ホーム > くらし・安全・環境 > 生活と自然環境の保全と改善 > 開発規制・生活環境の保全 > かながわの水源環境の保全・再生をめざして > 水源環境保全・再生かながわ県民会議の概要 > 第51回(第6期第7回)水源環境保全・再生かながわ県民会議審議結果
更新日:2021年9月10日
ここから本文です。
次の審議会等を下記のとおり開催した。
第51回(第6期第7回)水源環境保全・再生かながわ県民会議
令和3年8月23日(月曜日)14時00分から15時50分
ZOOMを利用したWeb開催
神奈川県庁新庁舎8階 議会第3会議室
鈴木 雅一【座長】、大沼 あゆみ【副座長】
石本 健二、稲垣 敏明、上田 啓二、太田 隆之、岡田 久子、小笠原 多加子、倉橋 満知子、土屋 俊幸、時田 愉季子、豊田 直之、根岸 朋子、羽澄 俊裕、原田 武司、藤井 京子、星野 澄佳、増田 清美、宮下 修一、吉村 千洋
令和3年11月
水源環境保全課水源企画グループ、佐野
議事録
(事務局)
それでは、時間になりましたので、県民会議としては初めてのウェブでの県民会議を開催させていただきます。開会に先立ち、事務局より本日の委員の出席状況について御報告申し上げます。本日の委員の出席状況ですが、現在、20名の御出席をいただいております。本日欠席の委員は、青砥委員、今年度から県民会議委員に就任された鈴木敏朗委員、上宮田委員の3名が御欠席という状況でございます。現在、20名の御出席をいただいておりますので、県民会議設置要綱第5条第2項に規定する定足数を満たしておりますことをここで御報告申し上げます。
それでは、県民会議を始めるに当たりまして、本日はウェブ会議で開催しますので、会議進行をスムーズに実施できるよう皆様に御協力をお願いしたい点がございますので、その点について今から御説明申し上げます。
まず、申し訳ないのですが、カメラをつけますと負荷がかかってしまいますので、カメラ、マイクはオフにしていただきますようお願いします。発言される場合には、マイクをオンにしたあと名前をおっしゃっていただいて、発言してもよろしいですかという意思表示を行っていただき、鈴木座長より指名された場合に再びマイクをオンにして発言することをお願いいたします。発言が終わりましたら、マイクをオフにしていただくようお願いします。以上、どうぞ御協力のほど、よろしくお願いいたします。
それでは、これより議事に入らせていただきますが、議事の進行につきましては、県民会議設置要綱第5条第1項の規定により、鈴木座長にお願いいたします。それでは、鈴木座長、この後の進行につきまして、どうぞよろしくお願いいたします。
(鈴木座長)
本日はウェブ会議に御出席いただき、ありがとうございます。ただいまから、第51回県民会議を開会いたします。対面で行う会議よりも意見が出しにくいことがあるかと思います。先に委員の皆さんから御意見を募集しておりますが、それにかかわらず、ウェブ会議ではあるけれども、積極的に御発言をお願いできればと思っています。
それでは、早速、始めます。本日は、議事次第のとおり、議題が3つ、報告事項が3つあります。それぞれの議題について、委員会やチーム、事務局から御説明をいただいた後、委員の皆さんからの御意見、御質問をいただくという流れで進めます。もし、お聞き取りにくいというようなことがあれば、積極的にマイクをオンにして、その旨の御発言をいただければと思います。
【議題1 施策調査専門委員会の検討状況について】
(鈴木座長)
では、議題1、「施策調査専門委員会の検討状況について」です。施策調査専門委員会では、「第4期における経済評価の実施について」を中心に検討いただいております。施策調査専門委員会全般に関して、そして、この経済評価の実施について、まず吉村委員長から御説明をお願いいたします。吉村委員長、どうぞ。
[資料1-1~1-7について吉村委員長及び自然資源勘定とNature-based Solutions(NbS)「自然に基づく解決」について土屋委員から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。要は、経済評価というのは、事業の効果が投入した税金を上回る価値があるかどうかということをできるだけ客観的に示そうということですけれども、そのためにいろいろなやり方、いろいろな知恵が今まで積み重なってきています。我々としては、なるべくそれを有効に使って、県民に分かりやすく説明できないかということでございます。
まず、委員の方の御意見を伺いますが、副座長の大沼委員、何かコメントがあればいかがでしょうか。
(大沼委員)
ありがとうございます。的確におまとめいただきまして、非常に分かりやすくなったのではないかと思います。
1点だけ私のほうから、実際にアンケートを取るときに注意しなければならないことを、これまでの経験などからお伝えできればと思います。ほとんどの人、まず99%の人は、こうした形で、自身の支払意思額を示すということを初めてされるわけですね。そのときに、あまり情報量が多くならないようにしないと、回答者が大変混乱するということがよくあります。我々がアンケートを取るとき、少し複雑になる場合は、途中で理解できたかどうかを確認する試験のようなもの、簡単なテストのようなものを取り入れ、そこをクリアして次の質問に進めるという形にしています。今回のアンケートをどの程度まで複雑にするかということは、今後議論していくことだと思いますけれども、今、土屋委員から御紹介いただいた自然資源勘定やNbSとかグリーンインフラといったようなところは、自然資源の機能と状態というものを的確に伝えるということでは非常に優れた概念かと思います。しかし、もしかしたら回答者の人たちにとってはこうした情報を全部消化するのは負担になる可能性もあります。その意味で、こうしたものを使うのであれば、あまり厳密な基礎的なところに立ち入るのではなくて、それを分かりやすく咀嚼したものを伝えるという形でやっていく必要があるのではないかなと思った次第です。繰り返しになりますが、こうした概念を伝えるということは大変よいことかと思いますので、積極的にその方向で行くことには賛成で、その伝え方についてある程度工夫というものが必要だということを御留意いただければと思います。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございました。今御指摘のような点は、委員長から御説明いただいた資料1-3、これは前回やったときの流れですけれども、そこの中の青いマークがしてあるアンケートの内容や、それについて御議論いただく有識者検討委員会、この辺りで十分次年度に詰めていただきながら進めるということかと思っております。これから本年度の後半の間でも、さらに事前に施策調査専門委員会等でお詰めいただければと思う次第です。
それでは、委員の方、どなたでも結構ですが、今の点について何か御意見、御質問があればお願いいたします。ミュートを解除して発言意思を表明してください。いかがでしょうか。根岸委員、どうぞ。
(根岸委員)
ありがとうございます。ウェブアンケートの抜粋の資料に関してと、資料1-3の実施の流れの中のちょっと細かい確認です。今回、ウェブアンケートの内容を策定するに当たっては、素案などで、県民会議のメンバーからも意見を聴取したりというような流れは生まれるのでしょうか。お願いします。
(鈴木座長)
今の御質問に対して、事務局か、施策調査専門委員長か、お答えがあればお願いいたします。
(吉村委員)
私からお答えさせていただきます。コメント、ありがとうございました。私としても今の点は気になっております。今日の資料の中には、そういった流れ、県民会議のほうでウェブアンケートの、例えば予備というか、準備段階で御確認していただくステップというのは記載されていないのですが、これから来年度の具体的な計画、スケジュールを立てる中で、県民会議のほうでも準備段階で内容を確認していただく機会は設けるべきだと思います。少なくとも1回、もしくは予備調査の段階でウェブアンケートの内容を御確認いただくというステップを入れる方向で検討を進めたいと考えております。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございます。これは時間との関わりがあるので、今どうとはすぐには言えないのですけれども、できればこれも素案あるいは骨子案のような段階を踏んで、途中で委員の方のコメントをいただくように進められればと期待をしているところです。
事務局、何かあればお願いいたします。
(宮本水源環境保全課長)
今お話しいただいた件につきましては、確かに時間的な制約があるかもしれませんけれども、段階、段階で、県民会議委員の方にも考え方とか進め方、実際の中身を見ていただきながら、施策調査専門委員会あるいは有識者検討委員会の中で具体的に詰められればいいのではないかと思いますので、今、お話しいただいたような方向で進めていただければと思います。
(鈴木座長)
ありがとうございました。ほかに委員の方からの御意見、コメントはありますでしょうか。特段ないようでしたら、事前にいただいた意見を御紹介します。これは今日御欠席の青砥委員からの御意見ですが、第4期で行う経済評価はこれで説明いただいたけれども、大綱終了後どうするかということについての県民の意向を知る調査も要るのではないかという御意見をいただきました。今日の議題とは直接関わりませんが、重要な視点というかテーマについての御意見だと思いますので、第4期においてこのような点も御検討、御議論いただければと思う次第です。
以上で議題1の議論を終了したいと思いますが、よろしいでしょうか。何か追加で御意見があれば伺いたいと思います。それでは、議題1はここまでといたします。
【議題2 市民事業専門委員会の検討状況について】
(鈴木座長)
次に議題2、「市民事業専門委員会の検討状況について」ということで、市民事業専門委員会の増田委員長から御説明をお願いいたします。
[資料2-1~2-5により増田委員長から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。今の御報告について、質問、コメント等があれば、委員の方、どなたでも結構ですが、発言の意思表示をお願いいたします。
議題2について、御欠席の青砥委員からのコメントとしては、近年、交付団体が減少傾向にある、これはこの事業が不活発に見えるという反面、長いことやってきて一定の役割は果たしたという見方もできるかもしれない。そういうことを踏まえて、今後の方向、交付を希望する団体等についても、今後の発展のビジョンまで示していただくとか、あるいは今御報告にもあったけれども、新規支援団体の開拓等の辺りに、さらに活発な開拓というか、議論をお願いしたいというコメントをいただいております。この辺り、増田委員長、何かあればコメントをお願いいたします。
(増田委員)
青砥委員がおっしゃっているのも一理はあるのですけれども、やはり施策の中に組み込まれているということに意義がありまして、県の施策プラス県民、市民の人たちが水源環境保全に参加するということに意義がありますので、少しプラス志向で今後も検討をして、補助団体さんが参加しやすいような仕組みづくりというのを委員会で検討していければなと思っております。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございました。委員の方、どなたでも結構ですが、この辺りについて何かコメントはありますでしょうか。よろしければ、今の議題2はここまでといたします。
【議題3 情報発信チームの活動状況について】
(鈴木座長)
次が議題3になります。議題3は、情報発信チームの活動状況の御報告ということで、豊田委員より御報告をお願いいたします。豊田委員、どうぞ。
[資料3により豊田委員から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。委員の方、この段階で御意見やコメントがあればお願いいたします。藤井委員、よろしくお願いいたします。
(藤井委員)
私は、実はこの会議には昨年度から参加するようになりました。先ほどの増田委員の御報告と、今ありました豊田委員の御報告を伺っていて、情報発信、それから施策紹介に当たってはその施策に対する広報の仕方、みんな根っこは同じような気がします。何とかこの水源環境保全・再生施策を神奈川県としてこのような会議を開きながら一生懸命やっているということを、県民の皆さんや市民の皆さんに届けたい、どのようにしてこの業務を行っているということを届けられるかということがすごく大切なことなのではないかなと感じました。
その上で最初に検討されたアンケートが重なってくるのかなと思いましたので、何とかしてこの専門委員会を開いている水源環境保全・再生施策について、皆さんがこれだけのことをいろいろといつも専門的に一生懸命考えているということを広く県民の方々に広報できたらいいなと感じました。感想です。
(鈴木座長)
ありがとうございます。ほかにコメント、御意見ございますでしょうか。土屋委員、どうぞ。
(土屋委員)
これは、情報発信チームというよりは事務局のほうにお伺いしたほうがいいかと思うのですが、今、チームのほうからの御説明の中で、Zoom等での県民フォーラムの開催ができないということに関連して、2つの理由があったと思うのです。1つは、県の方針として、コロナシフトの中で県のイベントは原則中止ということでできないという理由と、もう一つは、予算がコロナシフトでそちらのほうに行っているので使うお金がないという両方のお話があったと思うのですが、どちらもある意味で納得できる部分はあるのですが、ちょっとよく分からなかったのは、これは水源環境保全税に基づいた一つの事業なわけで、そうすると、コロナシフトであってもある程度の支出はこういう情報発信についても可能なのではないかと思うのですね。そこのところがよく分からなかったというのが1点です。
私の意見としては、最近はZoom等によるシンポジウムとか研究会というのはかなり一般的に行われて、たくさんの方が参加するようになっているので、やはりこれを何とかこれから進めていくということを考えたほうがいいと思っています。それで、令和3年度についてはもう予算がないということで、出来ないということが既成事実だとすると、次の令和4年度の開催に向けて、少なくとも、今の情勢はこれからも続くと思うので、その中での発信方法としてかなり一般化しており、また、県が直接ではなくて委託事業としてやれば、十分できる業者もいると思いますので、そういう形で来年度は考えられないのか。つまり、予算化を考えられないのかということをお聞きしたいのです。幾つか質問が重なったようですが、よろしくお願いします。
(鈴木座長)
ありがとうございます。では、今の御発言に対して、事務局、御回答はありますでしょうか。
(宮本水源環境保全課長)
予算につきましては、実は今年度も令和3年度の後半で、もし可能であれば補正予算を組んでこういったフォーラム等が開催できないかということも模索はさせていただいたのですが、御承知のとおり、現在、新型コロナウイルスの感染者が非常に増えている中で、そうした補正予算については現時点では認められていないという状況でございます。
令和4年度に向けましては、こういった人を集めてのフォーラムが今開催できないという中で、オンライン等による開催ができないかということで、事務局の回答にもあるように、最初はできるのではないかということを我々は模索しました。その際、セキュリティー上、整理しなければいけないことがあるということで、委託であればできるということが分かりましたので、来年度、オンラインでの開催に向けて予算については確保していきたいというのが今の考え方でございます。
また、予算の関係は、特別な財源を持っているのである程度予算を確保できるのではないかというお話がありました。確かにそのとおりで、我々、特別な財源を持つので、ある程度融通が利く部分があるのですけれども、少なくとも今回は県としての考え方、コロナ対策を優先するという考え方の中で、特別財源も含めて予算化についてはストップがかかっているという状況です。ですので、人を集めないやり方でのオンライン開催については、我々としては理解が得られるのではないかと思っていますので、ぜひ来年度は実施できるように予算化に努めていきたいと考えております。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございました。今、幾つか御議論いただきました予算の制約があるということで、御欠席の青砥委員から事前にいただいた御意見も、予算の制約があり、できることの中でなるべくできることを検討するということの御意見がありました。倉橋委員、どうぞ、御発言ください。
(倉橋委員)
今の関連で、ちょっと納得がいかないのと、よく分からないのでもう一回確認です。情報発信の関係で、今まででしたらいろいろなところでもり・みずカフェを開催していましたが、今年度そういったものを全く開催していないのに、予算がないとか、コロナシフトで予算化できないというお話ですけれども、この特別会計というのはそういうところで制約があるというのを今初めて知ったのです。これは別会計だと私は思っていたのですけれども、その辺をもう少し教えていただきたいと思いました。何もしていないのに予算化できないというのがよく分からないのです。
(鈴木座長)
ありがとうございます。今の御意見、一つは、特別会計は、具体的に言えば基金とかいろいろあって、単年度の会計に縛られないお金の使い方があるのではないかということと、もう一つは、今年度の中で考えても、今年度の事業でいろいろコロナのためにできなかったことがあって、その分の予算は余っているものもあるのではないか。これの使い道として考えられるという可能性もあるはずなのにいかがかという御趣旨と伺いました。よろしいでしょうか。よろしければ、それで事務局のほうにお尋ねいたします。いかがでしょうか。
(宮本水源環境保全課長)
特別会計の使い方につきましては、確かに水源環境保全・再生施策のために使うという部分で優先的に使える会計という整理であることは間違いないと思います。ただ、先ほども申し上げましたけれども、今回は、新型コロナウイルス感染症対策を県として今年度優先するという考え方の中で、特別会計も含めて予算化については難しい。要は、そういう状況の中で、特別会計を持っている水源環境保全・再生施策だけが、フォーラムとか県民とのやり取りをするのは、今回はやめてほしいということで、県全体の予算の考え方の中で特別会計も含めて今回は予算化を遠慮してほしいという考え方が示されたということでございます。
それから、今年度、事業ができなかった予算があるのではないかということですけれども、実際に令和3年度の当初予算では我々としては県民会議に係る予算をお認めいただくような形で予算を計上しておりました。しかしながら、最終的な予算の整理の段階で、今年度、いわゆるフォーラムとか、そういったイベントを開催するものについては予算化を見送るような形の指示がありまして、令和3年度予算についても大幅に削減をしているという状況でございます。ですから、昨年度の3月の県民会議のときにもお話ししましたけれども、年度後半に新型コロナウイルス感染症が落ち着いていれば、補正予算の中で復活をさせてこういったイベント等ができないかということを模索していたのですけれども、今の状況ではそうした補正予算も認められないということになっている。したがって、今手元にフォーラム等のイベントに使える予算がない状況ということでございます。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございました。今の御説明ですが、県の御意見としては承るけれども、そもそも超過課税、特別税として税金を出している身からすれば、超過課税をお認めいただいて徴収して水源環境保全・再生に使うという説明のときに、コロナ等があったら抱き合わせで基金の執行を停止するというような話はそもそもなかったはずですよね。そうすると、逆に言えば、県がコロナだから抱き合わせでこの基金等が使えなくなるというのを勝手に言っていいものかどうかという議論はまたどこかでありそうな気もしないではないと、今伺っていて思いました。ただ、県は県の立場があると思いますので、これは何かあればまた委員の方から御意見をいただいて、県民会議として要望等がまとまれば、そういう意見表明をしていくという課題かなと伺いました。その辺り、委員の方、何かコメントがあれば重ねて御意見を伺います。いかがでしょうか。増田委員、どうぞ。
(増田委員)
超過課税の件ですけれども、抱き合わせ云々とは別個に、もともと目的税ということでつくられているのは委員の方も御存じだと思うのですが、最初から携わった者からすると、例えば今年度、昨年度も県民フォーラムは中止になっておりますけれども、フォーラムを実施する場合に、市民、県民にお話しするときに、これは超過課税といいまして特化された税金で、神奈川県の水をよくするために皆さんからいただいているのですよというような説明をしていることもありました。確かにコロナのことで予算が非常に厳しいというのも重々分かりますけれども、今後、例えば県民フォーラムとかが実施された場合に、目的税、超過課税、特にサラリーマンの方はなかなか市民税・県民税特別徴収税額通知書を見ないのですね。そのときに、皆さんが驚いたように、こういうところに書いてあるのですよと言うと、ああそうなのですかと言って理解してくださっているというのを多々経験しております。
また、県議会のほうでは、例えばこの税についても当初は100億というのがだんだんトーンダウンして40億くらいになったというのも承知しておりますけれども、そういうことも踏まえて、現状、コロナになっているということで、この税金が違う形になっているというのも、県議会のほうではどういうふうに判断しているのでしょうか。以上です。
(鈴木座長)
事務局、どうぞ。
(宮本水源環境保全課長)
1点、誤解がないように申し上げておきますけれども、この特別会計についてはあくまでも水源環境の保全・再生施策にしか使えないというのは、今、増田委員からもお話があったように目的税ということで明確になっています。私が先ほどからコロナの関係で特別会計が使えないというお話をさせていただいていますけれども、コロナ対策にこの特別会計のお金を使うということではない。そこだけは申し上げておきたいと思います。ですから、今、予算化できていない超過課税の収入については特別会計の中に組み込まれていて、それがたまっている状況になっているということでございます。当然、コロナが落ち着いて、県民フォーラムができるとか、いろいろな事業ができるということになれば、目的税の特別会計の中から支出していくことは可能ですし、ほかのことに使われることにはならないということだけお伝えしておきたいと思います。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございます。今、御説明いただいたように、ほかの目的では使われない。これは、御意見を言われた委員各位共通にそこのところは十分御理解の上で述べられていたと思います。その上で、今、原資はあるのに使えないという話についての幾つかの御意見だったと思います。
座長がこういう意見を言うのもいかがかと思いますけれども、今年、次の御報告にありますように、第4期の水源環境保全・再生実行5か年計画というのが決まって、いよいよ来年度から第4期が始まるわけです。今まで、5か年計画が終了して次の5か年計画が始まるときには、出来上がった5か年計画を、県民フォーラムを開いて県と県民会議がともに県民に御説明するということをやっていたわけです。本来であれば今年がその年ですから、県民フォーラムで次に御報告いただく実行5か年計画そのものを県民会議共々御説明するという機会があったはずであります。それゆえに、今、情報発信チームが発表していただいたように、県民フォーラムの開催というのが、オンラインでもよろしいので、なるべく開催の方向を探りたいということだったかと思います。
なかなか難しいところはあると思うのですが、情報発信チームからも御説明いただいたように、オンラインでも開催を御検討いただくというのを引き続き追求していただければと思います。委員の方でこの点について何かさらに御意見があれば、どなたでも結構ですので、どうぞ。
(倉橋委員)
いろいろと御意見をありがとうございました。確かにコロナの問題も大変なことは重々分かってはいますけれども、それと同時に、異常気象による森林崩壊とか、土砂崩れとか、身近でもどんどん起きてきているわけですよね。ですから、決してコロナばかりという状態ではない、温暖化による異常気象の両面からやっていかなければいけない状態であると思うのです。それには、森林は今非常に弱体化していて、緊急な対策とかいろいろなことをしていかなければいけないような状況の中で、水源環境保全税、水源環境保全・再生というのは重要な位置を示していると思うのです。それが2年間まるっきり情報発信も何もできない。そして、最後の5年間に至っては何だか分からないうちに決まってしまうという状態になりかねないわけですよね。ですから、その辺のことも、このコロナの問題でウッドショックなどということがありますので、後から説明があるかもしれませんけれども、ただただコロナだからというだけの問題ではないと私は思いますので、予算を全面的に使うとかではなくて、できる限りの方法で情報発信をしていく必要があると逆に思います。意見です。
(鈴木座長)
ありがとうございました。時間も迫ってまいりましたので、あとお一人ぐらい御意見があれば伺いますが、よろしいですか。いずれにしても、情報発信チームはいろいろ御検討いただきました。さらに御検討いただいて、少なくとも県のセキュリティーの観点からの問題は、やり方でクリアできるということのようですから、可能であればできるだけ早い機会に情報発信が様々な形でできるように御検討を続けていただければと思います。
では、議題3はここまでにいたしまして、次は報告に移ります。
【報告1 第4期実行5か年計画案について】
(鈴木座長)
報告は、「第4期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画について」ということで、事務局より御説明をお願いいたします。
[資料4-1~4-2により、事務局から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。今、資料4-2にある第4期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画案というのが決まって、県の議会に提出されたということであります。これについて御報告をいただきました。
今の御説明を伺っていて私が思ったところは、資料4-1の3ページ目の一番上のほうにあります「今後の参考とする意見」の中に、意見募集をしていたことをほとんどの県民が知らなかったのではないか、そもそも水源税を県民が払っていることもほとんどの県民は知らないのではないかという御意見があることです。この点について私どもがさらに何ができるのかというのを、現在の委員の任期は本年度いっぱいということですが、この任期のうちにもいろいろ努力をしなければいけないということを改めて思った次第であります。
それでは、この辺り、委員の方、コメント、御意見があれば伺います。発言の意思のある方、表明してください。根岸委員、どうぞ。
(根岸委員)
鈴木座長の御意見に続いて、同じく資料4-1の3ページ目、エの「計画案に反映できない意見」というところですが、反映できないというのはごもっともで、重々理解している上でのことですけれども、この配付資料をもし県民会議資料として県のホームページに公開するのであれば、ここに計画案に反映できない意見として書かれている意見自体は本計画には反映できないとしても、納税者感情の一つとしては受け止めるべきなのかなと思いまして、この資料を公開するのであれば、反映できない意見という項目の書きぶりをもう少し丁寧にしたほうがいいのかなという意見です。と言いますのも、大綱終了後の着地点、今後森林の保全をどうしていくのかということを考えますと、例えば一般会計でなのかとか、特別会計を続けていくのかというような議論も、実際、県民会議の中でも時々出ることですので、こういった批判的なといいますか、こういう意見を反映できないというふうに切り離すというよりは、大きく見れば、ウの「今後の参考とする意見」の中に入れてしまってもいいのではないかなというのが私の意見です。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございます。それでは、事務局、答えにくいかもしれないけれども、例えば、今、エに書いてある反映できない意見というのを、今後参考にする意見とか、この辺りはもうちょっと書きようがあるかなというのはいかがでしょうか。
(宮本水源環境保全課長)
資料4-1でお示しさせていただいている資料は、先だって前回の6月の議会の中で御報告いただいた内容です。実際に「計画案に反映した意見」、「意見の趣旨が既に素案に反映している意見」、「今後の参考とする意見」、あと「計画案に反映できない意見」と一応4分類にいただいた意見を整理することとなっていまして、エに書かれている、森林資源の利用とは結局林業ではないかという意見については、区分としては計画案に反映できないということで整理させていただいたのですけれども、一応、県の考え方も併せてお示しして、県のホームページに公開することとしています。
実際に、この事業の狙いとか、県が私有林の公的管理や間伐材の搬出補助で森林づくりを進めていることを説明させていただいた上で、今後、民間主体による持続的・自立的な森林管理を実現するためには木材生産していくことが不可欠なため、現在では全国に比べて低位にとどまっている県内事業体の木材の生産性の向上を図ることを目標として、この水源環境保全税を活用して取組を進めていますということで、県の考え方も併せて載せさせていただいた上で、一般会計で行うべきということに対しては計画には反映できないという整理をさせていただきました。
ですから、県の考え方も丁寧に説明させていただいた上で、ホームページ等に載せさせていただければと思っています。
(鈴木座長)
要は、反映できないとここに書いてあるのは、一般会計で行うべきであるというのは水源環境保全税を論ずるところからは議論が外れていますよということなのでしょうか。考え方が悪い、林業を補助するのが悪いということではない。林業に関するものを一般会計でどうするかということは、この水源環境保全の特別事業にはなじまないということで、ウではなくてエに書いてあるという理解でよろしいのですか。
(宮本水源環境保全課長)
そうですね。考え方が誤っているので反映できないということではなくて、今回の一般会計で行うべきだという意見に対しては、水源環境保全税をしっかり活用させていただいているという説明ですので、それで反映できません。
(鈴木座長)
その辺りは若干書きようもあるかと思いますが、根岸委員、取りあえずこの文章はこれで、もっと丁寧に書きようがあるかもしれないけれども、本日のところは口頭での御説明ということで、今日の県民会議の議事録に残すという辺りでいかがですか。
(根岸委員)
結構でございます。ありがとうございます。
(鈴木座長)
ほかに御意見等はありますか。倉橋委員、どうぞ。
(倉橋委員)
計画案の中で、「素案に対する県民意見募集等の結果」の中に、市町村からのもあるのですね。市町村からの意見はここには入っていないのですか。
(鈴木座長)
市町村の意見は2ページ目、裏側に記載されています。
(倉橋委員)
これの内容については、どこかに公表しているのでしょうか。
(鈴木座長)
事務局、今のお尋ねで、資料4-1の2ページにあります市町村との協議で、出てきた意見の中身は次の「寄せられた主な意見の反映状況」の中に入っているということなのか、市町村からの意見はここには書いていないのか、どちらか教えていただけますか。
(事務局)
市町村の意見につきましては、公表はしておりません。ただ、その中の一つをピックアップしたものという意味では、(3)の「寄せられた主な意見の反映状況」の中に入れております。具体的にはウの「今後の参考とする意見」の3つ目のポツ、「計画目的である良質な水の安定的確保のため、施策大綱期間終了後においても引き続き財源措置を図っていただくよう要望する」、こちらは市町村の意見になります。
(鈴木座長)
分かりました。要は市町村の意見、県民からの意見もそうだけれども、全てをここで全部書いてあるわけではないけれども、主なものは県民からのもの、市町村からのものを合わせて(3)の寄せられた意見のところに書いてあるという御回答と理解しました。倉橋委員、よろしいでしょうか。
(倉橋委員)
私たち委員としては、市町村がここまでいろいろと15年間水源環境保全税を使ってやってきている中で、もう少し具体的な意見が聞けるといいなと思うのですね。市町村ならではの課題がまだあるのではないかと思うのですね。それが見えないと、今後の水源環境保全税をどうするかというところがよく分からないような気がするのです。
(鈴木座長)
ありがとうございました。要は、県民にいろいろ伝えるだけでなくて、市町村にもちゃんといい意見を出してくれるように働きかける必要があるのではないかというような内容も含んだ御意見という理解でよろしいでしょうか。
(倉橋委員)
はい。
(鈴木座長)
ありがとうございます。ほかの方、何か御意見はありますか。よろしいですか。時間がちょっと迫っておりますので、次に行きたいと思います。
【報告2 シカ捕獲実施者への奨励金交付(緊急対策事業)】
(鈴木座長)
それでは、御報告の2つ目です。「シカ捕獲実施者への奨励金交付(緊急対策事業)」に移りたいのですが、ちょっと事情を申しますと、資料4-2の15ページを御覧いただきますが、これは先ほど御検討いただいた第4期の実行計画の案ですが、そこの「丹沢大山の保全・再生対策」というところに「中高標高域におけるシカ管理の推進」というのがあります。そこに黒ポツが3つありまして、3つ目のところに、第4期の新規事業としてシカ捕獲実施者への奨励金交付という項があります。これは第4期で新たに始めるということですけれども、この事業が実は第3期、今年度に一部先行着手されたということでありまして、それについての県からの御説明ということであります。という前振りで、事務局に御説明をお願いいたします。
[資料5により、水源環境保全課長から説明]
(鈴木座長)
御説明ありがとうございました。今の御説明について、委員の方、御意見をいただけますでしょうか。何かコメントがあればお願いいたします。羽澄委員、どうぞ。
(羽澄委員)
今の御説明は了解いたしました。そのうえでのことですが、第4期計画のまさに今の14ページから16ページのところになりますけれども、箱根や小仏山地でシカが増えてきているということが書かれていて、西丹沢にもスズタケの枯死などの影響が出ているとも書かれています。これは明らかに隣県である静岡や山梨からのシカの侵入が前提になっています。これまでの神奈川県としてのシカの捕獲強化策というのは、どちらかというと東丹沢で行われてきたわけですが、どうしても集中豪雨等で林道が崩れるとか、あるいは国有林山のエリアであるとか、そういった条件のせいで西丹沢側での捕獲がまだあまり積極的に行われていないような印象を持っているのですが、これについて、第4期計画の現在の書きぶりについては変更する必要があるとは思っていません。けれども、これはお願いですが、第4期が始まる来年度の冒頭、あるいは今年度の末あたりには、西丹沢地域でのシカ管理の戦略をどうしていくのかということを具体的に御説明いただきたいという、お願いでございます。以上です。
(鈴木座長)
ありがとうございました。お願いということだから、事務局の御返事はいただかなくてもいいかなと思いますが、いずれにしても、今御指摘いただいたように、第4期計画に書いてあることは字面の上では妥当だけれども、具体的により認識を深めて適切な対策を打つために、フランクに意見交換をする、あるいは情報発信と情報収集をするという県民フォーラムのような場がいずれ非常に大事なのだなと改めて思った次第です。ぜひ、そういう活動を進める中で、また羽澄委員には、今のような他県からの侵入のことも含めた、よりよい対策の御提案等もそういう場でいただければいいなと思いました。羽澄委員、何か加えてございますでしょうか。
(羽澄委員)
今の御意見でぜひよろしくお願いいたします。
それで、ちょっと瑣末なことで恐縮なのですが、第4期計画の目次のところを見ると、第2章2の下に鍵括弧で1~11まで出てくるのです。これが、本体の中を見ていきますと、例えば10ページに鍵括弧がない状態で、フォントをちょっと大きくして1というのが出てきて、これが章の次に出てくる1と混乱をするので、この辺りの表現の仕方を一工夫お願いしたいと思いました。
(鈴木座長)
分かりました。ありがとうございます。これは編集上というか、表現上、レイアウトの検討がもっとよくなるよという御意見ですね。事務局、今の点、御検討いただければと思います。
【報告3 水源環境保全・再生かながわ県民会議委員の改選方針について】
(鈴木座長)
お約束の時間は3時半までということで若干過ぎておりますが、あと1つ御報告を受けます。それは、「水源環境保全・再生かながわ県民会議委員の改選方針について」ということで、現在の我々委員の任期が今年度中ということなので、改選ということになります。これについて事務局より御説明をいただきます。事務局、お願いいたします。
[資料6-1~6-3により事務局から説明]
(鈴木座長)
ありがとうございました。今、御説明いただいた次期の委員の改選ということですが、まず、どのように従来から県民会議委員は選ばれてきたかということに加えて、今までは5か年計画のうち前半2年の委員の任期のときと後半3年の委員の任期のときがあった。この前半、後半の2年、3年を最後の第4期においては、前半3年・後半2年にするのが妥当ではないかという御説明でありました。なお、県民会議の設置要綱というのは、県民会議の委員が変更するとか、つくるというようなものではなくて、県のほうが制定するという性格のものです。ですから、県民会議の議題ではなくて御報告ということで御説明をいただきました。ただ、県民会議の委員の御意見は十分に伺うということで御説明をいただいたものです。
今の件について、コメントや御意見があればお願いいたします。御発言の意思のある方、表明をお願いいたします。5か年計画の前半2年・後半3年を前半3年・後半2年という御説明に、特段コメント等はございませんでしょうか。では、本日は特段の御意見はなかったということでよろしいですね。ありがとうございました。
それでは、御報告の3というのを伺ったということになります。以上で、事務局のほうで予定された議事は終了になりますが、各委員からその他何かコメント等があれば、どなたでも結構ですが、幾つか伺います。どなたか御発言の意思がある方はいらっしゃいますでしょうか。よろしいですか。よろしければ、以上で本日の議事は終了ということで、議事を閉じたいと思います。円滑な会議運営に御協力いただき、ありがとうございました。それでは進行を事務局にお返しします。
(事務局)
皆様、どうもお疲れさまでした。初めての大人数でのウェブ会議でありましたが、皆様の御協力により滞りなく議事が進行したことに感謝申し上げます。事務局より今後の予定をお知らせします。次回、令和3年度第2回の県民会議は11月頃の開催を予定しております。日程が決まりましたら、事務局より御連絡いたしますので、御出欠の回答をお願いいたします。それでは、以上をもちまして第51回「水源環境保全・再生かながわ県民会議」を閉会いたします。ありがとうございました。
資料1-1 施策調査専門委員会の検討状況について(PDF:156KB)
資料1-2 第4期における経済評価の実施等について(PDF:389KB)
資料1-3 経済評価スケジュール案(PDF:97KB)
資料1-4 経済評価仕様書案(PDF:216KB)
資料1-5 H26年度実施 経済評価アンケート(抜粋)(PDF:1,684KB)
資料1-6 H26年度実施 経済評価結果(PDF:430KB)
資料1-7 かながわグランドデザインとSDGs(PDF:146KB)
資料2-1 第80回市民事業専門委員会の結果概要(PDF:129KB)
資料2-2 令和4年度 もり・みず市民事業支援補助金募集チラシ(PDF:1,971KB)
資料2-3 水源環境保全・再生市民事業支援補助金について(PDF:328KB)
資料2-4 令和2年度水源環境保全・再生市民事業支援補助金実績(PDF:403KB)
資料2-5 令和3年度水源環境保全・再生市民事業支援補助金交付決定事業(PDF:393KB)
資料 3 情報発信チームの活動状況について(PDF:157KB)
資料4-1 第4期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画案概要(PDF:210KB)
資料4-2 第4期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画案(PDF:2,292KB)
資料 5 水源環境保全・再生施策における新たなシカ捕獲の手法の追加について(PDF:1,038KB)
資料6-1 水源環境保全・再生かながわ県民会議委員の改選方針について(PDF:226KB)
資料6-2 施策評価スケジュール等について(PDF:326KB)
資料6-3 水源環境保全・再生かながわ県民会議設置要綱新旧対照表(PDF:67KB)
このページの所管所属は環境農政局 緑政部水源環境保全課です。