更新日:2024年9月25日

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大和西高等学校

神奈川県立大和西高等学校の活動内容を紹介するページです。

イングリッシュ・キャンプ【神奈川県立大和西高等学校】

1 学校紹介

 本校は、「知・徳・体の調和のとれた、国家及び社会の有為な形成者としての資質を養う」ことを教育目標に掲げ、生徒たちの学力の育成、豊かな人間性や社会性の涵養、社会的・職業的な自立等をめざしています。また、社会に貢献するグローバル人材の育成をめざし、国際教育にも力を入れています。

2 「イングリッシュ・キャンプ」について

 本校の国際教育の一環として取り組んでいる「イングリッシュ・キャンプ」では、英語を聞き、英語で話す様々な体験を通じて実践的な英語表現に触れ、国際理解につながる見識を深めるとともに、普段の英語の授業で培ってきた、スピーチやプレゼンテーションなどの発信する力のさらなる向上をめざしています。
 この取組は10年以上前から本校の国際理解行事の1つとして、1学年の職員が中心となって行っています。新型コロナウイルス感染症防止のため、過去3回は校内で実施していましたが、令和5年度は4年ぶりに1年生全員が研修施設に1泊し、2日間外国人講師の指導のもとで様々な活動を英語で行う従前の形態で行うことができました。

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3 令和5年度の「イングリッシュ・キャンプ」

 令和5年度の「イングリッシュ・キャンプ」は、10月24日(火曜日)~25日(水曜日)に行われました。
 1日目と2日目の午前中に行われたワークショップの内容は、「話すこと(やり取り・発表)」「聞くこと」の育成に重点を置き、事前に本校の職員と外国人講師派遣元のスタッフで協議し決定しました。2日目の午後は小ホールにて生徒たちの発表活動を行いました。

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3-1 グループ・プレゼンテーションの準備

 1学期のうちに1年生全員にグループ・プレゼンテーションを課し、日本について紹介したい7つのテーマ(食・ファッション・サブカルチャー・世界遺産・伝統・年中行事・神奈川)を各クラスに割り当て、幅広いテーマで学び合いができるようにしました。クラス内での相談は、「総合的な探究の時間」に行う探究的学習発表のグループを活用し、各グループがテーマに沿ってプレゼンテーション・トピックを定め、LHRや英語コミュニケーションIの授業で、英語の原稿作成や発表準備、クラス内発表を行いました。
 各クラス内から選考された、小ホールで発表を行うクラス代表グループは、2学期に入ってからスライドを準備し、英語コミュニケーションI担当に指導を受けながら発表練習を重ねました。

6月5日 クラス内で概要説明、トピックの決定、原稿作成の開始
6月9日 グループ内分担決定
6月19日 原稿提出(英語コミュニケーションIの担当職員で分担し、原稿の添削)
7月13日~19日 英語コミュニケーションIの授業でプレゼン発表(各クラス1グループ選出)
夏休み~9月中旬 スライド準備
9月中旬~10月23日 発表練習

3-2 ESS部によるスキット(寸劇)の準備日程

 ESS部では3グループに分かれ、それぞれ原稿を作成し、スキット(寸劇)を準備しました。

6月 グループ編成・スキットのテーマ決め・原稿作成
夏休み 職員による原稿添削
9月~10月23日 小道具作成、衣装準備、立ち稽古

※ESS(English Speaking Society)部・・・英語を使ったゲーム、英会話練習、オンライン国際交流などを行う部

3-3 コミュニケーション指導

 「イングリッシュ・キャンプ」での2日間の活動をより豊かなものにするため、2学期のLHRでは各クラスで聞き返しの表現を練習しました。職員は、すべての担任が指導できるように、ワークシートを工夫し、音声データやビデオを準備してClassroomからアクセスできるようにしました。

9月19日 困ったときの聞き返し表現の練習
9月25日 聞き返し表現を用いたスキット練習
10月2日 会話のきっかけとなる質問の練習

3-4 外部講師による事前研修

 「イングリッシュ・キャンプ」の前日に、外国人講師派遣元から当日参加予定の4~5名の外国人講師を招聘し、生徒たちに、事前に活動を体験してもらいました。ここでは「話すこと」の「やり取り」に重点を置き、生徒たちが外国人講師とコミュニケーションが取りやすくなるよう、アイス・ブレーキングとなる活動を行いました。この事前研修を通して「イングリッシュ・キャンプ」当日のイメージを生徒に持たせることで、行事への関心・意欲を高めることができました。

3-5 「イングリッシュ・キャンプ」当日の内容

 2日間で、50分×12コマのレッスンを行いました。

10月24日

(1日目)

1.オープニング・アイス-ブレーキング・アクティビティ

2.Speaking Activity(1)

3.異文化理解セッション(1)

4.Listening&Pronunciation(1)

5.Speaking Activity(2)

6.Fun Activity・プレゼンとスキット練習

7.異文化理解セッション(2)

8.ロールプレイ(1)

10月25日

(2日目)

9.ロールプレイ(2)

10.ロールプレイ(3)

11・12.代表者による全体発表(プレゼンとスキット)・クロージング・セレモニー

 レッスン6と7では講師が入れ替わりますが、基本は各講師が2日間同じメンバーと過ごすことになります。教材は共通ですが、講師によって、それぞれアプローチの仕方や授業展開が異なり、生徒たちにとっては刺激的なレッスンであったようです。

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3-6 生徒の声

 生徒たちのアンケート報告書によると、プログラム全体への満足度は53%が「非常に満足」、45%が「満足」(合わせて98%)、でした。また、85%の生徒が「英語でのコミュニケーションに自信が持てるようになった」、95%が「様々な国の人と積極的にコミュニケーションを取りたいと思うようになった」と回答していることから、行事を通して自己の成長を実感したことが伺えます。
 コメントによる回答も、「楽しみながらも英語についてじっくり勉強することができた」「講師がフレンドリーでわかりやすい英語で話してくれた」という内容が多くみられ、その結果、88%の生徒が「英語をもっと勉強したい」と答えていました。

4 成果と課題

 「イングリッシュ・キャンプ」は、高校に入学して半年あまり経つ1年生に、もう一度初心に返って英語の学習に意欲を持ってもらえる有意義な行事です。英語で発信することへの不安を解消させ、生徒たちが「楽しい」という気持ちを維持したまま、「自信が持てるようになった」という実感を持つことができたことが一番の成果です。事後の感想には、職員の期待通りに、「今回、簡単な英語でも伝えることができたから、もっとスムーズに話せるようになりたい」と、これからの学習に対しての意欲を感じる声が多く聞かれました。また、英語の授業では、積極的に英語で意思を伝えようとする生徒が増えました。
 令和6年度の「イングリッシュ・キャンプ」は、10月22日(火曜日)~23日(水曜日)の日程で、講師については、昨年度と同様に、21名の講師を派遣していただく予定です。「イングリッシュ・キャンプ」はたった2日間のプログラムではありますが、授業で時間をかけることができない「話すこと」「聞くこと」について充実したプログラムが組まれています。これを単発の行事で終わらすことなく、生徒の意欲を維持して2年次のB&Sプログラム(留学生を英語で横浜案内)につなげていけるよう、普段の授業での指導を工夫していきます。

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問合せ先

神奈川県立大和西高等学校
電話:046-276-1155
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