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初期公開日:2024年6月5日更新日:2024年11月5日
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令和6年度かながわ選挙カレッジの活動内容について、カレッジ実習生による報告を掲載しています。
5月27日、任命書交付式が行われ、令和6年度の「かながわ選挙カレッジ」の活動がスタートいたしました。
今年度は男性3名、女性6名の計9名がカレッジ実習生として活動していきます。
任命書交付後、神奈川県明るい選挙推進協議会の委員の方々と、個人でのこれまでの活動実績や選挙制度などについて、意見交換会を実施いたしました。
この1年間、昨年度出た企画の実施や出前授業などを通して、若年層を中心に、投票の流れや大切さについて発信していきます。
より良い活動ができるよう誠心誠意努めてまいります。よろしくお願いいたします。
7月2日、平塚中等教育学校で中学2年生を対象とした出前事業を行わせていただきました。当日は最初に選挙管理委員会の職員から政治と選挙についてと、年代ごと、特に若年層の投票率についての説明がありました。その後数人ずつのグループに分かれ、グループごとに複数のテーマから一つを選び、テーマについて各世代のロールプレイングを交えつつ投票のシミュレーションを行いました。
生徒の方もテーマに対して自分がロールプレイングしている年代はどうするだろうと考えながら話し合いをしてくださいました。
テーマの中には13歳からの投票を認めるかというものもあり、それぞれの年代としての考えだけではなく自分たちはどう思うかも聞かせていただきました。生徒の方も賛成、反対とそれぞれの理由を出してくださり、この出前事業を通して生徒の方々が今後の選挙についても身近に感じてくれたのではと思います。
9月9日、星槎学園高等部横浜ポートサイド校に通う高校3年生に向けて、出前事業を実施させていただきました。
選挙管理委員会の職員による、選挙についての説明後、まずは少人数グループに分かれて投票シミュレーションが行われました。参加してくださった高校生の方には、学生や会社員、高齢者、社長など、さまざまな立場になりきり、架空の公約について議論してもらいました。公園で子どもが遊ぶことを禁止するという公約では、会社員役の生徒からは「子どもが使えなくなると、昼間の利用者は高齢者が中心になる。そうなれば、そこは介護施設だ。」という意見や、また別の役割の方からは「公園におけるお菓子のポイ捨てが減りそうだから賛成だ。」という意見が飛び交うなど、たくさんの意見が交わされていました。中でも、「もし子どもが球技スポーツをしてボールが飛んで危険なために、この公約が提案されているとしたら、公園の周囲にネットを張れば解決するのでは」というように、公約に対して鋭い指摘をされていた方がいらっしゃったことが印象に残っています。
その次の模擬選挙では、カレッジ実習生らが考案した3名の候補者に、それぞれの応援演説ののち、投票していただきました。開票の結果、なんと、候補者のうち2名の得票数が同数でした。このような状況下では、くじによって最終的な決定がなされるそうです。今回の模擬投票は、実際の選挙ではどのような対応がとられるのかを学ぶ、良いきっかけになりました。これまで、政治的な中立を守ることを重視する現在の日本の主権者教育に対し、少し不満を抱いていました。というのも、実在の政党や議員を学校教育で批判的に取り上げることが難しいため、あくまで仮の候補者を立て、フィクションの世界で選挙を体感してもらうようなことしかできず、教育を受ける立場の人にとっては自分事として捉えにくいのではないかと考えていたからです。ところが、この度の出前授業で投票シミュレーションや模擬選挙といった架空の場面だとしても工夫次第では、現実的な内容で選挙のことを伝えるよりも効果的に訴えかけられることを学びました。
9月25日に横浜商業高校において、出前事業を行わせていただきました。
選挙管理委員会の職員による選挙についての講義の後、かながわ選挙カレッジ実習生による応援演説を聞いていただき、模擬投票を行いました。投票には、実際の選挙で使われるものと同じ材質の投票用紙を用いたほか、一番に投票していただいた生徒さんに、投票箱の中身が空であることを確かめていただくゼロ票確認など、本来の投票により近い形で体験していただきました。架空の候補者が掲げる政策は、生徒さんの年代である10代後半の若者に影響するものも含まれるため、事前にお配りした採点表を活用しながらじっくりと考え、演説を聞いてくださった皆さんの真剣な表情が印象的でした。
今回、受講してくださった生徒さんの中にはすでに選挙権を得ている方も多くいらっしゃったのではないかと思います。この出前事業を通じて、投票に行くことの重要さと、政治を“自分ごと“として捉えることの必要性を少しでも感じていただけたら幸いです。
このページの所管所属は選挙管理委員会 です。