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更新日:2024年6月27日
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人づくりにおいて踏まえるべき観点について紹介します。
「人づくり」という言葉が聞きなれない方もいらっしゃるのではないでしょうか。「人づくり」とは、あたかもモノづくりのように、人を予定された形に仕立てることはありません。人は、生まれた時から、すでにそこに「在る」存在なのですから、モノのように「つくる」ことはできません。
では一体「人づくり」とは何でしょう?
「かながわ教育ビジョン」では、「絶えず自らを磨き、夢や希望の実現に向けて新たな自分へと更新していく「『自分づくり』を支援していく営み」を「人づくり」と考えています。
このような意味での「人づくり」について、成長の中で身に付けていくべき内容、「人づくり」と社会との関係、「人づくり」へのかかわり方、という3つの観点から整理を行いました。
子どもたちが個人として成長するだけでなく、社会の構成員として身に付けていく必要のあるものには、時代を超えて変わらない価値のあるもの(不易)と時代の変化に柔軟に対応して身に付けていく必要のあるもの(流行)があります。
これらは、時代の要請を的確に見極め、今後とも積極的にはぐくんでいく必要があるものです。
一人ひとりが成長の過程で学んだ成果は、自分づくりを豊かなものにするとともに、他の人の自分づくりにも様々な形で生かされていくものです。
親子の関係でいえば、子育てをする親は、自身の親との関係の中から学んできたものを基盤としつつ、まわりの人や社会とのかかわりの中で学びを深めながら、次の世代を担う子どもたちを育てていくものです。
つまり、人づくりとはその人ひとりを育てることにとどまらず、世代を超え、循環しながら少しずつ、次の社会の形成に大きな影響を与えているのです。
人づくりは、まず家庭から始まり、その後、成長に応じて、世界を広げながら、地域・学校・社会へと様々な場面で行われます。
とりわけ、現代の社会状況の中で、人づくりが真に効果をあげるためには、自発的・自主的に取り組む人々や、地域や社会で積極的な役割を果たそうとする企業などとも力を合わせ、互いの持ち味を生かし合いながら、協働・連携を進めることがたいへん重要だと考えます。
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