柱６　神奈川のポテンシャルを生かした活力創出

産業の集積や交通ネットワークなどのポテンシャルを生かし、産業競争力の強化や産業人材の育成、地産地消の推進などに取り組み、活力にあふれる神奈川をめざします。

• 地域経済を活性化し、国際競争力や雇用を“生む”
• 産業を支え、発展させる人材や担い手を“育む”
• 地産地消を地域の活性化に“活かす”
• 交通基盤や社会基盤を次世代に“継ぐ”

（溶接の職業訓練の様子）

企業経営は厳しい状況にあり、さらなる産業の空洞化なども懸念されていますが、一方では、ライフサイエンスやエネルギー・環境など成長分野の企業の進出が進むなど、産業構造の転換が進んでいます。

そこで、県内企業の技術高度化や国際化支援、成長分野の起業促進や企業誘致などに取り組み、競争力の高い産業を集積し、県内産業の活性化を図ります。

（技術支援により開発された独創的技術）

具体的な取組み

• 県内企業の技術高度化・国際化支援
• 成長分野の起業促進
• 企業誘致による研究開発機能の集積促進
• 科学技術の重点的研究の推進

 

経済の低迷が続き、今後も、厳しい雇用情勢が続くことが予想されています。また、中小企業では、若者のものづくり離れなどから、技術・技能の継承や優秀な人材の確保といった課題が生じています。一方で、長時間労働や女性の就業継続が困難といった状況も見られます。

そこで、企業や求職者のニーズに応じた人材育成や就業支援、ワーク・ライフ・バランスの推進などに取り組み、一人ひとりの希望に応じた就業を促進するとともに、働きやすい環境づくりを進めます。

（電気コースの職業訓練の様子）

具体的な取組み

• 企業や求職者のニーズに応じた人材育成
• 就業支援の充実
• ワーク・ライフ・バランスの推進

 

神奈川は羽田空港に隣接し、また、横浜開港以来、様々な分野で世界との交流を進めてきた国際色豊かな地域であるという強みを持っています。

そこで、神奈川の強みを生かした国際戦略として、留学生など神奈川にゆかりのある外国人などを神奈川のファンにしてネットワーク化する「かながわ国際ファンクラブ」の結成や、外国企業の誘致や外国人観光客の誘客に取り組むほか、国際戦略総合特区での拠点形成などを進め、神奈川を世界にアピールし、海外から人や企業を神奈川に引きつけます。

（神奈川をアピールする外国語版の冊子）

具体的な取組み

• 神奈川の特色を生かした国際交流の推進
• 県内企業の海外展開支援と外国企業の誘致
• 外国人観光客の誘客促進
• 国際戦略総合特区を活用した拠点形成　

 

本県の農林水産業は、県民への新鮮で安全な食料の供給や住宅・家具の材料となる木材の生産活動を通じて、緑の提供や県土・環境の保全に寄与しています。一方、担い手の減少や高齢化、有効に活用されない農地、管理の行き届かない森林、水産資源の減少などの課題も抱えています。

そこで、県民の求める「食」の提供の推進、県産木材の有効活用の促進や水産資源の回復と有効利用の促進に取り組み、神奈川の特色を生かした農林水産資源の利活用により地域活性化を図ります。

（農林水産業の担い手の育成）

具体的な取組み

• 県民の求める「食」の提供の推進
• 県産木材の有効活用の促進
• 水産資源の回復と有効利用の促進

 

羽田空港の国際化やさがみ縦貫道路の開通、リニア中央新幹線県内駅などによる南北ゲートの形成などにより、県内経済の活性化と交通利便性の向上が期待されています。また、こうした県内外にわたる交通ネットワークの充実とともに、自然環境や景観、歴史などの地域の特性を生かした、誰もが訪れたくなる魅力あるまちづくりも求められています。

そこで、交流と連携を支える道路網の整備、交流と連携を支える鉄道網の整備、国際競争力の強化に向けた空港政策の充実、魅力あるまちづくりの推進に取り組み、活力と魅力ある県土の形成を図ります。

（建設中のさがみ縦貫道路）　

具体的な取組み

• 交流と連携を支える道路網の整備
• 交流と連携を支える鉄道網の整備
• 国際競争力の強化に向けた空港政策の充実
• 魅力あるまちづくりの推進