江戸時代、庶民の間で「大山詣り」が大流行しました。江戸の人口が100万人の頃、年間20万人が大山を訪れたそうです。男性の神・大山を参拝した後、女性の神・江の島の弁財天を参拝する行程が人気で、古典落語「大山詣り」でも語られています。
今回のモデルコースでは、当時の行程とは逆に江の島から大山へ向かっていきます。当時の正確な道筋をたどることは、難しくなっていますが、道標などを目印に、“その1”では江の島から辻堂までの行程をご紹介します。
江の島島内の様子は、以前、こちらのモデルコースでご紹介していますので、今回は小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅からスタートして、江ノ電江ノ島駅、湘南モノレール湘南江の島駅方面へ進みます(地図(1)(JPG:77KB)参照)
コース案内
小田急線 片瀬江ノ島駅
今回のコースのスタート地点です
▼ 徒歩 約11分 ▼
龍口寺
地図(2)(JPG:66KB)のとおり「江の島駅入口」交差点を右折して300mほど歩くと「龍口寺」があります。県内最古の五重塔、仏舎利塔、歯骨塚などが見られます。
▼ 徒歩 約4分 ▼
江の島弁財天道標
地図(2)(JPG:66KB)のとおり、国道467号線を「江ノ島駅入口」交差点まで戻り右折してしばらく歩くと道標があります。道標には「従是右江嶋道」と刻まれています。
▼ 徒歩 約2分 ▼
西行戻り松・江の島弁財天道標
西行法師が、松のところで出会った童の返答した歌にびっくりして、もと来た道を引き返したと伝わっています。同じ場所にある道標には、「ゑのしま道」「西行のもとり松」と刻まれています。
▼ 徒歩 約8分 ▼
江の島弁財天道標
片瀬小学校の角に立てられており、正面に「ゑのしま道」と刻まれています。
▼ 徒歩 約5分 ▼
「岩谷不動明王入口」の石標
この石標を右折して約3分で岩谷不動明王があります。石洞の中に石造の不動尊像が安置されています。
▼ 徒歩 約3分 ▼
「馬喰橋」の案内板
源頼朝が馬の鞍を架けて橋の替わりにしたことから“馬鞍橋(うまくらばし)”と呼ばれたと伝わっています。
▼ 徒歩 約1分 ▼
道が二股に分かれますが、川沿いの道ではなく右側の道を道なりに進んでいきます。
▼ 徒歩 約4分 ▼
上山本橋
境川を渡ります。
▼ 徒歩 約1分 ▼
「休日診療所入口」交差点
国道467号線を横断します。
▼ 徒歩 約1分 ▼
江の島弁財天道標
大源太公園の脇に立てられており、正面に「ゑのしま道」と刻まれています。
▼ 徒歩 約6分 ▼
江の島弁財天道標
砥上(いしがみ)公園に立てられており、正面に「ゑのしま道」と刻まれています。
▼ 徒歩 約5分 ▼
JR線・小田急線 藤沢駅
▼ 徒歩 約4分(県道306号線) ▼
江の島弁財天道標
県道306号線と国道467号線の合流地点に設置されています。
▼ 徒歩 約7分(国道467号線) ▼
遊行寺橋
遊行寺橋を渡って約3分で、時宗総本山遊行寺があります。
▼ 徒歩 約10分(国道467号線) ▼
「白旗」交差点
白旗交差点で国道467号線は右に折れていきますが、そのまま直進して県道43号線を進みます。国道467号線を道なりに進むと約4分で白旗神社があり、本殿への石段の下に江の島弁財天道標があります。
▼ 徒歩 約16分(県道43号線) ▼
おしゃれ地蔵
女性の願い事なら何でもかなえてくれ、願いがかなうと白粉を塗ってお礼をすると伝えられており、今でも白粉が絶えることはないということです。
▼ 徒歩 約10分(県道43号線) ▼
県道43号線は右に折れていきますが、そのまま直進して県道44号線に入ります。
▼ 徒歩 約10分(県道44号線) ▼
「四ツ谷」交差点
▼ 徒歩 約1分 ▼
四谷不動(大山道標)
東海道と大山道が交差する四谷辻に建てられた道標で、大山不動尊の下、正面に「大山道」と刻まれています。また、お堂の外には「是よ里右大山みち」と刻まれた道標が建てられています。
▼ 徒歩 0分 ▼
大山道一の鳥居
鳥居には、天狗の扁額が掲げられています。1923(大正12)年の関東大震災で大きな損傷を受け、その後1959(昭和34)年に復興整備されました。
▼ 徒歩 約2分 ▼
「城南一丁目」バス停
“その1”は終点を辻堂と設定しましたので、ここでバスに乗車して辻堂駅に向かいます。続けて歩いていく方は、“その2”の「城南一丁目」バス停へ進んでください。
▼ バス 約5分 ▼
JR線 辻堂駅
「江の島道~大山道を歩く(その2・辻堂→平塚(田村))」へ続きます。