更新日:2018年7月31日
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入込観光客調査のページ
(1)延観光客数
平成29年中に神奈川県を訪れた観光客(入込観光客)の推計延人数(以下「延観光客数」という。)は2億69万人で、平成28年の延観光客数(1億9,027万人)に比べ1,042万人の増加(前年比+5.5%)となり、2年ぶりに過去最高記録を更新し、初めて2億人を突破した。
延観光客数は、横浜博覧会が開催された平成元年の1億6,065万人をピークに減少傾向を示し、平成10年には1億4千万人台前半まで減少した。しかし、その後回復傾向に転じ、平成15年に1億5千万人台に、平成16年にはみなとみらい線の開通等により1億5,900万人に達した。
その後も順調に増加し、平成21年には開港博Y150に伴う集客効果等により過去最高の1億8,357万人を記録したものの、平成23年は東日本大震災の影響を受けて平成15年の水準まで大幅に減少した。平成24年は、震災前の平成22年並みに回復し、平成25年はさらに伸びて1億8,459万人を記録したが、平成26年は微減となった。
平成27年は2年ぶりに過去最高記録を更新したが、平成28年は減少となっていたものの、平成29年は初めて2億人を突破し、再び過去最高記録を更新するとともに、神奈川県観光振興計画に掲げた平成30年の目標値2億人を前倒しで達成した。
(2)日帰り客数
日帰り観光客の推計延人数(以下「日帰り客数」という。)は1億8,404万人で、延観光客数の91.7%を占めており、前年に比べ981万人の増加(前年比+5.6%)となった。
日帰り客数は平成元年の1億4,894万人をピークに減少傾向を示し、平成10年に1億2千万人台となったが、平成11年以降は概ね回復傾向で推移し、平成16年には1億4千万人台に、平成18年には1億5千万人台に達した。
その後3年連続で過去最高を更新し、平成21年には1億7,016万人となったが、平成23年は東日本大震災発生の影響を受けて大きく減少した。平成24年は震災の前年並に回復し、平成25年は平成21年に次ぐ過去2番目の日帰り客数となったが、平成26年は微減となった。平成27年は過去最高の日帰り客数となったものの、平成28年は減少となったが、平成29年では大きく増加し過去最高となった。
(3)宿泊客数
宿泊観光客の延人数(以下「宿泊客数」という。)は、1,665万人で、前年に比べ62万人の増加(前年比+3.8%)となり、過去最高を更新した。
宿泊客数は、平成3年の1,292万人をピークに減少傾向を示し、平成11年には1,100万人台となったが、平成12年以降は回復傾向で推移し、平成18年には1,300万人台に達し、その後2年連続で記録を更新した。平成21年から平成23年までは伸び悩んだが、平成24年以降は、毎年最高記録を更新している。
(1)横浜・川崎地域
横浜・川崎地域の延観光客数は7,141万人で、前年に比べ991万人の増加(前年比+16.1%)となった。
市別にみると、横浜市は541万人の増加(前年比+11.8%)、川崎市は449万人の増加(前年比+29.0%)であった。
「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」で前年に比べ57万人増加し、「全国都市緑化よこはまフェア」に601万人が来訪、「ピカチュウ大量発生チュウ」が前年に比べ121万人増加した等により、地域全体の日帰り客数が972万人増加した。また、宿泊施設の稼働が好調であったことなどにより、地域全体の宿泊者数が19万人増加した。
(2)三浦半島地域
三浦半島地域の延観光客数は1,619万人で、前年に比べ24万人の増加(前年比+1.5%)となった。
市町別にみると、横須賀市は4万人の減少(前年比▲0.5%)、逗子市は4万人の減少(前年比▲3.7%)、三浦市は29万人の増加(前年比+4.9%)、葉山町は3万人の増加(前年比+3.8%)であった。
前年に引き続き、京浜急行電鉄株式会社で販売している「葉山女子旅きっぷ」の売上げが好調なことなどにより、前年に比べ、「県立近代美術館葉山館」で3万3千人、「葉山しおさい公園」で9千人増加した。また、横須賀市において、「ヴェルニー公園」で26万人増加した。一方、お盆期間における天候不順等により、「三浦海岸」では8万人、「逗子海岸」では3万8千人、葉山町の海岸では1万1千人減少した。
(3)湘南地域
湘南地域の延観光客数は5,102万人で、前年に比べ244万人の減少(前年比▲4.6%)となった。
市町別にみると、平塚市が36万人の増加(前年比+4.9%)、鎌倉市が86万人の減少(前年比▲4.1%)、藤沢市が217万人の減少(前年比▲11.6%)、茅ヶ崎市が17万人の増加(前年比+5.8%)、寒川町が5千人の減少(前年比▲0.2%)、大磯町が6万人の増加(前年比+6.7%)、二宮町が1万人の増加(前年比+2.6%)であった。
大磯町において、4月に一般公開された「旧吉田茂邸」に8万8千人が来訪した。また、「湘南ひらつか七夕まつり」が開催期間中の天候に恵まれた影響で、前年に比べ12万人増加した。一方、お盆期間における天候不順等や10月に連続して発生した台風の影響により、「湘南海岸・江の島」では110万人、「茅ヶ崎海岸」では6万人減少、さらにイベントの中止等が発生した。
(4)箱根・湯河原地域
箱根・湯河原地域の延観光客数は3,343万人で、前年に比べ225万人の増加(前年比+7.2%)となった。
市町別にみると、小田原市が17万人の増加(前年比+2.9%)、南足柄市が3万人の増加(前年比+3.1%)、開成町が1万人の減少(前年比▲3.4%)、箱根町が196万人の増加(前年比+10.0%)、真鶴町が22万人の増加(前年比+19.4%)、湯河原町が11万人の減少(前年比▲3.3%)であった。
大涌谷の火山活動の影響が落ち着いたことをうけて、「箱根関所・資料館」で4万5千人、「箱根ジオミュージアム」で1万6千人増加し、宿泊者数についても箱根町内に新たな宿泊施設等がオープンしたことを受け、地域全体で53万人増加し、火山活動活発化以前の水準まで回復した。また、南足柄市の「夕日の滝」において、遊歩道が整備されたことにより6万3千人増加した。
(5)丹沢・大山地域
丹沢・大山地域の延観光客数は1,397万人で、前年に比べ30万人の増加(前年比+2.2%)となった。
市町村別にみると、秦野市が2万人の増加(前年比+0.7%)、厚木市が11万人の減少(前年比▲3.3%)、伊勢原市が1千人の減少(前年比▲0.1%)、中井町が3万人の減少(前年比▲15.0%)、大井町が2万人の減少(前年比▲6.9%)、松田町が5万人の増加(前年比+8.1%)、山北町が4万人の増加(前年比+2.6%)、愛川町が7万人の増加(前年比+5.9%)、清川村が27万人の増加(前年比+14.2%)であった。
「秦野たばこ祭」が第70回の記念回で10万人、「まつだ観光まつり」及び「あしがら花火大会」で2万8千人増加した。また、宮ケ瀬ダムの観光放流が好評のため、周辺の観光客が増加した。一方、台風・多雨等天候不順の影響等により、「伊勢原観光道灌まつり」で4万人、愛川町の「ふるさとまつり」で2万5千人減少した。
(6)相模湖・相模川流域
相模湖・相模川流域の延観光客数は1,467万人で、前年に比べ16万人の増加(前年比+1.1%)となった。
市別にみると、相模原市が1万人の減少(前年比▲0.1%)、大和市が17万人の増加(前年比+16.3%)、海老名市が5千人の増加(前年比+2.0%)、座間市が5万人の減少(前年比▲10.5%)、綾瀬市が5万人の増加(前年比+26.4%)であった。
相模原市の「相模湖公園」で5万3千人、綾瀬市の「厚木基地スプリングフェスティバル」で2万5千人増加した。一方、台風・多雨等天候不順の影響等により、相模原市の「泳げ鯉のぼり相模川」では5万3千人、座間市の「ひまわりまつり」では2万3千人減少した。
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