更新日:2024年8月6日
ここから本文です。
県営水道の主な浄水場は、寒川浄水場と谷ケ原浄水場で、両浄水場とも相模川水系から表流水を取水し、浄水しています。他に、湧水などを使用している小規模水源があります。
寒川浄水場の水源である相模川は、その源を富士山麓に発し、
山梨県の桂川を経て神奈川県に入り相模川と名称を変え、途中支流である道志川や中津川と合流して相模湾に注いでいます。当浄水場は相模川の河口から約6.5kmの左岸、寒川町宮山にあり、この地点に設置されている寒川取水堰から表流水を取水し、浄水処理(凝集沈殿・ろ過・消毒)と水質管理を行い、安全な水を安定して供給しています。
寒川浄水場は、昭和42年(1967年)3月に第2浄水場が、次いで昭和49年(1974年)3月に第3浄水場が完成しました。その後、昭和59年(1984年)3月、老朽化した第1浄水場を廃止し、昭和59年度から昭和62年度にかけて第3浄水場の浄水能力の増強を図る改造事業を実施し、浄水能力は日量750,000m3となりました。
また、場内には県営水道の配水池やポンプ所等の監視や制御を行うための配水運用管理システムが設置され、浄水場としてだけではなく神奈川県営水道の主力施設としての役目を担っています。
(平面図[PDFファイル/334KB])
施設名 | 第2浄水場 | 第3浄水場 |
横流式 ・容量 6,825m3×4池 |
横流式(傾斜板) ・容量 1,814m3×8池 | |
急速ろ過池 |
ろ過速度 140m/日・16池(うち予備1池) |
ろ過速度 200m/日・20池(うち予備2池) |
浄水能力 210,000m3/日 |
浄水能力 540,000m3/日 | |
浄水池 |
有効容量 9,408m3 |
有効容量 18,968m3 |
送水ポンプ |
5台・送水量 10,200m3/時 |
4台(うち予備1台)・送水量 22,500m3/時 |
非常用予備発電設備 |
ガスタービン発電機: |
ディーゼル発電機: ガスタービン発電機: |
排水処理施設 |
総合排泥池:容量 1,680m3×4池 |
谷ケ原浄水場は、急速に発展した相模原地方の
水需要に対応するため、相模原都市建設上水道事業として昭和15年3月に建設工事に着手し、昭和17年8月から給水を開始しました。
創設当時は、相模川の伏流水を水源とし、この水源を取り入れるために建設された第1取水ポンプ施設により、日量7,344m3(0.085m3/s)を取水していました。
その後、水需要に対応しながら施設を順次拡張してまいりました。
昭和25年に相模川河水統制事業によって完成した相模湖の水を津久井分水池から第2取水ポンプ施設により、日量120,000m3(1.39m3/s)の取水を開始し、さらに、昭和38年に施設を増強し、相模川総合開発共同事業による日量60,000m3(0.70m3/s)の取水を加え、日量187,344m3の取水が可能となり、現在2市1町に給水する県営水道の主要な浄水場として今日に至っています。(平面図 (59KB))
施設名 | 緩速ろ過池系 | 急速ろ過池系 |
横流式・容量 2,268m3×3池 |
横流式・容量 6,825立方メートル×2池 横流式(傾斜板)・容量 718立方メートル×2池 上向流式(高速)・容量 1,674立方メートル×2池 |
|
ろ過池 |
ろ過速度 5m/日 |
ろ過速度 140m/日 16池(うち予備1池) |
浄水能力 32,800m3/日 |
浄水能力 210,000m3/日 | |
浄水池 |
有効容量 14,242m3 |
|
送水ポンプ |
13台(うち予備3台) ・送水量 9,132m3/時 |
|
非常用予備発電設備 |
ディーゼル発電機: |
|
排水処理施設 |
排泥池:容量 3,240m3 排水池:容量 1,027m3 二次濃縮槽:ろ過面積 300m2,200m2 |
名称 | 浄水方法 | 最大供給量 | 備考 |
大山浄水場 | 膜ろ過 | 1,000m3/日 | |
落合浄水場 | 膜ろ過 | 1,500m3/日 | |
鎌沢浄水場 | 膜ろ過 | 700m3/日 | |
和田浄水場 | 膜ろ過 | 360m3/日 | |
長野浄水場 | 膜ろ過 | 500m3/日 | 休止中 |
鳥屋浄水場 | 急速ろ過 | 5,400m3/日 | |
水土野水源 | 消毒+紫外線 | 12,800m3/日 | |
イタリー浄水場 | 膜ろ過 | 4,100m3/日 | |
品ノ木浄水場 | 膜ろ過 | 3,100m3/日 |
このページの所管所属は企業局 水道部浄水課です。