更新日:2020年9月4日

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第35回(第4期第8回)水源環境保全・再生かながわ県民会議審議結果

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第35回(第4期第8回)水源環境保全・再生かながわ県民会議

開催日時

平成28年3月29日(火曜日) 18時00分から20時00分

開催場所

産業貿易センター地下1階 B102号室

出席者【座長・副座長等】

田中 充【座長】、淺枝 隆【副座長】

青砥 航次、伊集 守直、金森 厳、北村 多津一、倉橋 満知子、坂井 マスミ、佐藤 恭平、篠本 幸彦、鈴木 雅一、滝澤 洋子、中門 吉松、西 寿子、林 義亮、前田 裕司、増田 清美、森本 正信、吉村 千洋

次回開催予定日

平成28年5月17日

所属名、担当者名

水源環境保全課調整グループ 担当者名 角田、葉山

電話番号 045-210-4352

掲載形式

  • 議事録

審議(会議)経過

開会

(淺枝副座長)

 皆さん本日はお忙しい中、お集まりくださいまして、どうもありがとうございます。田中座長がいらっしゃるまで、私が代理で務めたいと思います。

今年度最後の会議となりますが、ただ今から第35回水源環境保全・再生かながわ県民会議を開会いたします。それでは早速、議事次第に従って進めたいと思います。議題1施策調査専門委員会の検討状況について、鈴木委員長からご説明お願いしたいと思います。

議題1 施策調査専門委員会の検討状況について

(資料1-1~1-4により鈴木委員長から報告)

(田中座長)

 どうもありがとうございました。大部な資料をご説明いただきまして、少し分かりにくかった点もあろうかと思いますが、本日はこれまで皆様にご意見を二度に渡って伺ってまいりました。そのご意見を踏まえて、今回こういう形で、点検結果報告書ということで整理をし、施策調査委員会で取り扱いをさせていただいた。ということになります。

 およそ各委員の意見、反映は出来ているかと思いますが、それでもまだこの点確認したいということがありましたら、どうぞお出しいただきたいと思います。何かご質問等ありましたらよろしくお願いいたします。

(意見なし)

(田中座長)

 ありがとうございます。おおよそ今のご説明でご了解いただいたという風に考えます。施策調査専門委員会では長きに渡って何回も繰り返し、この件を検討していただいておりましたので、およそ各委員の意見は反映をされているかと思います。

 それでは、皆様ご了解をいただけたということで、この点検結果報告書につきましては、本日付けで県民会議から県の方に提出させていただきたいと思います。なお、先程委員長からご紹介がありましたけども、点検結果の案と書いてあるところが何箇所かありまして、この案はとる、それから表紙にも案とついているものがありますが、これも案が取れるということでよろしいでしょうか。ということで、若干まだ、誤字のレベルで2、3あるかと思いますが、そのあたりはお任せいただいて修正もした上で、県の方には正式版を届けるという形にしたいと思います。よろしいでしょうか。

 それでは、県はこの報告書の内容をよく確認いただいて、総括のところと、場合によっては個別意見のところも県民会議からの意見ということで施策事業に反映できるものは施策事業に反映していただく、あるいは、ご留意いただくということで進めさせていただきたいと思います。

 それではありがとうございました。

(田中座長)

 続きまして、渓畔林事業ということで、1月の施策調査専門委員会でもご報告を受けましたが、県の自然環境保全センターの方から説明がございますので、資料1-5により、よろしくお願いいたします。

 

(資料1-5により自然環境センター石井森林再生部長から報告)

(田中座長)

 ありがとうございました。渓畔林整備事業は、現行の5か年計画には事業ナンバー3ということで位置づけられているわけですが、これが第3期に向けては、各事業の方に落とし込んでいく、水源林整備、あるいは地域水源林整備の事業に落とし込んでいくと。

 それに対して渓畔林整備に関する手引きを作る、こういう話かと思います。

 内容はいかがでしょう、この資料についてのご確認、よろしいでしょうか。

(異議なし)

 ありがとうございました。それではこういう方向で渓畔林事業については、第3期では個別の事業の中で展開をしていただくということで取り扱いさせていただきたいと思います。ここまでが施策調査専門委員会の関係でございます。

議題2 市民事業専門委員会の検討状況について

(田中座長)

 続きまして、市民事業専門委員会の検討状況についてということになります。それでは、増田委員長からお願いいたします。

(資料2-1、2-2により増田委員長から報告)

(田中座長)

 ありがとうございました。資料2-1と2-2ですね。市民事業専門委員会それから採択した市民事業の概要ということでご紹介をいただきました。

 内容についていかがでしょうか。ご質問等ございましたらどうぞお出しいただきたいと思います。

(意見なし)

 よろしいですか。ありがとうございました。

 市民事業専門委員会の皆様、選考はなかなか神経を使うところで大変かと思います。ありがとうございました。

 今回は全部で38事業24団体が採択をされ、この中で8割が高度化事業ということです。

 高度化支援ということでございますので、この後28年度の補助事業を通じて自立であるとかスキルアップであるとか、いうことが課題になるかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

議題3 県民意見の集約・県民への情報提供について

(田中座長)

 それでは次の議題、第3番目の議題に移らせていただきます。これは各チームからの、県民意見の集約あるいは情報提供ということで各作業チームからのご報告ということになります。質疑は各作業チームからの報告をいただいた後、一括してお受けをしたいと思います。それではまず最初、事業モニターチーム、北村委員、お願いいたします。

(資料3により北村委員から報告)

(田中座長)

 ありがとうございました。それでは続きまして、県民フォーラムチーム森本委員からお願いいたします。

 

(資料4-1~4-4により森本委員から報告)

(田中座長)

 ありがとうございました。それでは、最後にコミュニケーションチーム、坂井委員からお願いしたいと思います。

(資料5により坂井委員から報告)

(田中座長)

 はい、ありがとうございました。3つのチーム、事業モニターそれから県民フォーラム、そして最後コミュニケーションということでご報告いただきました。

 それではこの3つのチーム、それぞれ色々な課題があるようでございますが、質問、あるいは確認等がありましたらお出しいただきたいと思います。

 まず、事業モニターからいかがでしょうか。

2月に行った森づくり、森林づくり事業ということでございます。間伐材の促進等を見てきた、こういうことでございます。

 毎回やることですが、今回はたまたま天候がよかったようですが、2月だと雪が降るだとか、現場に入りにくい時があるようでございますが、もう少し時期の設定なども工夫が必要かなという風に思います。

(坂井委員)

 モニターは、今年度2回しか行われませんでした。実際に骨子案とか素案とかを作っていく過程の中で、先ほどの施策調査専門委員会の資料1-1のところに「県民会議のモニタリング調査をもとに点検評価を行い」と書いてありますけれども、実際にはモニターの実施が全く不足していて、ここまで私たち胸を張って言い切れる自信はないです。どこに課題があるかということも今年度切り込みきれていないと思います。

 そこのところをもう少し謙虚に受け止める必要があると思います。

(田中座長)

 はい、どちらかというと点検結果の方に反映する意見かもしれませんが、分かりました。もう少し回数あるいは場所、これについて丁寧にやって欲しい。そんな趣旨かと思いました。続いて、県民フォーラムチーム、資料の4-1から4-4までありますが、いかがでしょうか。

(坂井委員)

 コミュニケーションチームで意見をまとめながら思いましたことは、もり・みずカフェは中途半端にやっても仕方ないと、前年、前々年はそれに集中してしまって、大きなフォーラムをもう少しやっていれば良かったということです。

 逆に言うと今年度、藤沢と厚木で開催したフォーラムでは、いい意見が沢山もらえて良かったということでもあります。

 今回、その2回のフォーラムで強く感じたことは、これは嫌味ではないので、怒らないで聞いていただきたいのですけれど、横浜で2回大きなフォーラムをやって、その時はパネリストが皆さん、どちらかというと学校の先生が中心であった訳でございます。

 今回私たちは、偏らないように、現場を重視したフォーラムをしてきたと思っておりますけども、その中で一番心に残ったのは、県がご推薦いただいたパネリストの県民からの質問に対する答え方が抽象的で分かりにくく、私たちが現場から選んできたパネリストからの回答は、具体的で意欲的で明確な実践的で、アンケートでの満足度も高いと感じました。今回、2回大きなフォーラムを開催できたことでそういうことがはっきりさせることが出来たので、今後のフォーラムのパネリストの選定に当たっても、この方向を大事にしていきたいと思っております。

 今回、何を見て参加されたかというところで、ホームページという答えがかなりいただけています。パネリストさんが自分でフェイスブックなどでお友達にお知らせしてくださっていたからです。コミュニケーションチームが昨年度検討し、一生懸命事務局がやってくれて、ホームページが見やすくなりましたので、見てもらえたということなのではないかと思っております。

(田中座長)

 はい。よろしいでしょうか。今二つご意見がありましたが、何かフォーラムチームの森本委員、コメントございますか。

(森本委員)

 ご意見ありがとうございました。おっしゃるとおり、現場の意見というか、現場を知っている方の言葉というのは、やはり説得性がありますので、そういう面では分かりやすく県民に届くという風に思います。

 今後とも色々なご提案を神奈川県さんのほうにしていきたいと考えておりますので、可能な限りで取り上げていただけたら嬉しいなと思います。以上です。

(田中座長)

 ありがとうございます。

 それでは、県民フォーラムのことについては、アンケートもありますので、参考にして是非また次に活用していただく、役立たせて改善をしていただくという風にお願いしたいと思います。

 それから、アンケートの中で回答を希望する意見、これは意見番号が4点出ておりまして、これは後ほどの資料で回答がついていますので確認いただきたいと思います。資料4-4の後ろの方に入っています。

 それでは、資料の5でコミュニケーションチーム、坂井リーダーからご報告いただきましたが、この内容についてはいかがでしょうか。

(鈴木委員)

 先程来、坂井委員にいただいているご意見、色々と思い当たる節もあり、受け止めてやることがあるのですが、資料5の5ページ目の一番下にコミュニケーションチーム意見というのがありまして、②森林の資源循環が森林をよくするだけでなく、土砂災害を軽減し、水産業をも守っていく、というご意見が書かれています。

 これについては、私の専門とするところですけれども、ここに書いてある書き方はいわゆる、森林の扱いと森林の多面的な機能との予定調和論というもので、実は、一般的にはこう思っている方が多いのですけども、実際に議論をする時には、この予定調和論だけではなく、もう一歩踏み込んだ議論が必要だというのが、今色々議論されているところではないかと思います。

 ここに書いてあるこの認識は非常に大事なのだけれども、極めて専門的な話なのでここで言っていいかどうかということも躊躇するレベルであり、本当はもうちょっと奥があるというか色々と議論すべきところがあるということを一言だけ言わせていただきたい。

(倉橋委員)

 坂井委員がまとめていただいたこの報告書ですけども、大変な作業だったのではないかなと思いますし、よくここまでまとめられたと、本当に敬意を表します。

 生の具体的なご意見がすごく多くて、点検結果報告書のものよりか、こちらをもっと皆でこれから論議した方が良いのではないかなと思うような内容とも思います。

 ここまでせっかく集めたものを、今後活かしていくことが出来ないかなと思うのですが、なかなかこの会議では、この中身を皆で検討したり、ざっくばらんに意見を言い合うということが難しいと思います。ですけども、これをやはり今後の10年間に活かすためにもこの内容をもう少し皆で具体的に話し合っていく機会を、コミュニケーションチームでやるのかどうかはまた別としましても、是非、対応していただきたいと思います。

(田中座長)

 わかりました。坂井委員、何かご発言があるようですので。

(坂井委員)

 まず、鈴木委員のご意見ありがとうございます。そちらは、全くそのとおりでございます。ただこの4行とか5行の中に詰め込むには無理がありました。お許しください。

 ただ、今やはり一般競争入札で、20年に1週間くらいしか人が来ないという状況でやっている整備というのはどうしても見回りや、森林所有者と山の距離がどんどん離れていくということはどうしても起きてしまうことなので、やはりもう少しまめに手入れに人が来るような仕組みを作らないと、山は崩落の危険のリスクを下げることが出来ないということを申し上げたくて、ここに書いてございます。

 それから倉橋委員もありがとうございます。ぜひ皆さんでご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。

(田中座長)

 私もお尋ねをしたいのですが、5ページ以降に、コミュニケーションチーム意見と書いた二重括弧で書いてあるのは、これはどういう位置づけの意見なのでしょうか。

(坂井委員)

 こちらの意見は、分かりやすい例で言うと、7ページの(5)にある『広く源流部を訪れて河川の変化に敏感な県民や釣り人の情報や意見の活用を求める意見』と、あるのに御本人の『川の番人であるフィッシャーの意見を聞くシステムを作って欲しいです。』という意見の方が短くて、タイトルに違和感があるかもしれません。ただ、これは実際にこのフォーラムの実施された、その現地に行ったものでなければ、これを補足することが出来ないことです。その時のフォーラムが『釣り人よ、川の番人たれ』というタイトルで、その時に沢山の、非常に著名な釣りの世界のヒーローのような方々がきら星の如く並ばれて、沢山のファンの方が訪れて、「そうだみんなでもっと釣りのことばかりだけではなく、川を良くすることや山ももっと見よう」と非常に盛り上がっていた、その状況を補足しようとしますと、こういう補足というか意見になったというケースでございます。

 それから、アンケート用紙の記入スペースは狭いので、その中に沢山の12の事業について皆さんに意見を書いていただくと、ひとつの文章でも3つくらいの事業にまたがっているのもありまして、それを整理して分かりやすく書くと、このようになるというものなどがございます。

(田中座長)

 読んでみて、ちょっとその意図がよく分からない意見が見られたものですから。

 今の、7ページのコミュニケーションチームの意見というところも、要旨は釣り人の意見を集約する仕組みを作る必要があるということなのか、この、①②③と書いてある、コミュニケーションチームが第20回で書かれた県外からの人の意見のヒントを受けて、コミュニケーションチームなりに解釈をして、こういうことではないかと整理をした、あるいは再意見をしたということでしょうか。

(坂井委員)

 ちょっと違います。この意見の場合、『釣り人よ川の番人たれ』と神奈川県として県民会議として、呼びかけて参加者を募っているわけです。それに対して、川の番人になろうと思った釣り人の善意に答える仕組みが出来ていないということ。つまり、この意見に対して、この方はたまたま県外の方ですけれども、その時は、川の番人になってください、というテーマで県民会議の委員が旗を振って、県民会議の委員が司会をしているという状況でございましたので、県民会議が川の番人になってくださいと言いながら、川の番人が意見を言う場所が出来ていないですよねと、投げかけっぱなしで、それに県民会議が対応してないですよね、ということです。ご理解いただけましたでしょうか。

(田中座長)

 その趣旨が、このご本人の1番に書いてあるのではないでしょうか。川の番人であるフィッシャーの意見を聞くシステムを作って欲しいと。端的に。

 つまり、コミュニケーションチームがさらに5行に渡って書いてある意味がどういうことか、良く分からなかったのです。

(坂井委員)

 文字どおりでございます。

(田中座長)

 文字どおり、1番の意見をそのとおり受けとめればいいという事かなと思いますが、わざわざコミュニケーションチームの意見というのを書いてある意味が、何でしょうかというのが私の質問です。

(坂井委員)

 平成25年にこういうテーマのフォーラムを行っていながら、骨子案にも素案にもそれに対応する仕組み、あるいは、それに対応する他の事業でもいいのですが、水源環境保全税を使うかどうかは別にしても、それに対応する仕組みがいまだに出来ていないということを整理いたしました。

(田中座長)

 それはまさにこの1番のですね、川の番人であるフィッシャーの意見を聞くシステムを作って欲しいということに端的に表現されているのではないでしょうか。

 それをわざわざコミュニケーションチームの意見ということで、①②③と分けて5行にかけて書いてある意味は何でしょうか、というのが私の質問です。

 例えば、その上の方に、優先順位の検証を求む意見というのが、長く書いてあるわけですが、結果指標を設定する必要がある、あるいは、効果の上がる策に集中する、優先順位をつける、等々、これはそれなりのご意見だとは思いますが、コミュニケーションチームとしては、その中の①と②に分けて、分け方もちょっと良いかどうか分かりませんが、総花的になりがちだということと、効果的な対策が必要だということに整理していますね。

 これはこれで意味は分かるのです。つまり、あるコメントの出された意見に対して、県民フォーラムとしては、ここのところを、コミュニケーションチームでは、この意見を採用した方が良いということを、取り上げるという、そういう集約の仕方は理解が出来るのです。ですが、5番のフィッシャー、釣り人の意見を聞いて欲しいという意見はですね、このような形でコミュニケーションチームが自分たちの意見を述べているようかのうような印象を持つものですから、どんな意図があるのでしょうか。

(坂井委員)

 はい。ですから県民会議としてフォーラムをこのテーマで開いておきながら、そしてそれに、是非そうやって欲しいとの意見をいただいておきながら、私たちはそれに対応していないという事実を述べているに過ぎません。

(田中座長)

 他にどうでしょうか。

(北村委員)

 今年度、コミュニケーションチームでは県民の意見を集約して分析し、報告するということを中心になさっているということですけども、私の以前からの認識では、コミュニケーションチームとは、施策の実施状況や評価に関して分かりやすく県民に対して情報を発信するというのがひとつの役割になっているのではないかなと思います。

 ですから、毎年度、『森は水のふるさと』とか『かながわの森と水』というようなパンフレットをもとに県民フォーラムですとか、もり・みずカフェとかで広報活動しておりますけども、それ以外の一般の県民の方への分かりやすい情報発信というのも従来のコミュニケーションチームの役割であったと思いますので、それを忘れないでやっていくべきではないかと思います。

(田中座長)

 ありがとうございました。コミュニケーションチームの役割ということで、もうひとつは分かりやすい情報発信という、そういう課題があるのではというご指摘かと思います。他にいかがでしょうか。

(坂井委員)

 今回の報告書とは別にでございますけども、コミュニケーションチームの中で来年度は何をしようか、どうしようかとの話をいたしました。

 その時に私のほうから、経済波及効果と産業連関の分析をやってはどうかと提案しました。どうしてもやらなければいけないというつもりではなく、コミュニケーションチームのメンバーがどう受け止めるかといったことを確認したかったのですけども。

 そのときに経済波及効果と産業連関という言葉をインターネットで検索し、どういう候補が出てくるのかを並べて、色んな都道府県とか市町村がいろんな場面でこうした手法を使って施策を検討しているんだということをメンバーの方に理解してもらった上で、どう思うかと尋ねました。その時の大体の方のご意見では、これは、どこにでも一般的に求められていることで、皆さんから余分にいただいている税金であれば尚のこと、県とか県民会議全体で本来するべき仕事なので、コミュニケーションチームとして取り上げるテーマではないのではないかとのご意見が主流でございました。ですから、そういう視点からも、この税金が、先程の県民からの意見にもありましたように、公益的機能という一面的な評価だけではなく、もっと多面的な評価で県民に説明をして欲しいという、ご要望に応えていただきたいと思います。

 例えば、ある大きなハウスメーカーが、外材をほぼ使っている中で6~7%を地域材に置き換えることで、その会社の中でGDPを10何億円アップすることが出来、地域に雇用を百四十何人作ることが出来る、そういう経済波及効果が東京大学の井上雅文さんという方の実証の中で証明されています。

 色んな意味で考えるところが大きいと思いますから、是非ご検討いただけたらと思います。

(田中座長)

 ありがとうございました。

 今、経済的側面、経済効果のようなことをきちんと分析をすると、そういうことも考えてはどうかということをご提案いただきました。

 その前にコミュニケーションチームとして、先程、北村委員から、分かりやすい情報発信、県民に分かりやすい、届く情報発信をして欲しいと、こういう話もいただいております。

 さて、全体として3つのチームからそれぞれの課題について、ご指摘があったかと思いますが、どういう風に整理しましょうか。

 事業モニターチームは次回に、事業モニターの報告をきちんとまとめていただくという話になっておりました。県民フォーラムチームは2回のフォーラムの結果を今回ご報告いただきましたが、さらに県民フォーラムを次年度にまた重ねていくわけですが、これについての計画案を次回お出しいただくことになろうかなと思います。

 コミュニケーションチーム、今ここにご報告、ご提案をいただいて、報告書をまとめていただいたんですが、大変これまた様々な分野、県民会議も含めて、あるいは県、あるいは私たち自身の県民会議に受け止めるべき課題がご指摘をいただいていることと思います。

 加えて、今新しい提案で経済波及効果を分析したらどうか、それから、逆に分かりやすい情報発信をコミュニケーションチームとしてその手法を考えてみたらどうかと、こういうご提案もいただきました。

 そこでお願いしたいのは、コミュニケーションチームには、今日の報告を受けて、是非一回、チームの中で自分たちは何を取り扱うのか、それから、県民会議として何を取り扱うべきなのか、こういうことについて、整理、仕分けをしていただきたいと思います。

 今日、私ども県民会議委員は初めて資料を拝見しましたので、内容について、なるほどなと思うところもありますし、それから今後の点検評価の作業であったり、あるいは県民事業への補助の出し方、補助のあり方、ここにも関連しそうな課題もあろうかと思います。

 ですので、それぞれの分野、部署、あるいは役割の中で受け止めることが出てこようと思いますので、ひとまずこれはこれとして、今日は報告いただきましたので、受け止める、あるいは、預かるということにさせていただいて、コミュニケーションチームとして、もう一歩進んで、特にこの点について優先順位として、取り扱うということをご提案をいただいたらどうかなと。

 その際、先程もしました、情報発信の面も含めて、もう一回ご確認をいただきたいなと思います。

 次は、1ヶ月半ほど先になりますが、5月に予定されておりますので、その段階でもう一度意見交換をさせていただきたいと思います。

 ひとまず今日は各チームからのご報告をいただいたということで、確認、受け止めさせていただきたいと思います。

 そんなことでよろしいでしょうか。県の方もよろしいですか、そういうことで。

(異論なし)

 ありがとうございました。それぞれの皆さんお疲れ様でした。膨大な資料を整理していただきましたコミュニケーションチームの皆様、本当にありがとうございました。

報告事項

  • 第3期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画(素案)に関する意見について
  • 平成28年度当初予算について

(田中座長)

 それでは、議題のほうですが報告事項のほうに移ります。

 5か年計画(素案)に関する意見、それから平成28年度予算ということになります。これは事務局からの報告になりますか。それではよろしくお願いいたします。

(資料6-1、6-2、7により事務局から報告)

(田中座長)

 いかがでしょうか。資料6-1、6-2とそれから7ですね。

(中門委員)

 1点ご質問というかお願いです。先程振り返りのところで、渓畔林整備事業の概要をご説明いただきました。

 この渓畔林整備事業は、第1期、第2期で終わりになって、第3期以降は土壌保全だとか色々そういったところに組み入れられているということですけども、渓畔林整備事業の中に入っている内容というのは、土壌の流出防止だとか、色んな丸太柵を設置して保全していくと言うところだけではなくて、実際に水が流れて漂流水が流れていて、流れている渓流の生態系も含めて予期していくという内容だったと思います。

 平成28年度で渓畔林整備事業というのは、一応終わりの予定で、これまでやった内容を基にして、渓畔林整備の手引きを作成して、今後こういうことをやっていく時の手引きとしていきたいということですけども、手引きを作成し終わってから出来ましたというので報告されるのではなく、平成28年度の途中で結構ですので、こういうものを今作ろうとしているが、これでいいだろうかというのを、一度、県民会議などの場で提示していただきたいと思います。

 せっかく水源環境保全で今まで取り組んでいる内容なのですから、出来れば県民会議の意見、これまで事業モニター等でやってきた内容を踏まえた意見を入れて、それらを今後に繋げていくようにしていただけたらいいのではないかと思います。

 そういう計画があるのであれば特に問題がないのですが、出来れば早い時期に、専門家の意見を入れて作っているものかと思いますけども、是非この県民会議の場でも確認をして、発行できるような手順を踏んでいただけるといいなと思います。せっかくこの水源環境保全で今まで取り組んでいる内容ですから。

(田中座長)

 今の点はいかがですか。何かそういうタイミングで考え方、あるいは、案が出来た段階でご提示いただくこと。

(自然環境保全センター)

 現段階では専門家の委員会を開きまして、内部の委員会を開きまして、素案を作っておりますけども、ご意見がありましたように今年の段階で県民会議でも作成状況等を報告しながら進めていきたいと思います。ありがとうございました。

(坂井委員)

 手引きでございますけれども、まず、私たちは手引きそのものを今まで見せてもらったことさえもありません。例えば、森林整備の手法が変わりました、手引きが変更になりましたということがどこかの書類に書いてあったとしても、私達が見たいと何度言っても一度も手引きを見せてもらったことがありません。どういう手引きに、どういう基準に基づいているかもわからずにモニターを実施するということは不可能ですので、新しい手引きの前に、今まで作られた手引きを県民会議の委員に開示していただきたいです。

 本来であれば、それはやはり、きちんとホームページで見られるようしていただきたい。なぜかと言うと、今回の5か年計画の意見の中にも大径木を放置していて危険ではないかというご意見いくつもございます。手引きが変更になっても、ケースバイケースでそのとおりやればいいというものではないという現場はありますし、私自身も「手引きが変更になったために私たちを危険にさらすのか」と厳しいお叱りを受けたことがございます。そういうことも含めてどう対応したらよいか私たちは答えられません。見たことがないからです。そういうことの無いようにしていただきたいです。

 それから予算の話もありましたけども、今、それぞれ、例えばワイルドライフ・レンジャーの一般競争入札の額だとか、入札情報もきちんと整理して見られるようなホームページになっていません。ですから、私達聞かれても説明が出来ません。ですので、総額の予算だけ説明されても、最終的に入札情報がホームページで見られるようになっていないことには、情報が開示されたことにも、県民からの検証を受けたことにはならないと思います。よろしくお願いいたします。

(田中座長)

 必要な情報は開示していくのでかまわないかと思いますが、県の様々な情報の基準もあるでしょうから。

(斎藤水源環境保全企画担当課長)

 今、坂井委員がおっしゃられたのは、渓畔林の手引き、これは今作成中なのでまだどこにもないということと、これから作成途中のものをご検討、ご紹介していきたいなと。もうひとつは水源林の手引きという1番事業で使っているもの、こちらもございます。こちらの方は印刷物があったりして、外にも出てるものもあります。印刷物は今は作っていないので、今後ホームページなどにも載せる方向でいきたいなと思っております。

 県民会議の皆さん、モニターにあたる時にも少し厚いものとなりますが、配布も検討させていただければということで、よろしいでしょうか。

(坂井委員)

 恐縮ですが、私達は今までそれを見ないでモニターに行かされていたのです。それでもまた「次のモニターで機会があったらお渡しする」なんて失礼です。すぐにお配りいただくべきものと思います。

(市川水源環境保全課長)

 今の坂井委員のご指摘、もっともでございまして、手引きのほうにつきましては、用意が出来次第、各委員の方へ送らせていただきたいと思います。大変失礼いたしました。

(鈴木委員)

 資料6-1の一番後ろのページで第3期は、お金ですが、単年度平均39億7200万円ですよというのがあって、資料7でご説明いいただいたのは、裏側を見ると44億を、これは当初予算ですよというのがあるとですね、第2期の最終年度でやる予算、44億円に比べて、第3期は39億円ということなんだけれども、これは3期は減りますよということを言っているのか、いや、見かけはそうだけどもそうじゃないんですよとご説明があるのか。

(市川水源環境保全課長)

 第2期につきましても事業規模としましては、39億で計画させていただいてまして、トータルで195億のベースで取り組んでございます。第2期の28年度予算あるいは27年度予算というのは、44億あるいは49億という規模ですが、こちらにつきましては、第2期が始まりましてしばらくの間、市町村事業などか計画に追いついていかなかった部分がありまして、翌年度に送られていく、基金の中に積み立てられていく金額がございました。

 それを26年度、27年度、28年度の3ヶ年で、積極的に活用するような形で26年度、27年度、28年度の事業費が伸びていっていると。ただ、トータル的には第2期5か年計画の事業量の中に納まっている、年度間でのやりくりということで理解いただければと思います。

 第3期につきまして、39億7200万という規模になってございますけども、これは、第2期とほぼ同じで、この規模の中でしっかりと第3期計画が実行できるよう、積算、計算させていただいてございます。事業が大幅に減っていることではなく、単年度ベースで考えると、第2期計画と変わらない状況です。

(田中座長)

 ちょうど時間が8時を回りまして、予定の時間が過ぎております。もし内容、特に、資料6-1、6-2あるいは7について、ご質問等がございましたら事務局の方へ問い合わせをいただいて個別に回答いただきたいと思います。

 ここまでですべての議題、報告事項について終わりにさせていただきたいと思います。 大変活発な意見もいただきましたし、各チームからいただいた意見、提案もございますので、次回の県民会議で取り扱いをさせていただきたいと思います。

 さて、本日は平成27年度最後の県民会議ということになります。今日ご出席の伊集委員におかれましては、4年間に渡って県民会議に参加されましたけども、ご事情があって今年度をもって退任ということでございますので最後にご挨拶をお願いしたいと思います。

(伊集委員)

 時間も過ぎておりますので簡単にご挨拶させていただきます。

 4月1日に出発となりますが、スウェーデンのストックホルム商科大学で在外提携することになりまして、その関係で来年度は会議に出席することが難しいということになってしまいました。来年度は、第3期5か年計画に向けて事業面あるいは財源面に関して、活発な議論がなされる時期なんですけども、それに出席できないというのは大きな迷惑をかけてしまうことになりますので、今回の会議をもちまして、委員を退任させていただくという判断をいたしました。

 これまで4年間会議に参加させていただきまして、私も非常に勉強させていただいたんですけども、特に今回の点検報告書にもありましたように、この審議会で順応的管理というものを前面に打ち出して行っていく取組ですので、そこをしっかりやっていくことが大事だと思います。その時は事業面だけではなく、やはり財源面もしっかり見ていくというのが非常に重要なポイントではないかと私は常々思っております。第3期の計画を立てる際にもそういう面を県民会議のほうから鋭く指摘するような議論を活発にしていただければと期待しております。

 また、帰国しましたら何かしらの形でお手伝いさせていただくこともあるかもしれませんが、その時はどうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

(田中座長)

 どうもお疲れ様でございました。それでは最後に事務局から次回の案内をお願いいたします。

(事務局)

 次回の県民会議の日程でございますけども、5月17日(火曜日)午前10時にこちらの会場で開催を予定しています。よろしくお願いいたします。

(田中座長)

 それでは、次回は5月17日、今度は午前中ということでちょっと時間が厳しいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

 それでは、これをもちまして第35回水源環境保全・再生かながわ県民会議終了になります。どうもお疲れ様でした。

(会議終了)

 

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会議資料

次第

資料1-1 施策調査専門委員会の検討状況について

資料1-2 点検結果報告書(第2期・平成26年度実績版)(案)に関する意見について

資料1-3 かながわ水源環境保全・再生の取組の現状と課題-水源環境保全税による特別対策事業の点検結果報告書-(第2期・平成26年度実績版)(案)

資料1-4 水源環境保全税による特別対策事業の点検結果報告書(平成26年度概要版)(案)

資料1-5 渓畔林整備事業の概要~これまでの取組と今後の方向性~

資料2-1 第54回市民事業専門委員会の結果概要

資料2-2 平成28年度水源環境保全・再生市民事業支援補助金 申請及び採択状況

資料3 平成27年度第2回事業モニターについて

資料4-1 第27回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム結果概要について

資料4-2 第27回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラムアンケート集計

資料4-3 第28回水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム結果概要について

資料4-4 平成26年度、平成27年度県民フォーラム意見報告書

資料5 県民意見の重要意見と分析結果報告書

資料6-1 第3期かながわ水源環境保全・再生「実行5か年計画(素案)」

資料6-2 第3期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画(素案)に関する意見

資料7 水源環境保全・再生への取組み(水源環境保全・再生事業会計)

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このページに関するお問い合わせ先

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