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更新日:2024年6月10日
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神奈川県立神奈川総合高等学校の活動内容を紹介するページです。
本校は、単位制による全日制普通科高校として平成7年4月に開校し、当時から特色ある多様な科目が展開されていました。
令和3年4月に、県内の公立高校として初めて専門学科「舞台芸術科」が新設され、30名の生徒が入学しました。今回は、舞台芸術科初年度の取組を、いくつかピックアップしてご紹介します。
1年次に履修する舞台芸術科専門科目は「演劇概論」「基礎演技」「基礎舞踊」「総合音楽」「基礎舞台技術」です。
演劇概論では、「演劇とは何か」を考えることをとおして、社会や時代を捉えます。グループディスカッションやプレゼンテーションが多く、ワイワイ賑やかな授業です。
基礎演技や基礎舞踊では、表現を基礎から学び、最後には発表会を行います。作品づくりをとおして、出演者もスタッフも大きな成長を遂げました。今年度は、脱皮するという意味を持つ『shed』という作品を上演しました。
発表会の観客からは「表現力というものの強さを目の当たりにしました。」「コロナ禍の中でこれだけ高いクオリティでとても驚きました。」などのコメントをいただきました。
基礎舞台技術は、夏休み中の4日間の集中講座で、多目的ホールやスタジオで、照明・音響・舞台美術を学びました。短編芝居を素材に、プランを考えて実際に上演する実践的・体験的な授業で、「裏方」の大変さや面白さを感じることができたようです。
授業以外の様々な活動から、4つご紹介します。通常授業とは異なる取組は、多角的な視点を持つ機会となりました。
令和3年6月28日に神奈川芸術劇場に伺い、劇場スタッフの方に、大ホールの舞台上、舞台袖、すのこ(天井裏)、奈落、大道具製作場、楽屋等をご案内いただくほか、社会の中で劇場が担う役割等のお話をしていただきました。普段は見えない舞台芸術の裏側を知ることができました。
舞台芸術科の生徒が構成や演出、振付等に取り組み、既成のミュージカルナンバー6曲で「舞台芸術科の1週間」を紹介しました。翔鷗祭(文化祭)で初演し、好評を得て12月にも再演しました。
観客からは、「ものすごい衝撃を受けた」「高校生の生きる力を感じた」などのコメントをいただきました。
令和3年11月23日に実施した、身体を伴って漢文を表現するワークショップは、ファシリテーターの中村一規先生(本校非常勤講師、演出家)と、相原健右先生(本校国語科教員、「NHK高校講座 古典」講師)の進行でとても盛り上がりました。
参加者からは、「シーンをつくる楽しさだけなく、漢文や故事成語について知る楽しさを感じた」「国語に対する向かい合い方を学べた」などのコメントがありました。
令和3年12月13日に、黒岩知事が舞台芸術科を訪問されました。はじめに、10Fスタジオで即興演技の授業を体験され、生徒と共に声と体を大きく使って楽しんでくださいました。
その後、多目的ホールでは、代表生徒5名とのパネルディスカッションを行い、最後には講演で熱いメッセージを贈られました。
新型コロナウイルス感染症の影響で多くの計画が中止になり、悔しく辛い思いを何度もしなくてはなりませんでした。しかし、その中でもできることに精一杯取り組み、舞台芸術科1期生は大きな成長を遂げました。
2年目の授業はより専門的になり、後輩も入ってきます。誰も進んだことのない道を、みんなで試行錯誤しながら進んでいきたいと思います。
電話:045-491-2000
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
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