更新日:2023年5月12日
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神奈川県衛生研究所の仕事-微生物部-
神奈川県衛生研究所で、マスコットの「衛生博士」に研究棟を案内してもらったよ。
微生物部のフロアに行くと「生物系安全実験室」があったよ。新型コロナや結核などは、この中で扱っているんだって。
この部屋は、中の「実験室」とその中の「安全キャビネット」が陰圧だから、ドアを開けても中の空気が外に出ないようになってるんだ。しかも、登録して許可されたひとしか入れないよ。厳重に管理しながら作業をしているんだなぁ。
さらに、新型コロナのPCR検査についても教えてもらったよ。調査結果は医療機関に届けるほかに、 収集した情報を発信したり、国に報告したりしているんだって。
ここは何をしている部屋かな?
「病原体等のリスクレベル3」の病原体を扱う、物理的封じ込めレベル3(P3)の実験室です。
新型コロナウイルスや、エイズウイルス、結核菌、高病原性鳥インフルエンザウイルス、リケッチアなどは、実験室内にある安全キャビネットで扱っています。
結核菌(チール・ネールゼン染色により赤く染まった部分)
ツツガムシ(ツツガムシ病リケッチアを保有するツツガムシに刺されると症状がでる)
インフルエンザウイルス(A型)は、物理的封じ込めレベル2(P2)の実験室で扱います。
インフルエンザウイルス(A型)
検体検査は、物理的封じ込めレベル1、2(P1、2)の実験室内で行なっています。新型コロナウイルスの検体の抽出(レベル2)、遺伝子解析(レベル1)を行なっています。
(1)検体からウイルスの遺伝子を抽出し、ウイルスの遺伝子が入っている液体に、試薬を添加します
(2)リアルタイムPCR装置で、ウイルスの有無や変異株であるかどうかを調べます
(3)変異株は、シークエンサーによって変異株の特徴がよく出ている部分を増幅して解読し、性質をつかみます
(4)次世代シークエンサーによって全ゲノム解析を行い、変異株がどのようなものであるのかを確定させます
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