ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 伝染性紅斑(リンゴ病)の流行警報を発令します!
初期公開日:2024年12月5日更新日:2024年12月6日
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伝染性紅斑(リンゴ病)の患者報告数が増加しています。神奈川県内で、11月25日から12月1日までの一週間の発生状況が、定点当たり2.17人となり、感染症発生動向調査における警報レベル「2」を超えましたので、流行警報を発令します。
(注記)各保健所単位の数値表記については国のシステム数値を採用しているため、表示桁数が統一されていません。
(参考)伝染性紅斑の定点当たりの報告数について
伝染性紅斑については県が小児科定点として指定した約240の医療機関から週1回患者数が報告されます。定点当たり報告数が2以上の場合に「警報」となり、終息基準の「1」を下回るまで継続します。
(注記)令和2年から令和5年は、ほぼ0.1以下のためグラフが重なっています。
(参考)神奈川県における近年の発生動向
神奈川県における直近10年間の定点当たり報告数は、2018年第49週(12月3日から12月9日)の1.97が最高値であり、警報基準値の超過はありませんでした。
ヒトパルボウイルスB19による感染症で、通常4日から14日(21日程度になる場合もある)の潜伏期間の後、特徴的な両頬の紅斑(赤い発疹)に続いて、手足に網目状の紅斑が現れます。
小児を中心にしてみられる感染症です。
4日から14日程度の潜伏期間の後、特徴的な両頬の紅斑(赤い発疹)に続いて、手足に網目状の紅斑が現れます。紅斑の出現前にかぜ様の症状がみられることが多いですが、感染力は発疹出現前のこの頃に最も強く、発疹出現後には感染力はほぼ消失します。
通常は自然に回復しますが、成人では関節炎を合併することもあります。また、妊婦が感染すると胎児水腫や流産を、溶血性貧血の患者では汎血球減少をおこすことがあります。
せきやくしゃみによる飛沫感染や、唾液を介しての接触感染と考えられています。
日頃より手洗い・咳エチケットを心がけて、感染を予防しましょう。
【参考ホームページ】
伝染性紅斑の発生状況(神奈川県衛生研究所感染症情報センター)
https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/03_center_main.htm#week
疾患別情報 伝染性紅斑(神奈川県衛生研究所感染症情報センター)
https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/0006_disease/0006_5th-disease.html
神奈川県健康医療局保健医療部
感染症対策連携担当課長 中山
電話045-285-0848
健康危機・感染症対策課感染症対策連携グループ 横山
電話045-285-0776
神奈川県衛生研究所
企画情報部長 関戸
電話0467-83-4400(内線2100)
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。