ホーム > 教育・文化・スポーツ > 教育 > 教育制度・教育統計 > がっこう最前線 > 中央農業高等学校
更新日:2024年8月26日
ここから本文です。
神奈川県立中央農業高等学校の活動内容を紹介するページです。
本校は、まもなく創立120年を迎える、歴史と伝統のある県内唯一の農業単独高校です。園芸科学科・農業総合科・畜産科学科の3学科が設置され、約560人の生徒が15クラスに分かれ、「農業」についてそれぞれの視点から学びを深めています。
畜産科学科では、乳牛・和牛・ブタ・トリ・ヤギ・ヒツジ・アヒル・実験動物など、合計して約680頭羽数の家畜や動物を飼育しています。
農業高校ならではの部活動として、本校には、「農業クラブ専門研究部」が存在します。専門研究部では、科の枠を超えて生徒自身が興味のある分野を、専門的な活動を通して学ぶことができます。専門研究部のひとつに「酪農専門研究部」(以下「酪農部」といいます。)があり、令和6年度は新入生を含め、36人で乳牛や肉牛について専門的な活動を実施しています。酪農部には、園芸科学科や農業総合科の生徒も複数所属しています。
酪農部では飼養管理に限らず、ウシの成長具合を確認するため、専用の計測器を用いて体重や体格の測定を行ったり、地域の方に向けた酪農イベントを企画したりしています。これらの活動のひとつに、「酪農教育ファーム」があります。生徒たちは、地域交流牧場の認証を取得し、歴代の先輩方からこの企画を引き継いで活動してきました。新型コロナウイルス感染症のまん延により企画の見送りを余儀なくされていましたが、令和5年10月にようやく再開でき、令和6年度は月に1回のペースでこの企画を実施しています。
「酪農教育ファーム」では、部員の生徒たちが搾乳やエサやりなどを小さい子どもたちに優しく分かりやすく教えて経験してもらうほか、保護者の方も含めてクイズやプレゼンテーションなどを行い、家畜としてのウシの役割や酪農の魅力を伝える活動を行っています。回数を重ねるごとに生徒たちもより積極的に活動できるようになり、参加していただいた方々からの感想等を次の企画に反映させるなど、生徒同士で相談しながら、より良い教育活動になるよう取り組んでいます。
地域の方々へ向けた「酪農教育ファーム」を企画した生徒たちは、自ら酪農の魅力を伝える経験を通して、畜産業という職業の存在意義や地域社会との協働、そしてコミュニケーションの大切さなどを実感していました。
今後もこの活動を継続し、農業や畜産に対する理解を、より多くの方々に広めていきたいと考えています。
神奈川県立中央農業高等学校
電話:046-231-5202
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
このページの所管所属は教育局 総務室です。