初期公開日:2023年7月18日更新日:2024年11月14日

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帯状疱疹ワクチンについて

このページでは、帯状疱疹ワクチンについて案内しています。

目次

  1. 帯状疱疹とは
  2. 帯状疱疹ワクチンの接種について

1 帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。日本人成人の90%以上は帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏しており、過労やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが活性化して帯状疱疹を発症します。50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。

帯状疱疹の症状

はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こり、ピリピリ・チクチクといった痛みや、焼けるような痛みを感じます。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が出現します。
帯状疱疹の特徴は、体の左右どちらかに見られ、強い痛みがあることです。症状は3~4週間程度続きます。

帯状疱疹後神経痛(PHN)

帯状疱疹の代表的な合併症の一つに、発疹がなくなった後も長期に渡って痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)があります。
帯状疱疹患者の約20%で起き、特に加齢が発症リスクや痛みの程度等に関与するとされています。痛みは数か月から数年持続します。症状の程度は個人差がありますが、持続性の痛みにより睡眠や日常生活に影響を及ぼすこともあります。

2 帯状疱疹ワクチンの接種について

帯状疱疹の予防には、ワクチン接種が有効です。50歳以上の方、または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方は、任意接種として受けることができます。
水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。

現在、以下の2種類のワクチンが接種できます。ワクチン接種については、かかりつけ医にご相談ください。

名称 乾燥弱毒生水痘ワクチン
「ビケン」
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
「シングリックス筋注用」
種類 生ワクチン 不活性化ワクチン
効能

水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹の予防

帯状疱疹の予防
効果 発症予防

50~59歳 約70%
 60歳以上 約50% 

50歳以上 約97%
70歳以上 約90%

帯状疱疹後
神経痛

60歳以上 66.5%軽減

50歳以上 100%軽減
70歳以上 85.5%軽減

持続性 5年程度 少なくとも10年間
接種対象者 50歳以上の者

50歳以上の者
または
帯状疱疹に罹患するリスクが高いと
考えられる18歳以上の者

接種方法 皮下注射 筋肉内注射
接種回数 1回 2回
価格 8,000円程度 20,000~30,000円程度/1回

帯状疱疹ワクチンは任意接種であるため、全額自己負担となります。

接種費用は医療機関ごとに定められていますので、
各医療機関にお問合せください。

お住まいの市町村によっては助成を受けられる場合がありますので、
各市町村のホームページをご確認ください。

 

 

このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。