更新日:2024年8月13日

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未病指標の精緻化と今後の展開

未病指標は、先行研究の調査等に基づき、一定の科学的な根拠を得ながら構築し、2020年3月にマイME-BYOカルテに実装しました。その後、未病指標の機能をさらに向上させるため、未病指標の精緻化に向けた実証事業を行ってきました。

 未病指標の未来予測機能の構築に向けた実証事業(2021年度~2022年度)

未病指標の機能向上を図り、県民の未病改善を一層促進するため、個人の健康に関する情報や未病指標の測定結果を蓄積・分析する実証事業を、県立がんセンター臨床研究所が行う「神奈川県みらい未病コホート研究」と連携して実施しました。

1 目的

未病指標に、将来の未病の状態を予測する機能を今後新たに構築することを目的として、実施しました。

2 事業内容

県が、県立保健福祉大学に委託し、同大学及び、県立がんセンター臨床研究所が行う「神奈川県みらい未病コホート研究」と連携して、次のとおり実施しました。

<事業の流れ>
(1)協力企業、市町が行う特定健康診査の受診者等のうち「神奈川県みらい未病コホート研究」への参加に同意いただけた方を対象に未病指標の測定及び生活習慣に関するアンケート調査等を実施しました。
(2)上記測定結果の蓄積及び分析結果等に基づき、将来の未病の状態を予測する新たな機能の構築や、測定に関する精度の向上に向けた検討を行いました。

未病指標実証の様子

(未病指標実証事業の様子)

 未病指標の機能向上に関する論文が学術雑誌で発表されました

2023年5月には、未病指標のコンセプトや背景、実証に関する論文が、神奈川県みらい未病コホート研究と連携した取組としてFrontiers in Public Healthにて公開されました。

県立保健 福祉大学及び県立がんセンター記者発表資料

https://www.kuhs.ac.jp/shi/news/details_02096.html

(論文掲載ページ)

Nakamura S, Watanabe R, Saito Y, Watanabe K, Chung U-i and Narimatsu H (2023) The ME-BYO index: A development and validation project of a novel comprehensive health index. Front. Public Health 11:1142281. doi: 10.3389/fpubh.2023.1142281
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpubh.2023.1142281/full

  後の展開

未病指標を活用する主体は個人に限られず、企業や自治体などにおいても様々な活用が期待されます。
未病指標の活用についてご相談やご不明な点がありましたら、下記、いのち・未来戦略本部室までお気軽にお問い合わせください。なお活用事例はこちらからもご参照いただけます。

また、県立保健福祉大学及び県立がんセンターと連携し、科学的エビデンスに基づく未病指標の活用の取組も引き続き進めてまいります。


「未病指標の精緻化」実証事業の実施にあたっては、個人情報保護方針を定め、個人情報を適切に取り扱っています。
未病指標(管理者用)個人情報保護方針(PDF:87KB)(別ウィンドウで開きます)

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