更新日:2024年8月22日
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GAP(農業生産工程管理)の紹介です
神奈川県では、生産段階における県内産農産物の安全の確保や農業生産による環境への負荷低減などを図るため、平成21年度から、県内の主要な産地等にGAPの導入を普及・啓発し、指導者の育成やGAPの実践を支援しています。
また、流通及び小売事業者等が、JGAP、ASIAGAP、GLOBALG.A.P.などの第三者認証GAPの取得した農場から供給される農産物を調達する動きが拡大してきています。
GAPでは、次の5つの内容について取り組み、PDCAサイクルによって改善していきます。
農薬の適正使用と保管、異物の混入防止、作業者自身の健康・衛生管理、農機具等の安全な保管・取扱い、収穫した農作物の保管方法など、食品の安全を保つためのルール作りを行い、実施します。
農薬による環境汚染の防止、適切な施肥、土壌侵食防止、廃棄物の適正処理・利用、排水処理方法、施設・機械等の使用時のエネルギー消費の節減など、農場及び周辺の環境の安全を守るためのルール作りを行い、実施します。
農業分野における事故は、ときに死に至る危険性があります。危険な作業の把握、安全に作業を行うための服装や保護具着用、機械等の適正な使用、燃料の保管方法、農作業安全講習会の受講など、労働者の安全確保のためのルール作りを行い、実施します。
休憩場所・休憩時間の確保、社会保険・労災保険への加入など、農業現場従事者の基本的人権を守るためのルール作りを行い、実施します。
教育訓練の実施、作業・活動の記録、運営上必要な情報の記録、外部委託者の監視、クレーム対応の手順と記録など、農場経営にとって必要なルール作りを行い、実施します。
「神奈川県GAP手法(農業生産工程管理手法)導入推進方針」を平成21年4月に策定し、主要な産地等にGAPの導入を推進してきました。
また、GAPチェックシートは「神奈川県GAPチェックシート」を推奨し、GAPの高度化を推進しています。
農林水産省が策定した「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」に準拠する農業者向けチェックシートを作成しました。
GAP認証は、取引先や消費者が直接確認できない生産工程における食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性の取組を、第三者が審査して証明することにより、取引上選択されやすくなることや消費者に安心してもらえることが期待されています。
神奈川県では、第三者認証を取得する農業者等に、GAP認証に関わる技術的な支援を関係機関と連携して推進しています。
令和5年度:株式会社井出トマト農園(取組概要(外部リンク))
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このページの所管所属は環境農政局 農水産部農業振興課です。