更新日:2024年5月8日
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神奈川県保健医療計画推進会議 糖尿病医療連携検討部会 会議結果
次の審議会等を下記のとおり開催した。
審議会等名称 |
神奈川県保健医療計画推進会議 糖尿病医療連携検討部会 |
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開催日時 |
平成29年8月8日(火曜日)午後7時00分から午後9時00分 |
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開催場所 |
総合医療会館 1階会議室 |
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出席者 (◎は会長) |
磯崎夫美子(神奈川県保健福祉局健康増進課技幹) 岩本千夏((公社)神奈川県看護協会) 唐澤淳子((公社)神奈川県薬剤師会常務理事) 笹生正人((公社)神奈川県医師会理事) ◎ 佐藤世津子(全国健康保険協会神奈川支部保健師) 鈴木信治((一社)神奈川県歯科医師会理事) 津村和大(川崎市立川崎病院糖尿病内科部長) 五十音順 (敬称略) |
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次回開催予定日 |
未定 |
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問い合わせ先 |
健康医療局保健医療部医療課 地域包括ケアグループ 電話番号 045-210-4865 ファックス番号 045-210-8858 フォームメール(以下をクリックすると、問い合わせフォームがご利用いただけます。) |
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下欄に掲載するもの | 議事録 | 議事概要とした理由 | |
審議(会議)経過 |
開 会
(事務局) 本日はお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。ただいまから第1回保健医療計画推進会議 糖尿病医療連携検討部会を開催させていただきます。会議に先立ちまして、県医療課副課長の一柳よりごあいさつ申し上げます。 (事務局) 皆様、こんばんは。お暑い中お集まりいただきまして、ありがとうございます。県医療課の副課長をしております、一柳と申します。よろしくお願いいたします。 糖尿病医療連携検討部会ということで、皆様ご案内のとおり、保健医療計画の改定を今年度行っておりまして、来年度、平成30年度から6年間の計画、県全体の課題とか施策の方向性を定める計画を策定してまいります。本日お集まりいただきましたのは、5疾病のうちの1つということで、糖尿病についてご意見をいただければと思っております。昨今の動き、特に今県のほやほやのトピックスというと、重症化予防のプログラムを策定しているところだというあたりが大きい動きかなと思っておりますが、そういったものも取り入れつつ、なるべくよいものにしていきたいと思っていますので、忌憚のないご意見をいただければと思っております。よろしくお願いいたします。 (事務局) それでは、委員のご紹介をさせていただきます。2枚めくっていただくと委員名簿がございますので、ごらんください。 まず上から、神奈川県保健福祉局健康増進課、磯崎委員でございます。 (磯崎委員) 磯崎といいます。健康増進課で健康プランを担当しております。よろしくお願いいたします。 (事務局) 神奈川県看護協会、岩本委員でございます。 (岩本委員) 初めまして。岩本千夏と申します。横浜市立市民病院で看護師をさせていただいています。主に外来で療養指導をさせていただいたり、内科が入っている病棟に勤務させていただいているので、とても実践に近い立場かと思います。よろしくお願いいたします。 (事務局) 神奈川県薬剤師会、唐澤委員でございます。 (唐澤委員) どうも皆さん、こんばんは。私は横浜鶴見と神奈川区で薬局をやっております。どうぞよろしくお願いいたします。 (事務局) 神奈川県医師会、笹生委員でございます。 (笹生委員) 神奈川県医師会から参りました笹生と申します。医師会では公衆衛生を担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。 (事務局) 全国健康保険協会神奈川県支部、佐藤委員でございます。 (佐藤委員) 佐藤世津子と申します。全国健康保険協会という中小企業が入っている健康保険のところで保健師をやっております。よろしくお願いいたします。 (事務局) 神奈川県歯科医師会、鈴木委員でございます。 (鈴木委員) 鈴木信治でございます。このたびお声かけいただきまして、ありがとうございます。神奈川県歯科医師会では地域保健の中で医科歯科連携を担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。 (事務局) 川崎市立川崎病院、津村委員でございます。 (津村委員) 津村でございます。どうぞよろしくお願いします。神奈川県ですと、神奈川県の糖尿病協会の会長を拝命しております。昨今皆様方に使っていただいております連携手帳の初版から現在までの編集委員を拝命しておりまして、各都道府県で皆さんご苦労されている糖尿病の医療連携のいろいろな声を、日本糖尿病協会を通じて伺っている次第でございます。どうぞよろしくお願いします。 (事務局) 次に、会議の公開につきましてです。本日の会議につきましては公開とさせていただいておりますが、開催予定を周知しましたが、傍聴者の方は0名ということでございました。 また、会議記録につきましては、発言者の氏名を記載した上で公開させていただきます。よろしくお願いいたします。 また、資料につきましては、机上に配付させていただいております。資料1から7、参考資料は1から3となっております。事前にメールで送付させていただいております。若干修正しておりますが、基本的には同じものとなっております。よろしくお願いいたします。 次に、部会長の選出をさせていただきたいと思います。要綱で会長は互選ということになっております。恐縮ですが、事務局からの提案としましては、神奈川県医師会の笹生委員にお願いしたいと存じますが、いかがでしょうか。ありがとうございます。それでは笹生委員、部会長席のほうへ移っていただけますでしょうか。それでは、以後の議事進行をよろしくお願いいたします。 (笹生部会長) 改めまして、県医師会の笹生でございます。どうぞ本日はよろしくお願いいたします。保健医療計画推進会議 糖尿病医療連携検討部会の部会長を務めさせていただくことになりました。円滑な議事の進行に尽力してまいりたいと思いますので、皆様のご協力のほうよろしくお願いいたします。 まず、議事の内容の公開・非公開についてお諮りします。今回はすべて公開することとしてよろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、そのような形にさせていただきます。
議 題
(1)検討事項及び進め方
(笹生部会長) それでは早速、議事に入りたいと思います。本日の議題は神奈川県保健医療計画の改定についてです。まずは(1)の「検討事項及び進め方」について、事務局から説明をよろしくお願いいたします。 (事務局) 神奈川県医療課の青木と申します。私から議題の1番「検討事項及び進め方」についてということで、ご説明させていただきます。座らせていただきます。 資料1をごらんください。A4の1枚のものです。検討事項及び進め方ということで、今回、保健医療計画の改定に当たり、厚生労働省から出されました医療計画の作成指針において、5事業・5疾病及び在宅医療のそれぞれについて協議する場を設置することとされておりまして、神奈川県においては、既存の会議体のない3疾病、脳卒中と心血管疾患、それから本日の糖尿病について、それぞれ医療連携検討部会を設置させていただき、検討を進めることとさせていただきました。 1の検討事項です。この糖尿病の検討部会で何をするかということで、糖尿病に係る医療体制を委員の皆様に検討していただいて、神奈川県保健医療計画の改定素案に反映させていくということを目的に検討していただければと思います。 2の進め方です。(1)第1回部会、本日は皆様に主に「課題の抽出」ということを目的に議論を進めていただければと考えております。その下の丸ですが、ただいまの検討事項及び進め方について、皆様にまず共有していただき、次に現状の把握ということで、現行の保健医療計画の評価や、神奈川県の地域の医療資源の把握をしていただきます。次に圏域の設定です。患者の糖尿病の受療動向などを踏まえ、糖尿病独自の圏域を設定する 必要があるかどうかということを検討していただきます。そして最後の丸ですが、課題の抽出ということで、我々医療課事務局で医療計画の素案のたたき台を今回作成してまいりましたので、そちらを確認等していただき、ご議論いただければと考えております。 その下の矢印の横、点線囲いで囲んだところでございますが、本日議論していただいたことにつきましては、随時メール等でご意見の照会やご相談をさせていただきます。米印ですが、必要に応じ、来月9月14日に予定されております第3回保健医療計画推進会議へ中間報告をさせていただくことも検討しております。 次に(2)です。第2回部会ということで、9月から10月に予定しており、そちらの場においては、「施策の検討」ということを議論していただくように考えております。まずは課題の確認ということで、本日1回目の部会で抽出した課題について再度共有、確認していただき、次に数値目標ということで、共有した課題に対応する数値目標を検討していきます。最後に施策の検討ということで、医療計画に掲載していく具体的な施策の検討や、数値目標の設定する、ということを考えております。 また、下の矢印の横ですが、2回目で議論していただいたことについては、メール等で随時、ご意見の照会やご相談をさせていただき、一番下の点線囲いにあるように、この部会での検討結果を、11月に予定されております第4回保健医療計画推進会議へ提出させていただければと考えております。 私からは以上です。
(笹生部会長) ありがとうございます。ただいまの事務局の説明、検討事項及び進め方についてですが、ご意見等ございますでしょうか。特によろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、このような形で進めるということで、よろしくお願いいたします。
(2)現状の把握
(笹生部会長) それでは、次に進みたいと思います。次に議題(2)「現状の把握」についてですが、事務局からご説明をお願いいたします。 (事務局) 事務局の医療課、由利と申します。着席により説明させていただきます。 まず、資料2-1と2-2についてご説明させていただきますが、こちらは今回事務局としてたたき台を作成させていただいた案となります。資料2-1が案となり、資料2-2が現行計画の糖尿病の部分を抜粋したものとなっております。この素案たたき台をご説明させていただく上で、先ほどの資料1でご説明させていただきました、国のほうで糖尿病の医療体制構築に係る指針をつくっていると、これを参考に進めるというようなご説明をさせていただいておりますので、それについて簡単に触れさせていただきたいと思います。 最後のほうに参考資料3というものを添付させていただいております。左上がホッチキスどめになっている、参考資料3という丸囲いのある資料が一番下のほうにある、そちらについてご説明させていただきます。 まず、この指針と表題のあるすぐ下、リード文になっているのですが、この下から2段落目にこの指針の目的が記載されておりまして、「第1 糖尿病の現状」で糖尿病の発症・転帰がどのようなものであるのか、どのような医療が行われているのかを概観し、「第2 医療体制の構築に必要な事項」でどのような医療体制を構築すべきかということが示されています。都道府県ではこれらを踏まえつつ、第3にございます「構築の具体的な手順」に即して、地域の現状を把握・分析し、各医療機能を理解した上で、地域の実情に応じて圏域を設定し、その圏域ごとの医療機関とさらにそれらの医療機関相互の連携の検討を行い、最終的には都道府県全体で評価まで行えるようにすると。この評価を行う仕組みとして、医療計画というものを作成して、進捗管理を行っていくということが期待されているということになっております。 ページをおめくりいただきまして、42ページをごらんいただきますと、「第3 構築の具体的な手順」となっておりまして、43ページから具体的な中身となっておりますが、1が「現状の把握」ということで、(1)「患者動向に関する情報」、(2)「医療資源・連携等に関する情報」として、例えばこのような指標ということで、参考として例示がされております。さらに(3)で「指標による現状把握」ということで、この資料の後に別表4というものを1枚ペラ、横長の表を添付させていただいておりますが、このような形で、縦軸で見ますと「予防」「初期・安定期」「合併症予防を含む専門治療」、最後に「合併症治療」という項目で、それぞれストラクチャー指標、プロセス指標、最終的に効果のアウトカム指標として、このようなものが指標の例として挙げられますよということが示されております。 先ほどの資料の44ページになりますが、「圏域の設定」ということがございます。ごらんのように、現状の把握で収集した情報を分析した上で、医療機能を明確にして、圏域を設定するということなどが求められております。 3の「連携の検討」という項目がございまして、こちらは(1)をごらんいただきますと、都道府県は糖尿病の医療体制を構築するに当たって、血糖コントロールを中心として、多種多様な合併症についても連携して治療を実施するため関係機関・施設の信頼関係を醸成するよう配慮するということや、医療機関、地域の医師会の関係者は、診療技術や知識の共有、診療情報の共有、連携する施設・医師等専門職種の情報の共有に努めるということ。それからその下の段落、都道府県は、今回国のほうで糖尿病性腎症重症化予防プログラムが策定しておりますので、これを参考にした都道府県レベルの糖尿病性腎症重症化予防プログラムの策定が盛り込まれているということで、都道府県内の取り組みが円滑に行われるよう体制構築に取り組む際には参照されたいと。こうしたことが記載されております。 45ページには、「課題の抽出」で、「数値目標」を立てて、「施策」を記載し、それを毎年「評価」していって、その結果を「公表」するということが求められているということになっております。 以上が前提となっておりまして、では本題のほう、資料2-1のほうに戻らせていただきます。資料2-1の構成としては、まず1の「現状」を掲げさせていただいて、それを踏まえた上で2の「課題」。これについては(1)の「予防」と(2)の「医療」に区分させていただいて記載させていただいた上で、今回は課題の抽出ということまでが議題になっているのですが、課題に対応した施策をもし書くのであればということで、「施策」についても記載させていただいているということになっております。 現状につきましては、項目としては、まず1つ目の丸としては、新規透析導入患者数は増加傾向にあるということや、2つ目の丸としては、糖尿病内科医師の人口10万人当たりの数の状況について記載させていただいておりまして、3つ目の丸としては、平均在院日数の、入院の状況として、本県の平均は全国平均よりも1.8日長い37.3日となっているということを記載させていただいております。4つ目の丸としては、糖尿病治療のコントロール不良例については、さまざまな合併症を引き起こし、治療がさらに困難になるが、そうしたことの理解が必ずしも十分とは言えないということを記載させていただいております。その次の丸が、今回下線部がある部分が新たに前回の計画から変更・追加させていただいた事項となるのですが、平成28年度の県民歯科保健実態調査によりますと、糖尿病の治療を受けた県民は歯周病を有する者が多いことが示されているという状況がございます。続いて、同じ実態調査によりますと、糖尿病と歯周病の関連性を知っている県民の割合は、平成23年は55.2%という状況だったのですが、平成28年度でも余りふえておらず56.2%とほぼ横ばいの状況になっているという状況でございます。 2の「課題」の(1)の「予防」につきましては、まず1つ目の丸は、生活習慣に関する課題を掲げさせていただいておりまして、男性の肥満者の割合は減少しているのですが、女性の肥満者の割合は増加していると。野菜の1日の摂取量は目標に達していないと。多量飲酒については、中高年女性の割合が増加していると。また、運動習慣のある人は減少傾向となっているという課題がございます。今後も生活習慣病を発症させないため、食生活や運動習慣の改善、喫煙防止について啓発していくことが必要であるということを掲げさせていただいております。次に歯周病の関係なのですが、歯周病は糖尿病の合併症であることなど、糖尿病と歯周病の関連性についての理解が進んでいないということから、患者教育や県民への情報提供を十分に行う必要があるということ。さらに次は糖尿病予防のために、ハイリスク者に対して、健康診断後の保健指導や歯科治療を含めた歯科保健指導により、生活習慣を見直し、改善することが必要であると。 おめくりいただきまして、糖尿病を重症化させないためには、治療が必要な状態の者が適切に受診を継続する必要があると。次も新しい項目なのですが、市町村国民健康保険等の医療保険者は、健康診断結果やレセプト情報を活用したデータヘルスを推進することにより、医療経済的にも大きな負担となる糖尿病の重症化を予防し、被保険者の健康維持と医療費の適正化を図る必要があるということを新たに記載させていただいております。 (2)の「医療」につきましては、「糖尿病の医療」として、まず糖尿病はさまざまな合併症を併発しやすいため、継続的な治療と生活の管理が重要であるということを踏まえさせていただいた上で、糖尿病治療では「かかりつけ医」だけだけでなく、「病院」「糖尿病専門医」「かかりつけ歯科医」「かかりつけ眼科医」「かかりつけ薬局」、さらには保健師、ケアマネジャーなどさまざまな職種の連携によるチーム医療が大切となると。次の項目は、従来からあるものなのですが、地域医療連携の推進に有効な地域連携クリティカルパスについて十分な活用が図られていないため、普及していくことが必要であるということを記載させていただいております。「糖尿病患者への教育・情報提供」としましては、患者やその家族などに対する教育や支援、情報提供を十分に行うことが必要であるということを記載させていただき、次の「医療機能の情報提供及び連携の推進」の項目につきましては、糖尿病の治療に対応できる医療機関について、わかりやすい情報提供に努め、連携を推進することが必要であるという項目を記載させていただいております。 これらの課題を踏まえた「施策」につきましては、現在のところ、資料記載のとおりの内容を想定させていただいているところでございます。 続きまして、資料3の説明をさせていただきます。 (事務局) 続きまして、医療課の青木から資料3についてご説明します。「神奈川県保健医療計画 進捗状況評価調書」ということで、先ほど由利の説明にもありましたが、医療計画の作成指針で、計画の評価を毎年行うことが望ましいということもあり、神奈川県では保健医療計画に基づく前年度の取組みに対し、評価を毎年行っています。 今年度については、保健医療計画の改定がありますので、現行の計画が始まった平成25年度から28年度まで、これまでの県の取り組みについての評価を行っております。さらに申し上げると、これは現時点での我々の案でございまして、来月9月14日に行われる第3回保健医療計画推進会議のほうに提出し、そちらで認められたら正式に評価が確定いたします。 中身をごらんいただきますと、糖尿病の評価調書、1「課題に対するこれまでの取組実績」でございます。現行の保健医療計画では糖尿病の課題を(1)の「予防」と、裏面をごらんいただき、(2)の「医療」の2つの課題を設定しています。 表面に戻っていただいて、(1)の「予防」です。これまでの県の取り組みを記載してあります。真ん中のあたりに表が書いてあり、「健康づくりの地域・職域連携推進事業における主な実施状況」というところにこれまでの取り組みがまとまっております。まず、関係者や市町村とともに行った会議、それから関係者に対する研修です。それから県民だったり関係者に対する健康教育ということで、回数や参加人数ということでまとめてあります。健康教育のところでは、参加人数ですが、平成25年度からの累計ということで、参加人数1万2619人ということになってございます。 続きまして、裏面に移っていただきまして、(2)の「医療」に対する取り組みでございます。内容毎に3点設定してあり、アの「糖尿病の医療」に対する取り組み、イ「糖尿病患者への教育・情報提供」、それからウ「医療機能の情報提供及び連携の推進」ということで、アの「糖尿病の医療」につきましては、主にクリティカルパスの普及などが計画でうたわれていましたので、それに対する取り組みを記載してございます。 続いてその下、2「目標値の推移」です。課題に対する目標値を医療計画で設定してあり、糖尿病については3点設定しています。(1)の「特定健康診査の実施率」、それから(2)のイ「糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数」、一番下「20歳以上の糖尿病治療継続者」ということで、それぞれ表の右から3つ目「目標値」が記載してあります。これは平成29年度までに県が達成すると設定した目標とする数値です。それから左に2つ目の欄には「実績値」ということで、最新の実績値をそれぞれ記載しております。中でも(1)の「特定健康診査の実施率」ですが、目標値、平成29年度70%以上という設定値に対し、実績値が、平成26年度の数字になりますが、48.6%にとどまっておりまして、一番右から2番目の「達成率」の部分では49.4%となり、達成状況の基準から三角の印がついているという状況です。さらにその下の「糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数」につきましても、目標値、平成34年までに925人に減らすというものに対して、実績値は平成27年度の時点で1007人ということで、達成率が、マイナスになってしまい、三角がついているという状況です。 その下の3の「参考指標の推移」につきましては、こちらは目標値に加えまして、評価の参考になる指標をそれぞれ記載しております。上から「健康診断・健康診査の受診率」、それから「糖尿病による死亡率」を男性、女性、それから一番下「地域医療連携パス等の活用状況」ということで記載しておりますので後ほどごらんください。 続きまして、48ページに移りまして、4「課題ごとの進捗状況の評価」です。こちらは今まで県が行ってきた取り組みに対する評価を具体的に行っているものです。 (1)「予防」に対する取り組みへの評価ですが、A・B・C・Dの4段階あるうちのC評価を現時点ではつけております。「評価分析」のところの2つ目の点をごらんください。数値目標に掲げている特定健康診査の実施率については、先ほどご説明した特定健康診査の実施率が達成率49.4%ということで、達成がおくれているという評価になっています。その下の下の表で、「今後の取組の方向性」を記載しています。2つ目の点、「未病を改善する」取り組みを推進し、また引き続き、糖尿病対策の普及啓発を強化する中で、特定健診実施率の向上に県は取り組んでいくことや、その下の点、新たに、働く世代の生活習慣病対策を強化するため、平成29年度、今年度から「職域連携・生活習慣病対策強化事業」を実施していくこととしております。さらにその下でございますが、「次期計画に向けた取組の方向性」ということで、上の点で、引き続き、市町村、企業・団体と連携し、目標達成に向けた県民の健康づくりを促進するとしております。 次に(2)「医療」に対する評価です。こちらの評価は現時点でB評価としています。「評価分析」のア「糖尿病の医療」につきましては、地域は限定されているものの、糖尿病地域連携クリティカルパスなどの取り組みを実施するとともに、保健福祉事務所が開催する委員会等において多職種協働による在宅医療の推進を検討し、関係職種間の連携構築や、糖尿病治療の標準化が進んだという評価をしております。一番下の「評価理由」のところをごらんください。年間新規透析導入患者数は数値目標の目安に対して達成がおくれている一方、糖尿病の医療、糖尿病患者への教育・情報提供、医療機能の情報提供について、着実に取り組みを進めるなど、課題解決に向けて比較的順調に進捗しているという評価を行っております。「今後の取組の方向性」については、上の点、多職種による連携を通じ、年間新規透析導入患者数の数値目標を達成するため、地域連携クリティカルパスの普及啓発について検討するとともに、実施地域の拡大を目指すとしています。その下「次期計画に向けた取組の方向性」として、引き続き、生活習慣病の重症化・合併症予防の取り組みを実施していくこと。それから地域連携クリティカルパスの普及啓発と、実施地域の拡大に取り組むことを通じ、多職種による連携を促進し、糖尿病性腎症の重症化予防を図っていくこととしております。 5の「総合評価」でございますが、今までの取組みの成果や、目標値の達成状況や参考指標の推移を勘案し、課題別に評価を実施しおり、現時点ではA・B・C・Dの4段階でC評価としています。評価理由として、「かながわ健康プラン21」に基づき、予防体制が整備されつつあり、医療体制については医療計画の取り組みが着実に進められ、課題解決に向けて比較的順調に進捗しているが、数値目標の目安を達成していない項目があるため、全体的にやや進捗が遅れているという評価を行っています。 資料3の説明は以上です。 続きまして、資料4、A4の横の資料をお出しください。糖尿病の医療資源の把握及び患者の受療動向ということでデータをまとめています。 おめくりいただきますと、上段と下段でそれぞれ、2型糖尿病の1日の外来患者数が上段、それから下段のほうに1日の入院患者数の、2035年までの患者数の推移・推計を掲載してございます。 折れ線グラフが並んでいますが、上段の外来患者数の一番左上、横浜北部のデータをごらんください。線が5本並んでおり、一番上の数字が総数、全体の数をあらわしています。上から2番目の線が65歳以上の外来患者数の推計をあらわしています。その下、途中で1本追い抜いている3番目に高い線が75歳以上の患者数の推計です。その下の少し濃くなっているものが15歳から65歳の推計外来患者数です。一番下、ほぼゼロの直線になっておりますが、こちらが15歳未満の推計患者数です。こちらをごらんいただくと、表の下に四角囲いで記載しましたが、1日の外来患者総数は、65歳以上については2035年まで増加を続けていることが予想されております。対して、15歳から64歳については、今後緩やかに減少していく地域が多くなっていくと。次の下段のほうに移っていただきまして、こちらが1日の入院患者数の推計でございますが、こちらも一番下の四角囲いのところ、1日入院患者数は、65歳以上は2035年まで増加を続けていきますが、対照的に15歳から64歳は緩やかに減少していくことが推計されております。 次のページにお進みください。こちらのページはまた同じく上段、下段で、「神奈川県における糖尿病患者の自己完結率」について、上のページが外来、下のページが入院の自己完結率を記載しております。上段の真ん中から下のところをごらんいただくと、それぞれ二次医療圏ごとに、どこの地域に外来患者が流出しているかという表が記載されております。これをごらんいただくと、一番下の囲いのところで、糖尿病患者の自己完結率は 地域ごとで差がございますが、どの地域も約10%から27%他地域への流出が見られます。さらに川崎北部はこちらの表だと自己完結率が73.13%になっていますが、東京地域へも 流出していることがわかります。川崎地域は東京へ9.22%外来患者が流出しております。下段の入院の自己完結率をごらんいただきまして、一番下の囲いのところです。糖尿病患者の自己完結率は外来と同じように地域ごとで差が出ていますが、どの地域も約7%から、多いところでは35%他地域へ流出が見られます。同じように川崎北部は東京地域へも流出していることがわかります。 また1枚おめくりいただきまして、同じようなデータですが、こちらは上段、下段でそれぞれ「神奈川県における糖尿病患者件数」の外来と入院のデータを記載しております。先ほどは自己完結率で%でしたが、こちらは件数ということで記載しております。こちらをごらんいただくと、外来と入院でかなり外来のほうが件数が多いということがわかります。こちらは後ほどごらんいただければと思います。 次のページにお進みください。こちらは「地域別・傷病別人口カバー率」ということで、最寄りの医療機関まで車で何分で行けるかというデータになります。県内の2型糖尿病につきましては、15分以内で約86%が医療圏へたどり着ける、さらに30分以内まで広げるとほぼ100%がカバーできているというデータになります。 次のページはこのカバー率を実際の県内の地図に落とし込んだもので、白黒刷りで少しわかりづらいのですが、県内はほぼ100%近くが30分以内に医療機関にたどり着けるということがわかります。一部、相模原でしたり、足柄、それから箱根地域の一部では、60分圏内のエリアが少し発生しているというデータになります。 資料4につきましては以上でございます。 続きまして、資料5をごらんください。A4の表と裏の両面刷りのものです。こちらは医療計画の作成支援データブックを転記したものでございますが、今回の医療計画の作成に当たって、厚生労働省から提供された指標類について、糖尿病に関係したものを抜き出しております。表面、資料5と記載してあるほうが、神奈川県の数値と、全国平均の数値を比較したものになります。裏面については、県内の二次医療圏ごとの指標を比較しているものになります。 表面をごらんいただきまして、県と全国平均の指標でございます。こちらも白黒刷りでわかりにくいのですが、神奈川県の指標の薄く塗っているものが全国平均より高かったり、よくなっている指標、それから濃く塗ってあるものが全国平均より数値が低かったり、悪かったりしている指標です。目立つものだけご説明いたしますと、上から5番目の指標です。「健康診断・健康診査の実施率」ということで、神奈川県は66.3%、それに対して全国平均の数値は66.2%となっております。その下、先ほども申し上げましたが、「特定健康診査の実施率」でございます。こちらは48.6という数値になってございまして、値自体は全国平均と同じ48.6でございますが、右のほうの米印、現行の保健医療計画においては70%を平成29年度までに達成するとしておりますので、濃く塗ってあります。それからその下の2つ、「糖尿病患者の年齢調整外来受療率」、それから「高血圧性疾患患者の年齢調整外来受療率」については、それぞれ全国平均より値が低く出ております。続いてその下です。今度は薄く塗ってございますが、「糖尿病による年齢調整死亡率」、男性と女性それぞれ4.8と2.7と出ておりますが、こちらは全国平均の値より低くなっております。それからその下、濃く塗ってある項目が5カ所ありますが、すべて10万人当たりのものですが、「糖尿病専門医数」、それから「糖尿病指導士数」「糖尿病看護師数」「歯周病専門医の在籍する歯科医療機関数」、それから「就業保健師数」については、全国平均の値よりそれぞれ少なくなっているという状況です。 さらにその下に2つ別の枠を設けてございますが、こちらは医療計画で設定してある 治療継続者の割合の増加であったり、県内における糖尿病腎症新規透析導入患者数の全国との数値の比較を掲載しております。 続いて、裏面をごらんください。裏面は二次医療圏ごとの指標を比較してございます。それぞれ「糖尿病内科の医師数」であったり、「糖尿病内科を標榜する一般診療所数」、それから「糖尿病内科を標榜する病院数」、さらに「糖尿病退院患者平均在院日数」「糖尿病足病変に関する指導を実施する医療機関数」ということで、地域によって医療資源に、多い・少ないはございますが、記載のとおりです。 その下に、表面と裏面の分析結果ということで、一部説明が重複にしてしまいますが、健診の実施率は全国並みですとか、特定健康診査の実施率は全国平均と同じであるが、現行保健医療計画の目標の70%に達していないといったことを記載しております。一番下の丸でございますが、県内の平均在院日数は地域によりばらつきがある状態となっています。横浜北部、横須賀・三浦、それから相模原地区が少し長くなっているというデータになります。 それから説明が遅くなりましたが、参考資料1を本日おつけしておりますが、こちらは「生活習慣病(糖尿病)等の重症化予防」ということで、医療保健課が実施しております神奈川県の医療費検討委員会、先日7月に行われましたが、こちらのほうで提供された資料の糖尿病の部分を抜粋したものです。ただいま説明した資料5と重複するデータも多いのですが、参考までにおつけしておりますので、後ほどごらんいただければと思います。 私からの説明は以上でございます。 (事務局) 事務局からもう一点ご説明がございます。資料6をごらんください。重症化予防プログラム県版の策定についてということになります。これは国の重症化予防プログラムを踏まえまして、現在策定作業を進めているところでございます。本日ご参加されている委員の方の中でもワーキンググループのメンバーになっていただいている方も多くいらっしゃいますが、概略をご説明させていただきます。 現在の進捗状況は、2のところのスケジュールをごらんいただきますと、5月9日に第1回ワーキング、7月11日に第2回ワーキングを開催しております。今後9月の初旬に第3回ワーキングを開催しまして、そこで案を固めていきまして、10月中に糖尿病対策推進会議幹事会に報告してご了承いただければというイメージで作業を進めております。 おめくりいただきまして、2ページ目、3ページ目の見開きでごらんいただきますと、現時点での内容がごらんいただけるかと思いますが、3ページ目の<方向性>が3点ございまして、こちらが一番わかりやすいかと思いますが、糖尿病性腎症の重症化予防を核としつつ、その他の糖尿病の重症化予防、総合的な糖尿病対策、この3つの項目で整理したいと。その関係につきましては、左側の2ページの図解がございますので、こういったイメージで、核としては腎症重症化予防なのですが、さらに糖尿病の重症化予防と総合的な糖尿病対策、網かけをしている部分なのですが、そういったことも含めてプログラムをつくっていければということを考えております。方向性の2点目は、他の合併症予防等について糖尿病連携手帳の活用・地域連携の推進等とあわせて盛り込んでいくと。3点目として、県の取り組む予防や未病改善の観点を加えて、全体としては幅広に糖尿病対策について取り組んでいくことを示したいと。こうしたことを考えておりまして、その下の二重点線の枠で囲っておりますイメージで、現段階では検討を進めているところでございます。 資料6までの説明につきましては以上でございます。事務局からの説明は以上で終了でございます。 (笹生部会長) ありがとうございます。現状の把握ということで、膨大な資料でしたが、ただいまのご説明につきましてご意見・ご質問等ございますでしょうか。 (唐澤委員) よろしいでしょうか。 (笹生部会長) どうぞ。 (唐澤委員) 資料2-1の裏面のところで、(2)「医療」のアの2番目の丸ポチなのですが、今国のほうは、今までは確かに「かかりつけ薬局」と言っていたのですが、昨年の改定のところから「かかりつけ薬剤師」という表現に変わっておりますので、できればそこを訂正していただければいいかなと思います。 (笹生部会長) ほかにはいかがでしょうか。どうぞ。 (岩本委員) 資料5のところになるのですが、用語の使い方で、「糖尿病看護師数」というところが、もしかしたらこの数を見たときに「糖尿病看護認定看護師数」になるのかなと思っていて、多分そこの訂正は、基本的な用語のところで申しわけないのですが。 (笹生部会長) 事務局、よろしいですか。 (事務局) はい。 (笹生部会長) ほかには何か。どうぞ。 (鈴木委員) 神奈川県歯科医師会の鈴木です。今回かなり新規の項目で歯科に関することが追加されておりまして、神奈川県歯科医師会としては関係委員で検討しまして、医療課のほうに出させていただいて、こちらの検討会のほうでもんでいただければという思いで出させていただきました。 県民歯科保健実態調査のことに関してはこの数値のとおりで、56.2%ほぼ横ばいという状態に関しましては、これは調査の結果ですからこのとおりなのですが、他の疾患の認知度に比べれば、糖尿病が一番高いことは間違いないのですが。 あとは、個人的にはまだこの用語の使い方で引っかかりはあるのですが、歯科医師会から出させていただいた文章で、「課題」の(1)「予防」のところで、一番下の「糖尿病予防のために、糖尿病ハイリスク者に対し、健康診断後の保健指導や歯科治療を含めた歯科保健指導」という。「歯科治療を含めた歯科保健指導」という言葉が、私は個人的に引っかかるのですが、いわゆる保険診療としての歯科治療と、それから保健衛生指導、いわゆる従来の保健指導という概念と、「含めた」という言葉を使うのは個人的には抵抗があるのです。ただ、これを提案した方にきょう確認したのですが、歯科の場合は、実際に歯科保健指導だけではなくて、歯科的な介入をしないと生活習慣の見直し・改善にはならないというところの意見がありまして、このまま出させていただきます。 あとは「施策」のところで、裏面の(1)「予防」のところなのですが、白丸の3つ目「歯周病の治療を行うことでHbA1cの値が低下することなど」と記載させていただいているのですが、この文章を出させていただいた後にいろいろと調べていましたら、現在のところ研究データが、県のほうに出させていただいて本当に恐縮なのですが、日本歯周病学会等のいろいろなガイドラインを見ますと、明らかにHbA1cが歯周病の治療によって下がるという報告もあるのですが、ただ、かなりさまざまなファクターがその中に絡んできていて、一概にイコールでは結べないというところが現状のガイドラインのスタンスではないかと思います。ですので、ここはもうちょっとデータとして、明らかに歯周病と糖尿病の関係性があることは間違いなのですが、糖尿病があることによって歯周病が悪くなることも事実で、相互に関連をし合うのですが、「HbA1cの値」ということを明記することに関してはちょっと保留させていただきたいと思っております。 それから、いろいろと飛んで申しわけないのですが、先ほどの糖尿病の看護師さんの、認定看護師さんのところの問題で出ましたが、歯周病専門医の数というのが国のほうでも1つの指標目標に掲げられていますが、糖尿病の治療の歯周処置というのは、必ずしも専門医でなくてもGPでできることであると思っております。逆に言うと、評価としては、例えば日本糖尿病協会の登録医数とか、それからこれは日本糖尿病協会の神奈川県の登録医数が今150名前後と伺ったのですが、それとどの程度の整合性があるかわかりませんが、横浜市歯科医師会、横浜内科学会と、独自で研修会を開催したりして登録医制度を持っていますので、その辺のところは県の歯科医師会も横浜市歯科医師会とすり合わせをして、どの程度数が重複しているのか調べていきたいと思いますが、少なくとも歯周病専門医を指標にするというのは、歯科の場合は適用するのはちょっと抵抗があるのかなと思います。 もしご意見があれば、よろしくお願いします。 (事務局) ありがとうございます。文言につきましては、個別にも調整させていただければと思います。 資料5のデータブックなのですが、おっしゃることはよくわかります。こちらのデータはあくまでも国から提供されたものの中で、糖尿病に関係ありそうだなと思ったものを抽出していて、この数字のいいところは何かというと、全国比較ができるということなのです。ただ、おっしゃるとおり、ここに載っているものがすべてではないということは我々も思ってはおります。目安ということになるのかなと思います。 (佐藤委員) よろしいですか。 (笹生部会長) どうぞ。 (佐藤委員) 資料2-1の「予防」の最後の丸のところなのですが、協会けんぽなのですが、ここに載っているのが、医療保険者のことが載っているのですが、「データヘルスを推進することにより」と書いてあるのですが、データヘルス計画というのは医療保険者ごとでテーマを決めることができまして、協会けんぽ神奈川支部はたばこのことなのです。これだとデータヘルス、イコール糖尿病重症化予防みたいに思えてしまうので、ここを「健康診断結果やレセプト情報を活用することにより」にしていただけるとよろしいかなと思います。 (事務局) なるほど。データヘルスの説明になってしまっているということですか。 (佐藤委員) そうです。 (笹生部会長) では、そこに関しては変更ということで。 (事務局) はい。今までいただいたご意見では、文言の修正につきましては適宜反映させていただければと思います。 (笹生部会長) 津村先生、何か。 (津村委員) さすが神奈川県庁さんがつくっているだけあって、きれいな文章をつくっていらっしゃるなと思いました。きょうは課題の抽出というところにフォーカスを当ててというふうに承っていますので、その視点で幾つかの説明を拝聴させていただきました。 まず、大きな少し俯瞰する枠組みで感じたところを申し上げますと、今回こういうものをつくる、つまり改定計画素案のたたき台というものをお示しいただいていますが、改定計画をつくるに当たりまして、現状、課題、施策というところで、必ずデータが付随してくると思うのです。今多くの委員の方々からご指摘のあった、例えばメディカルスタッフの数とか、あとは県庁さんからご説明のございました、健診の受療率・受診率等についての解釈が非常に難しい部分が出てまいりますので、その解釈をどうするかというところを一歩間違えると、本来、神奈川県下ではうまくいっていないものをうまくいっていると解釈したり、もしくはその逆で、うまくいっているのにうまくいっていないと解釈してしまうケースがあるのかなと思います。 あとは、これからの医療体制をどういうふうに構築していくかというところも、これは神奈川県というのは都市部も地方都市のような様相を示している箇所もございますので、それを包含する形で1つの計画をつくるというのは非常に難しいところだとは思います。ですが、神奈川県における医療体制構築のフィージビリティーというか、絵にかいたもちにならないような、必要性を踏まえた計画を示せれば、ことしのこの平成30年度の見直しとしては価値のあるものになろうかと思うし、そこを押さえないと、もしかしたら過去の数年前のものに数行書き加えただけのものになってしまうのかなと思って、どこまで目指すのかというのは、行政のお仕事はタイムライン、期限もございますし、すごく難しいのだろうなと思いながら拝聴していました。それが全体に関する感想でございます。 細かいところで、今のご説明の順で感じたところを申し上げますと、一番重要な文章でなるであろう、改定計画素案たたき台調書というところにつきましては、まず現状の文章の文言のほとんどが医師とか歯科医師、薬剤師という部分にフォーカスが当たり過ぎている印象を持ちました。これは医政局の地域医療計画課長通知でも、多職種連携とかメディカルスタッフの協力というのはかなりフォーカスを当ててうたわれているはずなので、例えばここに療養指導士の数とか、もしくは実際の多職種の連携、もしくは施設間の連携がどういうふうになされたかというものを重視しているというコメントが入るべきかなと感じます。例えば療養指導士、CDEについても、CDEJのデータを示していらっしゃいますが、日本糖尿病療養指導士が多い地域というのはCDEL、ローカルが発達しにくかったりとか、その逆で、CDEJが少なければローカルのCDEが多く発達していたりとかがありますので、片方の数字だけを見ていると、療養指導士の現状を見誤る可能性があるのを注意するポイントかなと思います。ちなみにCDEJに関しては、全国のデータは集計できていますし、CDELについては全国糖尿病協会がそれを全県で実数を把握しておりますので、もし必要だったら私から日本糖尿病協会に請求して、全国のデータ、数カ月ごとにリアルタイムでデータを集計していますので、県庁さんに提供することは可能だと思います。 各委員の方々からのコメントは一つ一つ納得のいくところを多く感じました。例えば資料3のところに今度進みますが、これは県庁さんへの質問でございますが、これは前回の、平成29年度のところで、47ページ、目標値というところが示されていて、「特定健康診査の実施率」等々についてだと思いますが、これは平成29年度70%という目標値を設定されたというふうに承りました。この設定根拠はそもそも何だったのだろうとか、そこら辺については、もし記憶にあれば教えていただきたいと。あとは次のページにある、A・B・C・Dの評価軸というのが、何がBで何がCなのかというのがちょっとはっきりしなかったのと、あとこれは県庁さんのお立場として、BにしてもCにしてもDにしてもAにしても困ること、いいことというのはあるのかな、ないのかなという。ちょっと教えていただければと思います。 (事務局) まず、目標設定の根拠なのですが、これはわかりますか。 (事務局) 特定健康診査の実施率は、備考のところに医療費適正化計画とあるので、そこの目標値と合わせていることは合わせています。大もとが健康プラン21に載っていたかどうかというのは確認してみないとわからないのですが。 (津村委員) これはたしか、今お話を聞きながらちょっと見たら、各県のデータで全部出ていますよね。宮城とか山形というのはすごく高くて、56から7%でトップで、北海道が37%ぐらいで一番少なくて、では神奈川はどうかというと、実はそんなに悪くはないのです。その70という数字が、目標設定がただ悪かっただけであって、それに照らして足りなかったから評価がCとかBとかというのは、何か聞いていて違和感があったのです。もったいないと。 (事務局) そうですね。恐らくおっしゃるとおりで、設定根拠が今ここでははっきりとは申し上げられないのですが、かなり意欲的な目標設定であるのだろうなということは思います。 (津村委員) 意欲的で、それが例えば現状ちょっと外れた目標設定したものに照らして達成率を、遅延があるというものを…… (事務局) そうですね。この達成率は機械的に出しておりますので。 (津村委員) 評価を悪くする理由にはならないのかなというふうに感じたのですが、県庁さんはみずからに厳しいのだろうなと。 (事務局) そうですね。正直言って、この目標の達成に関してはもう割と機械的に、三角であれば、要するに余りよくないと、そんなような評価をするようにしております。先ほどの質問の続きになるのですが、課題ごとの評価A・B・C・Dの根拠は何ですかということだったのですが、これは感覚的なものがございまして、数値目標の、今申し上げた達成率とか、あるいは県の施策の進捗状況、あとは参考に47ページのところの3で「参考指標の推移」というのがございますが、こういったものが上がっているのか下がっているのか、そういったものを総合的に勘案して、県は自己評価として、Aが4点、要するにすごく進捗しているということですよね。 (事務局) そうですね。順調に進捗していると。 (事務局) 順調に進捗している、Bが比較的順調に進捗している、Cがやや進捗がおくれている、Dが進捗がおくれているというところで、数値目標の達成率とか参考指標の推移を4段階評価にしているものになります。 (津村委員) では、数値目標ありきではないということですか。 (事務局) ありきではないです。それも1つの要素にはなっていますが、すべてではないと。 (津村委員) この委員会は評価のB、Cを議論する場ではないので、それはお任せしたいと思うのですが、聞いていると、何か神奈川県は全然だめだったのだなというふうに聞こえてしまいがちだったので、もったいないと感じたのが感想です。 (事務局) そうですね。もしこの部会でこの評価を生かしていただくとすると、そういう適正に評価できるような、評価指標とは何だろうというところを、次の計画に向けてご意見をぜひいただければと思います。 (津村委員) 例えば今の一例でいうと、きれいにストラクチャーの指標とプロセスの指標とアウトカムの指標が出ていますが、恐らく、例えばここでいうと「糖尿病足病変に関する指導を実施する医療機関数」とかは医療計画作成支援データブックの一例で出されていますよね。 (事務局) 資料5の裏面ですね。 (津村委員) はい。例えば私の糖尿病の臨床医の目線からすると、この指標はもったいないというか、悪い指標なのです。医療機関がどう申請するかというものの基準が、非常にばらつきが大きいのです。一方で、何をしたかというプロセス指標に関しては、例えば糖尿病の合併症管理料の算定というのは、これは実際にすれば、まず間違いなく医療機関というのはお金にインセンティブがつきますから、申請します。そちらのほうが恐らく現実をあらわしていると思います。もし受療率が低い地域においては、例えば足の切断とかもろもろに関するDPCデータとかの足壊疽とか、そういうものをやると患者さんの掘り起こしをしているステージにおいては、患者さんがふえていることは、医療現場はよくなっているにもかかわらず、そういう患者さんがふえてしまって悪くなっているというふうに見えてしまうし、いつの時点で、取り組みをしてから何年目でそのデータを集計するかによって解釈が難しくなりますよね。だからそういう意味だと、この6年間ということを承りましたので、この部会で提案できることを考えると、一番意に合ったプロセス指標にフォーカスしていきながら、今、足病変で一例を出しましたが、腎症のほうだと透析予防指導の請求に絡んでくるかもしれませんし、やっていけばいいのかなと思います。そうすると、このデータの違和感が少し減ってくるかなと思います。死亡率に関しても、例えば神奈川県における糖尿病の年齢調整死亡率というのが低いのです。これはしばしば県内では、神奈川県の糖尿病診療は非常に高いクオリティーがあるというふうに説明するときに使われるのですが、ちょっと上を見ると、糖尿病の外来受療率というのは全国平均よりもかなり低いのです。だから糖尿病として受診している率は少ないのに、別の傷病でなくなってしまっているだけであって、これは医療政策の専門家だとすぐわかると思いますが、別に神奈川県が特別秀でているわけではないという解釈ができるので、だからそういうちょっと危うい解釈につながるような指標はできるだけ今回の医療計画の中で全部外して、地域差を勘案しながら誤解を生まない評価指標を選んでいくのがこの部会のミッションになっていくのかなとは感じます。 長くなると恐縮なので、以上で。 (笹生部会長) ありがとうございます。何を指標にするかというのは、非常に難しいですね。 (事務局) ありがとうございます。本当に先生のおっしゃっていただいたとおり、評価指標は物すごく難しくて、高ければいいとか、低ければ悪いとか、そういう単純なものでもなかったりしますし、ぜひ今後もそのあたりについては引き続きご意見をいただければと思っております。 (磯崎委員) 先ほどの先生からご質問のあった、特定健康診査の実施率の70%というのは、医療適正化計画の中に設定されていますが、恐らく国が示しているものに合わせて医療保険課で設定していると思います。 (津村委員) いや、国の見立て自体がまずかったということですよね。なぜなら全国の…… (事務局) なかなか無理のある指標を示しているということでしょうか。 (津村委員) トップの都道府県で57.7%ということは、全然ですものね。神奈川県は47都道府県の中央値よりは上ですよね。 (事務局) はい。国の考え方としては、特定健康診査の実施率というのは、最大で頑張って90%だろうと。それに対して、当面の目標としては70%を掲げておこうということで、医療費適正化対策推進室で議論がなされて、それを参考にして目標を国と同一にそろえたと、そういう経過でございます。 (津村委員) いろいろと申し上げて申しわけなかったのですが、いずれにしても県庁さんはいいものをつくっていらっしゃるなとは拝見しています。 (笹生部会長) ほかにはいかがでしょうか。 (津村委員) もう一個質問よろしいですか。 (事務局) どうぞ。 (津村委員) これは平成29年度で終わるこの保健医療計画の立てつけを踏襲しなければいけないという縛りはございますか。 (事務局) はないです。全庁共通、全庁といいますか、ほかの分野も共通で決めているのが、「現状」「課題」「施策」という構成になります。その下の「予防」「医療」という分け方は、現行の医療計画を踏襲しておりますが、正直言ってこれでよいのかどうかというところはご意見をいただければ見直しもしたいと思います。悩ましいのが、「予防」「医療」と単純に今分けてしまっているのですが、そういう単純な二元論みたいな分け方も、本当は現実には即していないのかなと思うところもあって、ただマニアックに細かく分けても、結局書くことが同じであれば余り意味がないですし、そのあたりのあんばいは悩ましいなと思っているところです。 (津村委員) 例えば文章で、現行の計画の文章を残しておられるのだろうなと推察したのが、例えば糖尿病内科(代謝内科)医師数の10万人当たりの人数とか、資料2-1の点で今申し上げたのですが、そこら辺をお書きになっていますが、これも県庁の中でもう十分ご理解されていらっしゃるとは思いますが、医育機関が多かったり、あとは基幹病院が多い地域では当然こういう分野に従事する医師の届け出数というのは見かけ上多くなります。ただ、それをあらわしているだけなのかなとも感じたり。 (事務局) おっしゃるとおりですね。 (津村委員) こういう文章はそもそも要らなくて、それよりももっと多職種のほかの、歯科だったら歯科医師会の中で県で取り組んでいることはたくさんございますし、看護だったら看護、薬剤だったら薬剤の領域で取り組んでいることはたくさんございますので、何かそういうものを文章に盛り込むほうが、みんなが読んで納得しやすいのかなというふうに感じております。ただ、現行のものを踏襲して、それに加筆する感じでないと、県庁さんで許してもらえないのだったら。 (事務局) そんなことは全くございません。むしろなくしたほうがよい記述はもうなくしていっても全然構いません。 (事務局) 今回これまで以上に連携ということにフォーカスが当たっていますので、この際そうした過去の踏襲をしないほうがよい部分については、見直しをしていきたいと思います。 (笹生部会長) 余り議論する時間がないのです。会議の回数が。 (事務局) そうですね。 (津村委員) でもきっとこれだけ多職種で委員を選んでいただいているので、各職種の目線で今をあらわしている、そしてここ6年ぐらいで評価・成長を見込める、測定のフィージビリティーというか、メジャラブルな指標というのは各職種が一番わかっているはずだと思うのです。それを出してもらえば、作文は県庁さんがお上手ですから、上手にやっていただければいいだけなのかなと思います。 (笹生部会長) そういう指標なんかに関してはメールでやりとりして、2回目までに少しもんだり。 (津村委員) そうですね。 (事務局) そうですね。では、そういうふうにさせていただきます。 (津村委員) そんなにたくさんあってはよくないので。 (事務局) 今この場でということでなくても。 (津村委員) もう各職種で、これが一番というものを1個出してもらうだけでいいと思うのです。たくさん書けないですものね。 (事務局) それぞれのお立場で現状をあらわすようなことは、こういうことを表現してもらうと、皆さんの実感に即していますよというようなことということですね。 (鈴木委員) 歯科医師会の鈴木です。医療課にはいつも怒られるのですが、数字を根拠になかなか歯科医師会として厳しいところがあるのですが、例えば医科歯科連携を推進していく上での指標というと、件数になるのですか。 (事務局) 多分それを考え出すと、医科歯科連携はそもそも何をもって医科歯科連携と言うのだろうという話になってくるのかなと思うのです。 (鈴木委員) こと糖尿病に関しての場合は、今、茅ヶ崎とかで挙がっている数字を参考に、それを県内に広めていく上での参考数字みたいにするのか、これから歩み始めているところに、目標設定というのか、それこそ70%ではないですが、かなり根拠となる数字が出しづらいと。 (津村委員) 歯科の先生のお立場で、今出せる数字というのは何かございますか。 (鈴木委員) 今出せる数字。歯周病専門医の数とか、糖尿病の協力医の数とかは出せます。それから実際に茅ヶ崎で連携を進めている中で歯科医師がかかわった件数とかは多分茅ヶ崎あるいは県の医療課のほう、健康増進課のほうでもいただけるかもしれません。 (津村委員) 恐らく県庁さんとして必要だろうという数字は、今ない数字はつらいと思うのです。今出せる数字ということと、あとはこの6カ年の中で短いスパンで、3年ごとでも2年ごとでも毎年でもいいのですが、経過を追える数字がいいと思うのです。それをできれば全県でということでしょうか。茅ヶ崎だけしかなくて、横浜市で入手できない数字というのはちょっとつらいかもしれないですね。それがもし、これは歯科医師の先生が一番ご存じだと思いますが、保険レセプトデータで抽出できるものでも結構だと思うのですが、あればというところです。 (鈴木委員) はい。ありがとうございます。参考にさせていただきます。 (津村委員) 私も今、歯科の何があるかなと思ってちょっとすぐわからなかったので、調べてみないとわからないですね。 (佐藤委員) 済みません。今のところで、これは医療保険者の保健師としては、この現状としては、健診結果、糖尿病を疑われたけれども受診した人の数というのが、この医療保険としては、そこが現状としては出してほしいなと思ったのです。ただ、うちでは協会けんぽのしか数がわからないですし、あと正確なデータがわからないので、この数字を載せてくださいというところまででいいのですか。こういう文言が入っているとうれしいですということでいいのですか。 (事務局) そうですね。まずはご希望をいただければ、多分集められるデータと集められないデータがあると思うのですが。 (佐藤委員) はい。かしこまりました。 (鈴木委員) 歯科医師会の鈴木です。糖尿病治療の中断率とかは出るのですか。文章の中に、中断する事例も多いという書き方があるのですが、多分、現場の感覚では、中断されている方がいらっしゃると思うので、それは数字として出ていますか。 (笹生部会長) 保険者さん。 (鈴木委員) 保険者さんも出ているのですか。 (笹生部会長) 3カ月かかっていないとか、半年かかっていないとか。 (事務局) 出せなくはないかもしれないですが。 (鈴木委員) 県をまたいだりしていなければ、理屈の上では出せるのかもしれないですね。 (佐藤委員) そうです。本当に理屈の上ではという感じで、ただ、協会けんぽとしては、神奈川県内に本社がある、適応しているところの分でしか見られないので、神奈川県民かどうかというのはわからないのです。うちとしてはそういうぐらいしかわからないので、何かそういうのは国保のデータとかであったり。 (事務局) そうですね。患者の住所地で見るとすると、国保しか多分できないのではないかと思います。 (鈴木委員) 例えば中断化を…… (事務局) ただ、レセプトからどうやって中断というのを割り出すのだろうというのはちょっと。 (津村委員) 去年、この3月に終わってしまった、厚生労働省の厚生課から出た戦略研究のビッグデータ解析の4研究班のうちの1つで、そういう地域ごとのものを細かく精査するグループがあって、恐らくそれで出せるような、技術的には出せるものだと思いますが、研究者がそれにフォーカスを当てた感じで、一定期間、相当の労力を使っていろいろなものを抽出していましたので、その中には循環器疾患のものとか、市の死亡の転帰がどうこうとか、受療がどういうふうに続いているか続いていないかとかという、いろいろなデータを出してくださったのを、私がその評価委員として拝見はしたのです。ただ、それをこの県庁の普通の、研究ではなくて事業としてできるかなというと、今のお話を聞いていると、すごく難しそうな感じがします。 (事務局) その手法を使って同じように県庁で数字を出せるかどうかというと、ちょっと厳しそうな気がします。 (津村委員) そのデータの利活用は、かなり解析がややこしくて。 (事務局) それはどの先生の研究班でしたか。 (津村委員) 東大のヤスナガ先生か、京都のナカヤマ先生か、どちらかだったように思います。 (事務局) 参考にはさせていただきます。ただ、多分同じようなことは、県庁のマンパワーではちょっと無理かもしれないです。 (津村委員) 一定期間の研究で割り切ってということ、切り取ってのデータだったらいいのですが、それを経時的にずっと見続けるというのはちょっと難しかったかもしれないですね。 (笹生部会長) では、またその辺をメールでいろいろとやりとりして。またお時間が大分進んできてしまったので、ほかにこれだけはどうしても言っておきたいというご意見は。事務局のほうはメールでまた何か。 (事務局) はい。では、メールでまたお伺いさせていただきますので、追加でご意見がありましたら、ぜひお願いします。 (鈴木委員) きょうこの場で出た課題に関して、できたら事務局のほうで、県のほうでまとめていただいて、こういう課題が出たという。議事録ではなくて、課題としてこういうものが挙がったというところを出していただけると、こちらも考えやすいので。 (事務局) わかりました。 (笹生部会長) 大分宿題がふえてしまいましたが、よろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。お時間もないので、次に進みたいと思います。
(3)圏域の設定
(笹生部会長) それでは、次に議題(3)の「圏域の設定」について、事務局からご説明をお願いいたします。 (事務局) 医療課の青木から資料7を使ってご説明いたします。「糖尿病医療連携体制構築に係る圏域の設定について」ということで、まず2「疾病・事業ごとの圏域設定について」をごらんください。今回、医療計画の作成指針において、5疾病・5事業及び在宅医療のそれぞれに係る医療連携体制を構築する際の圏域については、従来の二次医療圏にこだわらず、患者の移動状況や地域の医療資源等の実情に応じて弾力的に設定することとされました。 1のほうは、二次医療圏とはそもそも何ぞやということが書いてありますので、後ほどごらんいただければと思うのですが、この医療計画の作成指針を受けまして、改めて事務局のほうで3以下、糖尿病独自の圏域を設定したほうがよいかということを分析してみました。 3になりますが、先ほど資料4にも掲載しておりましたナショナルデータベースによる外来の糖尿病の自己完結率を掲載しています。これをごらんいただくと、横浜北部以下、県内にある11の二次医療圏域の自己完結率が載っており、川崎北部が73.13%と一番少なくなっておりますが、すべてが70%以上の自己完結率となっています。 その下の(1)「患者の外来受療動向・医療の提供状況」ということで、資料4、5にも同じデータが載っておりますが、川崎北部から川崎南部、東京へそれぞれ約10%前後の患者の流出が認められます。その下、横浜北部からは川崎南部に対して約8%の患者の流出が認められます。一番下の点です。医療機能の分布を見ると、こちらは資料5の二次医療圏の裏面のデータですが、糖尿病内科を標榜する病院や診療所数は地域によって多少の偏りが生じてございますが、この自己完結率を見ると70%となっておりますので、特段問題はないのではないかと考えます。 (2)「医療機関へのアクセス状況」ということで、資料4にも掲載しておりますが、アクセスマップと人口カバー率については、最寄りの医療機関まで30分圏内でほぼ100%の地域がカバーされているという状況でございます。 この(1)と(2)を受け、4「圏域の設定(案)」ということで、上の3の分析結果により、神奈川県保健医療計画に合わせた圏域を設定することとさせていただければと思います。ちょっとわかりにくい書き方なのですが、要は現行の二次医療圏のまま、糖尿病の体制をこのまま構築していってよろしいでしょうかという提案になります。 私からは以上です。 (笹生部会長) ありがとうございます。ただいまの事務局の説明に関しまして、ご意見等ございますでしょうか。二次医療圏のままということですが。 (鈴木委員) 横浜市は平成30年度から1医療圏として事業で進めて、変わろうとしているようになるのですか。 (笹生部会長) よろしいですか。特にご意見がなければ。ございませんようですので、圏域の設定については事務局の案のとおりとしてよろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは次に進みたいと思います。
(4)課題の抽出
(笹生部会長) 次に議題の(4)「課題の抽出」ですが、資料2-1、素案のたたき台の、特に課題部分に注目し、ご意見・ご質問をいただければと思います。済みません。今までの事務局の説明とか議論を振り返りまして、改めてご意見とかご質問をいただければと思いますが、特に課題の抽出ということで、これだけはぜひやってほしいとか、これだけは抽出してほしいということがあれば、意見を伺いたいのですが。 (津村委員) よろしいですか。 (笹生部会長) どうぞ。 (津村委員) 恐らく先ほど県庁さんのほうでご説明いただいた、参考資料3の要素というのは非常にわかりやすい指針になっていると理解していますが、その中で、今回のこの課題が抽出できたら、恐らく次回それに対する施策というものを立案していくということで連動するので、両方を考えながら課題というのを解釈していくべきだと感じるのです。そうすると、この41ページ、42ページの「合併症の発症を予防するための初期・安定期治療を行う機能」とか、「血糖コントロール不可例の治療を行う機能」とか、「急性合併症の治療を行う機能」というふうに、医療機関ごとの機能を整理して、どういう糖尿病の治療そして合併症の治療のステージがあるかということを示しているこの文章の中で、多職種、医師の視点、歯科医師の視点、薬剤師の視点、看護師の視点、栄養士の視点、そのほかメディカルスタッフの視点というものをきちんと盛り込むのが、恐らく神奈川県の糖尿病診療連携、医療連携をきちんと構築するかぎになりますし、その視点で今何が足りていて、何が足りていないのかというふうにして課題を出していくのが一番すっきりするように感じています。なので、先ほど県庁さんからもお話がございましたように、従来入手できているメディカルスタッフの数がどうとか、受療率がどうこうというところの課題というふうに考えてしまうと、本来そもそもこれは神奈川県の保健医療計画、糖尿病に関する医療連携のところを含めた少し広い視点での計画であるべきところが、何となく人がどれぐらいいるのかとか、健診の受療率がどういうふうなパーセンテージになっているかというところに過剰なフォーカスが当たってしまうように誤解してしまうので、誤解しないように設定すればいいのかなというふうに感じます。課題抽出という意味では、それで。 (笹生部会長) 各職種から見た視点ということですね。 (津村委員) そうですね。恐らくその答えに当たるところが43ページ、44ページに書かれていて、どうしても現状把握のところに偏りがちにはなるとは思うのですが、これの44ページの部分の3の「連携の検討」というところが指されるような感じで、もしかしたら神奈川県の中で今レセプトデータとかで解決できないところについては、各医療機関に最低限これだけのデータを毎年出してくださいとか、出せるようなものをアナウンスしたり、これは医師会の主導も必要になってくるのかもしれないですが、言うだけで、この連携を検討していくその評価指標を新たに入手できるかもしれないですね。他の都道府県との比較がどうしても必要というふうになるならば、他の都道府県でもし先行事例があれば、それをすり合わせしながら、参考にしながらということになるかもしれません。 以上です。 (笹生部会長) ありがとうございます。ほかには課題の抽出という観点で何かありますでしょうか。 (磯崎委員) いいですか。 (笹生部会長) どうぞ。 (磯崎委員) 市町村においても、現状では、糖尿病対策とか、あとは重症化予防の事業はいろいろと取り組んでいると思うのですが、そういった中で、医師会さんやかかかりつけ医と地域の行政との連携は大事だなということで、課題にも挙がってきているところがあります。そこで、今回こちらの参考資料3のところの42ページのところにも、地域と連携するということが新しく出てきていると思いますし、資料2-1のほうで、県のこの計画のほうにも「施策」のところの4つ目の丸に重症化予防プログラムということが出てきていて、この中でも多分、医療と地域の連携ということは重要視される内容なのかなというふうにも思ったときに、そこの課題を「課題」のところにも文言として入れておいて、それを受けて施策の対応があるというふうにしたほうが読み取りやすいのかなと感じました。では、どこに入れたらいいのかなと思ったときに、資料2-1のめくった一番上の、糖尿病を重症化させないためには、適切に受診を継続する必要があるというところに絡めて、かかりつけ医とか医療との連携の文言を含めてもどうかなというのを、これを両方拝見して今感じました。 以上です。 (笹生部会長) ただいまのご意見の中で、重症化予防というのがキーワードなのだけど、その中で何か課題の抽出みたいなものはほかにありますでしょうか。特にその部分ではないでしょうか。 ほかに全体を通じて何か、これは挙げておきたいということは、いかがでしょうか。 (岩本委員) 済みません。疑問なのですが、重症化予防の関連で、重症化予防という観点、私のとらえ間違いかもしれないのですが、医療を受ける人の中で重症化するのを予防していくという考え方で、我々現場の看護師は、合併症管理加算だったり、在宅療養指導料だったりで加算をいただいて指導していくという頭があるので、どっちかというと医療体制のほうにも重症化予防が入ってくるのかなとちょっと感じてしまったりしています。多分重複して神奈川県保健医療計画の新しい物にもう入っているので、私の関連分野のところでまた情報をもめたらいいなと思うのです。連携というところで、合併症管理加算のフットケアをやる施設を紹介するとか、そういう外来にかかってもらうようにかかりつけ医がみたいなところがつながると、我々も活動して、重症化予防できるように患者さんと関われるかなと。すごく小さいところのお話で申しわけないのですが、感じたのでどこかに入るといいのかなと思います。 (津村委員) 重症化予防は都道府県によって、国が大きな枠組みを提示はするのですが、そのプログラムを各都道府県で策定するときに、守備範囲をどこにするかというのは都道府県ごとに若干違うのです。だからきっと医療の中での重症化予防という部分とも、保健指導も全部含んだ重症化予防の取り組みと、いろいろな都道府県の重症化予防プログラムも随分公開されているので、見るとかなり違うので、だからそういう意味だと、抱いた違和感というのはみんなが抱く違和感なので、自然な違和感だと思います。 (岩本委員) 済みません。私もそこを、せっかくここに参加させていただいているので、勉強させていただいて、患者さんのためにやっていけるといいと思っているのです。 (津村委員) 別に皆さんが抱く違和感なので、自然なことですよということを言いたかっただけです。 (事務局) おっしゃっていただいたとおり、今「予防」と「医療」というふうに分けているのですが、これは2つにぱっきり分けられるものでは決してなくて、今津村先生からもご指摘いただいたとおり、特に重症化予防というのが、では予防なのか、医療なのかというと、恐らく両方にまたがるのだろうと思います。 (津村委員) 佐藤先生が1つ前でおっしゃった、今回のこの部会のミッションにつながる指標が糖尿病性腎症もしくは糖尿病重症化予防の取り組みと連携する何かあるかというふうになってくると、神奈川県での糖尿病性腎症重症化予防のプログラムで評価指標を幾つか設定していますよね。 (事務局) はい。 (津村委員) それを今回のこの部会のほうに盛り込むというのは一番自然な流れですね。 (事務局) 何がありましたか。済みません。確認しますけど。 (津村委員) 治療、未治療者とか中断者の受診勧奨とか、それをしたことによって連携、受療勧奨と保健指導で連絡文とか連絡票を使ってどれぐらいそれが実際にうまく推進したかということをこれから数値化できるのかできないかということを検討している真っ最中だとは思いますが。 (事務局) 重症化予防プログラムの議論は適宜こちらの医療計画のほうにも盛り込んでいきたいと思っています。ちょうどいい指標があれば、それをそのまま移植してしまってもいいでしょうし。 (笹生部会長) そうですね。 (津村委員) ただ、47都道府県で比較できるようなベストの指標があるかというと、実はないので、恐らく各都道府県で入手できる測定可能な評価指標をみんなつくっている最中だと思います。 (事務局) 現在検討させていただいている県版の重症化予防プログラムは、項の部分が腎症の重症化予防なのですが、それに至る前の発症予防というところも含めて広く予防というような構え方を検討させていただいているところが、予防ということを使っている、使い方をわかりにくくさせているのだと思います。医療計画のほうでは、医療の提供体制というところが一番大きな課題になってきますから、重症化予防プログラムのほうでもまた指標を設定させていただきますが、そこの中で医療の提供体制にかかわるような目標となる指標、そこを見ながら医療計画のほうの指標、目標も今後検討させていただきたいと思っております。 (笹生部会長) ほかにはいかがですか。さっきの多職種連携の話もありましたが、連携パスなんかのことは特にはないですか。 (津村委員) でも恐らく県庁さんも情報をつかんでいらっしゃると思いますが、糖尿病の連携手帳の利活用が保険点数にどう絡めるかという議論が、日本糖尿病協会の理事長と厚生労働省で今詰めている最中なのです。だからそういう意味だと、それが最後本当に保険点数に乗るか、乗せるのだったらどういう枠組みがあるかというのを検討している最中ですが、そういう連携手帳もしくはそれに準ずるようなもので連携が、これは医科歯科連携を含めて、眼科医科連携を含めて、うまくいっているのか、それの実数がどうなのか、その場で看護指導とか栄養指導がどういうふうに参画しているのか、服薬指導をどういうふうに参画しているのかというものを、一個一個切り分けると地域によってすごく難しいですが、連携手帳もしくはそれに近いものが利活用されているかという大ざっぱなところで見ると、数はとりやすいし、今後の保険点数的なところをにらんだいい指標になるのかなとは思います。 (事務局) そうですね。本当に今おっしゃっていただいたとおりで、手帳の活用が診療報酬で評価されるようになると、まずはインセンティブになるので進んでいくでしょうし、県としてデータもとりやすくなるということで、すごく望ましいと。ただ、今はまだそうなっていないので、結局、手帳の活用件数を数えようにも数えようがないというのが正直なところなのです。 (笹生部会長) 医療計画に余り。 (事務局) そうですね。茅ヶ崎でやっていたモデル事業では、似たような件数をカウントはしていたのだけど、結局それはだれかが手をわずらわせてカウントしてくださっているという状況で、それをほかの地域で同じようにというのはちょっと難しいなと思います。 (津村委員) 茅ヶ崎で今でもカウントは続いていますか。 (事務局) いや、昨年度までだったかもしれないです。 (鈴木委員) その数は県庁で把握されているのですか。 (事務局) 茅ヶ崎市保健所で把握できている数字は県も持っています。 (鈴木委員) 茅ヶ崎は糖尿病手帳ではなく、眼科パスとか、独自の用紙で動かしているのですか。 (事務局) 茅ヶ崎は診療情報提供書を医療機関同士でやりとりするのと、あとは患者さん向けに連携手帳をお渡しして、これでほかのところにかかるときにも見せてねということをやっています。 (事務局) 日々の検査数値の把握などは、糖尿病連携手帳を活用させていただいて、紹介や逆紹介を病診連携でやっていくときなどに診療情報提供書、これは診療報酬に対応したものを組み合わせて使うというやり方で運用しております。 (唐澤委員) 質問していいですか。 (笹生部会長) はい。 (唐澤委員) 勉強不足で済みません。その連携手帳というのは県内で統一されたものなのですか。 (事務局) はい。糖尿病連携手帳というのは、私が津村先生の前で言うのも口幅ったいのですが、日本糖尿病協会のほうで全国統一のものを作成されています。何か薬剤メーカーが増刷していたりも。 (津村委員) そうですね。今、年度によって違いますが、年間200から250万部ぐらい全国で配布していて、通院のサイクルによって使用のスパンが変わってくるのですが、大体お手元の1冊で半年とか1年とかもつ感じになっていて。 (唐澤委員) これ1冊でですね。 (津村委員) はい。その前には、それよりもうちょっと小さい、ポケットに入るぐらいのサイズのものが長らくなって、それの利活用をどうするかというところで、平成22年にそれのリバイスを、かなり多くの学会・協会に協力していただきながら、パブリックコメントを出してつくり上げて、その後2から3年の中でもう一回またパブリックコメントを出してリバイスして、恐らくそれの3ページ目ぐらいに連携の図があるのです。 (唐澤委員) はい。ございました。 (津村委員) それのプレーヤーも、例えば最新のものにはケアマネジャーさんも入っていますが、だれを入れるか入れないかとかすごい議論になって、我が職種が入っていないとか、いろいろとあるのです。でもそういうのも含めて定期的に改定して、今は恐らくそれが全国のほぼスタンダードな連携のツールになっています。 (唐澤委員) ありがとうございます。 (津村委員) それに眼科関係の連携がまた別の手帳をつくったりということはありますが、それと組み合わせて使われるケースが多いです。歯科の先生の領域のところですと、初版は歯の絵があって、2版目は少し違う図になって、でもそれだと情報が通じないと言って、3版目だと歯科の部分だけ、歯科の先生が書きやすいページをまた独自につくったりとかやっています。同じ職種の中でも議論が随分分かれて、あの人はいいと言っても、あの人はだめだと言って、でも多くの方が今支持していただいているものです。幾つかいつも持っているので、後でお渡しします。 (唐澤委員) 済みません。 (笹生部会長) ほかには、課題の抽出で何かございますでしょうか。 (事務局) 1点、済みません。県のほうで資料をお出ししておきながら、ちょっと今議論を聞きながら思い出したことがありまして、「課題」の(2)の「医療」のアの「糖尿病医療」の2つ目の丸で、さまざまな職種の連携によるチーム医療が大切ですよということを書いているのですが、ここに栄養士さんを入れるのを忘れていたなと、今自分で出しておいて気がつきましたので、そこは加えさせていただこうかと思っております。 (笹生部会長) そうですね。ぜひ。 (唐澤委員) この文章もある程度、先ほどのこの保健医療計画推進会議で確認されるのを出していくのですよね。 (事務局) はい。 (唐澤委員) そうすると、若干ミスプリントがあるみたいなのです。「ケアマネージャー」と伸ばすやつでないとか。 (事務局) そうですね。ネの後。 (事務局) マネジャー、伸ばさない。 (唐澤委員) 棒は要らないとか、受診の診が違っていたりとか、資料5かな、細かくて申しわけないです。 (事務局) いや、とんでもないです。 (事務局) 信じるの信を、診療の診に直すと。 (唐澤委員) そうです。 (事務局) それは失礼いたしました。 (事務局) 申しわけございません。 (笹生部会長) ほかにはいかがでしょうか。またメールでどんどん意見を県庁のほうに言っていただいて。 (事務局) そうですね。 (笹生部会長) よろしくお願いいたします。それではお時間の関係もありますので、課題の抽出ということはここまでにさせていただきます。
(5)その他
(笹生部会長) それでは(5)の「その他」ですが、何かご意見とかご提案とかございますでしょうか。 (津村委員) 質問なのですが、よろしいですか。 (事務局) どうぞ。 (津村委員) この保健医療計画推進会議のほうでは、どんな具体的なご議論がありますか。 (事務局) まず保健医療計画推進会議では、この素案たたき台というのをまだごらんいただいたことが一度もなくて、これから見ていただくものです。 (津村委員) 過去の、資料2-2にございます現行計画、これはきっとごらんになっていると思うのです。 (事務局) はい。 (津村委員) これについては、みんな、どんな感覚を持っていらっしゃるのかという。 (事務局) 正直申し上げて、保健医療計画推進会議でそこまでの糖尿病にフォーカスを当てた議論というのは、私は医療課に来てことし5年目なのですが、過去に記憶がございません。 (津村委員) でも皆さん、これを読んでいるのですよね。 (事務局) これは皆さんごらんになっていますが、糖尿病に何か特化したご意見をいただいた記憶は。 (津村委員) では、この66ページから68ページぐらいのところに関しては、特段ご意見がないという。 (事務局) 過去、そうですね。会議の中で議論になった記憶はないです。 (津村委員) いや、そもそもこの現状評価がお話になっていないとか、施策がこんな…… (事務局) 評価は毎年お諮りしております。 (津村委員) こんな施策ではいけないとか、そういうことは特になく。 (事務局) 正直申し上げまして、保健医療計画推進会議の2時間の会議の中で、糖尿病だけでなくて、それこそ救急から精神科から周産期から、疾病に関してもがん、精神で3疾病ということで、かなり幅広くごらんいただいていますので、というのがあるのかなとは思います。 (津村委員) 了解しました。いや、これは目的が今度の9月14日へのというふうになってくると、その会議のほうで既にご指摘のあることとか、ご提案のあるものがあれば、皆さんで共有しておいたほうがいいかなと思って、それで伺っただけです。 (事務局) なるほど。そういう意味では、こういう言い方はあれですが、ここでいただいたご意見がほぼそのまま決まっていくと、そういう意味では責任重大だと思うのですが、思っていただいて差し支えないかと思います。 (津村委員) きっとそれぞれの職種もしくはそれぞれのお立場で見える景色は違いますので、みんながよかれと思って言った意見が、別の方におかれてはすごく反発もしくは反感を買ったりというのはしばしばあるので、県庁さんのこういう文字に落とし込むというのはすごく難しいお仕事だとは思うのですが、少なくとも今の時点で想定されるそういう反発とか、悪い言葉で言うと抵抗勢力的なコメントがあるのだったら、それを踏まえて私たちもご提案しないといけないなと思いまして、それで伺いました。 (事務局) ありがとうございます。 (津村委員) では、一応今のところはそういうものはないという理解で。 (事務局) そうですね。そういう意味では、主要な皆様にお集まりいただいているのかなというふうにも認識しております。 (津村委員) ありがとうございます。 (笹生部会長) ほかはよろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、本日の議題はすべて終了しました。事務局は本日の意見を踏まえて、第2回検討部会までに課題を取りまとめていただいて、課題に応じた施策の原案をまた作成していただくようにお願いいたします。それでは、これをもちまして、議事を終了させていただきます。司会を事務局にお返ししたいと思います。よろしくお願いいたします。
閉 会
(事務局) 会長、ありがとうございました。皆様、活発なご議論をありがとうございました。たくさんご意見をいただきましたので、きょういただいたものを課題、指標についてもご意見をいただきましたので、それを簡単にまとめて、またメールで送らせていただいて、それでまたご意見をいただくような形で進めてまいりたいと考えております。本日は遅くまで本当にありがとうございました。これで終了いたします。 |
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会議資料 |
01_糖尿病医療連携検討部会 次第[PDFファイル/127KB] 02_糖尿病医療連携検討部会設置要綱[PDFファイル/7KB] 資料1_検討事項及び進め方について[PDFファイル/10KB] 資料2-1_(新計画)保健医療計画改定素案 たたき台(案)[PDFファイル/15KB] 資料2-2_(現行計画)神奈川県保健医療計画 第4節 糖尿病抜粋[PDFファイル/73KB] 資料3_神奈川県保健医療計画 糖尿病進捗状況評価調書[PDFファイル/104KB] 資料4_糖尿病 医療資源の把握及び患者の受療動向[PDFファイル/835KB] 資料5_H28医療計画作成支援データブック[PDFファイル/151KB] 資料6_神奈川県糖尿病(性腎症)重症化予防プログラムの策定について[PDFファイル/210KB] 資料7_糖尿病医療連携体制構築に係る圏域の設定について[PDFファイル/160KB] 参考資料1_生活習慣病(糖尿病)等の重症化予防[PDFファイル/554KB] 参考資料3_糖尿病の医療体制構築に係る指針(疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制構築に係る指針より抜粋)[PDFファイル/474KB] |
地域包括ケアグループ
電話 045-210-4865
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