ホーム > くらし・安全・環境 > 生活と自然環境の保全と改善 > 開発規制・生活環境の保全 > かながわの水源環境の保全・再生をめざして > 水源環境保全・再生かながわ県民会議の概要 > 第53回(第6期第9回)水源環境保全・再生かながわ県民会議審議結果
更新日:2023年7月13日
ここから本文です。
次の審議会等を下記のとおり開催した。
第53回(第6期第9回)水源環境保全・再生かながわ県民会議
令和4年3月24日(木曜日)14時30分から16時45分
神奈川県庁 新庁舎5階 第5会議室
鈴木 雅一【座長】、大沼 あゆみ【副座長】
青砥 航次、石本 健二、稲垣 敏明、上田 啓二、太田 隆之、岡田 久子、小笠原 多加子、上宮田 幸恵、倉橋 満知子、土屋 俊幸、時田 愉季子、根岸 朋子、羽澄 俊裕、原田 武司、星野 澄佳、増田 清美、宮下 修一、吉村 千洋
令和4年5月
水源環境保全課水源企画グループ 山際、佐野
議事録
(事務局)
定刻となりましたので、第53回水源環境保全・再生かながわ県民会議を始めさせていただきます。
開会に先立ちまして、事務局より、本日の委員の出席状況について、ご報告申し上げます。本日の委員の出席状況ですが、現在、18名の御出席をいただいており、県民会議設置要綱第5条第2項に規定する定足数を充たしております。
まず初めに、本日の会議の資料について御説明させていただきます。机上に皆様に配布させていただいておりますが、引継書の付録の部分で、県民会議の活動に関する所感が、事前に郵送してお配りしたものから追加になっている部分がありますので、当日机上配布資料ということにさせていただきました。
今回の県民会議は第6期の委員最後の会議となりますので、開会に先立ちまして小板橋副知事よりご挨拶申し上げます。
(小板橋副知事)
皆さんこんにちは。副知事の小板橋でございます。本日はありがとうございます。
皆様方におかれましては、日頃から本県の様々な県政の推進にあたり、御支援、御尽力を賜り、改めて御礼申し上げます。
第6期水源環境保全・再生かながわ県民会議の任期を締めくくる最後の会議にあたり、一言ご挨拶をさせていただきたいと存じます。
既に御承知のとおり、水源環境保全・再生の取組は、県民の暮らしを支える良質な水を、将来にわたって安定的に確保するため、平成19年度から水源環境保全税という個人県民税の超過課税を県民の方々に御負担いただき、森林や河川などの保全・再生を進めてきたところでございます。その結果、施策開始から15年を過ぎようとしている現在、森林では下層植生が回復し、雨水を蓄える土壌の保全が図られ、またダム湖や河川では、生活排水処理や自然が持つ水の浄化機能が改善するなど、成果が現れてきております。私も少し前になりますが、知事と丹沢の堂平周辺を訪問し、シカから植生を保護する柵の設置や土壌が流れるのを防ぐ対策などを視察させていただき、水源地域の森林が再生されていることを実感させていただいたことがございました。
こうした成果が目に見える形で現れてきているのは、委員の皆様が、取組の点検・評価をはじめ、現場での事業モニタリングや、県民への情報提供など、多岐に渡る活動を毎年度、継続して行っていただいたことにより、その結果を県民の皆様の評価や意見として、施策に反映できたことによるものと考えています。また、こうした県民参加型の取組を長きにわたり継続できたのも、委員の皆様の熱意と努力によるものと大変感謝しております。本当にありがとうございます。
来年度からは、いよいよ「かながわ水源環境保全・再生施策大綱」で掲げた20年の計画期間の最後の5年となる、第4期実行5か年計画がスタートします。皆様が委員として携わっていただいた3年間は、コロナ禍という、私たちがこれまで経験したことのない社会情勢の中で、思うような活動ができなかったことと存じますが、そうした中で委員の皆様からいただいた評価や貴重な意見については、第4期計画の中でしっかりと受け止め、反映させていただくことが出来たかなと考えております。今後は、施策大綱に掲げた将来像の達成に向け、皆様と一緒に作り上げた第4期実行計画の事業に、全力で取り組んでいきたいと考えています。来年度の予算につきましても、明日本会議最終日に議決をされると考えております。
また、これからの5年間は、保全・再生された水源環境を、大綱期間終了後も継続させていくために、どのような取組が必要なのか、県民の皆様と一緒になって改めて検討する時期でもあると考えています。そうした意味におきましては、本日お集りの皆様には、神奈川の水源環境の将来に向け、今後も引き続き、専門的見地あるいは県民目線、それぞれのお立場でご意見をいただき、お力添えを引き続き賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後に、本日お集りの委員の皆様に心より感謝申し上げますとともに、皆様方のますますの御健勝と御活躍を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。
(事務局)
小板橋副知事は所用のため、ここで退席をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
(小板橋副知事)
皆さんよろしくお願いいたします。失礼いたします。
(事務局)
それではこれより議事に入らせていただきますが、議事の進行につきましては、県民会議設置要綱第5条第1項の規定により、鈴木座長にお願いいたします。それでは鈴木座長どうぞよろしくお願いいたします。
(鈴木座長)
それでは本日は対面で県民会議が行われるということで、大変喜んでおります。お忙しいところ御出席いただきありがとうございます。第53回の県民会議を開催します。
前もってお配りしてある次第のとおり、本日は議題が5つ、報告事項が1つあります。そして、最後に任期の最終の県民会議となりますので、各委員から御挨拶いただく時間を設けております。
各議題について、委員会やチームより御説明いただいたのち、皆さんの御意見、コメントをいただいて質疑するという流れで進めます。
【議題1 施策調査専門委員会の検討状況について】
(鈴木座長)
それでは、早速ですが、議題1「施策調査専門委員会の検討状況について」ということで、施策調査専門委員会の検討状況を吉村委員長から御説明いただくとともに、資料1-3令和2年度点検結果報告書(案)の最終確認を行い、皆さんの御了解を得て県へ提出するという流れでいきたいと思います。それでは吉村委員長、御説明をお願いします。
[資料1-1~1-4により吉村委員長から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。点検結果報告書(案)のとりまとめについて、吉村委員長には大変御尽力いただきました。報告書及び概要版を含め、施策調査専門委員会で議論をしてきたものです。委員各位に2回意見照会をさせていただいて、とりまとめの際に御協力いただきました。座長としても感謝いたします。今、委員長から説明があった通りなのですが、何か、御意見やコメントがあれば承ります。感想等については、最初に申し上げたとおり、最後にお話しいただきますので、この資料1-3、資料1-4について、御意見があればお願いいたします。
それでは、よろしければ資料1-3及び資料1-4を点検結果報告書(令和2年度実績版)、概要版ということで、御承認をいただければと思います。
御承認いただけますでしょうか。
ありがとうございます。それではこの形で県民会議の点検結果報告書として知事に提出させていただきます。それでは、点検結果報告書についてはこれで終わりまして、引き続いて、モニタリング調査結果について吉村委員長から御説明をお願いします。
[資料1-5~1-6により吉村委員長から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。施策調査専門委員会の委員で、何かコメント・補足事項があれば伺います。
それでは、私から一つだけ、最後に御説明いただいた資料1-6、A3の資料で、来年度のスケジュールをお示しいただきました。今日の県民会議でこの第3期が終わって第4期実行5か年計画の計画期間、最後の5年間になっていくわけですが、その時に大体どういう評価や検討をするかという、なにをやるのかというのがこの資料1-6で書いてあります。議論になったのは20年間終わってからでないと20年分の評価は出来ないという事と、15年経ったのでここで評価をしないと、20年後何をするかという計画の作成が間に合わないという、時間のせめぎあいの議論がありました。結局、第4期のなるべく早いところでモニタリングを集約して、少なくとも2年目ぐらいには集約をして、議論をし、第4期が終わった後の計画も、県民の皆様も含めて議論しましょうと、それがこの資料1-6に反映されていると思います。そのような視点でご覧いただければと思います。委員長そういう理解でいいでしょうか。
(吉村委員長)
はい、よろしくお願いします。
(鈴木座長)
各モニタリングについても、丁寧な御説明がありましたが、何かお尋ね等ありますでしょうか。
原田委員、どうぞ。
(原田委員)
ただいま御説明いただいた事業モニタリング調査のうち、それぞれの現場へいって視察したりしている内容、例えばブナ林の再生であるとか、シカの問題等について、専門的な見地からみた報告というのが上がってくると思うのですね。私たちは細かい、専門的なものはあまり知らされていないのが実情だと思います。その辺のところ、自然環境保全センターさんとの連携がもうちょっと必要じゃないかと感じました。
(鈴木座長)
はい、ありがとうございます。専門的な調査結果、特に、県が業務として行っているモニタリング調査結果についても、分かりやすく説明するということですね。
私から言いますと、なるべくそういうのも含めて、県民フォーラムであるとか、県民会議委員の勉強会であるとかで、情報提供して議論を重ねるというのが従来からのやり方であったように思います。今年は残念ながらそういう機会がなかなかとれなかったために、今のようなお尋ねになっているのかなと思います。
つい先日ですけれども、リモート会議で半日とって自然環境保全センターから御説明いただきました。さらにそれを踏まえた委員での議論が十分だったかというと、中々時間が取れなかったかとは思いますけれども、最後の5年間では、今のようなご指摘を踏まえた活動に取り組んでいただけたらと思う次第です。他の委員の方何かコメントありますでしょうか。
倉橋委員どうぞ。
(倉橋委員)
森林モニタリングの報告会の時に気が付いていれば良かったのですけれども、そのあと色々考えて、水質の面で今問題になっているのが、マイクロプラスチックが微細になっていることです。当然、飲み水や地下水にも浸透していっているということが懸念されており、それらについて、少しどこかで取り上げていただけたらなと思うのですがどうでしょうか。
(鈴木座長)
はい、ありがとうございます。マイクロプラスチックにかかわる水質等の問題という事ですね。直ちに特別対策事業の対象になるのかという事とは別に、勉強会の課題として県の専門家から情報提供いただくというのも、今後あるのではないかと思います。マイクロプラスチック以外にも、環境問題というのは日々新しいテーマや問題が出てきますので、県民会議としては、そういうところにアンテナを張って、御議論いただくのがよろしいのかなと思います。今日のところは今の点、この辺りの整理でよろしいでしょうか。他に何かお気づきの点がありましたらお願いします。
時間が押してきておりますので、それでは吉村委員長、御説明、報告書の作成ありがとうございました。
【議題2 市民事業専門委員会の活動報告について】
(鈴木座長)
それでは次の議題です。市民事業専門委員会の活動報告について、増田委員長お願いします。
[資料2-1~2-2により増田委員長から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。市民事業専門委員会で現場訪問をして、活動状況を点検いただくこと、またその活動の実態やニーズがどのあたりかということを把握いただいたという御報告、それから事業の支援補助金の採択の作業を熱心に行っていただいたという御報告でございました。何かお気づきの点や御質問等ありますでしょうか。
では私から、端的に言って応募する団体は、新規もあったけれども、全体として長期減少傾向の中にあるという課題があったわけですね。
(増田委員長)
県民会議の際に、ただ報告というだけでなく、締め切り等を言うべきだなと思います。ある方より、申請しようとしたが間に合わなかったという意見をいただきました。申請するにあたっては、煩雑というか、複雑な申請書を作成しなければならないので、ある程度時間を割く必要があります。やはり県民会議において、毎回でも今年度の締め切りについて周知しなければいけないというのが私の方の反省であります。次期の方はそのようにやっていただければと思います。
(鈴木座長)
もう一つは、世の中全体がそうなのかもしれませんが、このボランティア活動は年齢層が限られているとか、例えば20代30代の手を挙げる方が少ないとか、そういう全般の状況というものもありますので、我々のこの領域だけなんとかというのは難しいかもしれません。他の様子や事情もアンテナを張りながら作業を進めていただくという事かと思っております。
他に何か御意見ございませんでしょうか。それでは、今の御報告ということで、議題の2を終了したいと思います。増田委員長、色々ありがとうございました。
【議題3 事業モニターチームの活動報告について】
(鈴木座長)
次が議題3です。事業モニターチームの活動報告についてということで、小笠原委員から御報告お願いします。
(小笠原委員)
令和3年度は、御存知のとおり新型コロナウイルスの影響で、第1回を実施できたのが10月6日ということで、それから11月9日、1月13日と、皆様の御協力をいただき3回実施することができました。第1回の事業モニターの報告は、前回の11月の県民会議の時には報告書がまとまっていなかったので、報告責任者からまとめている段階での感想を述べさせていただきました。本日は、第2回と第3回の報告をしたいと思います。第2回の報告者として原田委員、第3回の報告者として上田委員、お願いします。
[資料3-1~3-4により原田委員、上田委員から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。最初の御報告は、森にかかわる事、後の御報告は以前確認された地下水汚染を、その後継続的に除染していくというプロセスについての事業だったと思います。両方とも、モニターの結果は、概ね評点は4点5点が多く、事業としてはきちんと行われているという事だったかと思います。ただ、今の御報告にもありましたけれども、地下水汚染は、そもそも最初に汚染しなければ、こういう苦労はなかったわけなので、最初に起きないようにすることが大事だなと改めて思うとともに、一回汚れたものを綺麗にする努力というのは大変だなと感じました。ただ、着実に進められているという印象を持った次第です。小笠原委員、何かコメントはありますか。
(小笠原委員)
完成した資料3-1の土壌保全対策の推進の事業モニターですけれども、この事業は第3期実行5か年計画の新規事業で、初めての事業モニターでした。ですからこの結果は、今後第4期にまた実施された際、それがどのようになっているか見ていただき、引き続きお願いしたいと思います。以上です。
(鈴木座長)
他のものも同様かと思いますが、事業モニターの結果を次期の県民会議において事業モニター等される場合、参照していただいて、時間経過とともにこの時指摘された課題が進捗したかどうかについて、評価をお願いしたいと、こういう事ですね。ありがとうございます。何か、今の事業モニターチームからの御説明に対してコメント等ありますでしょうか。
【議題4 情報発信チームの活動状況について】
(鈴木座長)
よろしければ、次、情報発信チームの活動報告という事で、上宮田委員よろしくお願いします。
[資料4により上宮田委員から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。コロナの影響を一番受けたのが情報発信チームという事だったかと思いますが、その中でも、色々御紹介いただいたような努力・活動を進めていただいたというご報告でした。さっそく資料4には次年度の活動案も御紹介いただきました。
何かコメント・御意見ありますでしょうか。
よろしければ、各チームの皆様、3年間大変御苦労様でした。色々制約条件はありましたが、その中で工夫していただいて、今日このような報告を聞けたというのは大変ありがたいと思っております。どうもありがとうございました。それでは次の議題に移りたいと思います。
【議題5 第7期県民会議委員への引継事項について】
(鈴木座長)
議題5でありまして、第7期県民会議委員への引継事項についてということです。事前に配布された資料の中に、引継事項についてという事で資料5がありまして、付録の一部が机上配布されている資料になりますが、事務局からまず説明をお願いいたします。
[資料5により、事務局から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。この第7期の県民会議への引継書という事ですが、これは第1期の時から、第2期の委員への引継書が作られたという事があって、それが踏襲されてきております。
一応この表紙を見ていただくと分かりますが、この引継書は第6期の県民会議座長である私から、次期の座長へお渡しするというような性質のものだと理解しております。もちろん第7期県民会議は、この引継書に関わらず第7期の委員の方々が討議をされて、運営をしていくという事だけれども、現在の第6期の委員である我々もこれをやってほしいよということを、我々の経験の上に立って書き残しておくという性質の引継書であろうと思っているわけです。これがあれば第6期の委員の総意としてこうしたかったというのが公にも残る。次期の委員が活動するときに、我々がこういう活動をしてほしいと言えば、それがそういう活動をする理由の一つとして加えていただける、というようなこともあります。
一番大事なのは今事務局からご説明いただいた2ページにある引継事項の①~④ですね。①は施策の総合的な評価をやってください、意見書を取りまとめてくださいということです。それから②が施策懇談会を開きましょうということです。これは先ほども御意見として出ておりましたが、この施策全体というのは、専門的なところもあるし、多岐にわたるし、かつそれを分かりやすく県民の皆様に説明しなければいけないという事もありますので、勉強をしなくてはいけないことがあります。施策懇談会では情報共有を県とも図る、あるいは県民会議委員の中でも意見交換をする、これが大事ですよということで、やるのがよろしいんじゃないですかというのが②です。➂はなるべく県民の皆様に広くこの活動を伝えましょうという事です。事業の中身と活動を伝えましょうというのが➂です。④は今まで事業モニターをやってきて、県がどういうところで苦労しているのかというのがわかり、課題も見えてきました。また、県民会議の委員としても勉強になったので、ぜひ続けてくださいというものが④かと思います。ここがコアでありまして、あとは各委員会とか、各チームそれぞれが次期の委員の方々にここまで進んでいるのでこういう事をやってほしいという事が書かれていると思います。ちょっと長くなって失礼しました。何かお気づきの点はございますでしょうか。
前もって読んでいただいて何かありますか。今日机上配布されております資料は、各委員にお書きいただいた所感の最終版です。これは、それぞれの委員の責任において作成しているものですので、中身がどうのという議論をするのにはあまり相応しくないのかと思いますが、それぞれの方がどういうお考えを持たれたか、というのがここにあろうかと思います。これも引継書本体と同様に引き継がれて、次期の委員の目に留まるという形になります。
引継書に御意見が無ければこれで完成させたいと思うのですが、何かご意見やコメントはありますでしょうか。
(吉村委員長)
1点、形式的なところですがよろしいですか。
(鈴木座長)
はい。どうぞ。
(吉村委員長)
施策調査専門員会の引継内容に関してです。4ページの②と➂に最終評価報告書暫定版というのが触れられているのですが、ここに(仮)と入っております。これは必要でしょうか。
(鈴木座長)
②と➂に一個ずつありますね。仮に反映していくのではなくて、最終的には報告書本編に反映していくためにやる事だから、(仮)を取ると、そういうことですね。
(吉村委員)
第6期で暫定版は作るという事になっていますので、(仮)を取っていただければ、それでいいかと思います。
(鈴木座長)
暫定版のさらに仮というのはやはりちょっとおかしいですね。では4ページの施策調査専門委員会の②の最後の行のところの(仮)を取る。それから➂の上から5行目のところにある(仮)を取る。この修正を加えることとします。
他に何かコメント・御意見無ければお諮りします。
この形で引継書を完成させて次期の委員にお示しするという事でよろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは異議なく了解いただいたということで、引継書をこの形で決めたいと思います。
【報告1 令和4年度当初予算案について】
(鈴木座長)
報告事項として、次第にありますように令和4年度当初予算(案)について、事務局より報告をいただきます。事務局よろしくお願いします。
[資料6により、事務局から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。要はこの特別対策事業を進めるという事の予算的な裏付けについての御紹介をいただきました。
元々この事業は水源環境保全ということなのだけれども、水源環境保全という概念は元々広いものだから、入れようと思うと何でも入ってしまう。例えば小学校や何かで教育するのにも、水源の勉強をするのだったら副読本を作成するのに全部この税金を使えないかとか、いろんな話が出てくるわけですね。それについては、かなり色々な議論が積み重なって、ここまでは特別対策事業に入る、ここは一般会計でしょうとか、これは従来通りそれぞれの事業主体でやってくださいとか議論してきました。
そのような中で、今、御説明いただいたシカも、シカといえば鳥獣対策でしょうとか、水源環境とどういう関係があるのかという話があり、境目の課題があります。これについて、なるべく分かりやすくシカも確かに水源環境保全の対策の重要な一つであるという認識は、時間をかけて形成されてきて、この事業に定着しております。ただ、それがまた新しい事業をするときには、色々議論がありまして、分かりやすくしていこうという努力の垣間見えるような御説明だったかと思います。
長い説明になってすみませんが、何か御意見・コメント等あればお受けいたします。はい、では根岸委員どうぞ。
(根岸委員)
ありがとうございます。質問なのですが、資料6の最後のページ、1の➂土壌保全対策の推進の中で、中標高域土壌保全対策事業費が250万円で、他の土壌保全対策と並べてみると極端に少ないのですが、これについてもう少し詳しく説明いただけないでしょうか。
(鈴木座長)
資料の3ページ目ですね。令和4年度の事業の➂土壌保全対策のうちの黒ポツの3つ目中標高域土壌保全対策事業費が、他は1億円もあるのに250万円で何をするのというようなお尋ねかと思います。御説明いただけることがあればお願いいたします。
(宮本水源環境保全課長)
中標高域土壌保全対策事業は、水源の自然林において、シカの採食によりいわゆる林層植生が衰退している状況ですとか、登山道周辺の土壌の流出状況という事を鑑みて、土壌や落ち葉の流出を防ぐ植生保護柵などを設置しているのですけれども、それ以外の土壌保全対策というのがどちらかというと土木工法的なものがかなり含まれておりまして、土壌保全対策の内容がかなり違うものですから、同じ土壌保全対策のメニューの中なのですけれども、それぞれ一つ一つにかかる金額が変わってくるという事で、このような金額になっております。中標高域にかかる金額のところだけ確かに低くは見えるのですけれども、今申し上げたような登山道周辺の植生保護柵の設置などに充てられる、ということになっております。
(鈴木座長)
はい、よろしいでしょうか。他に御意見等あれば伺います。原田委員お願いします。
(原田委員)
今の土壌保全対策の推進と同じように、その上の②丹沢大山の保全・再生対策の水源保全地域シカ緊急対策事業費が200万円という数字について御説明お願いいたします。こちらも金額が低くて、実際のシカ対策として植生保護柵等のことを考えると、200万円で本当に柵ができるのか。また、シカ対策というのは、ハンターに対する補助だとか、色々あると思うのです。シカ対策については、今までも随分色々お話いただきましたけれども、全く姿が見えておりません。
(鈴木座長)
先ほど一回御説明いただいておりますが、もうちょっとかみ砕いて、もう一度すみませんがお願いします。
(宮本水源環境保全課長)
今お話があったワイルドライフレンジャーですとか、当然これまでの取組は続けていくのですけれども、そういったシカ管理捕獲に係るお金については、その上の丹沢大山保全・再生対策事業費というところに全て計上されています。このシカ緊急対策事業費というのは、今年度から始めている事業でして、実際にシカを捕獲することは、今までは県が主にやっていたのですが、もう少し市町村にかかわっていただこうということで、水源保全地域内で市町村等が捕獲したものに対して、一頭当たり2,000円の補助をするためのものです。
他にも補助が付くので、実際に支払われるのはトータル的な金額になるのですけれども、この水源保全地域でのシカ捕獲に対して、特別財源として措置できるのは2,000円ということで、捕獲にかかった経費に充てていただくということです。我々は市町村から実績をいただいて、市町村の方から捕獲していただいた方に奨励金として交付するということになります。それが、一頭2,000円ですので1,000頭ぶんの経費という事です。
(鈴木座長)
要は市町村がやる鳥獣対策本体は、市町村の鳥獣対策予算というのがあると。ただその市町村の管轄であっても、水源地域で水源環境保全の事業として補助をする部分があり、水源環境保全対策でシカの管理捕獲をするという面積が必ずしも広くないこともあり、金額としては、1,000頭分くらいということになっているということです。
(原田委員)
補助は分かりました。シカ対策というのは市町村の責任でやっていることなのですか。
(宮本水源環境保全課長)
県が管理捕獲しているところと、市町村が管理捕獲しているところがありますので、今後はそういった色んな主体が関わって、シカの管理捕獲をやっていく必要があると考えております。
(原田委員)
水源林を守ろうという形の中で、市町村がやります県がやりますというのは、バラつきがあり、何か不自然な感じがします。
(大貫自然環境保全課副課長)
よろしいでしょうか。シカ対策というのを説明すると、全県のいたるところにシカはいますけれども、大きく分けて、標高の高いところ、まさに水源保全地域というようなところは、今まで県がやっておりました。それから、ある程度低いところ、里山とか、水源地域の境目だとか、そういうところは、主に市町村がやっているという、大まかな区分けはありました。
ただ、主に県がやっているという、水源保全地域、標高の高い地域においても、県の管理捕獲というのが十分にいきわたらない場所があり、その結果、シカの密度がなかなか下がらない、そのような現状がありましたので、3年間の時限で市町村が行う捕獲についても水源税で補助して、水源地域でのシカ対策を確実に進めていく、ということであります。
(原田委員)
それは分かりましたけれども、柵の費用というのはどこに入っているのですか。
(大貫自然環境保全課副課長)
柵の費用というのは、色々な主体があります。例えば森林整備が主体であるとか、様々な主体がシカの管理に使っておりますので、それぞれの事業の中で柵の費用というのは補助の対象に入っております。
(宮本水源環境保全課長)
基本的には植生保護柵については、③土壌保全対策の推進の中で予算を確保しております。
(原田委員)
この4億の中に含まれているということですね。
(宮本水源環境保全課長)
そうです。
(原田委員)
ではシカ柵に関しては潤沢に予算があるのだと、こういう解釈でよろしいですか。
(宮本水源環境保全課長)
森林の中で整備した場所全てに植生保護柵を設置するのかというと、そこまではもちろんいかないのですけれども、必要なところにはシカ用の柵を整備していく、というところまでは確保しております。
(鈴木座長)
よろしいでしょうか。時間が押しております。最後に皆さんからコメントをいただかなければならないのですが、その時間を優先して取らせていただきたいと思います。一応以上で予算の御説明を承ったという事で先へ進めたいと思います。
【報告2 その他】
(鈴木座長)
それでは最後ですが、第6期県民会議の締めくくりとなりますので、各委員のご挨拶、ご感想をいただきたいと思います。大勢おりますので、一人1分以内、できれば40秒ぐらいでお願いします。では青砥委員から左回りで行こうかなと思います。委員長等やっていただいた方は、後からまとめてお話をいただこうかなと考えております。
さっそく始めたいと思います。それでは青砥委員お願いします。
(青砥委員)
今期では皆さんお世話になりました。ありがとうございました。
私、学生の頃から丹沢にかかわっていて、昔の緑の丹沢、もっと鬱蒼とした丹沢を知っていました。その丹沢が非常に荒れてきている状況に対して憂慮していたわけですけれども、この会議に参加するようになって、少しでもそれに対して歯止めがかけられるような事業に関われたこと、大変うれしく思っています。これからもよろしくお願いします。
(石本委員)
神奈川新聞の石本と申します。新聞社にいるわりに記事を書かないで何やっているのだとよく言われております。第3期も終わり、今回の報告書の範囲ですと、事業はとても多岐にわたるものになっており、その中で、いくつか簡略化して何かしらこういう風にできないか、と自然環境保全センターさんと相談していけないかと思いました。
もう一つ市民事業専門委員会の方で、毎回悩ましかったのが水源林の保全という事で、水に役立つかどうかということをすごく考えてしまうのですけれども、団体によっては山に近い人の生活を守りながら環境を維持するという活動を多くやっているところもあり、そのようなことも考えながら、今後市民事業専門委員会等を進めていただければと思いました。以上です。
(稲垣委員)
神奈川県森林組合連合会稲垣です。山側の団体から私は出てきています。委員の皆さんにはこの県民会議の活動を通じて、森林の保全・再生にはとても時間がかかるという風に改めて御認識いただけたのかなと思っております。その上で山側の取組を応援していただければ、私共の活力になります。今後とも山側の取組について、応援をぜひよろしくお願いいたします。以上です。
(上田委員)
私は神奈川森林インストラクターの会で、インストラクターを森林に派遣する派遣業務を担当しております。企業や団体、学校とか、子供たちとかが、森林に行くところにインストラクターを派遣するのですけれども、色々県民の方々と一緒に活動する中で、水源環境保全について知れたこと、非常に良かったと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(太田委員)
静岡大学の太田です。私社会科学の立場から、この会議に関わっているのですけども、最近、国税の森林環境税が結構乱暴に入ってきて、財政学会等であっても議論が出てきたということがありました。私自身なかなかこの専門的といっても自然科学の立場ではないので、うまくコミットすることができない感じはあるのですが、財政学会での森林環境税の議論の内容等も還元しながら、貢献ができればと思っています。よろしくお願いいたします。
(岡田委員)
明治大学の岡田です。先ほど石本委員の方から、多岐にわたるという言葉がありました。本当にそうだな、全体を把握するのには時間がかかったな、と私は思っています。今はようやく少し分かってきたかな、というところです。
この県民会議の一番の特徴は、やはりフォーラムやモニタリング視察など、そういう場所で、県民の代表として様々な立場の委員と話すことができることだと思うのですが、コロナ禍で私もこれまで3回しかそういうことに参加出来ませんでした。参加できなかったことについてはすごく悔しい思いです。次期はぜひそういうところに参加して、交流をさせていただけたらなと思っています。よろしくお願いします。
(小笠原委員)
2期5年間公募委員をさせていただきました。2期委員をつとめましたので今日が最終日です。本当にいろいろありがとうございました。神奈川の森林インストラクターとして活動していましたが、今は主に藤沢にある里山の関係の団体の役員をやらせていただいております。
この5年間ですごくよかったのは、本当に私のような何も知らない者が、学識経験者の皆様方からいろいろ教えていただけたことです。ちょっとだけ利口になったかなと思っております。里山も、里山だけじゃなくて、全体に繋がっているということを皆さんに、これから色々お話できたらいいなと思っております。長い間ありがとうございました。
(上宮田委員)
私も小笠原委員と同様、5年間、あっという間に過ぎてしまいました。今日で最後ですが、事務局の皆様、大変お世話になりました。鈴木座長と吉村委員には特にお世話になりまして、ありがとうございます。それから、羽澄委員にはいろんな知識を、いろいろ教えていただいて、印象に残っております。
同じようにインストラクターの会で活動しておりますので、毎週山の中におります。子供たちと触れ合う機会が多く、今後も今まで学んできたことや県の取組等を、精一杯皆さんにお伝えしていきたいと思います。ありがとうございました。
(倉橋委員)
私は川の方からの参加になるのですけども、川は全ての生活の影響を受けているわけで、特にこの水源環境保全・再生の取組では、森林を主にやっていると思いますが、やっと少し森林のことが、良くなってきたのかなと実感しております。
たまたま去年の12月に森林環境譲与税の取組について、私も流域の全市町村に聞き取りをいたしました。その中で、森林環境譲与税の使い方で、非常に腹立たしい思いをした結果がございます。これをうまく利用して、この水源環境保全税と連携した形でやっていけば、利用する価値があるのかなとも思っております。特に流域全体の中で、上下関係がとても重要なことを実感しております。その中でまた皆さんとお話できたらいいなと思います。色々とありがとうございました。
(土屋委員)
東京農工大学農学部で、いわゆる森林の方の専門家ということになっていたのですけども、2期やらせていただきました。初めの1期目は全く何もわからなくて、やっと今度の3年間で、やられていることはよくわかったというところです。
2週間前の勉強会で改めてかなり詳しく森林モニタリング調査について聞いて、森林の再生っていうのは本当に時間かかるなと、専門家がこんなこと言っちゃいけないんですけども、改めて認識させていただきました。
我々有識者の委員は、まだ来期も続くことになると思うのですが、今までは状況を勉強するのに精一杯だったので、ぜひ、来期はもう少し貢献していきたいと思っております。よろしくお願いします。
(時田委員)
公募委員の時田です。活動につきましては、1年目は情報発信チームでの対面活動にも殆ど参加させていただき、とても勉強になりました。2年目からはコロナ禍という事で、全く情報発信の活動が出来なくなってしまい、とても残念でした。私はアロマテラピーの講師等をしております関係で、森の香りの精油を使って、皆様の心に届くような対面の活動をすることが出来ればという思いもありました。やはりこういう状況下では、それも叶いませんでした。
また先ほどマイクロプラスチックについてのお話もでましたが、私もとても関心があり必要性も感じまして、意見書やご相談みたいな形で、2度程事務局の方に提出させて頂きましたが、管轄外であるというお返事を頂きました。先ほどは、勉強会など開催してはと言うお話もありました。環境に関しては、総合的には水を取り扱うと言う事で関連してくると思います。これからは取り入れて、県民の皆様に発信出来れば良いかなと思います。
主婦目線でいうと今回コロナ禍では家で食事をすることも多くなり、スポンジで洗い物をすると、大量のマイクロプラスチックが放出される等、対応については考える事もありますので、県民の皆様にも伝えて行けたらと思いました。どうも皆様にお世話になりまして、ありがとうございました。
(根岸委員)
公募委員の根岸です。3年間ありがとうございました。
私はダムの上流域に住んでおり、山については身近なことでした。今回この県民会議委員の任期を通して、水という共通の一つのキーワードで、もっと広域な、川の上流、また下流の方まで包括的にいろんな課題が見えたということで、大変勉強になりました。
またとてもこれは画期的だなと思ったのが、こういう私みたいな素人の一般人が、施策の会議に参加できるという仕組みがなかなか珍しいことかと思いますので、大綱終了後も何らかの形で県民が参加できる仕組みが、どういう方法か分かりませんけれども、引き継がれればいいのかなと思います。ありがとうございました。
(羽澄委員)
施策調査専門委員会の委員をさせていただいております、羽澄と申します。
この数年間で残念だったことは、コロナに怯えて事業モニターに参加することができなかったことです。本当は行きたかったところです。よかったなと思ったことは、今日の冒頭で副知事からですね、大綱終了後というお言葉がちょっと出たこと、これはよかったなと思っております。またこの先も色々よろしくお願いします。
(原田委員)
公募委員の原田です。70数年丹沢の山を歩いてきまして、その経験から何か水源環境のことで、皆様と一緒にお仕事ができればということで参加させていただいた次第です。
やはり山の知識だけではなくて、水源環境という目から山を見ていきますと、本当に今までの趣味で山を歩くというのとは違った、この水源を守るということの大切さ等、また、その御苦労が、本当によく理解できました。
自然環境は温暖化の中で、また変わっていくと思いますが、より良い神奈川県の水源環境を維持できますように、また新しい視点の中で、発展していくことを心からお祈り申し上げまして挨拶とさせていただきます。
(星野委員)
3年間お世話になりました。県民会議の活動の中で特に印象に残っているのは、とても暑い日に水生生物の調査をしているところへ事業モニターで伺ったときのことです。かなり暑かったので、私たちの負担にならないように事務局の方で、細かな御配慮をいただき、私たちが自分の思いつくままに質問をするのですけども、その質問に答えていただくような環境を整えていただけたと思います。
また、それに限らず、事業モニターに専門家の方がいらっしゃり、色んな御説明をいただいたりですとか、あと背景が分かったりですとか、多角的な視点を持つことが出来ました。こういう中で私がわかっていることはこれしかなくて、でも今日説明していただけたのはこのことで、その裏にはもっとこういう色んな背景があるということが認識できたことが、面白かったというか、興味深いことでした。
またこういう会議で皆様の御意見を伺う中でそれぞれの思いを感じ、また、研究なさっている方の思いに触れられたのがすごく大きな財産でした。ありがとうございます。
まだ先が見えないようなこともございますが、今後もこういう神奈川方式の会議が続くことを願っております。ありがとうございました。
(宮下委員)
3年間公募委員ということで勤めさせていただきまして、ありがとうございました。
今思い出してみますと、最初は膨大な資料を読み解くというか、これが非常に大事だったのでそれがスタートかなと思っております。
情報発信チームでは確かにコロナの問題がございましたので、短い期間の活動しかできなかったのですけれども、その中で、県民の方々が水源環境について非常に興味を持たれているというのが分かりました。しかし、なかなか水源環境保全税に関しては理解が難しいというか、わからない方も多かったので、やはり施策とか税の仕組みとか、そういったものをコロナの環境下を見据えながら、普及・啓発活動を続けていく必要があるのかなと考えております。
事業モニターは、確かにコロナでできなかったこともあったのですけれども、かなり精力的にやっていただき、現場を見るということと詳細な説明をいただきまして、我々目線から現場がこのように進んでいるなというのが非常によくわかりました。ただ実際、県民目線で事業を評価するということは大切なことなのですが、逆に言えばとても責任が大きい評価かなというふうに感じておりまして、文書で報告する際に非常に気を使いながら、記載したこともございます。
県民会議とかチーム活動を通しまして、いろんな経験をさせていただきまして、この経験を元に、森林整備等含めてやっていますが、何らかの形でいろんなものを反映させていただければ、幸いに思います。どうもいろいろとありがとうございました。
(鈴木座長)
では、あと役職がある方々なのですが、順次指名させていただきます。吉村委員長お願いいたします。
(吉村委員長)
施策調査専門委員会の吉村です。皆さんお世話なりました。
第6期3年間ということで、約3年前におそらくこの部屋でスタートしたのだと思いますけれども、コロナがあってずっと部屋の中いる時間が長かったのでついこの間のように、昨日のように思い出されるところです。
当時は、中間評価2回目の取りまとめというのをやりまして、何とか環境の状態を定量的に数字で出したいということで、試行錯誤して、評価を行ったところだったと思います。その後、数字がいい方向に向いていくといいなと思っていたのですが、なかなか環境はそう単純ではなくて、良くなったところはもちろんありますけれども、あまり変わってないところもあったりして、さらにコロナがあって、台風が来て地震があったりして、なかなかこう一筋縄ではいかないなっていうのが私の印象です。
そのような中で、この事業の意味はどこにあるのかなっていうのをよく考えることがあるのですが、20年間という時間の長さで、根気強く、粘り強く、向き合っていくことが不可欠なのだろうなというのが印象でして、それは特に現場、事務局の方々の方が強く感じているんじゃないかなと想像しております。もし事業を行っていなかったらどうなっていたかと想像しながら、現状維持でも、事業がなければもっと悪くなっているっていうケースもあると思いますので、その辺の理解を深めながらやっていけるといいのかなと感じているところです。
いずれにしても、こういった勉強させていただいて、非常に研究の方でも、役立たせていただいているところですし、大学の学生にも、現場の生の取組状況を伝えることができるのは非常にありがたいことだなと思っている次第です。3年間以上になりますが、委員の皆様に、それから事務局の皆さんに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
(増田委員長)
神奈川県政モニターOB会の増田です。県政モニターOB会では、水源環境保全税が作られる前の神奈川県地方税制等研究会生活環境税制専門部会に当時の会長と事務局の2人が委員として参加しておりました。その後、松沢知事の時代にナイトトークへの参加、水源環境保全税についてのPR活動をOB会もいろいろとやってきました。
私は土地水資源対策課の時にこの県民会議が発足してから、委員として参加させていただいておりました。水源環境保全税については委員の皆さんが周知をしておりますが、県民の生の声を聞くと、何それ?という声がまだまだたくさんありますので、県民フォーラム等で、水源環境保全税というものの意味、そして自分たちが支払った税がどうやって使われているかということを、もっときちんと周知していく必要があると感じております。3年間ありがとうございました。
(大沼副座長)
慶応大学の大沼と申します。3年間鈴木座長のもと、副座長を務めさせていただいております。
私専門は経済学でございまして、経済学で何をやるのかといいますと、森林があることのありがたさ、或いはその恩恵というのを、お金で可視化するということが、一つ重要な仕事として取り組んだことであります。また継続して行っていきますが、私自身が関わっていく中で、全く今まで自分が知らなかった森林の仕組みや生態、こういったものをすごく勉強させていただきました。それはもちろん、委員の中の有識者の先生、それから、自然環境保全センターの方のご報告、こういったもので学ぶことも多かったのですが、それに加えて、例えば事業モニターの皆さんの現場に行った時の息遣いで森を保全する取組というものが伝わってきて全体的に、そういう意味ではギブアンドテイクというところで、テイクの方が多かったかなと感じております。
一つやっぱり残念だったのは、皆さんがおっしゃっているように、コロナ禍だったことです。特に残念だったのが、いつも楽しみにしている懇親会ができなかったことです。1回だけ行いまして、また楽しい3年間になるなと思って、楽しみにしていたのですが、残念ながら、それも叶いませんでした。そのようなこともありましたが、色々思い出深い3年間になりまして、鈴木座長を初め、委員の皆さんそして事務局の皆さんには、御礼申し上げます。ありがとうございました。
(事務局)
鈴木座長の御挨拶を残すところなのですが、ここで一度事務局に進行を引き取らせていただきます。
委員の皆様、御挨拶いただきどうもありがとうございました。鈴木座長なのですが、今期で退任されるという御意向をいただいております。鈴木座長には、平成26年に委員に就任されてから、施策調査専門委員会委員長を3年間お務めいただいて、それから平成29年度から始まる第3期実行計画の5年間、座長をお務めいただきました。トータルで8年間委員を務めていただいたところで、退任の意向をお示しいただいたところでございます。
長きにわたり、どうもありがとうございました。座長から最後一言御挨拶いただければと思います。
(鈴木座長)
皆さん大変お世話になりました。
もともと、高校生のころに、丹沢の山を歩きまして、それ以来、神奈川県の自然というのはずっと気になっていたのですけれども、今から20年ぐらい前に丹沢のどこかの砂防ダムだか治山ダムがもう作り直すという際に、委員に呼ばれ、それから、緑政課とか色々なところで、委員をするようになり、今日にいたりました。本当にお世話になりました。
皆さん方の御意見を伺うというのが、一番勉強になったような気がしております。何事も世代交代をしていかなければいけないとは思っておりましたので、この第3期の5か年計画が終わる段階で、退かせていただきます。実は第4期の5年が一番大変なのだろうと思います。大沼委員には経済評価もございますし、色んな宿題を全部残していくということは、申し訳ない気もするのですけれども、これで引かせていただきます。本当に長い間ありがとうございました。
(事務局)
鈴木座長どうも御挨拶ありがとうございました。委員の皆様、3年間どうもありがとうございました。それではこれをもちまして、第53回水源環境保全・再生かながわ県民会議を閉会いたします。本日は今期最後の県民会議であり、コロナ禍ではありましたが、対面で開催できてよかったと事務局としては安堵しているところでございます。ありがとうございました。お疲れ様でした。
(以上)
資料1-1 施策調査専門委員会の検討状況について(PDF:230KB)
資料1-2 点検結果報告書作成の流れについて(PDF:171KB)
資料1-3 点検結果報告書(第3期・令和2年度実績版)(案)(PDF:8,114KB)
資料1-4 点検結果報告書(第3期・令和2年度実績版)概要版(案)(PDF:2,075KB)
資料1-5 事業モニタリング調査実施状況(PDF:1,140KB)
資料1-6 第4期の施策評価スケジュール等について(案)(PDF:212KB)
資料2-1 令和3年度市民事業現場訪問(第81回市民事業専門委員会)報告書(PDF:620KB)
資料2-2 令和4年度水源環境保全・再生市民事業支援補助金申請及び採択状況(PDF:403KB)
資料3-1 水源環境保全・再生かながわ県民会議 令和3年度第1回事業モニター報告書(PDF:2,671KB)
資料3-2 水源環境保全・再生かながわ県民会議 令和3年度第2回事業モニター報告書(1番事業)(PDF:2,365KB)
資料3-3 水源環境保全・再生かながわ県民会議 令和3年度第2回事業モニター報告書(5番事業) (PDF:2,783KB)
資料3-4 水源環境保全・再生かながわ県民会議 令和3年度第3回事業モニター報告書(PDF:1,688KB)
資料 4 <令和4年度>水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム開催計画(PDF:88KB)
資料 5 第7期水源環境保全・再生かながわ県民会議への引継書(案)(PDF:980KB)
資料 6 個人県民税の超過課税を活用した水源環境保全・再生への取組み(PDF:384KB)
このページの所管所属は環境農政局 緑政部水源環境保全課です。