更新日:2020年3月9日
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いずみちゃん カッピー、こんにちは。 今回は、「水源と原水の秘密」を教えてくれるんだって?「秘密」って言葉を聞くと、なんだかワクワクするわ♪ まず、「水源」と「原水」とどこがどう違うのかが解らないんだけど、そこから教えて。 |
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カッピー はーい、よろしくね。 「水源」は読んで字のごとく、水の源。 川の水源と言うと、上流を遡っていって川の始まりの地点のことを言うんだけど、「水道水の水源」と言う場合は、取水する「川や湖沼」のことを言うんだ。 神奈川県営水道の場合は、相模川と酒匂川がその水源なんだよ。あるいは、その川の水を貯めているダム湖、津久井湖や宮ケ瀬湖、丹沢湖などを神奈川県営水道の水源と言うこともあるね。 |
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いずみちゃん なぁるほど。あれ?ちょっと、待って。 たしか、宮ケ瀬湖に溜まった水は中津川に流れているんじゃなかったっけ? |
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カッピー そうだよ。でも、中津川は相模川の支流だから「相模川水系」なんだ。だから正確には「相模川水系」だけど、「相模川」と言っても決して間違いじゃないんだね。 |
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いずみちゃん ふーん。そうなのね。 でもね、もっと不思議に思うことがあるのよ。 相模川や津久井湖が県営水道の水源だということはよく解るんだけど、酒匂川は小田原市あたりを流れている川だし、丹沢湖は山北町にある湖でしょ?相模原市まではとっても遠くない? |
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カッピー いい所に気が付いたね。 確かにとても遠いけど、高度経済成長期に水の需要がどんどん伸びて相模川の水だけでは足りなくなってしまって、それで丹沢湖がつくられるなど酒匂川水系の水源開発が行われたんだ。 小田原市にある飯泉というところで取水された水が、ポンプで圧力を加えられながら相模原市の下溝にある相模原浄水場まではるばると送られてきているんだね。 この浄水場は、県と横浜市・川崎市・横須賀市が共同で出資運営している神奈川県広域水道企業団の施設で、ここからさらにこの3市に水が送られているんだよ。 |
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いずみちゃん ええーっ?小田原から横須賀まで? そんなに長い距離を水が送られているなんてビックリ!! そうすると、相模原市民は相模川の水を水道水として飲んでいるのかしら?それとも、 酒匂川の水?どっち? |
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カッピー 水道水に浄水する前の水のことを「原水」と言うんだよね。県営水道の場合は、どこの水が原水かと言うと、今言ったとおり、相模川と酒匂川の両方の水が原水になるんだ。 相模原市民の場合は、緑区とそして中央区の多くのエリアが相模川の水、南区そして中央区の一部が相模川と酒匂川の水が混じった水を原水としていることになるよ。 |
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いずみちゃん ちょっと待って!相模川と酒匂川の水が混じるってどういうこと? |
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カッピー いずみちゃんは、肝心なところを流石に聞き逃さないね(笑)。 酒匂川から取った水は、相模原まで送られる途中で伊勢原浄水場を経由するんだけれど、そこで相模川から取った水と混ぜ合わせるんだよ。その水が相模原浄水場に送られるから「混じった水」になるんだね。 |
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いずみちゃん そういうことなの?初めて知ったわ。 同じ相模原市でも、住むエリアによって飲んでいる原水も違うのね。意外! |
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カッピー だけど、相模川の水と酒匂川の水と言っても、そもそも富士山や丹沢山地に降った雨がそれぞれの川になっているわけだから、そんなに水が違うわけじゃないよ。さらには浄水する技術や基準は基本的に同じだしね。安心して! |
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いずみちゃん カッピー、ありがとう! ホントに凄い秘密のお話だったわ! 次回も楽しみ。またよろしくね。 |
このページの所管所属は 相模原水道営業所です。