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更新日:2024年7月26日
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廃プラスチック類のリサイクル手法を県内の事業所の実例を交えて紹介します。
廃プラスチック類のリサイクル手法を県内の事業所の実例を交えて紹介します。
(一例を示しているもので、県内の処理業者の情報を網羅的に示しているものではありません。)
【受け入れ】 |
使用済みのペットボトルを受け入れます。荷姿や受入条件は下記のとおりです。 ○荷姿:ベール、ボトル(圧縮・丸)、粉砕品など ○受入条件:選別済みで困難物※の著しい混入がないこと ※困難物:飲料用ペットボトル以外(缶、ガラス、ゴム等)、汚れやテープの付いたもの、残液やゴミが入ったもの |
【リサイクル工程】 (塩ビボトル分離機) (フレーク洗浄装置) |
処理フローの概略は以下のとおりです。 (1)解俵:ボトルを1本ずつの状態に戻す。 (2)選別:ペットボトル以外のものを除く。 (機械・光学・人手・風力・比重差などによって分離) (3)破砕:8mm以下まで細かく砕く。 (4)洗浄:アルカリ洗浄+濯ぎ洗いで汚れなどを落とす。 (5)脱水・乾燥・充填:熱風乾燥し、搬送用フレコンに充填する。
《工程の特徴》 ○原料からフレークまで徹底管理(トレーサビリティ) ○多様な手法で異物を分離除去、アルカリ洗浄 |
【処理後】 |
再生ペットフレークになります。 《製品の特長》 ○フレークが高純度で透明度も高い ○飲料用ペットボトル用途への素材としても提供 ○副生品(キャップ・ラベルなど)の大半も搬出先でリサイクル |
【最終製品・利用先等】
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フレークをさらに加工する事業者(除染※、ペレット化)や最終製品を製造する事業者に引き渡し、以下のような製品として生まれ変わります。 ※除染(高温減圧処理):付着・吸着した汚染物質除去と分子量回復 ・繊維:繊維製品、不織布、内装材等 ・シート:卵パック、包装資材等 ・飲料用ペットボトル ・成形品:OA部品等 |
【受け入れ】 |
ペットボトル単体での排出は少なく、びんや缶と混合して排出されることが多いため、受け入れ後に異物を除去しながらペットボトル、スチール缶、アルミ缶、びん(茶)、びん(白)、びん(緑)、びん(その他)に分別します。分別したペットボトルはフレコンに収納し、保管します。 |
【リサイクル工程】 |
分別されたペットボトルはラベル剥離機に投入され、ラベルとキャップが除去されます。 除去したラベルはRPFの原料となり、キャップはNPO法人に寄付します。 圧縮梱包器でサイコロ状に圧縮します。 |
【処理後】 |
ラップをかけた状態で出荷します。 |
【最終製品・利用先等】 |
圧縮したペットボトルは熱をかけてルーダー機でペレットにするか、破砕機で破砕してフレークになります。 リサイクルペレット樹脂は制服などの被服製品やカバンなど様々な製品に生まれ変わります。 |
【受け入れ】 |
学校等で集められたペットボトルのキャップを洗浄し破砕します。 |
【リサイクル工程】
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キャップを破砕し、その後乾燥機で乾燥します。水分が残ると成型不良となるため十分な乾燥を行います。 割れたものや変形したパレットを破砕したチップ状再生原料(購入品)と破砕したキャップを混合します。 ※最近のパレットは殆どがポリプロピレン製となっており、ペットボトルのキャップと同じ材質でできています。 射出成型機で成形します。(ロボットによる無人運転) |
【最終製品・利用先等】 |
上蓋と箱本体を5セットずつ梱包し、分別ボックスとしてリサイクルされます。 |
【受け入れ】 |
ポリスチレン素材の発泡スチロールを受け入れます。ポリスチレン以外の素材でできた品目等のシール類は除去します。 |
【リサイクル工程】 |
異物を除去した廃発泡スチロールは、処理機械に投入されると、破砕、減容が自動で行われ、ポリスチレンインゴットとなって排出されます。また、ポリスチレンインゴットの切断は自動制御で同じ長さに切断されます。 |
【処理後】 |
パレットの上に一定量重ねた状態にラップを巻いて出荷となります。 |
【最終製品・利用先等】
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インゴットは細かく破砕され、プラスチック製品の原料となり、CDケースや擬木おもちゃ等になります。(別会社での処理) |
【受け入れ】 |
個装の段ボールから発生したポリスチレン素材の発泡スチロールを回収します。粉塵や油分付着等がないもの、ポリスチレン単一素材のものに限ります。 |
【リサイクル工程】
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溶融機へ投入し、溶融固化します。 |
【処理後】 |
PSインゴットになります。 |
【最終製品・利用先等】
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インゴットを破砕、ペレット化し、樹脂製の玩具類や樹脂製品等の加工原料になります。 |
【受け入れ】 |
PET/A-PET製の卵パックを回収します。粉塵や油分付着等がないもの、単一素材のものに限ります。 |
【リサイクル工程】
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選別・異物除去を行った後、破砕機に投入します。 |
【処理後】 |
PET/A-PET破砕品となり、破砕品をインゴット化したのち、シート加工します。 |
【最終製品・利用先等】
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シート加工されたものは、卵パックに再生される際の原料の一部として使用されます。 |
【受け入れ】
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ABS/PS/PET/PC/PP/PE/POM等製のインクカートリッジを回収します。粉塵や油分付着等がないもの、単一素材のものに限ります。 |
【リサイクル工程】
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選別、分解、洗浄を行った後、破砕します。 |
【処理後】 |
破砕品を洗浄・選別し、ペレット化します。 |
【最終製品・利用先等】
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バッテリーケース、自動車部品の一部、家電製品の一部等の成型原料になります。 |
【受け入れ】 |
使用済みのタイヤを受け入れます。 タイヤ全般以外にも、ゴムマット、ベルト類等のゴム加工品も受け入れています。 泥、石等がタイヤの中に入っているもの、油等が付着しているもの、焼け焦げているものは受け入れられません。 |
【リサイクル工程】 |
刺さりものがないか、泥、石等が入っていないかを検品します。 破砕機、切断機を使用し、破砕、切断します。 |
【処理後】 |
タイヤチップ・カット品(リサイクル燃料)になります。 |
【最終製品・利用先等】
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製紙工場の発電用ボイラー燃料や製鐵工場の製鐵用原燃料、セメント焼成用原燃料として利用されます。 |
【受け入れ】 |
粉体及び細かく破砕され、分別が困難となった燃え殻、汚泥、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、金属くず、ガラスくず及び陶磁器くず、鉱さい、がれき類を受け入れます。 |
【リサイクル工程】 |
振動篩機により粒度調整を行い、ミキサーで混練処理を行います。 |
【処理後】 |
混練処理された製品の成分を分析により確認します。 |
【最終製品・利用先等】
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セメント原料、セメント原燃料として利用されます。 |
【受け入れ】 |
塩化ビニール以外の廃プラスチック類を受け入れます。未分別の状態でも受け入れ可能です。 ※大きな金属等が混入すると破砕機故障の原因となるため受け入れ後に分別します。 ※生ごみが混入するとRPF中の塩素分の割合が増し、利用先の炉を傷めてしまうので、受け入れ時に排除します。 |
【リサイクル工程】 |
廃プラスチック類のみだとRPFの燃焼カロリーが高くなってしまうので、別途受け入れた木くずや繊維くず、紙くず等を混合して破砕機に投入します。投入された原料は30mm以下に破砕されます。 破砕された材料は磁力選別ベルコンで混入した鉄くず類を除去し、ホッパーに貯留されます。 定量供給スクリューコンベアを通してホッパーから定量ずつ供給された材料は溶融成型機に投入されます。溶融成型機内ではダイス(穴のたくさん開いた鉄板)の上で、3台のローラーが回転して、材料を細かく砕きながらダイスの穴に強制的に押し込んいき、押し込まれる力と約100℃の熱によって成形されます。 |
【処理後】 |
RPFとしてリサイクルされます。 |
【最終製品・利用先等】 |
化石燃料(石炭等)の代替として、製紙会社等の発電用ボイラー燃料として月に約70t出荷されます。 |
【受け入れ】 |
廃プラスチック類全般のほか、紙くず、木くず、繊維くずを受け入れます。 ○荷姿:バラ、パレット(その他は要相談) ○受け入れ条件:塩素分を含む廃棄物(ポリ塩化ビニールなど)は受け入れられません。 |
【リサイクル工程】 |
廃棄物はピットに受け入れ、破砕機にて原料を破砕→磁選機にて主に紙くず、木くずに付着した釘やホッチキスの針を取り除き定量供給機に移動されます。 定量供給機に溜められたプラスチック類と紙・木・繊維は電子制御によりカロリー調整を行い、熱圧縮成型機にて成形します。 |
【処理後】 |
RPFとしてリサイクルされます。 性状、品質の安定性がよく、高カロリーで取り扱いや輸送性にも優れ、CO2削減効果もあります。 |
【最終製品・利用先等】
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化石燃料(石炭等)の代替として、製紙会社等の発電用ボイラー燃料として販売されます。 |
【受け入れ】 |
プラスチック製品製造工場の残差や事務所、スーパー等で発生した廃プラスチック類の搬入・受け入れをします。 |
【リサイクル工程】 |
不適合物を除いた廃プラスチックを破砕設備へ投入し、フラフ燃料に生まれ変わります。 |
【処理後】 |
圧縮梱包し、ベール形状の製品とします。 |
【最終製品・利用先等】 |
ボイラー用の熱源として使用されます。 |
【受け入れ】 |
排出企業で部品梱包などとして使用されたフィルム系プラスチックを主原材料として受け入れ、ピット内で混合します。 |
【リサイクル工程】 |
ピット内で混合されたものを破砕機へ投入し、100mm以下に破砕します。 破砕されたプラスチックを近赤外線により選別する機械に通し塩素系プラスチックを選別します。 |
【処理後】 |
塩素系プラスチックを除去したプラスチックを圧縮梱包します。 |
【最終製品・利用先】 |
製紙会社のボイラー燃料(化石燃料の代替)として販売します。 (製紙原料の製造工程で使用されます。) |
【受け入れ】
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製造メーカーや物流等から排出される梱包資材や緩衝材などのビニール などを受入し、土間選別。 |
【リサイクル工程】 |
当社の選別ラインは多種多様な廃棄物に対応し、各選別工程において、 重量物・固形物・金属・PVC等を取り除き、塩素濃度を最小限に抑えた 高品質なフラフを製造できる施設です。 |
【リサイクル工程】 |
さらに一軸破砕機で30mmアンダーまで細かく破砕します。 |
【処理後】 |
圧縮梱包し、製品として出荷します。 |
【最終製品・利用先等】 |
セメント会社や製紙会社へ化石燃料に代わる代替燃料として提供し、 循環型社会に貢献します。 |
【受け入れ】 |
廃プラスチックフィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン)を受け入れます。 ○荷姿:バラ積み(フレコン積等は相談の上) ○受入チェック:目視で識別可能な異物の有無の確認。 |
【リサイクル工程】 (除去後の鉄屑) (破砕前のフィルム) (成型機から排出される製品) |
(選別)→(破砕)→(成形)という流れで処理します。 ○選別:磁選機により、混入した鉄屑(ばん線、小片)を除去。 ○破砕:一軸破砕機により、フィルムを破砕する。成型工程にフィルムを搬送する前に、風力選別機と比重差選別機により異物(屑鉄、非鉄、陶器類)を除去する。 ○成形:2台の成型機で破砕フィルムを圧縮固化する。 |
【処理後】
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(1)燃料(フラフ) 左上写真 フィルム破砕品の状態で出荷するもの (2)燃料(RPF) 右上写真 フィルム破砕品のみを原料として成形、製造したもの (3)鋼用スラグ鎮静剤 下写真 フィルム破砕品に鉄粉を混ぜて成形、製造したもの |
【最終製品・利用先等】
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(1)燃料(フラフ) 製紙会社で燃料として使用されます。 (2)燃料(RPF) 製紙会社で燃料として使用されます。 (3)鋼用スラグ鎮静剤 製鉄会社で転炉におけるスラグの発泡現象を抑制する目的で使用されます。 |
【受け入れ】 |
廃プラスチック類全般(混廃)を受け入れます。 ○荷姿:特段指定なし ○受入条件:30cm角以下(30cm以上は要破砕) |
【リサイクル工程】 |
処理フローの概略は以下のとおりです。 |
【処理後】 |
焼却後の残渣(燃え殻)は2次処理先で中間処理後、路盤材やセメント骨材等としてリサイクルされます。 |
【最終製品・利用先等】 |
発電した電力(1500kWh)の約6割は自社工場で使用し、残りは市場に販売します。 |
【受け入れ】 |
オフィスや工場から発生するプラスチックごみ全般を受け入れます。但し、禁忌物は含まない等の受け入れ条件があります。 |
【リサイクル工程】 |
372t/24h(186t/24h×2炉)のロータリーキルン・ストーカ形式の焼却炉で焼却します。ストーカ上部には、廃プラスチック類の焼却に伴い発生する廃熱を回収して蒸気を発生させるボイラが設置されています。この蒸気を利用して発電を行います。 |
【処理後】 |
蒸気タービン発電機(6,000kW)により、廃棄物発電を行い、1か月に4,320,000kWhの電力を生み出しています。(一般的な家庭の約15,000世帯分に相当します。) |
【最終製品・利用先等】 |
事務所内の施設稼働に必要な電力を賄っているほか、余剰電力は特定規模電気事業者※に売電しています。 ※一般電気事業者(北海道電力から沖縄電力までの10社)以外の電気小売事業に新規参入した業者 |
【受け入れ】 |
廃プラスチック及び廃プラスチックが含まれる廃棄物がトラックで搬入されます。 受け入れた廃棄物を検査し、契約外または危険なもの(電池やライター)がないことを確認します。 |
【リサイクル工程】 |
焼却炉に適した大きさに破砕し、焼却します。 |
【処理後】 |
焼却炉による焼却で発生した熱をボイラで回収し、蒸気を作り、タービンで発電します。 |
【最終製品・利用先等】 |
発電した電力は焼却炉の運転に使用し、余った電力は売電します。 |
このページの所管所属は環境農政局 環境部資源循環推進課です。