更新日:2024年8月30日
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蚊媒介感染症
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱などがあります。
屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意しましょう。
デング熱とは、デングウイルスによって起こる急性熱性感染症で、このウイルスを保有する蚊に刺されることで感染します。そのため、ヒトからヒトへは直接感染しません。主たる媒介蚊はネッタイシマカ(日本には常在していません)ですが、日本のほとんどの地域で見られるヒトスジシマカも媒介します。
ジカウイルス感染症は、フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスによる蚊媒介感染症で、中南米等で感染が確認されています。症状は、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などで、これらの症状は軽く、2日から7日続いた後に治り、予後は比較的良好な感染症です。
妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上で、防蚊対策を講じることが必要です。
神奈川県では、デング熱やジカウイルス感染症の発生・流行に備え、県の公園等において蚊媒介感染症対策の一環として蚊の生息調査を行っています。
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。