初期公開日:2023年7月6日更新日:2024年10月4日
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性感染症についての情報を掲載しています。
性感染症は性的接触を介して誰もが感染する可能性があります。
性感染症は感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないだけでなく、自分の知らない間に他の人に感染させてしまうことがあります。正しい知識とコンドームの使用など、性感染症への予防手段を知ることがとても大切です。
近年、梅毒の感染者が急増しています。全国では、令和4年は第42週(10月17日から10月23日)で累積報告数が1万人を超えましたが、令和5年は第35週(8月28日から9月3日)、令和6年は第37週(9月9日から9月15日)で1万人を超えています。
また、神奈川県内での報告数も増加傾向にあります。
(神奈川県衛生研究所作成)
2019年から2023年までと、2024年第39週(9月23日から9月29日)までの届出数を比較したグラフです。2024年は第39週までに県内で589例(前年同期513例)と、2023年の届出数を上回るペースで届出されています。
また、先天梅毒(母子感染)の届出も増加しています。全国では、例年20人程度で推移していた届出数が、2023年は37例と近年で最も多くなっています。神奈川県内では、2019年3例、2021年1例だった届出数が、2024年は第39週までに3例となっています。
梅毒は感染していても全く症状がないこともあるため、自分でも感染していることに気づかないまま、他の人に感染させる可能性があります。
進行すると目・脳・心臓などに障害が出ますが、早期に診断されれば、治療できます。
また、妊婦検診(初期)では、お母さんが梅毒にかかっているかどうかを調べる血液検査があります。陽性と診断された場合は適切な治療を受けることで、赤ちゃんが先天梅毒となるリスクを減らすことができます。早めの検査・治療がとても大切です。治療で使われるペニシリンは、赤ちゃんにも安全な薬であり、お母さんの梅毒の治療に加え、胎盤を通過して、赤ちゃんの梅毒感染予防にも作用することが期待されます。
梅毒の症状や予防策を正しく理解し、不安があれば早期に検査を受けましょう。
梅毒検査は、保健所等で匿名・無料でHIVと一緒に受けることができます。(一部、梅毒の同時検査を実施していない検査機関があります)
「神奈川県内の保健所等HIV検査実施機関一覧(無料・匿名)」(PDF:160KB)
症状がある場合、性病科、感染症科、皮膚科のほか、男性は泌尿器科、女性は婦人科で治療を受けられます。飲み薬や注射で治療ができます。
HIV/エイズや性感染症についての知識や情報をお知らせするために、希望する学校等に講演会を行っています。
県域所管の対象の学校(公立中学校・高校、私立中学校・高校、中等教育学校、特別支援学校)の担当者の方は、申込書に必要事項をご記入のうえ、所管の保健福祉事務所へFAXにてお申込みください。(令和6年度は、5月20日(月)が申込み期限です。)
申込み・問い合わせについては、所管の各保健福祉事務所へお願いします。
横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、藤沢市、茅ケ崎市(寒川町を含む)につきましては、各市へお問い合わせください。
県内の中学生、高校生を対象とした性感染症予防講演会の動画です。
10代後半から20代前半の世代向けのHIV/エイズに関する学習システムです。高校を卒業するまでに知っておいてほしいHIV・エイズに関する基礎知識を、動画と〇✕クイズで学んでいきます。
この冊子は神奈川県が独自に作成し、県内の中学生、高校生対象のHIV・エイズ・性感染症予防講演会等で配布しています。
HIV/エイズの治療は大きく進歩して、早期に治療を開始、継続することで、エイズの発症を防ぎ、感染前と変わらない生活を送ることが可能になりました。それには検査を受けて早期に発見し、適切な治療を開始することが重要です。
県内の保健所等では、無料・匿名で受けられるHIV検査を実施しています。少しでも不安があれば、早めに検査を受けましょう。
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康危機・感染症対策課です。