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初期公開日:2024年7月22日更新日:2024年7月22日
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黒岩知事がドイツを訪問し、バーデン=ビュルテンベルク(BW)州との友好提携35周年記念式典に参加し、さらなる友好交流の促進に関する覚書を締結しました。また、この訪問に先立ち、スイス・ジュネーブの世界保健機関(WHO)を訪問し、ヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組を発信するとともに、「健康な高齢化」に向けた連携等について意見交換を行いました。
(1)スイス・ジュネーブ
テドロス事務局長、アンシュ・バネルジー・母子・新生児・思春期保健及び高齢化部長等と意見交換を行い、知事から本県のヘルスケア・ニューフロンティア政策等を発信するとともに、高齢化分野において引き続き連携していくことを確認しました。
本県と未病対策の推進に関する連携協定を締結しているサンスターのグローバル本社を訪問し、オーラルヘルスの視点から産学公連携による取組等について意見交換を行いました。 (2)ドイツ・バーデン=ビュルテンベルク州
バーデン=ビュルテンベルク州との友好提携35周年記念式典に出席し、さらなる友好交流の促進に関する覚書を締結するとともに、健康・医療分野や環境分野など両地域の共通の課題について、州首相と意見交換を行いました。
バーデン=ビュルテンベルク州と共催でライフサイエンスセミナーを開催し、本県に関心を持つドイツ企業等に対して、ヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組や、企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」を紹介するなど、トップセールスを行いました。
県内に日本法人の本社及び研究開発施設がある自動車部品大手のボッシュを訪問しました。同社が取り組む燃料電池や半導体、脱炭素などに関する技術開発について、施設見学等を行い、本県の取組との連携の促進について意見交換を行いました。
カールスルーエ校と横浜国立大学は、県の仲介により、昨年10月に両大学間での学生や教職員の交流などに関する協定を締結しており、横浜国立大学の梅原学長と共に、ステファン・シェンケル学長と面会し、両大学の交流の促進に向けた意見交換を行いました。 また、交流協定の締結を記念した講演会に出席し、本県に関心を持つ学生や企業関係者等に対して、ヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組などを紹介しました。 |
(1)訪問日程:令和6年7月14日(日曜日)~7月19日(金曜日)
日付 | 内容 |
---|---|
7月14日(日曜日) | 羽田発、スイス・ジュネーブ着 |
7月15日(月曜日・祝日) |
・WHO訪問、アンシュ・バネルジー・母子・新生児・思春期保健及び高齢化部長、マイケル・ライアン事務局次長及び中谷祐貴子事務局長補との意見交換 ・サンスター・グローバル本社訪問、ウィーランド・ネッツォールド上級執行役員との意見交換 |
7月16日(火曜日) |
・WHO訪問、テドロス・アダノム事務局長及びマリア・ネイラ環境・気候変動・保健部長との意見交換、エイジフレンドリーシティ担当部門及びオーラルヘルス担当部門との意見交換 ・赤十字国際委員会関係者との意見交換 ・尾池厚之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部特命全権大使・常駐代表主催夕食会 |
7月17日(水曜日) |
ドイツへ移動 ・友好提携35周年記念式典出席、BW州首相との会談 ・ライフサイエンスセミナーの開催・基調講演 |
7月18日(木曜日) |
・ロバート・ボッシュGmbHの研究施設訪問 ・BW連携州立大学カールスルーエ校学長との面会、大学間交流協定締結記念講演会に出席・基調講演 フランクフルト発 |
7月19日(金曜日) | 羽田着 |
(2)訪問者
知事、知事政策秘書官、文化スポーツ観光局長、文化スポーツ観光局職員、政策局職員
(1)世界保健機関(WHO)訪問
県は、ヘルスケア・ニューフロンティア政策を通じて、WHOの高齢化部門との連携を進めてきました。また、現在、2030年までの10年間を国連が「健康な高齢化の10年」に位置付けるなど、高齢化に向けた取組は国際的にも注目されています。今回の訪問では、テドロス・アダノム事務局長のほか、アンシュ・バネルジー・母子・新生児・思春期保健及び高齢化部長らと面会し、健康な高齢化の実現に向けては、ME-BYO(未病)改善の取組やイノベーションの活用が重要であり、今後も日本及び県の取組から学びたいとの発言をいただくとともに、引き続き、本県と高齢化分野における連携を行っていくことを確認しました。
テドロス事務局長との面会
アンシュ・バネルジー・母子・新生児・思春期保健及び高齢化部長との意見交換
また、エイジフレンドリーシティ(高齢者に優しい地域づくり)担当部門との意見交換では、WHOの呼びかけにより、欧米やアジアなど15を超える地域からもオンラインで参加する中で、本県及び県内エイジフレンドリーシティの取組などを説明しました。参加者からは、高齢化が進む日本の好事例の共有は重要であり、他の地域への展開に生かしていきたいなどの意見がありました。なお、この意見交換の冒頭には、知事が2022年に認定された「The Healthy Ageing 50(高齢化社会をよりよくする世界のリーダー)」の認定証をマリア・ネイラ環境・気候変動・保健部長から授与されました。
エイジフレンドリーシティ担当部門との意見交換
「The Healthy Ageing 50」認定証授与
(2)サンスター・グローバル本社訪問
本県と未病対策の推進に関する連携協定を締結しているサンスターのグローバル本社を訪問し、ウィーランド・ネッツォールド上級執行役員等から、同社のグローバル化と、産学公連携による多様な普及啓発の取組事例などを説明いただき、オーラルヘルスの視点から高齢者の未病改善に取り組む意義等について意見交換を行いました。
サンスター・グローバル本社との意見交換
(1)友好提携35周年記念式典出席、ヴィンフリート・クレッチュマン・バーデン=ビュルテンベルク州首相との会談
今年は本県とバーデン=ビュルテンベルク州との友好提携35周年にあたります。ヴィンフリート・クレッチュマン・バーデン=ビュルテンベルク州首相と10年ぶりに再会し、意見交換を行いました。クレッチュマン首相からは、「神奈川県とバーデン=ビュルテンベルク州は多くの共通課題を有しており、科学技術やイノベーションに対する情熱を共有するパートナーとして、協力して解決策に取り組みたい」との発言があり、健康・医療分野や環境・エネルギー分野など両地域の共通の課題に協力して取り組んでいくことを確認しました。会談には、柳秀直在ドイツ日本国大使館特命全権大使も参加されました。 また、友好提携35周年記念式典に出席し、これまでの友好交流に関する覚書を発展させ、未病やデジタルモビリティなど、新たな協力分野を盛り込んださらなる友好交流の促進に関する覚書の調印を行いました。
クレッチュマン首相と覚書に調印
(2)ライフサイエンスセミナーの共催・基調講演
神奈川県、バーデン=ビュルテンベルク州政府及びバーデン・ビュルテンベルク・インターナショナルの共催によるライフサイエンスセミナーを開催しました。日本でのビジネスに関心を持つドイツ企業等に対し、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組や、企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」を紹介するなど、トップセールスを行いました。菅野ジェトロ・デュッセルドルフ事務所長の協力により、本県への進出に意欲的な企業の発掘に繋がったほか、参加者から県内企業との連携可能性について熱心な質疑がありました。
ライフサイエンスセミナーの様子
(3)ロバート・ボッシュGmbHの研究施設を訪問
県内に日本法人の本社及び研究開発施設があり、自動車部品の世界有数の大手企業であるボッシュの研究施設を訪問しました。新たな燃料電池システムの開発を行っている施設を視察するとともに、同社が取り組む脱炭素や半導体に関する技術開発などについて話を伺いました。また、日本法人のボッシュ株式会社クラウス・メーダー社長と面会し、地域経済の発展に向けた更なる連携の促進について意見交換を行い、メーダー社長からは、県の未病や脱炭素の取組と同社が開発する技術との連携を模索したいとの発言がありました。
メーダー社長(写真右)の案内で研究施設を視察
(4)バーデン=ビュルテンベルク連携州立大学カールスルーエ校学長との意見交換・講演会での基調講演
同州のカールスルーエにあるバーデン=ビュルテンベルク連携州立大学カールスルーエ校を訪問しました。バーデン=ビュルテンベルク連携州立大学は、ドイツで初めての学術研究と職場訓練を統合した高等教育機関として現在34,000人以上の学生を擁しています。カールスルーエ校と横浜国立大学は、県の仲介により、昨年10月に、両大学間での学生や教職員の交流などに関する協定を締結しました。 今回、横浜国立大学の梅原学長とともに、ステファン・シェンケル学長と面会し、今回の訪問を機に両大学の交流を深めていくことを再確認しました。
シェンケル学長(中央)、梅原学長(右)
また、同校で開催された、大学間協定締結記念講演会に出席しました。神奈川県に関心を持つ多くの学生や研究者、ドイツ企業等が集まる中、本県から、県内観光地の魅力やヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組などを紹介しました。また、横浜国立大学の梅原学長から、同校が産学公連携により推進する先進的な研究プロジェクトについての紹介を行うなど、同校で学び、研究する魅力についてプロモーションを行いました
大学間協定締結記念講演会の様子
《SDGsの推進について》 県では、SDGsの達成にもつながる取組として、海外の政府機関や大学等とのネットワークを構築し、県内企業の海外展開支援等、ライフサイエンス産業のグローバル戦略を推進しています。
問合せ先
【スイス訪問について】
神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室
連携調整担当課長 長澤 電話045-210-3281
国際戦略グループ 佐藤 電話045-210-2720
【ドイツ訪問について】
神奈川県文化スポーツ観光局
国際課 課長 矢田 電話045-210-3740
国際交流・協力グループ 山田 電話045-210-3755
このページの所管所属は政策局 いのち・未来戦略本部室です。