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更新日:2024年5月16日
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次の審議会等を下記のとおり開催した。
神奈川県地域福祉支援計画評価・推進等委員会
令和5年2月2日(木曜日)14時00分から15時30分まで
波止場会館 1階 多目的ホール(横浜市中区海岸通1-1)
山﨑泰彦、妻鹿ふみ子、尾木まり、佐塚玲子、三觜壽則、成田すみれ、塚田操六、渡邊朋子、樋口敬子、長野博子〔計10名(順不同、敬称略)〕
令和5年8月
(三觜委員の就任、委員の出欠状況の報告等)
(河田地域福祉課長)
(1)「神奈川県地域福祉支援計画[第5期]案」について
(山﨑座長)
皆さん、こんにちは。これまで活発なご議論をいただいてきましたが、本日もう少し皆さんのご意見を聞きながら、今から間に合うところがあれば、次期計画案への反映をしていきたいと思います。
それでは議事を進めさせていただきます。まず議題(1)「神奈川県地域福祉支援計画[第5期]案」について、事務局から説明をお願いします。
<事務局から資料1、資料2について説明>
(山﨑座長)
事務局からパブリックコメントの実施結果と、計画案について素案からの変更点を中心に説明がありました。既にパブリックコメントを経ておりますので大きな修正は難しいかと思いますが、県の考え方や修正箇所の文言等につきまして、皆さんのご意見があれば、伺いたいと思います。感想でも結構です。
(妻鹿委員)
まず、「育成」と「養成」という言葉は意図的に使い分けがされているのかが気になりました。
また、「ヤングケアラー」と「ケアラー」という言葉がセットで使われていることについて、ヤングケアラーは社会的な課題になっている訳ですが、ケアラーは捉え方によっては幅の広い概念で、ケアラーという言葉単独では使ってこなかったと思うので、ケアラーとヤングケアラーを全てセットで使うのは少し違和感があるのかなと思いました。
それから、全体として、自治会・町内会や民生委員・児童委員に非常に頼った地域福祉支援計画になっていることに対する何らかの考え方をどこかに記載しておくことが必要かと思います。要するに、「中核的な人材」という表現は外した訳ですが、自治会・町内会の役員や民生委員・児童委員という役割を持っている人たちが中核的に関わりつつも、一人ひとりの住民の皆さんも無縁ではないと思ってもらう社会をつくるという両面のニュアンスが感じられると良いと思います。確かに、特定の役割のある方々に頼りすぎるのは良くないのですが、担い手として位置付けられた人がいないと、絵に描いた餅になってしまうという懸念も少し感じるところです。
(山﨑座長)
ご意見については、文章として自然に入れられるかどうか考えたいと思います。
それから、「育成」と「養成」は意識して使い分けていますでしょうか。
(事務局)
明確な使い分けはしておりません。これまでの他の計画や様々な資料の中で使う文言を基にしているところです。
(山﨑座長)
これについては、文章の流れの中で違和感がなければ良いかと思います。
それから、「ケアラー」という言葉について、他の委員からご意見ありますでしょうか。
(佐塚委員)
今、ヤングケアラーについて、にわかに社会課題になっていますが、老々介護、障老介護などの様々な家族介護者が困っているのが実情なので、家族介護者という言葉の方が良いかもしれません。
(渡邊委員)
県の高齢福祉課からケアラー支援専門員という事業を受託しています。県の施策としてケアラーという言葉を使っているので、ケアラーという言葉は残しておいた方が良いかと思います。また、ヤングケアラーだけにしてしまうと、18歳以上が対象にならないように思われてしまいますが、大学生も介護等により授業に行けない、仕事に就けない等、ヤングケアラーの時の課題が大人になっても続いていく訳です。それ以外にも例えばダブルケアの問題などがありますが、本当は以前からあった問題が今ヤングケアラーという言葉に象徴されて注目されてきたとも思いますので、皆さんの関心を高めていくという意味でも、ケアラーとヤングケアラーの文言をセットで使うのは良いのではと感じます。
(山﨑座長)
皆さんの意見を参考にしてもらい、どう対応するかは事務局にお任せします。
他にいかがですか。
(尾木委員)
41ページの下線部分について、「意識の薄い人」という表現は避けて、「関心が薄い人」等の方が良いかと思いました。
それから、「中核を担う」という表現をやめることについては、私自身も中核を担うというイメージがしにくいと思っていたので、その言葉を使わないで説明をしていただける方が良いと思います。
もう一点、「ニート」を「若年無業者等」という言葉に変えるという説明がありまして、それ自体は良いと思うのですが、ニートと若年無業者等がイコールという意識は持てないので、若年無業者等というのが今までニートと呼ばれていた人たちを指すということを記載しておいた方が良いかと思います。
(山﨑座長)
ありがとうございます。では、これも事務局で検討してください。
他にいかがですか。
(佐塚委員)
37ページの障害福祉制度の説明について、障害者権利条約の批准について記載がありますが、これは批准したものの、更に改善が求められており、今後、一層、インクルーシブ教育や地域生活移行等を考えなければいけないと思います。入所等に頼っている現状を変えなければならない状況にあるからこそ、地域福祉推進の必要性につながっていくと思います。そういった状況が分かるように示される必要があるのではないかと感じました。
また、感想になりますが、地域生活移行について、その対策として、相談員の研修のみが記載されていますが、実際、障がい当事者の様々な人との出会いや経験、また、自立生活をするための教育の不足などが自立に至りにくい要因としてあり、相談員の研修のみが記載されている状態には違和感を持ちました。
もう一つ、計画全体に、対応する立場のキーパーソンとして、民生委員や自治会、あるいは相談援助者ばかりが出てくるのですが、その人たちだけではどうにもならないというのが地域福祉の今の課題で、いろんな人たちの参画、まちづくりが重要ということが全面に出ていないことが気になりました。
(成田委員)
感想になりますが、111ページの個人の尊厳を守る取組について、権利擁護支援の地域連携ネットワークの説明はありますが、この111から113ページを見たときに、成年後見制度を初めて見聞きする人は少し理解しづらいかもしれません。私も成年後見制度のお話をする機会があって、既成のリーフレット等を使うのですが、それでもなかなか理解されにくいこともあるので、もう少し説明を補足できると良いかと感じました。
(山﨑座長)
ありがとうございます。長野委員いかがでしょうか。
(長野委員)
先ほど議題になった自治会・町内会の活動に関わる「意識の薄い人」について、意識が低いというよりも「関わる機会に触れられていない人」といったニュアンスの方が一般の人が自分たちのことを指しているのかと意識できると思います。
(山﨑座長)
ありがとうございました。続いて、樋口委員いかがですか。
(樋口委員)
73ページに、子ども食堂や学習支援などの支え合い活動を市町村社会福祉協議会が主体で行っているような記載が加筆されていますが、この書きぶりは少し修正した方が良いかと思います。
(渡邊委員)
これは普段から行っていることで、新型コロナウイルス感染症の影響として記載するのは違うと思いますので、74ページの地域における支え合いの推進の中で記載できると良いと思います。
(樋口委員)
コロナ禍だからということではなく、日常の社会福祉協議会の活動として、74ページに記載する方が良いと思います。
(佐塚委員)
様々な主体が行っている活動ですから、市町村社会福祉協議会に限定した書きぶりは避けた方が良いと思います。
(樋口委員)
そうした活動を下支えしているのが市町村社会福祉協議会という表現であれば良いと思いますが、市町村社会福祉協議会が行っているという表現は避けた方が良いと思います。
(山﨑座長)
ありがとうございました。事務局で検討してください。
続いて、渡邊委員どうぞ。
(渡邊委員)
45ページの加筆部分について、「ケアラー・ヤングケアラー、ひきこもりの方などを含め」の文言が「すべての人々が互いを認め合う意識の醸成に取り組んでいく」につながっている文章は違和感があります。そもそもこうした問題が今この時代にあるという点を記載したうえで、だから様々な人が考えて、関わって、気がついていく必要があるという文脈でないと、伝わらないのではないかと思います。
また、59ページの包括的支援体制について、四角囲みの文章では、「まず地域住民が」という書き出しになっていますが、包括的な支援体制の整備は、市町村がこれを構築する努力義務があり、まずは市町村が体制全体の設計図を描きながら、そこの中に地域の人たちも巻き込んで一緒に整備していく必要性が謳われていると思うので、この文章では正確でない伝わり方をしてしまうのではないかと思いました。
もう一つは、樋口委員が指摘されたところで、ここに書かれている「支援します」といった表現は、県が何らかの補助金を支出していることを支援と言っているのか、何を取り上げて支援と言っているのかが全体的に分からなかったので、整理しておいた方が良いと思いました。
(山﨑座長)
ありがとうございました。三觜委員いかがでしょうか。
(三觜委員)
58ページに、相模原市の民生委員協力員制度の取組事例がありますが、藤沢市でも今回初めてサポーター制度というものを発足しましたので、可能であれば載せていただけると嬉しく思います。
それと、129ページに優良保護司表彰の記載がありますので、第6章の用語の説明に保護司の説明を加えていただければと思います。その際、法務大臣の委嘱によるといった文言も入ると良いと思います。
また、158ページの民生委員・児童委員の用語の説明について、非常勤の特別職の地方公務員という身分をいただいていると記憶していますので、この「地方公務員」の文言が入るのかどうか確認していただければと思います。
(山﨑座長)
ありがとうございました。では、塚田委員いかがですか。
(塚田委員)
少し分からない点がありまして、102ページの地域包括ケアシステムと103ページの重層的支援体制整備事業を分けているのは、片方がシステムで、もう片方が多目的に使える補助金事業ということでの区別という理解でよろしいでしょうか。
(事務局)
地域包括ケアシステムは、もともと介護保険制度ができたところで、高齢の方に対する支援を地域でつくっていくというような流れがありました。今は高齢者だけではなく、障がい者の方や様々な課題を抱えた方をしっかりと支えていく必要があるということで、包括的な支援体制が社会福祉法に規定され、地域包括ケアシステムとは別ラインのものとなっています。
しかしながら、地域によってはこの地域包括ケアシステムの対象を広げて、いろんな方にこのシステムの中に入ってもらうことで包括的支援体制の整備を進めているところもあれば、地域包括ケアシステムとは別に、包括的支援体制の整備を進めているところもありますので、地域包括ケアシステムからストレートに重層的支援体制整備事業になるものではないというところで、分けて記載しています。
(塚田委員)
地域包括ケアシステムと重層的支援体制整備事業とは別のものということで理解しました。これは福祉に詳しい方は基本的に理解されているのでしょうか。
(妻鹿委員)
私も授業でいつも説明をしていますが、学生にはなかなか伝わっていないかもしれません。地域包括ケアシステムがどちらかといえば高齢者主体のシステムで、ここに含まれない対象者をどうするかと考えた時に新しく必要になるのが重層的支援体制整備事業という説明をしますが、塚田委員が言われるように、なかなか理解は難しいものと感じています。
(山﨑座長)
これは現状がそういうことなのでしょうね。
他に何かありますでしょうか。
(佐塚委員)
塚田委員がそう疑問に思われるのも本当に当然だと思います。しくみや制度をつくることも大事ですが、それゆえに枠にはめなければいけなくなり、福祉の専門職、民生委員、自治会の方ばかりでやっていくように見える計画になってしまうと、残念に思います。
私どもの法人の研修などで、まちづくりに関心のある商店街の人たち、地域の人々の暮らしに問題意識を持っている人たちで語り合うと新しい発想が生まれます。民生委員、自治会、商店街やNPO法人というところに限ることなく、ともかく多様な人や機関が参画する地域福祉になると良いと思います。
5期計画で、今度こそ、これまでは関心がなかったけれど、関心を持ってもらい、参画してもらう動機付けをしなければいけない今、そういった語りかけを大事にできたらと思います。
(山﨑座長)
皆さんの熱い思いやご意見を踏まえて、最終案を作成いただければと思います。
県としては、いつまでに最終案を確定する必要があるのでしょうか。
(事務局)
この2月からの県議会で厚生常任委員会へ最終案を報告させていただくのですが、そのリミットとしては残り2週間といった状況です。
(山﨑座長)
承知しました。いよいよ最終案の作成期限が迫っているということで、あまり大きな修正等が難しいということも理解しました。
(2)その他について
(山﨑座長)
それでは、次の議題に移ります。議題(2)その他について、事務局からお願いします。
<事務局から資料3について説明>
(山﨑座長)
ありがとうございました。委員の皆さんから何かありますでしょうか。
特にないようですね。本日の議事は以上となりますので、事務局にお返しします。
<事務局から計画改定の今後の流れを説明>
<事務局から次回の開催予定を説明>
<事務局から委員の任期が今年3月末で終わることを説明。公募委員については再任ができないため、長野委員が退任となることを併せて説明。>
・長野委員ごあいさつ
・山﨑座長ごあいさつ
(河田地域福祉課長)
(神奈川県地域福祉支援計画評価・推進等委員会)次第・委員名簿(PDF:149KB)
資料1 素案のパブリックコメントに係る「県の考え方」(事務局案)(PDF:569KB)
資料2 神奈川県地域福祉支援計画[第5期](事務局案)表紙から第4章1まで(PDF:5,553KB)
資料2 神奈川県地域福祉支援計画[第5期](事務局案)第4章2から(PDF:7,010KB)
資料3 第4回(書面開催)における令和3年度評価まとめに対する意見一覧(PDF:368KB)
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部地域福祉課です。