更新日:2024年12月25日

ここから本文です。

Sagami Kokubunji Ato (Historic site)

The Sagami Kokubunji Ato was developed as a historical park and opened to the public, providing a place of relaxation for residents and visitors.

旅たび相模

Sagami Kokubunji Ato (Historic site)

Sagami Kokubunji Ato (Historic site)

史跡相模国分寺跡は、歴史公園として整備、公開され、市民をはじめ来訪者の憩いの場となっています。また、海老名中央公園には縮尺3分の1の七重の塔のモニュメントが建てられています。

 

【住所】海老名市国分南一丁目19
【交通】小田急小田原線・相鉄本線・JR相模線「海老名駅」下車徒歩15分
【TEL】海老名市教育総務課046-235-4925

Sagami Kokubunji Ato (Historic site)


海老名にて、歴史ロマンを散策する

JR相模線、小田急線、相鉄線が集中する海老名駅。複合商業施設が駅周辺に集中し、常に人々が賑わう街になっています。
そんな海老名なのですが、ちょっと足を延ばすと遠い過去へ想いを馳せる「隠れ名所」があります。

海老名・古代への散歩マップ

海老名駅周辺の地図

小田急駅を基点に、ビナウォーク方面へと向かいます。

海老名中央公園にある「七重の塔」の不思議

海老名市中央公園

大きなショッピング施設に挟まれるように広がっているのが「海老名中央公園」です。その公園を進むと、突然「七重の塔」が目に飛び込んできます。
予備知識がないと、「なぜ、こんなものがここに?」という疑問が浮かぶと思います。
かつては、この七重の塔があるくらいで、周囲はアスファルトで固められた広場でした。海老名駅からもしっかりと七重の塔を見る事ができた、との事です。
2002年(平成14年)4月19日に複合型商業施設(ViNAWALK)が開業し、現在のような形となりました。
ビナウォーク

この「七重の塔」について考えながら、更に奥にあるビナウォーク6番館を目指します。そして、商業施設を抜け、交差点を渡って細い道を直進してください。(マップ矢印の方向へ)

史跡へ向かう道
この細い道を登る

坂の上にある標識
坂の上にある地面の標識

相模国分寺跡(国史跡)

細い道を登りきったら左へ向かいます。少し進むと左側にとても広い公園が見えてきます。

史跡入口の看板
道路沿いにある公園の表示

南回廊
南回廊の跡。これだけでもその規模がわかります。

ここが「相模国分寺跡」です。大正10(1921)年3月3日に国指定史跡になりました。指定面積34841.73平方メートルの広さ。

全体の状況

史跡地内にある案内板に2019年当時の航空写真があります。この写真からもその巨大さがわかります。

南回廊と塔跡

南回廊とその奥にある塔跡の様子。南回廊跡の他に塔跡の基壇が復元され、中門跡、僧房跡の位置も表示されています。

近藤跡

金堂が建っていたとされる場所にある礎石。

実際に使用されていたであろう36個の礎石のうち、16個が現存。

本尊仏を安置する仏殿で、塔とともに寺院を構成する重要な建物がここにありました。


相模の台地にあった巨大な七重の塔

七重の塔

相模国分寺にあった七重塔跡。残された礎石の状況から推定された当時の塔の高さは、65メートルに達した、とされています。それだけ巨大な塔が奈良時代の相模の地に建っていた、という事になります。
海老名中央公園内にある「七重の塔」モニュメントは、実際に建っていたであろう七重塔の3分の1にあたる縮尺のものだったのです。

七重の塔の礎石
七重塔を支えていた礎石群

別角度からの七重の塔跡
別角度から撮影した七重塔跡の様子

七重塔に使用されたであろう礎石は17個。そのうち、10個が現存しています。これらの礎石から想定できる塔の高さが65メートル。その高さは、21階の階層とほとんど同じ高さとなります。

相模国分寺の復元模型

海老名市温故館(市立郷土資料館)に展示されている復元模型。手前が南回廊と中門。中門の右手にあるのが金堂。一番奥にあるのが講堂。多くの僧侶達が日比研鑽に努めた建物となります。
区画溝で囲まれた寺院地(寺院を運営する建物も含めた範囲)は、東西約240メートル、南北300メートル以上と全国の国分寺跡の中でも有数の規模となります。
法隆寺に似た伽藍配置(がらんはいち)が採用された例は少なく、相模国と下総国の二国しかない、との事です。
これだけのものが奈良・平安の時代に相模の国にあったのです。

海老名市温故館(市立郷土資料館)でさらに詳しく

温故館
相模国分寺跡の横にある海老名市温故館。旧海老名村役場の建物を移築したものであり、2023年に国の登録有形文化財に登録されました。

相模国分寺跡の史跡は、江戸時代にも記録されている通り古くから知られる遺跡でした。ところが、明治維新後の廃仏毀釈の動きを受け、礎石が他に転用されてしまう等の影響を受てしまい荒廃していきます。

温故館の外観

その状況に心を痛め、保存事業に取り組んだのが、尋常高等海老名小学校校長であった中山毎吉でした。様々な人々の尽力の末、現在の相模国分寺跡の史跡や郷土資料が保存されています。

海老名市温故館はどなたでも自由に訪れる事ができ、古の相模国分寺に関する知識等を得る事ができます。

海老名市温故館の展示

温故館の展示物
明治・大正・昭和にかけての生活用具等の展示

温故館の展示物

温故館の展示物
市内各地から出土した歴史的遺物

秋葉山遺跡
海老名・秋葉山古墳群の出土品


七重の塔のモニュメント

最後に・・・
ビナウォークに挟まれた海老名中央公園にある七重の塔。このモニュメントを見掛けた方。ぜひ、少しだけ足を延ばして「相模国分寺跡」史跡を訪れてみてください。ちょっとした時間旅行ができるかもしれません。


 

 

 

最新情報・海老名市公式ページ(別ウィンドウで開きます)

 

nearinfo

Showa Bridge

Showa Bridge
Completed in 1931, the Showa Bridge links Sagamihara City and Atsugi City.

Showa Bridge

Sagami Shichifukujin

Sagami Shichifukujin
Sagami Shichifukujin refers to seven temples in the cities of Ebina and Zama, each dedicated to one of the Shichifukujin (Seven Gods of Fortune). The annual Shichifukujin tour held during the New Year's holiday period gives people the change to visit each temple to collect limited-edition red seals.

Sagami Shichifukujin


このページの先頭へ戻る

同じエリアの情報を見る

 

このページに関するお問い合わせ先

企画調整部商工観光課(厚木合同庁舎内)
電話046-224-1111内線2521から2523

このページの所管所属は 県央地域県政総合センターです。