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更新日:2024年6月25日

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有毒植物による食中毒の発生に伴う注意喚起について

2024年06月25日
記者発表資料
(県政・秦野記者クラブ同時発表)

有毒植物による食中毒が発生しましたので、広く注意喚起を行います。

1 概要

6月21日(金曜日)、秦野市の消防本部から、「有毒植物の果実を喫食して体調不良を呈した患者を搬送した。」旨の連絡が、平塚保健福祉事務所秦野センターにありました。
当センターで調査を行ったところ、患者が山北町の河川敷で採取した有毒植物であるテンナンショウ属の果実をその場で喫食していたことが判明しました。
患者が喫食したと思われる植物について調べたところ、テンナンショウ属であると確認されたこと、患者の症状がテンナンショウ属の中毒症状と一致していること、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、本日6月25日(火曜日)、テンナンショウ属を原因とする食中毒と決定しました。

2 摂食者数

1名(男性:1名)

3 患者数

1名(男性:1名)

4 入院者数

1名(男性:1名)(すでに退院しています)

5 発生日時

令和6年6月20日(木曜日) 13時頃

6 主な症状

口腔、口唇のしびれ

7 原因食品

テンナンショウ属

8 病因物質

植物性自然毒

患者が喫食したと思われる植物
テンナンショウ属

神奈川県の食中毒発生状況(本日発表の1件を含む)

 

件 数

患 者 数

死 者 数

令和6年1月1日から6月25日 12時

46件

400名

0名

令和5年同期

37件

 122名

0名

令和5年(1月から12月)

 81件

802名

0名

県民の皆さんへ

テンナンショウ属について 

  • 北海道から沖縄まで全国的に分布し、約30種以上と種類が多く、代表的な種としてマムシグサ、マイヅルテンナンショウなどがある。
  • 多年草で、地上部は普通葉を1-2枚つけ、地下部には扁球形の地下茎がある。
  • 果実をつける初夏から秋にかけての誤食による事故が多い。
  • 摂食後30分以内の短い潜伏期間の後に発症する。口唇、口内のしびれ、腫れなどのほか、腎臓にシュウ酸カルシウムが沈着して腎機能を障害することもある。
  • 誤食事例の多くは未熟の果実をトウモロコシと間違えて食べたことにより発生している、そのほかにもタラノキの芽と間違えた事例もある。

【テンナンショウ属の写真】

マムシグサの果実 マムシグサの果実 マムシグサ
マムシグサの果実 マムシグサの果実 マムシグサ

厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」より引用

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000077665.html

有毒植物による食中毒に注意しましょう

  • 誤った有毒な野草を採取し、食べたことにより、食中毒が発生することがあります。有毒植物による食中毒では、死亡事例も発生しています。
  • 食用の野草と確実に判断できない植物は、絶対に「採らない!」「食べない!」「売らない!」「人にあげない!」

 

(問合せ先)

神奈川県平塚保健福祉事務所秦野センター
食品衛生課長 相原 電話 0463-82-1428 内線260
神奈川県健康医療局生活衛生部生活衛生課
課長代理 石川 電話 045-210-4932
食品監視グループ 北條 電話 045-285-0741

このページの所管所属は健康医療局 生活衛生部生活衛生課です。