ホーム > 電子県庁・県政運営・県勢 > 県域・県勢情報 > 地域の総合案内 > 横須賀三浦地域県政総合センター > 青少年の健全育成の県の取り組み > 令和4年度横須賀三浦地域青少年指導員活動研究会詳細版
初期公開日:2022年7月8日更新日:2023年12月15日
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令和4年度に開催した横須賀三浦地域青少年指導員活動研究会についてご紹介します。
現時点での参加者の青少年指導員としての自分自身の気持ちを教えてもらうため、(1)「今年の青少年の活動は、楽しみでありやる気満々という方」は、親指を上に、(2)「不安な気持ちだなと思う方」は、親指を下向きに、(3)「(1)と(2)の中間であり、普通だと思う方」は、親指を横向きに、一斉に出席者全員に出してもらい、周りの方の様子を自分と比較してもらった。
特に、今年度初めて指導員に就任した方は、不安で仕方がないと思われる方がいるかもしれないが、本日の研修を通じて、少しでも前向きな気持ちになってもらうことを目的としていることを出席者に告げた。
研修の最初の時点で、出席者が緊張している気持ちをほぐすため、指折り体操を行った。
最初に両手の指を親指から同時に曲げた後伸ばしていく体操を行った後、どちらかの手の親指を最初に曲げておいてから両手の指を次の指から同時に曲げていく体操を行った。両手の同じ指を曲げて伸ばしていくことは簡単にできるが、片方の手の親指をあらかじめ曲げてから両手の指を同時に曲げて伸ばしていくことは難しいことを実感した。
このプログラムは、うまく行うことを目的としておらず、出席者が指折り体操を行った後、笑い声が出てくることにより気持ちがほぐれることが目的である。子どもたちを集めた場合も、初めて活動に参加した子どもは、「何をやらされるのだろう」という緊張状態にあるので、最初に簡単な指遊びを行うことで、この場にいて「大丈夫かな」という気持ちを指導員の方に向かせることができる。
片方の手を親指と人差し指で「ピストル」の型をつくり、もう一方の手を親指と人差し指で輪っかの「的」とする型をつくり、「バキューン」というかけ声とともに、右手と左手を入れ替える体操を行った。
上向きに開いている「ピストル」は、下向きに閉じた「的」に、下向きに閉じた「的」は上向きに開いた「ピストル」に交互に入れ替える。練習しているうちにスムーズに行えるようになり、「バキューン」3連発で終了。
初めに、講師と同じグーチョキパーのいずれかを、「じゃんけんポン」という掛け声とともに後出しで参加者に出してもらう。次に、講師に勝つグーチョキパーのいずれかを、「じゃんけんポン」という掛け声とともに後出しで参加者に出してもらう。最後に、講師に負けるグーチョキパーのいずれかを、「じゃんけんポン」という掛け声とともに後出しで参加者に出してもらう。
同じ3種類の後出し「じゃんけん」では、負ける後出し「じゃんけん」が一番難しいことが分かる。これは、いつも「じゃんけん」は勝とうと思って行っているからである。
このように、「負けることは難しい」ということは、体験を通じて初めて分かることであり、青少年センターが行っている体験学習プログラムは、体験から気づいてもらうことを目的に事業を組んでいる。
出席者に、配付した白紙に「市町名」「氏名」「現在の日常生活での楽しみ」「青少年指導員としてやってみたいこと」を書いてもらい、その後、隣に座っている青少年指導員と記載した内容を見せ合いながら、1分間ずつ自己紹介を行った。
次に、以下の項目の中から自分の得意分野を選んでもらった。
「(1)人付き合いが得意」「(2)人前で話をする」「(3)裏方仕事」「(4)調整役(根回し)」「(5)子どもと遊ぶ」「(6)子ども・若者の指導」「(7)その他」
選んだ得意分野をもとにした活動時の役割を紹介
⇒上記「(2)(3)(5)」を記載した方が適している
⇒「(1)」「(3)」「(4)」を記載した方が適している
⇒「(1)」「(6)」を記載した方が適している
⇒「(3)」「(4)」を記載した方が適している
自分がどの役割が適しているか考えてもらいたい。
⇒隣に座っている青少年指導員と、自分がどの分野を選択したか等について3分間話し合ってもらった。それぞれの指導員の得意分野を持ち寄ることにより、地域での活動が前向きに進んでいくと思われる。
参加者に、配付した白紙に「青少年指導員として心がけたいと思っていること(心がけていること)」を書いてもらった後、隣に座っている青少年指導員と記載した内容を見せ合いながら4分間話し合ってもらった。
⇒(講評)活動を企画した大人が面白そうに活動を行っていないと、集まった子どもたちも「面白くないのかな」と不安になるので、迎えた方が笑顔で活動を行えば子どもたちが前向きな気持ちになる。
⇒(講評)大人は子どもたちの活動内容について、言いたくなってしまうが、子どもたちとしては、「自分たちがよいと思ったことを、試行錯誤しながらやってみたい」という気持ちがあると思うので、それをやらせてみて、ダメであったならば軌道修正すればよい。初めから大人が口を出してしまうことは、子どもの意欲を奪ってしまうことにつながるため、子どもの気持ちを尊重することが大切である。
⇒子どもは、知らない大人に対して抵抗があるため、迎え入れた方から、「よく来たね」「おはよう」との声掛けを行うことにより、子どもたちがホッとするということがあるので、自分からあいさつをすることが大切である。
⇒子どもは、名前で呼んでもらうと、「この人は自分のことを分かってくれているんだ」と心を開いてくれることがある。名前で呼ぶことが子どもたちと関係を作る上で大切である。
⇒頭の中では、子どもを信じる、任せるということはわかっていても、いざ、活動が始まり、頼りない子どもがいると、「信じてしまい間違いがおきないか」「任せてしまい事故がおきないか」と思ってしまう場合があるが、子どもは任せてもらっているとか信用されていると感じると、そのことによって、頑張ってみようという前向きな気持ちが起きることがある。
かといって、任せっぱなしで放任するということではなく、活動をよく見て、このままやらせたら、他の子どもが傷ついてしまうとか怪我につながる時は、止めなくてはいけないが、初めから否定でかかると、子どもたちも「来るのではなかった」という気持ちにつながってしまう。「信じる」「任せる」という雰囲気をつくることが大切である。
見守りをして活動を行えば安全に子どもは体験できるので、見守りをしながら、いかに、子どもたちに、いろいろな体験をさせるかが大事になっていると思われる。
⇒子どもは、「よくできたね」「頑張ったね」とほめてもらうと、うれしい気持ちになるということはあるが、小学校高学年から中学生の反抗期になると、ほめられても本人としては「バカにしているのか」という気持ちに映ることがある。そのような場合には、「認めてあげる」ということが必要である。
⇒「よくできたね」「頑張ったね」ということは、「ほめる」ということだが、「その子どもが行ったことに対して、自分の気持ちとして伝えてあげる」「あなたが頑張ってくれたおかげで、我々も片づけが早く終わって助かったよ」というように、指導員の側が自分の気持ちを伝えると、子どもたちは、「自分が行ったことが役に立ったんだ」「受け入れられたんだ」と実感することになる。「認める」ということは、指導員が、自分のメッセージとして伝えることであり、子どもたちのその後の頑張りにつながることになる。
⇒指導員の皆さんは、地域で活動を行い、子どもを集めることがあると思われるが、イベントの内容にひかれてくる子どもばかりでなく、指導員が自分の話を聞いてくれる、受け入れてくれるということを期待して活動に参加してくる子どもがいるはずである。あそこに行けば自分を受け入れてくれるという認識が、その子どもを変えて前向きな気持ちにさせてくれることにつながる。子どもが「指導員と一緒に活動をしたい」「一緒に話をしたい」と思うような、子どもにとって居場所と思える場・指導員になっていただければ、子どもたちの変化につながると思われる。
⇒指導員が共感しながら話を聴く、うなずきをすることにより、子どもたちが、ちゃんと話を聴いてくれる、受け入れてくれると実感し、活動に集まってくれるようになり、前向きな気持ちにつながっていくと思われる。
子どもたちの活動を、先回りして注意するよりも、とりあえず活動を見守って、失敗したら立ち止まって原因を考えてみるように仕向けるかかわり方をすれば、子どもたちが集まってきやすいのではないかと思われる。
⇒子どもたちにしゃべったらわかったものと思いがちであるが、言っただけで理解するのであれば、子どもたちはみんなテストで満点を取れることになる。見たことは、覚えるかもしれない。体験したことは子どもの身になる。
⇒子どもたちを育てることは、「人づくり」であるとともに、指導員と子どもの関係が深まることにより、子どもたちが地域の活動に対する愛着が出てきて、地域全体の愛着につながることになる。したがって、指導員の活動は最終的に「まちづくり」につながると思われる。
⇒したがって、困難な場面もあると思われるが、これからも自信を持って、得意分野を生かして、得意でない分野は周りの方に協力していただいて、活動を続けていただきたい。
参加者数34名、アンケート記入者34名
(1)研究会を終えての満足度 よかった31名、普通3名
(2)主な感想、要望
総務部県民・防災課
電話:046-823-0317 0321
内線:223
ファクシミリ:046-824-2459
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