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更新日:2024年12月14日
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川崎治水センターの矢上川地下調節池事業の紹介です。
矢上川流域は、流域の市街地率が90%を越える県内で最も市街化が進む地域で、雨水の浸透や保水する機能が減少しているため、洪水被害が起こりやすくなっています。
矢上川を含む鶴見川流域では、昭和54年から河川と下水と流域が一体となって総合治水対策を進めてきましたが、それら流域の一体的取り組みを法的に定めて推進するために、平成19年3月に「流域水害対策計画」を策定するとともに、河川法に基づく具体の整備計画として「鶴見川水系河川整備計画」を策定しました。
これら2つの計画において、矢上川では約60mm/時間(概ね10年に1回発生する規模)の降雨対策として、洪水の軽減を目的とした洪水調節施設が位置づけられています。
現在の矢上川の川沿いは人家が密集した市街地で、また、川底はコンクリートで覆われているところが多いため、現況の川幅を広げたり、川底を掘り下げたりする改修工事を行うには、多くの時間と費用を要します。そこで、洪水調節施設としてのトンネルを河川の地下に設置することとしました。
<治水効果の早期発現に向けた取組>
矢上川地下調節池は、矢上川領域のトンネル2,026mと、有馬川領域のトンネル2,000mで洪水を貯留する施設です。当初、矢上川領域と有馬川領域を合わせた全区間を一連で整備する計画でしたが、規模が大きく完成までに時間を要することから、治水効果の早期発現を図るため、矢上川領域の整備が完了した段階で、暫定供用を行うこととしました。
※矢上川流入施設(発進立坑部)の完成イメージ図
※有馬川流入施設(中間立坑部)の完成イメージ図
※施工中のイメージ図
近年、シールドトンネル工事の影響による地盤沈下等の事象が発生していることを踏まえて、工事に伴う周辺環境への影響や、施工時に想定される課題及び対策等について事前に検討することが不可欠であることから、シールド工法による地下トンネルの施工に関する技術的な検討を行うことを目的として、学識経験者等で構成する「矢上川地下調節池施工技術検討会」を設置しました。
<開催状況>
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第1回 矢上川地下調節池施工技術検討会(令和4年3月8日)
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第2回 矢上川地下調節池施工技術検討会(令和4年8月31日)
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第3回 矢上川地下調節池施工技術検討会(令和5年3月17日)
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第4回 矢上川地下調節池施工技術検討会(令和5年9月26日)
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第5回 矢上川地下調節池施工技術検討会(令和6年7月30日)
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地域の皆様を対象に、トンネル本体Ⅰ期工事の進捗状況や今後の工事内容等について、定期的に説明会を開催しています。
●第1回工事説明会(工事着手前):令和5年1月29日、2月1日、4日
●第2回工事説明会 :令和6年1月21日、24日、27日
●第3回工事説明会(トンネル掘進前) NEW
令和6年11月24日(日曜日)14時00分~ 野川小学校体育館
令和6年11月28日(木曜日)19時00分~ 梶ヶ谷小学校体育館
令和6年11月30日(土曜日)14時00分~ 久末小学校体育館
<説明会資料>
・資料1(トンネル本体Ⅰ期工事について)(PDF:3,286KB)
※「1 鶴見川流域の治水対策について」「2 矢上川地下調節池について」に関しては、ビデオにより説明
・資料2(矢上川地下調節池パンフレット)(PDF:3,984KB)
開催結果については、後日掲載予定。
トンネル工事は、地上部に影響が生じないよう安全に実施していきますが、想定外の事象により、万が一、工事が原因で地上部の建物等に損傷が生じた場合は、原状回復に必要な費用を所有者に補償します。
家屋調査は、工事前に建物等の状況を記録するために実施するものです。
<家屋調査の範囲>
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