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更新日:2023年8月31日
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神奈川県の広報紙「県のたより」のページです。毎月1日(4月号は3月31日)発行。WEB版では、バックナンバーもご覧になれます。
慶應義塾大学環境情報学部 准教授
専⾨:地震学・災害情報・防災教育
⼤⽊ 聖⼦(おおき さとこ)⽒
巨大地震が起きたらどうすることもできないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、耐震性のある建物に住み、家具などを固定することで命を守ることができます。耐震性がない場合は、余震で倒壊する恐れもあるので、とにかく避難することが大切です。
とはいっても、耐震化などの対策をすぐにするのが難しい場合は、簡単なことから始めてみるといいですね。まずは、家の鍵にLEDライトとホイッスルを付けるだけでもいい。その一歩は防災への意識や行動を変え、防災への二歩目、三歩目につながります。
多くの家庭で飲料水や食料を備蓄されていますが、携帯(簡易)トイレを備蓄している方は圧倒的に少ない印象を持っています。発災しても、自宅が安全な場所であれば避難所に行く必要はありません。自宅を最高の避難所にするために備えておくことが必要です。
離れて暮らす高齢の両親や、子どもが登下校している時など、自分が大事だと思う人のことを具体的に、またさまざまな状況を想像して防災に取り組むことで、災害から多くの命が守れます。
耐震性のある建物の中で、高い棚や重い物が上から落ちてこない環境にいる場合に、
落ちてくる小物や破片、煙などから身を守るためのものです
子どもたちの防災教育にも熱心に活動されている大木氏。
年齢に関係なく、この3つのポーズを覚えておくだけでもいざという時に自分の身を守る助けになります。
詳しくは命を守る3つのポーズ
1 大きな危険にお尻を向ける
2 ひざと足の甲を床につける
3 両手で頭を守る
1 机の下にもぐって頭を守る
2 両ひざを床につけて机の脚の上の方を持つ
3 脚が4本あれば斜めに持つ
4 机が大きくて腕が届かない場合は、
机の脚のひとつを両手でしっかりと持つ
1 姿勢を低くする
2 ハンカチまたは服で、口と鼻をおさえる
©慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 大木聖子研究室
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