのに崩壊している場所が見られたこと、それから札掛に通じる林道沿いでコンクリート擁壁が目立ちました。以前はもっと木に覆われていた気がしますが、何故コンクリート擁壁が増えたのか、分かれば教えてください。
(田中座長)
ただ今のご質問については、後程の事業モニター活動報告の際にお答えいただきたいと思います。
(中村道也委員)
森林塾とワイルドライフレンジャーについて、数字だけが強調されているように思います。例えば就労者が1~2年で結果を出すには早過ぎると思います。林業に従事するというのは、5~10年経ってそこできちんと生活しているかどうかが結果だと思います。
最近の行政関係の林業の仕事は単年度の入札方式ですが、林業会社は一桁の社員数のところが多く、社長も作業員をしています。単年度の一般競争入札になると、社長が仕事を取るのに追われて、実際にはマイナス1名で仕事をしなければならない。また、今年丹沢の西で仕事を取り、来年東で仕事を取った場合、全て移動しなければならないなど非効率な面があります。林業に従事する会社の仕事が、生活安定になるような改善策を行政が考えているのかどうか、現状のままで良いと思っているのか。現状のままで良いと考えるのであれば、せっかく林業に関心を持って従事した人が継続していくかどうか不安です。
また、一昨日、事業モニターでワイルドライフレンジャーの仕事の説明を聞きましたが、一般の猟友会による管理捕獲事業と違い、少人数でも成果を出していますので、それを次につなげていかないといけない。ワイルドライフレンジャーの任期が単年度契約かと思いますが、落ち着いて仕事をするのであれば、例えば県の臨時任用にするとか5年~10年の長期の雇用形態、契約にすることを考えないと、折角事業をスタートして成果を出しながら生活出来なければ離れていく。熱意やステータスだけに頼った雇用形態は改善すべきだと思います。
最後に、河川モニタリングについて、一般市民を公募して調査をするのは大変結構だと思いますが、それだけですと定点観測が継続して行われるかどうか不安な面もあります。可能であれば、河川に近い学校などが課外授業でモニタリングするようなことも出来るのではないかと思います。
(淺枝委員)
おそらく皆さんの懸念として、相模湖、津久井湖のアオコが出て神奈川県民は困っているのに、そこの部分がクリアに出ていないのでは相模湖、津久井湖はほとんどの流域が山梨県にあります。そこで相模川水系上流域対策の推進が加わりました。これまでは相模湖、津久井湖のリン濃度が高く、アオコが発生しやすい原因は富士山の湧水が多いからだと考えられていましたが、現在、国土交通省で流域総合計画の事業が進んでいまして、流域の下水道対策を考えていく上でもう少しクリアにしていかなければいけないということで調査が進んでいます。その調査を見ますと、富士山の湧水はたしかにリン濃度が高いのですが、それよりも、ほかに生活排水等が加わることで現在の相模湖のリン濃度になり、アオコが発生しやすくなっているということがクリアになりつつあります。そのため山梨県の流域対策も対象に挙がってきています。
河川、水路の浄化対策と相模湖、津久井湖のアオコの問題は分けて考える必要があります。ここで上げられているのは相模湖、津久井湖の対策ではなく、酒匂川流域や相模川の下流に入る川の対策です。川の対策として、リンや窒素を吸着させるための装置の開発が様々な企業で行われていますが、川の場合は流れているのでそれを少し置く程度ではほとんど効果がないということもありますので、別の角度からも対策を考えていく必要があります。神奈川県の場合は傾斜が急なのでいろいろな方法があろうかと思いますが、そうしたことを徐々に市町村にご理解いただいているというのが現状です。先程、木平委員から川の対策の方がどうかとの話もありましたが、こうした背景があることもご理解いただければと思います。
(林委員)
特別対策事業の進捗率に関して県に伺いますが、先程の説明で、間伐材の進捗率については12.7%で、5年間で段階的に進めていくとの説明がありましたが、一方で、年間20%前後なので順調に進んでいるとの説明がありました。事業によっては極めて低い進捗率のものもありますが、そこは進捗率が滞っているので何か問題があると受け止めてよろしいのでしょうか。
(髙橋委員)
かながわ森林塾について、第1期の実績として就職者が33名と記載がありますが、実際に33名の方が現在も継続されているかどうかの点が分からないと、演習林実習コース等で得た知識等が生活の糧として形になっているのかが分からないと思います。
学振の研究員等でも、研究員に採用された方は継続5年ないし10年後に常勤の研究職に就いているかを調査している事例もありますので、税金で実施されているのであれば継続的な調査も今後必要ではないか、そこで分かってきたことを各コースにフィードバックして充実したものにすれば、より良く変えていけるのではないかと思いますが、その点をお聞きします。
(木平委員)
久保委員のご質問について、4箇所で対照流域をやっているけれども、それぞれの条件が違うとのご指摘です。対照流域法の考え方としては、森林の状態と水源かん養機能の関係をみるのではなくて、ある施業を行った時の影響力を見ることが主眼にあります。ある場所について、地質や土壌、植生等が大いに関連すると思いますが、それと表流水の流れとの関係を調べようとするものではないわけです。小さな実験や研究のレベルであればそれも出来るのですが、そうではなくて、与えられた自然条件の中で表流水がどの位出てくるかを指標にしています。間伐やシカを入れないことによって、その条件の中でそれがどう影響しているかの差を調べていまして、4箇所の場所の比較は直接の目的ではないと思います。
それから対照流域の統計の公表について、毎回の測定データは公表されますし、その解釈についても若干注釈が加えられると思いますが、今の段階でそれ以上の解析結果を示しても難しいと思います。
(自然環境保全センター山中研究連携課長)
まず地質に関してですが、木平委員のご説明にあったとおり、地質解析が目的ではありませんが、各流域で1箇所ずつ、下流の所でボーリング調査を平成23年度に行いました。地下水の高さを把握することによって周辺のしみ込みやすさは把握出来る、そこに止めておりますが、ボーリング箇所の地質の状況は把握しております。
次に公表についてですが、昨年度末に研究成果の報告書が出来ましたが、共同研究者との検討会議でも話題になったのが、県民向けの分かりやすいパンフレットを早い段階で作成していく必要があるとのことでした。
(稲垣森林再生課長)
森林塾につきましては、県民会議からの提言も受けまして平成21年度にスタートいたしました。天野委員に塾長となっていただきまして、毎年、森林組合や林業会社に人を送り込むことが出来ていると考えております。
森林塾を卒業し、森林組合や林業会社に就職された方がその後も定着しているのかとのご質問については、平成21年から23年までに33名の方が就職されましたが、平成25年3月現在で、33名のうち29名の方が引き続き林業会社や森林組合にいらっしゃいます。定着率としては88%です。
課題が見えた時のフィードバックにつきましては、平成21年にスタートした時は年齢制限を設けていなかったところ、60歳を超える方も含め卒業されましたが、就職の際には体力的に自信が持てない、物理的な意味で就職に結び付かなかったことが課題としてありました。そこで平成22年度からは年齢制限を設け、少なくとも5年間は働いていただこうということで年齢上限を54歳としました。
それから塾の開催期間が当初は年度末まで行っていましたが、森林組合や林業会社の繁忙期が2月から3月となります。森林塾で就業しようという方は、70日間現場で間伐や下刈りなどの実習を行っていますので即戦力となりますが、雇う側のリクエストとしてもすぐに使いたいとの話がありましたので、終了時期を早めまして、2月には会社で働けるような開催時期にいたしました。
それから中村委員からお話のありました林業会社の安定化に向けた改善策については、2点ほどあるかと思います。一つは、特に林業会社は20名未満の小規模零細な規模となっていますので、就労した方が働き続けられるように就労環境の改善が必要だと考えまして、労災への加入や退職金の協同組合への加入促進、心臓病の検診への助成など就労面の改善について、県からもサポートを行っています。
それから安定的に仕事を受けられるようにとのご指摘について、県の森林整備業務は基本的に一般競争入札で発注していますが、水源の森林づくり事業などで工夫を考えてきたものとして、包括的な森林整備業務の発注があります。計画、調査、実際の整備をまとまった形で入札執行し、これにより出来るだけ年間を通して安定した仕事が出来るように工夫をし始めているところです。
それから一般競争入札への参加資格要件として、林業災害防止協会への加入を要件としたり、過去の森林整備実績において優秀な業者を中心に業務を執行していくことについても検討を進めていまして、林業会社の方、特に森林塾の卒業生が引き続き林業で生活出来るような環境整備について、一つずつ取り組んでいる状況です。
(自然環境保全センター益子所長)
現在ワイルドライフレンジャー3名は毎年の契約となっていまして、生活の安定の面で長期契約出来ればとの考えがありますが、例えば県の臨時任用職員ですと常勤職員の欠員対応でないと難しいなど、人事制度上の課題があります。
また、シカの対策もシカの性格や生息場所など様々な知識がないと出来るものではありませんので、長期契約に関して財政部局とも調整しております。シカのモニタリングや植生調査なども以前は随意契約で出来ましたが、現在は毎年入札を行い、結果的に会社によりレベルの差が出ることになりますので、複数年にわたり同様の調査を行うものの長期契約についても財政部局等に要望しています。特殊な知識が必要なワイルドライフレンジャーについても、次の手段を引き続き検討したいと考えています。
(環境科学センター斎藤調査研究部長)
河川のモニタリング参加者については公募を行っていますが、これまで年配の方が多かったので、途中からは若い方にも入っていただけるよう生物部や科学部などの部活動が活発な学校に声をかけたり、大学の授業で出来ないか検討をお願いしています。中村委員からお話のありました、河川の現場近くの小学校や中学校との連携についても、今後検討したいと思います。
(今部水源環境保全課長)
進捗率については、資料1-1で事業毎に24年度実績の下の部分にパーセントで記載してありますが、これは5か年の目標に対する進捗率でして、5か年で100%ですので5で割って20%が出ていれば概ね順調に推移していると考えていただいて良いと思います。
そうした中で、4番事業、4-3ページの間伐材搬出の進捗状況は12.7%となっていますが、これは左側に24年度の目標とありますように年度別に目標を分けているもので、24年度の目標に対しては8割強の達成率となっています。
そのほか10番の相模川水系上流域対策の10-3ページで、間伐について10.2%となっていますが、こちらは24年度が開始初年度の事業で、通常は説明会等の準備作業を前年度中から進めますが、初年度のため当該年度に入ってから作業を始めた関係で、結果的に進捗率が低くなっています。なお、25年度の計画は272ヘクタールですが、これは本来の1年分を上回る量の予定となっています。
また、8番の公共下水道も進捗率が低くなっていますが、24年度から用途地域以外のところに着手したところ、道路境界が未確定の所が多く、下水管の埋設が出来ないということで進捗率が5%となっています。
(田中座長)
ありがとうございます。一通り委員からのご質問に対する説明があったかと思いますが、予定時間も来ていますので、追加のご質問がありましたら簡潔にお願いします。
(服部委員)
先程の労働力の関係で要望を申し上げます。定着する必要があるということで、包括的な管理を県で考えているとの説明がありましたが、それは限られた面積、事業費です。
一般競争入札又は条件付競争入札で歩掛が全て公表されていますので、結果がほとんど同額になっています。そのため最終的にくじ引きになりますと、1年目は多く取れたけれども2年目は取れなかったということがあり、経営者が労働力を確保しようとの考え方に立たないこともありますので、包括的な管理を増やすことで林業会社や森林組合が安定した事業量の仕事を受けられるような体制にしていけば、経営者としても安定した事業量を予測出来、そのことが労働力の定着にも寄与すると思いますので是非検討していただければと思います。
(田中座長)
それでは、議題(2)「市民事業専門委員会の検討状況」について、増田委員長からご報告をお願いいたします。
(資料2-1~2-5により増田委員長から報告)
(田中座長)
それでは委員の皆様からご質問や確認がございましたらお願いいたします。
(田中座長)
よろしいでしょうか。特に質問等ないようでしたら、先に進ませていただきます。
(田中座長)
次に、議題(3)「県民意見の集約及び県民への情報提供」について、各作業チームからご報告いただきます。
それでは最初に、事業モニターチームから活動のご報告をお願いします。
(事業モニターチームの活動状況について、資料3-1~3-3により井伊委員から報告)
(田中座長)
ありがとうございました。ただ今のご報告に対してご質問等がございましたらお願いいたします。
(井上委員)
第1回目のモニターに参加しました。モニター箇所は1箇所のみでしたが、現地を確認しながらの検証とプロジェクターを用いての説明を受け、内容が大変良く理解出来ました。そのため評価の際にも、採点理由を十分にまとめられました。今後のモニターでもじっくりと確認、検証を行うために、当日の行程をよく考えることも重要だと思います。
また、事業実施主体が課題を抱えている箇所についても、現場できちんと説明していただくことによって、モニター参加者もよく理解が出来ます。感想となりますが以上です。
(足立委員)
ワイルドライフレンジャーを見学しましたが、かなり専門性のある仕事で、簡単に1年単位で人を代えて対応出来る仕事ではないとの感想を強く持ちました。不安定な恰好でやらされると、やりにくいのではないかと思います。ある程度技術を持っていたとしても、丹沢の個々の地形や事情を詳しく知っていることが大事ですので、そうした蓄積したものを継続して利用出来るということで、雇用面でも何か対策を考えていく必要があると感じました。
(田中座長)
先程、倉橋委員から2点ほど質問がありましたが、事務局の方でお答えいただけますか。
(水源環境保全課内山副課長)
確認ですが、崩壊していたというのはヤビツ峠の先の右側の所でしょうか。
(倉橋委員)
針葉樹ではなくて広葉樹の場所で、どちらかと言えばヤビツに近い所だと思います。
(水源環境保全課内山副課長)
ヤビツ峠の先の右側に崩壊した場所があるのですが、もしそこであるとすると、そこは以前森林づくり公社が管理していた森林で、現在は承継分収林として県が管理しています。山の上の方は針葉樹があって枝打ちや間伐を行っていますが、崩壊した所は除地と言いまして、今は施業をしない土地になっているかと思います。
今後どうするかについては、仮に土砂流出が下流に影響を与えるようであれば、現在保安林かどうか確認していませんが、保安林に指定して治山事業を行うかどうかを検討することになります。
それから、林道でコンクリート護岸とのお話でしたが、どこの林道でしょうか。
(倉橋委員)
ヤビツ峠の県道ですね。
(水源環境保全課内山副課長)
その県道は現在拡幅工事中で、法面にブロックを積んでいるところです。
(中村道也委員)
補足ですが、道路沿いに広葉樹自体がないので、広葉樹の崩壊地はありません。おっしゃっているのは多分、台風で塩害を受けた所だと思います。ヤビツ峠の秦野側から諸戸の一部の山にかけてまでが塩害で一気に崩れました。その時に、県の当時の森林課に水源税で手入れをするよう要望しましたが、水源税には緊急対応に支出するための資金はないと言われて、結局、後から秦野森林組合が多少手を入れましたが、まだ手の付いていない場所があります。
何故、水源税の一部を緊急時のために確保しておけないのかと思います。もし今年使う予定がなければ次の年に繰り越せば良いので、何かあった時にすぐに対応することは必要だと思います。
あの場所は治山で谷止めの堰堤が入っていると思います。そうした意味でまだ手つかずの場所があるので、出来ればなるべく早くやっていただきたいと思います。
(倉橋委員)
何故そう言ったかというと、崩壊している所が段々と広がっているように感じたのです。せっかく森林整備をしているのにもかかわらず、何故崩壊したのかと疑問に感じたので、そのような事情があるのであれば、今後そうしたことも課題になるかと思います。
(田中座長)
水源環境事業のあり方として、緊急対応的なものも必要ではないかとの指摘であったかと思います。
(浅枝委員)
もちろん崩壊はない方が良いのですが、どんどん砂防堰堤を入れた方が良いとのニュアンスに聞こえましたので申し上げますが、今は相模川もそうですが土砂が不足してきています。あまり砂防堰堤で土砂が下流に行くのを止めすぎても困るので、その辺を上手く調整していただいた方が良いと考えます。
(水源環境保全課内山副課長)
現在、県土整備局を中心に流砂系ということで山の上から出る土砂を均等に流すことを考えています。砂防ダムも今はクローズ型ではなくオープン型のものにして、通常の雨の時には土砂を流すようにしています。
(浅枝委員)
水は土砂と一体で考えないとしっかり管理出来ませんし、水質も保てませんので一体のものとして考えていく必要があります。
(田中座長)
ありがとうございました。それでは、県民フォーラムチームの活動について久保委員からご報告をお願いします。
(県民フォーラムチームの活動状況について、資料4-1~4-2により久保委員から報告)
(田中座長)
ありがとうございました。それでは、ご意見、ご質問がございましたらお願いいたします。
(田中座長)
8月9日、10日のもり・みずカフェでは、都市部の県民の方が森や水の大切さについて理解を深める良い機会になったのではないかと思います。
それでは、最後にコミュニケーションチームの関係についてご説明をお願いしたいと思います。
(コミュニケーションチームの活動状況について、資料5により足立委員から報告)
(田中座長)
ありがとうございました。それでは、質問等があればお願いいたします。
(田中座長)
よろしいでしょうか。それぞれ3つのチームで活動いただいていますが、事業モニターチームは今年度5回の現場のモニターを予定していまして、出来るだけ多くの委員に参加していただき、モニター結果を点検結果報告書にしていくことも出てきています。また、評価の仕方も大分洗練されてきておりますので、そうした部分を活かしながら現場で確認した結果をまとめていただければと思います。
フォーラムチームではテレビコマーシャルを作成し、県民の方に目に見えるかたちでPRをしていくということで、この後で映像を紹介していただきます。
コミュニケーションチームでは新しいリーフレットを作るということで、県民の方、特に子ども達にも分かりやすい形で理解を深めていただくような素材を作り、活用していきたいということです。
それでは、コマーシャル映像の実演をお願いします。
<水源環境保全・再生施策テレビコマーシャルの実演>
(田中座長)
ありがとうございました。それでは全体を通してご発言のある方はいらっしゃいますか。ご発言されていない委員の方も、あるいは言い残した方はお願いいたします。
(坂井委員)
今年度の県民フォーラムや現地見学会では、昨年度コミュニケーションチームが作った「もりは水のふるさと」という資料を使っていますが、これがなければ参加者への説明が成立しない場面が沢山あったと思います。
また8月の県民フォーラムは、子どもさんの夏休みの宿題ということも意識した内容で開催しましたが、自由研究のためにお子さんを連れた方が2組来られて、本当に熱心に聞いてくださいました。現地見学会を含め、参加者の方の心に一番響いた言葉は、「神奈川県民は助け合って暮らしている」というものでした。
(井上委員)
もり・みずカフェについて、参加者の年代層が偏っていることが今後の課題かと思います。現地見学会では、小学生のお子さんのいる若いお母さん方と話が出来ましたが、失礼ながら高齢者の方が非常に多くて、集客方法を考えていくことも今後の課題ではないかと思います。
(久保委員)
私はその点を逆に考えていたのですが、資料4-1の4ページ目をご覧ください。年齢を見ると、今までは60~70代の方が多かったのですが、30~50代の方がかなり増えてきています。もちろん60、70代の方が多いのですが、開催場所によっては若い年代の方も来るものだと思いました。
(井上委員)
カフェ形式で地域毎に開催するのは良いと思います。参加者がどう思っているかを直接聞けることは非常にメリットがあると実感しました。
(田中座長)
今日もいろいろと貴重なご意見、ご指摘をいただきました。施策のあり方や税の使い方も含めてご指摘をいただきました。また、資料1-1については、この後で作る点検結果報告書のたたき台となりますので、先程ご質問が出ましたが、進捗率の低い部分について、どのような要因で低いのかという点なども、報告書案を作る段階では分析して記載していただくことも必要かと思います。
それでは予定されていた議事は全て終了いたしましたが、報告事項が何点かございます。まず現地見学会、その次に公募委員の改選予定についての報告をお願いいたします。
(事務局)
(資料6及び参考資料により現地見学会について、資料7により公募委員の改選スケジュールに関して事務局から報告。)
(田中座長)
報告事項2点に関してご質問はありますか。よろしいでしょうか。それでは、もし本日の資料や議事内容について、追加意見などありましたら事務局までお願いいたします。
それでは、次回の日程について事務局から紹介をお願いします。
(事務局)
次回の県民会議は11月を予定しておりまして、具体の日程調整につきましては改めて各委員にご連絡させていただきます。
(田中座長)
それでは、次回は11月になりますが、その間、専門委員会や各チームでご検討いただくことになりますが、引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、これをもちまして第25回水源環境保全・再生かながわ県民会議を終了いたします、どうもありがとうございました。
(会議終了)
資料1-1 対照流域法等による森林のモニタリング調査(H24実績・H25計画)
資料1-2 河川のモニタリング調査(平成24年度調査結果、25年度調査計画)
資料2-1 第38回市民事業専門委員会の結果概要(平成25年7月8日)
資料2-3 「第3期水源環境保全・再生かながわ県民会議への引継書」からの課題取組状況と今後の方針・対応案
資料3-1 平成25年度第2回事業モニターチーム活動検討会の結果について
資料3-3 平成25年度第1回事業モニターについて(※当日配布)
資料4-1 第19回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム(もり・みずカフェ)活動結果報告
資料4-2 第20回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム(管理釣り場を活用した水源環境保全・再生施策の普及啓発)企画書(案)
資料5 平成25年度 コミュニケーションチーム活動検討会(第3回)結果概要
資料7 水源環境保全・再生かながわ県民会議の公募委員の選考予定について
参考資料 平成25年度水源環境保全・再生事業現地見学会 実施結果報告(※当日配布)
このページの所管所属は環境農政局 緑政部水源環境保全課です。