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更新日:2024年9月2日

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人づくりは生涯を通じて行われます(かながわ教育ビジョン第3章)

各主体の人づくりにおける役割のイメージについて紹介します。

人の発達段階に応じた各主体の「人づくり」における役割

人の成長・発達に即して、多様な資質・能力や「人間力」を獲得していくためには、様々な教育の主体の役割が重要です。「つむぐ、おりなす」は、県民との教育論議の成果として導き出されたものです。家庭・地域(NPO法人等を含む)、学校・保育所、企業、市町村、県など、主体ごとにそれぞれの役割と具体的な取組みの方向性を発達段階ごとに、イメージとして示しています。

生涯を通じた人づくりにおけるそれぞれの段階と目標

 
年齢 教育ビジョンにおける人づくりの段階と目標
誕生から

健全な心身と生活の基礎を培う段階(乳・幼児期)
 親への信頼感を深めながら、家庭を中心に、基本的な生活習慣や態度を身に付けるとともに、集団での遊びや運動などの体験を通じて、健全な心身の基礎を培う。

概ね6歳頃から

自分らしさを探求する段階(児童・青年期)
 それぞれの学校段階において、確かな学力を身に付けるとともに、様々な体験や経験を通じて生き方や進路を考え、自分らしさを探求し、心身ともに健康で、豊かな人間性や社会性を培う。

※この段階は、児童期と青年期に区分して整理

概ね18-22歳頃から 社会的・経済的に自立する段階(成人期)
 職業生活への円滑な移行と社会的・経済的な自立をめざし、自覚と責任ある行動力や社会に貢献する力を身に付ける。
概ね65歳頃から 豊かな人生を探求する円熟の段階(円熟期)
 学び直しや新たな学びに挑戦する意欲や生きがいをもち、自分づくりに取り組むとともに、次世代の育成や地域での社会貢献に努める。

人は、誕生してから人生を終えるまで、社会や文化、自然などから、生涯にわたり様々な影響を受け、成長・発達を続けていきます。

そうした中で、人が生活し活動していくには、多様な資質・能力が必要となり、教育は、これらを身に付ける上で、たいへん重要な役割を担っています。

人の成長・発達に即して、このような資質・能力や「人間力」を獲得していくためには、様々な教育の主体の役割が重要となります。

ここでは、家庭、地域、学校・保育所、企業、市町村、そして県がそれぞれ、個に応じて、どのように支援を行っていくことが望ましいかを、発達段階ごとにイメージとして整理しました。

家庭をはじめとする各主体の皆さんが、これらを参考に、それぞれの立場から、かながわの人づくりに主体的にかかわり、取り組んでいくことを期待しています。

各主体のそれぞれの役割と具体的な取組みの方向性

1.健全な心身と生活の基礎を培う段階(乳・幼児期) 0歳から6歳頃まで

親への信頼感を深めながら、家庭を中心に、基本的な生活習慣や態度を身に付けるとともに、集団での遊びや運動などの経験を通じて、健全な心身の基礎を培う。

乳・幼児期イメージ

(家庭)子育て・教育を通じた生活の基本に関する学びの提供

(幼稚園・保育所)遊びや体験を通した総合的な教育や保育の推進

(地域)子育て家庭への支援、交流の場の提供

(企業)子育て家庭への理解促進、従業員などの子育て支援

(市町村)子育て支援や幼稚園・保育所・小学校などの連携促進

(県)家庭教育の大切さを共有できる環境づくり 

2.自分らしさを探求する段階(児童・青年期) 概ね6歳頃から18-22歳頃まで

それぞれの学校段階において、確かな学力を身に付けるとともに、様々な体験や経験を通じて生き方や進路を考え、自分らしさを探求し、心身ともに健康で、豊かな人間性や社会性を培う。

児童期・青年期

(家庭)自己形成や進路実現に向けた的確な支援

(学校)学校間・校種間の連携・協力の促進と、家庭・地域・企業などと一体となった学校づくり

(地域)異世代間交流や体験学習の場・機会の提供と人的支援

(企業)職業観や社会性の育成への場・機会の提供と人的支援

(市町村)地域に根ざした信頼と協働による教育環境づくり

(県)様々な教育の主体との協働・連携による信頼あふれる教育の推進と教育環境の整備

3.社会的・経済的に自立する段階(成人期) 概ね18-22歳頃から65歳頃まで

職業生活への円滑な移行と社会的・経済的な自立をめざし、自覚と責任ある行動力や社会に貢献する力を身に付ける。

成人期イメージ(家庭)暮らしの営みや子育てなどを通じた学びの提供

(企業)仕事を通じた職業人・社会人としての学びの提供

(地域)活動の担い手となる交流の場・機会の提供

(学校)子育ての相談・支援や生涯学習などの場・機会の提供

(市町村)身近な地域における教育支援や生涯学習などの場・機会の提供

(県)広域的な教育の支援や生涯学習などの場・機会の提供

4.豊かな人生を探求する円熟の段階(円熟期) 概ね65歳以上

学び直しや豊かな学びに挑戦する意欲や生きがいをもち、自分づくりに取り組むとともに、次世代の育成や地域での社会貢献に努める。

円熟期イメージ

(家庭)健康で豊かさのある家庭生活の提供

(地域)豊かな知識や経験を生かせる場・機会の提供

(学校)長い経験から得た知識や技能を次世代の育成に活用する場や機会づくり

(企業)これまでに身に付けた知識や経験の積極的活用

(市町村)地域での自分づくりを応援する場・機会の提供

(県)自己を高めることのできる環境づくり

つむぐ おりなす」協働による「人づくり」のイメージ

自らを磨き、新たな自分へと更新していく「自分づくり」を、家庭・地域・学校などの様々な主体が、主体的にかかわり、支援していく中で、「人間力(思いやる力・たくましく生きる力・社会とかかわる力)」を身に付け、共に育ち、成長を続ける様子をイメージしています。

つむぐおりなすのイメージ

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