子どもを浴槽に入れる際に、首掛け式浮き輪を使うと便利との感想がインターネット等で見受けられますが、使用にあたっては注意が必要です。保護者が目を離したすきに、浮き輪が抜けて、子どもが溺れる事故になることがあります。
※首掛け式浮き輪・・・C字型の閉口部を後ろにして、乳幼児の首に取り付け、上下のベルトをはめて使用する製品
事例.1
子どもに首掛け式浮き輪を付けて浴槽に入れて、2~3分目を離して気付くと、製品のベルトが外れ、子どもの顔が浮き輪から下がって鼻の下まで湯に浸かっていた。水を吐かせた後、緊急搬送された。(イラスト参照)
事例.2
子どもに空気を7割程度入れた首掛け式浮き輪を付けて浴槽に入れていたところ、子どもから浮き輪が抜け、うつぶせで浮かんでいた。胸を数回押すと、口から水が出て回復し、その後緊急搬送された。
アドバイス
- 使用する前に、製品の取扱説明書をよく読み、空気が少なくないか、ベルトが外れていないかなどを確認しましょう。
- 使用条件が子どもに合わないときは、使用しないでください。浮き輪にあごがのらない場合や、首と製品のすき間に大人の指2本分が入るゆとりがない場合は使用しないようにしましょう。
- 使用している間は、絶対に目を離さないようにしましょう。保護者が子どもと入浴する際に、自分の髪を洗ったり、他の子どもを洗ったりするときは、目を離すことになるので使用しないでください。
そのほか、プール、川や海などで、子どもの水難事故も起きています!
アドバイス
- 軽い水遊びでも油断せず、川や海ではライフジャケットを着用させましょう。
- 子どもから目を離さないようにし、水遊び中は大人が付き添いましょう。
- 天気を事前にチェックし、滞在中も注意をして、天候の変化に応じて対処しましょう。