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更新日:2024年7月23日
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様々な生きものを中心に、大気、水、土壌といった環境要素が相互に関わりながら、森林や里山、河川、海といった、1つのシステムとして機能する環境のまとまり(生態系)が多様に存在することを指します。
日本には知られているだけで9万種以上、まだ知られていないものを含めると30万種を超える生きものがいると推定されています。これらの生きものの個性とつながりによって育まれてきた生物多様性は、私たちの社会活動を支える根底にあり、日々の生活、事業活動を持続可能なものとするために不可欠なものです。
ここでは、生物多様性と、これらの生物多様性が私たちの暮らしに与えてくれる恵みについて紹介します。
生物多様性条約において、生物多様性とは、全ての生きものの間に違いがあることをいうものとされており、生態系の多様性、種間(種)の多様性、種内(遺伝子)の多様性という3つのレベルで多様性があるとしています。
(1)生態系の多様性
様々な生きものを中心に、大気、水、土壌といった環境要素が相互に関わりながら、森林や里山、河川、海といった、1つのシステムとして機能する環境のまとまり(生態系)が多様に存在することを指します。
(2)種間(種)の多様性
生態系を構成する種について、動植物から菌類、バクテリアに至るまで様々な生きものが存在することであり、気候などの環境条件や生きもの同士によって多種多様な生きものが育まれることを指します。
(3)種内(遺伝子)の多様性
同じ種であっても地域ごとに見られる個体の形や模様、生態が異なるなど、遺伝子のレベルで多様な違いがあることです。
遺伝子の多様性は、環境への適応や種の分化といった生きものの進化に関わるものであり、多様性の低下は、種の遺伝的劣化が進み、絶滅の危険性が高まることを意味します。
私たちの日々の生活は、生物多様性から数え切れないほどの様々恵みを受け取っています。例えば、私たちの生存に欠かせない酸素は、植物の光合成により生成されたものです。
また、植物による二酸化炭素の吸収や蒸散は、気温・湿度の調節にも寄与しています。野菜や米などの農産物の多くは、野生の植物を品種改良したものであり、魚などの水産物は、海などから得られます。
これらの生物多様性が私たちの暮らしに与えてくれる恵みは「生態系サービス」と呼ばれ、4つの分類で考えられています。
生物多様性がもたらす恵み(イメージ図)
4つの「生態系サービス」の分類(イメージ図)
緑地グループ
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ファクシミリ 045-210-8848
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