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更新日:2024年5月17日
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神奈川県立瀬谷養護学校の活動内容を紹介するページです。
本校では、高等部農園芸班の生徒を中心に、にんにく生産に取り組んでいます。本校の児童・生徒は知的障がいがある子どもたちですが、教員がイラスト等で作業内容を提示したり、やり方の手本を見せたりして、取り組む内容をわかりやすく伝えることで、子どもたちは作業工程を理解して取り組んでいます。
大量ににんにくを生産しているため、同じ作業を何度も行います。高等部農園芸班の生徒は、作業を繰り返す中で習熟度を高め、主体的に取り組めるようになっていきました。これは種植え、収穫だけでなく、にんにくを肥大化させるための追肥作業(肥料を一つまみ一株ずつ、計3回)1,200株分を、生徒だけで行うことができたことからも感じることができました。
このように、農園芸班の生徒と小学部や中学部、上瀬谷小学校の子どもたちが交流及び共同学習をしながら種植え、追肥、収穫に関わって生産したにんにくが、「せやのこ にんにく」です。
中屋敷地域ケアプラザ販売会では、多くの地域の方が足を運んでくれました。
せやまる・ふれあい館販売会には、スクールバスに乗って行き、出張販売をしました。せやまる・ふれあい館で働いている方や館内の施設を利用している地域の方に、積極的に声をかけ、販売活動を行いました。
授業参観日には、高等部昇降口で販売会をしました。本校の保護者や教職員など、多くのお客さんで賑わいました。
3回の販売会で、約600個の「せやのこ にんにく」が売れました。
販売会に来ていただいた多くの地域の方に、「100円は安いですね。3倍の値段でも良いですね」と品質を褒めていただいたり、「販売員さん、一番大きいにんにくを選んでください」と生徒に積極的に話しかけていただいたり、生徒にとって充実した販売会になりました。
中学部3年生は、10月4日に農園芸班の生徒のサポートを受けながら、種植え体験を行いました。上瀬谷小学校5年生との種植え体験では、農園芸班の生徒や保護者、地元町内会の方、中屋敷地域ケアプラザの職員と協力しながら共同作業を行い、30分で1,400個の種を植えることができました。
子どもたちは、貴重な経験とともにポップコーンの素をお土産として持ち帰りました。調理したポップコーンを食べながら、本校での体験を話していただいたことと思います。
本校は、これからもご家庭や地域の皆さんとともに児童・生徒を育てていくという視点に立ち、にんにく計画を柱の一つとして、地域社会との連携及び協働を深めていきます。
にんにく計画は、「知的障がいがある子どもたちと地域の子どもたち、地域の皆さんとが、にんにく生産における共同作業や販売活動による交流を通して、楽しい、嬉しい、美味しい気持ちを共有することができる仕組み」になっています。
子どもたちがふれあいの中で働く喜びを感じながら、いきいきと活動すること、地域の皆さんに本校のこと、知的障がいがある子どもたちのことをより深く知っていただくきっかけになること、「ともに生きる社会かながわ憲章」に則って、具体的な取組を行うという本校の使命を果たすこと、そして何より、大人も子どもも関係なく、みんなで楽しい経験をすることを、にんにく計画は目指しています。
これからも、本校は地域に大きな根を張っていきたいと思います。皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
神奈川県立瀬谷養護学校
電話:045-302-1616
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
このページの所管所属は教育局 総務室です。