更新日:2024年10月21日

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流域下水道事業の環境会計

流域下水道事業の環境会計

流域下水道事業の環境会計について

下水道は、生活環境の改善、雨水の排除(浸水の防除)、さらには、河川、海などの水質を保全し、健全な水環境を守るという役割を担う重要な生活基盤施設です。

その一方で、汚水を処理する過程で電気や化石燃料を使用し、温室効果ガスの排出などによる環境への負荷が課題となっています。

神奈川県では、県民の水資源として欠くことのできない相模川、酒匂川の水質保全と流域関連都市の生活環境の改善を図るため、流域下水道管理者である県と公共下水道管理者である流域関連市町の協力体制のもとに流域下水道の建設と維持管理を行っています。

相模川流域下水道事業、酒匂川流域下水道事業の両事業において、環境への負荷を削減する取り組みに要した費用とその効果を、環境会計のガイドラインに沿って算定しました。

環境保全コスト

環境負荷の発生の防止、抑制又は回避、影響の除去、発生した被害の回復又はこれらに資する取り組みのための投資額及び費用額とし、貨幣単位で測定します。

投資額とは、対象期間における環境保全を目的とした支出額で、その効果が数期にわたって持続し、その期間に費用化されていくもの(減価償却資産の当期取得額)とします。

費用額とは、環境保全を目的とした財・サービスの費消によって発生する費用又は損失とします。

令和5年度の流域下水道事業の環境保全コストは2,620百万円でした。

主な取組の内容 費用(百万円) 増減
R5 R4
活性炭等を利用した臭気対策 313 364 -51
焼却設備等の排ガス対策 560 704 -144
臭気調査 5 5 0
水質調査 34 50 -16
焼却炉の排ガス測定 10 10 0
太陽光発電による省エネルギー対策 14 19 -5
省エネ型水処理設備 298 504 -206
高効率汚泥脱水機 402 384 18
焼却炉の高温化、環境配慮型焼却炉の導入 777 777 0
焼却灰の有効利用 153 182 -29
処理場内の緑化 48 45 3
水質保全に関する広報活動 6 1 5
合計 2,620 3,045 -425
 

環境保全効果

環境負荷の発生の防止、抑制又は回避、影響の除去、発生した被害の回復又はこれらに資する取組による効果とし、物量単位で測定します。

環境保全効果は、CO2削減量について算出しました。

CO2削減量は、24,277トンでした。これを別の指標で換算すると、貨幣価値で約71百万円、樹木の吸収量で杉の木約170万本に相当します。

効果の内容 CO2削減量 増減
(トン)
R5 R4
太陽光発電による省エネルギー対策 315 224 91
省エネ型水処理設備 2,010 1,429 581
高効率汚泥脱水機 534 379 155
焼却炉の高温化、環境配慮型焼却炉の導入 21,456 21,456 0
埋立処分量の削減 - -  
下水道施設内の緑地面積 162 162 0
合計 24,477 23,650 827
 

環境会計の集計結果

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このページの所管所属は県土整備局 河川下水道部下水道課です。