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初期公開日:2024年11月6日更新日:2024年11月6日
ここから本文です。
令和6年度第1回神奈川県手話言語普及推進協議会の結果です
次の審議会等を下記のとおり開催した。
令和6年度第1回神奈川県手話言語普及推進協議会
令和6年8月29日(木曜日)9時45分から11時30分
波止場会館 5階 多目的ホール
飯山委員、石井委員、石渡委員【会長】、井村委員、牛久保委員、小川委員【副会長】、川島委員、河原委員、熊谷委員、杉﨑委員、関口委員、田村委員、寺島委員、内藤委員、田國委員、松本委員、山本委員、吉本委員(敬称略、50音順)
令和7年3月頃
地域福祉課調整グループ
電話番号:045-210-4804(ダイヤルイン)
FAX番号:045-210-8874
議事録全文
(事務局から資料の説明を行ったのち、議論を開始した)
(石渡会長)
ご説明ありがとうございました。手話の普及についてということで、いろいろと展開をしていただいています。
今のご説明につきまして、ご質問やご意見、何かお気づきのことについてご発言お願いしたいと思います。
それでは、川島委員がまず手を挙げてくださいましたので、お願いいたします。
(川島委員)
神奈川盲ろう者ゆりの会の川島です。
今年度の進行状況についてご説明いただきまして、ありがとうございます。
それに関しまして、今年度の予算のことについて意見を述べさせていただきます。
今年の2月の末くらいに、私はたまたま欠席ではあったのですが、令和6年度の予算についての説明会がありまして、400万円ほど増額されたという情報を得ております。盲ろう者として考えてみますと、これまで毎年1度、手話言語普及推進イベントの時だけは多くの方に対して、盲ろう者のコミュニケーション体験ですとか、ステージ上で盲ろう者の通訳・介助員としてどのようなことをしているかというようなお話をさせてもらうことはあったのですが、市町村の職員の方の中には、盲ろう者をご存じないという方もいらっしゃると思うのですね。ですから沢山の方に、盲ろう者の生活について知っていただきたいです。盲ろう者の啓発について、何かしらの協力をいただきたいと思っています。
そのためにも、横浜市の職員の方、その中の18区の職員の方、川崎市の市民の方、職員の方に、盲ろう者とは何なのか、どういうコミュニケーション方法を取っているのかという、盲ろう者を知ってもらう機会をいただきたい、それが大切だと思っております。
何かのイベントで、盲ろう者が講師として伺っていく。そうなれば当然そこに行くための費用もかかりますので、その予算を考えていただきたいと思っております。
学校の子供達、生徒達もそうですが、その盲ろう者を知る機会を作るための予算もぜひ考えていただきたいです。
ゆりの会の方でも、新しく改正しましたパンフレットを皆様にお配りしたいと思っております。
本日たまたま忘れてしまいましたが、改めて持参いたしまして、皆様にお配りしたいと思っております。
そのパンフレットにつきましては、前とは違うところは、スマホなどで読み取っていろんな情報が得られるように、QRコードを載せています。
QRコードをかざすことで、盲ろう者のことを知る機会になるかと思っています。
今後は各市町村に別途お配りする、PRする機会を設けていただきたいと思っております。
ぜひ県としても、この思いをご検討ください。よろしくお願いいたします。
以上です。
(石渡会長)
川島委員、ありがとうございました。この案件の手話言語条例では、盲ろう者のことについてもきちんと位置付けて、他県に比べると、ゆりの会の活動もあるので、私は頑張って下さっているかなと思っているのですが、やはり川島委員のお立場では、もっといろいろな盲ろう者の理解を進めていただく取組みを行ってほしいということです。
新しいパンフレットを作られたということですが、これはスマホなどで検索すれば見られるという状況なのでしょうか。
印刷物にしたものなのか、もらえるのかどうかを教えていただけますか。
(川島委員)
パンフレットは紙のものです。その紙に、QRコードを載せました。前のパンフレットにはそういうものはありませんでした。
前のパンフレットはURLのみだったのですが、今回はQRコードを載せました。
スマホをかざしてもらえば、その場で動画が見られるようにするために新しいパンフレットを作成いたしました。
(石渡会長)
ありがとうございました。県は、このパンフレットのことなどについて動いていらっしゃるのかどうか、お分かりになりますか。
(事務局)
障害福祉課の後藤です。いつもお世話になっております。
初めに貴重なご意見ありがとうございます。
盲ろう者の方々のコミュニケーションについて広く知っていただくということは、非常に重要なことだと考えており、また来年デフリンピックとかいろいろな機会がありますので、そういった機会を捉えて、一緒に周知を図っていけると良いかと思っております。パンフレットは、完成したものを県にご恵与いただければと思いますので、一緒にやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(石渡会長)
同じくご説明ありがとうございました。いろいろ検討してくださるということですので、また、この盲ろう者関連で、何か他にご意見がある方はお願いしたいと思います。それ以外でも構いません。では、河原委員お願いいたします。
(河原委員)
1つは質問です。2つ目はお願いです。
1つ目の、県内の大学に手話講習会の案内を送ったと書いてありますが、具体的にどのような内容で、案内されているのでしょうか。それをお伺いしたいと思います。2つ目は、神奈川県聴覚障害者
連盟として、企業向けの手話講習会を県から委託を受けて、講師を派遣しております。ただ、残念ながらその数が減っている状況にあります。講師派遣の数が減っております。
自治会とか、障害者の事業所、作業所とか、そういったところからの依頼が多く、本当に依頼して欲しいところである、企業、職場、お店などからの依頼が非常に少ないです。
この協議会のメンバーの中に、経営者の関係の団体の方や、商工会の方々がメンバーとして参加されていますので、その方からも、自分の団体の中に所属している企業とかお店に対して、手話講習会をやって欲しいという働きかけをぜひ進めていただきたいと思います。
平塚ろう学校も、学校を卒業された方、学校を卒業した後に、会社に入っていらっしゃる方がたくさんおりますが、入った会社に対して、講習会を開くということをお願いするなど、積極的に働きかけるようにお願いをしたいと思います。
以上です。
(石渡会長)
河原委員ありがとうございました。河原委員からまず1点目の質問として、大学への講師派遣ということですけれども、具体的にどのような内容なのかというご質問ですね。
2点目に、企業等への講師派遣に行く機会が多くはないので、このあたり増やして欲しいということですので、よろしければ、井村委員、関口委員に後でご意見いただければと思います。まず最初の大学への講師派遣というあたりは、事務局、お願いいたします。
(事務局)
事務局の地域福祉課の竹内です。
河原委員からのご質問のありました大学への案内ですが、県内の66大学に一斉にメールで周知をするという機会がございまして、そちらを活用しての案内をしております。
残念ながら今年度、まだ大学さんの方から講習会の依頼というものはない状況ですが、それとは別に、神奈川県と連携協定を結んでいる学校から、今回何か連携できるイベントがあるかどうか、県の中での調査がありまして、そちらに手を挙げたところ、手話のイベントに興味があるということで、専門学校からお声がかかりました。
具体的にちょっとまだ詳細が詰められてはないのですが、そういった形で少しずつですけれども、学生さんの間にそういった手話に関する興味関心ですとか、そういったものが広がっているのかなと感じているところです。
事務局からは以上になります。
(河原委員)
ご説明ありがとうございました。
正直言いまして、メールだけでは効果が弱いと思います。
もっと積極的に大学に赴いて、説明をするというような活動が必要ではないかと思います。
私も、もし必要があれば、私も大学に行きまして、説明をやるということを積極的に協力したいと思います。
(石渡会長)
ありがとうございます。大学もコロナでかなりいろんな活動が停滞していたかと思いますが、河原さんたちも積極的に出向いてくださるということですので、ぜひそのような大学へのアプローチも事務局として検討していただければと思います。
それから、企業等で新しく採用した職員の方に手話を学ぶような機会をというようなお話もございましたが、井村委員、関口委員、ここら辺で何かご意見いただけるようなことございますか。井村委員よろしいですか。
(井村委員)
神奈川県商工会議所連合会の井村でございます。先ほどの企業での手話講習会の開催というお話なんですけれども、おそらく、私どもの会員に企業というのはない組織でございまして、各商工会議所は私どもの会員で、企業はそれぞれの商工会議所の会員に、毎年入ってもらうという形なんですね。
まずは企業に、そういった事業を県がやっておられるということを良く知ってもらうことが大事だと思います。ですので、例えばなんですけれども、私ども、定例的に迎え入れるように言ったり、それぞれのネットワークがあるものですから、私どもに、県の方から、事業の概要、或いはそういった講習会の開催を希望する場合の手続き的なことについて、資料をいただければ、私どもの方から各会員である商工会議所に、情報を共有させてもらって、そこからさらに各商工会議所の会員である企業、と言っても商工会議所の場合、すべての企業っていうわけではないので、その会員の企業ということに限られますけれども、その他にも例えば、中小事業者さんということで言えば、今日もこちらに来られていますけれども、県の商工会なんかもそういった同じ経済団体なので、そういったところのチャンネルを使って、まずは各企業の現場でそういった事業が実際に、県が指導されて、そして、各団体とも協力されながら進められていて、講師派遣などもやっているということを周知するということがまず必要かなという気が、先ほどのお話を聞いていて思いました。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。
商工会議所の方に、情報提供いただければいろいろなネットワークを使って、講習等のことも開催も考えられるということですので、ちょっとどういうふうに情報提供するかは、事務局も含めて考えなくてはいけないと思いますが、また何かあったら河原委員お願いいたします。関口委員、今の時点で何かございましたらお願いしてよろしいでしょうか。
(関口委員)
神奈川県経営者協会の関口でございます。ご指名ありがとうございます。
井村委員も今おっしゃっていただきましたが、私ども350社程度の会員事業者を持っておりまして、そこに対して定期的に、月1回のメルマガですとか、いまだに我々の紙の媒体も配っておりまして、月に1回、月の後半ぐらいに、よく県とか他の施設からもご依頼を受けて、チラシを封入してくださいって言われたときには、若干封入のお手伝いをさせていただくということもあるのですけれども、何か企業向けに啓蒙できるような内容のものがございましたら、言っていただければご協力させていただくことが可能かと思います。
ただ、これは私のこの手のものの企業への普及活動の中で、数十年、民間企業にいて感じることなんですけれども、やはり民間企業というのは、通常その企業の収益のために、今いろいろな中小企業も含めて非常に苦しい物価高の中、人材不足の中、非常に厳しい状況の中でやっていますので、正直チラシがないよりあった方が絶対いいと思うのですけれど、やはり紙とかの情報が来ただけでは、それが実際彼らの行動変容に繋がるかというと、多少厳しいものがあるのかなというふうに思います。
一方、今の法律も変わりまして、障害者雇用比率も上がったところで、実はその頃合として100人とか300人ぐらいの会社だと、今まで1名でよかったのが、2名とか3名を雇用しなきゃいけないということで、非常に採用に苦慮しているところも実は少なからずございます。なのでそういうところをうまく結びつけると、企業の方も、これはいいねっていう、お互いがやはり物事でWIN-WINにならないと、うまく進まないことが常でございますので、そういった内容を、私も県の方ともご相談させていただいて、どんな内容のものを情報提供すると、企業が食いついて来やすいか、結果的にそれが食いついてこないと、本当に意味がないので、どんな内容をどんな企業に対して情報提供するのが一番良いかということは、ご相談させていただければというふうに思っております。
取り急ぎ、以上でございます。
(石渡会長)
関口委員もありがとうございました。ただチラシなどを配布するだけでは、あまり意味がないので、障害者雇用率も上がったところで、その辺りと絡めると、食いついてくるという表現を関口委員が使われましたけれども、何か方法、工夫が必要なのかなと改めて思いましたが、河原委員、さらに何かございますか。では、熊谷委員どうぞ。
(熊谷委員)
神奈川県聴覚障害者センター施設長熊谷です。1つ質問、2つは意見です。
まず質問です。手話の普及について。1番の(1)番についてです。
ここに、進捗状況の項目があります。民間企業で懇談会を実施すると書いてありますが、
具体的にはどのような内容で懇談会をやったのか教えていただきたいと思います。
2点目は質問ではなく、意見です。先ほど、手話講習会の普及のための方法について、いろいろとある、例えば大学ですとか民間事業所に普及を考えているというところだと思いますけれども、特に大学の場合には人が多いので、河原委員からメールを送るだけでは十分ではないというお話がありましたが、私もそう思います。メールの場合は1度読んで終わってしまいますので、繰り返し何回でも講習会がありますということを普及する必要があります。大学ならば、例えばポスターをどこかに貼って
おけば、朝から夕方まで、毎日のように誰かが目にするでしょう。人によっては、何回も見る機会があると思います。
そういうのは効果があるのではないかと思います。ただ、予算の都合もあるでしょうから、その辺りは考えていただきたいと思います。
続き、3点目です。先ほど盲ろう者の啓発、理解促進のために、盲ろう者からの話をする機会が欲しいということで、川島さんからお話がありましたけれども、1年間に1回ぐらいの機会を作って、手話の理解、ろう者、盲ろう者に対する理解を一緒にセットでやろうと講演会をやるというのは避けていただきたいと思います。ろう者、そして盲ろう者に対する理解を進めるための説明の仕方は違うんですね。一緒にやってしまうと、非常に時間が長くなります。参加者も混乱する恐れがあると思います。
ですので、盲ろう者の理解については、盲ろう者だけの講演会を、それだけで開催していただきたいと思います。
盲ろう者からの説明は、また理解等は、1時間、2時間ぐらいかかると思います。盲ろう者当事者を招いて、話をしてもらうのが一番いいとは思います。例えば、手話の普及イベントの場合、15分ぐらいでしたら時間は取れますが、普通の手話講習会をやる場合には、手話講習会の中で、盲ろう者の話を入れるのはちょっと厳しいところがあります。そのことを頭に入れていただければと思います。以上です。
(石渡会長)
現場の熊谷委員から、1点目のご質問があって、2点目に、大学の普及などについてはメールだけではなくてポスターを貼るなどをした方が浸透するのではないかというようなご意見。それから3点目に、盲ろう者の方の、先ほどの川島委員のご意見を踏まえて、手話の普及になると一緒に、盲ろう者についての理解を促すというのも1つの方法というようなご意見をいただいたかと思います。1点目のご質問について、どうぞ。
(事務局)
神奈川県障害福祉課の水谷と申します。今ご質問のあった内容につきましては、藤沢市にある聴覚障害者福祉センターさんの方で取り組まれている内容でございまして、細かなことまで把握しておりませんが、合理的配慮義務の法改正があって、企業さんと聴覚障害に関する打ち合わせをされたというふうに聞いております。以上でございます。
(石渡会長)
聴覚障害者福祉センターは熊谷委員の勤務先でもありますので、どうぞ。
(熊谷委員)
県聴覚障害者福祉センターの熊谷です。
先ほど私の質問について、その内容が私どものことだったのだと、初めてわかりました。どのようにカウントしたのがこの数字なのか、1企業のカウントをどのようにされたのかを知りたいです。障害者差別解消法、合理的配慮の義務について、今年4月からスタートしました。そういうことで、昨年度あたりから企業からの依頼、問い合わせ、それから実際にセンターに来られていろいろと聴覚障害に関するお話をする機会が増えています。それは1件ではないです。もっと多数あります。以上です。
(事務局)
障害福祉課の水谷です。お答えさせていただきます。こちらの今記載していることに関しましては、聴覚障害者福祉センターの方に照会をかけさせていただいて、懇談の実施をしたということで1企業があったということで、記載してもらって、回答いただいています。ですので、センターさんの方に照会して懇談をしたのが1企業ということで教えてもらって、我々としてここに記載させていただいているところでございます。以上でございます。
(石渡会長)
ありがとうございました。普及の方法についてはまた具体的な効果的な提案を委員の皆様からもいただきましたので、ぜひ今後、今のご提案を生かして、より意義のある普及活動ができたらと思いました。
(飯山委員)
神奈川県商工会連合会の飯山と申します。先ほど河原委員の方からお話のありました、手話の講習会と企業への普及活動促進につきましては、井村委員さん、それから関口委員さんがお話しされた通り、私ども商工会の傘下に会員企業がございます。
私どもから商工会を通じて会員様の直接目に届く広報誌を作成してございますので、もしそういったイベントですとか、企業さんへ講習として派遣いただけるという内容を網羅した記事等がございましたら、PRしていきたいと思いますので、提供をお願いしたいと思います。私どももいろいろな普及促進というところで苦慮しているのですが、もし、河原委員初め、委員の皆様が実際に行かれて、企業さんがこんなことに役立ったよとか、こんな感謝の言葉があったんだよ、みたいな生の声を併せて頂戴できれば、それを掲載して普及していきたいなと思っております。よろしくお願いしたいと思います。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。非常に前向きなご意見をいただいていますので、ぜひこれを機に、河原委員、熊谷委員、川島委員にもいろいろな団体にアプローチしていただいて、意義のある普及活動ができたらと思いました。ありがとうございます。
(吉本委員)
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの吉本です。
当社には、デフリンピックで活躍している社員がいます。第24回のブラジル大会では、銅メダルを取っています。会社に社員がいるので手話に対する理解もあり、特にメダルを取ったら、会社全体でおめでとうという形で盛り上がります。プロボノで手話に関する技術開発を手掛けるスタートアップ企業を支援したこともあります。次回の第25回の開催地は東京ですけど、お隣ですし、100周年記念大会です。オリンピックは結構盛り上がるので、是非、手話普及のチャンスとして、神奈川県も大い
にデフオリンピックを活用していただきたいなと思います。
(石渡会長)
吉本委員ありがとうございます。
デフリンピックのアスリートがいらっしゃるということですので、デフリンピックへの期待も大きいかと思いますが、ぜひいろいろな方法をうまく使っていただければと改めて思いました。ありがとうございます。
それでは、次の項目に移らせていただきたいと思います。また何かありましたらば後でも結構ですのでお願いをいたします。
2つ目の、手話に関する教育及び学習の振興ということで、まずは事務局からご説明をお願いいたします。
(事務局から説明)
(石渡会長)
ご説明ありがとうございました。教育学習というところで、またいろいろな取り組みをしていただいていますが、2番目の項目について、ご意見やご質問おありの委員の方、お願いをいたします。河原委員お願いいたします。
(河原委員)
いくつか意見と質問がありますが、1つは、こちらの手話学習指導教材、リーフレットの県内公立の小学校などへ配布したというように書いてありますが、私立の学校にも、配布することはできないのでしょうか。というのは、神奈川県には私立の学校も沢山ありますので、私立の学校の子供にもぜひ見ていただきたいなと思っています。
2つ目の、手話学習動画、手話に関する情報というものをホームページで掲載するというように書いてありますが、私は、それを見ました。大変素晴らしい動画だと思いました。ただ出演している学生が、全部聞こえる学生です。やはり手話というのは、ろう者が使う言葉ですので、ろうの学生に出演をしていただきたいなと思いました。平塚ろう学校の生徒にも、ぜひ出演していただけたら嬉しいなと思っています。
次です。手話月間の取り組みとして、県立高校、県立中等教育学校に対して、取り組みをお願いしているようですが、やはり、小学校での取り組みが必要だと思います。
年が小さいときから、手話やろう者に触れるという機会を持つために、公立の小学校、中学校にもぜひ、この手話月間の取り組みを進めるように、県の方から各市町村の教育委員会に働きかけをお願いしたいと思います。
教員に対する研修ですが、平塚ろう学校の中で、いろいろな取り組みが行われていると書いてあります。大変いい取り組みだと思っています。
これが平塚ろう学校の範囲だけでは非常にもったいないと思います。ですので、その取り組みを、例えば動画に撮って、県内の学校に配信して皆さんに見ていただくというような方法を考えられないかなと思いました。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。まず最初にリーフレットは私立の学校にも配布できるのかということですが。川島委員、ご発言をどうぞお願いします。
(川島委員)
ゆりの会の川島です。私も考えたのですが、学校の皆さんに手話の絵本を広めていくためにも、来年度はデフリンピックがありますよね。学校の関係者にも、来年デフリンピックがあるという情報を提供されているでしょうか。テレビや、実際に参加した様子などを見て興味を持っていただく、ということができるかもしれません。
前もって、世界的なイベントが来年日本で開かれるという、その情報を提供していくのが大事だと思っています。以上です。
(石渡会長)
川島委員ありがとうございました。ということで、いろいろなご提案もいただいていますが、手話の動画にろうの生徒さんも出演したらとか、平塚ろう学校での取り組みについて、ろう学校の中だけではなくてというようなご提案もいただいて、非常に意味があると思うので、ぜひと思いますが、このあたりはやはり、平塚ろうのお立場で、杉﨑委員、何かありますでしょうか。
(杉﨑委員)
平塚ろう学校の杉﨑です。河原さんいろいろありがとうございました。今、平塚ろう学校で手話に関する取り組み、教職員が必ず手話を身につけられるようにということで日常的にいろいろな取り組みをしています。
平塚ろう学校内だけではなく、他の方々も見られるような取り組みも徐々に進めているところではありますので、また学校に持ち帰ってどのような方法がとれるのか考えていきたいなと思います。
それとあわせまして、デフリンピックについてのお話もありましたけれども、デフリンピックについても、平塚ろう学校として何ができるのかということについては、いろいろと情報共有しながら進めているところです。それから私は全国特別支援学校長会のみんなdeスポーツ推進委員の委員長を務めております。そういう機会をとらえて、デフリンピックについての発信も、今、スポーツ庁とも連携しながら進めているところですので、どのような形が一番いいのかなと模索しながら、ぜひ発信をしていくことを心がけていきたいと思います。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございます。どうぞ川島委員。
(川島委員)
昔と比べて、今のろう者は世界旅行にも行ける。そういった機会も増えています。珍しいことではありません。ろう者の皆様も、いろいろな国に訪れています。そこで、いろいろなろう者と会って、交流を図っています。それぞれ国の手話は違っていても、それでもろう者はお互いに頑張って、身振りやジェスチャーなど含めて、何とか通じ合っている。そのような頑張っている様子があります。国際化になってきていますので、ろう者、子供たちの皆さんも、世界に対して視野を広げるようになる機会が来ています。魅力的なことなので、学校の皆さんもそういったことも含めてお話していく、来年はとにかく是非とも日本で初めて、それもデフリンピックは、パラリンピックの歴史と比べてさらに長い、パラリンピックよりも先にデフリンピックがスタートしたと聞いています。そのような魅力的なイベントがあるということ、また、自分自身の夢を広げていく、そういったことも含めて、子供たちの学びの場で話していただければ、さらに魅力的に広がっていくと思っています。以上です。
(石渡会長)
川島委員ありがとうございました。どうぞ。杉﨑委員お願いします。
(杉﨑委員)
続けての発言になってしまって申し訳ありません。今、川島さんから、デフリンピックについてぜひ子供たちへ、というお話がありました。実は1学期に平塚ろう学校では、デフリンピックに出場されている、デフアスリートをご招待して、子供に向けて講演を行ったところです。子供達にとってみたら、活躍している大先輩を目にするということは、教育としてもいいかと思いますし、自分への励ましという意味でもとても意義あることだなと思っております。先ほど吉本委員の方から、手話の取り組みというお話がありましたけれども、私は三菱UFJパートナーズさんに企業見学をさせていただきまして、その際に手話の学習会をすごく熱心に取り組まれているのを見させていただいたことがあります。当学校の卒業生が入っていましたけれども、そういうことで卒業生が入って手話研修会・講習会が開催されて工夫されていることを嬉しく思っております。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。今小学生の頃からというようなお話も出ていましたので、田國委員何かあれば。平塚など、いろんな取り組みをしてくださっているんですね。
(田國委員)
県公立小学校長会から参りました田國と申します。県の小学校長会では、神奈川県の子ども教育支援課の方から、手話月間のことや様々な取組についてご紹介をいただいております。そして、それを受けた常任幹事が各郡市町村の校長へその情報を伝え、そこで各校の校長が知るというような形になっております。併せて直接、県教育委員会から市町村教育委員会を通してくる案内を学校で見て再度認識する形です。私はこの4月に転任しましたので、前任校になりますが、前任校では、3年生が手話について近くのボランティアセンターに連絡を取って学んだということがございました。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。今小学校の立場などからも、いろんな取り組みをしてくださっているというお話がありましたが、いつも高浜高校は前向きな取り組みをしてくださっていますけれども、牛久保委員、何かございますか。
(牛久保委員)
高浜高校の校長の牛久保でございます。本校はかつて、福祉教養コースというコースがありました。今はないのですが、その時代から手話コミュニケーション部というのがありまして、彼らが中心となって活動を行っているということだと考えています。
昨年度までは、特に校内に耳の不自由な生徒がいたわけではなかったので、まずは手話について学ぼう、ろう者の考え方を学ぼうということもあって、例えば、入学式とか卒業式に私が講話をするわけですけれども、それについてはすべて彼らが手話通訳の形で、生徒、それから保護者に伝えてもらうというようなことを行っています。
それから、手話月間というのがありましたけれども、その中では、手話コミュニケーション部の生徒が、職員室と、それから朝ホームルームのところに入って、職員向けについては、職員はほとんど手話のことを知らないものですから、自分の教えている科目を手話で言うとか、テストのときには、これからテストの問題を配ります、或いは、回答用紙を返します、とかそういったところについての手話を学ぶというようなことをやっています。
生徒には、同じ手話月間のところでは、挨拶の仕方などの基本的な部分を伝えるということをやっていました。
つなげると、部活動の他に、3年生の選択科目の中には、コミュニケーション技術という科目があります。そこは手話を学ぶという科目です。全部で10人くらいの生徒が学んでいます。それで将来、福祉の関係のところに進むという生徒たちがいました。
ちょっと手話から離れるかもしれませんが、今年度は平塚ろう学校の中学部から、本校に入学してきた生徒が1名います。教員が全面的に手話で授業をすることができない状態です。すべての教員が手話を知っているわけではないので、その生徒に対しては、1つは、少し耳が聞こえる部分があるので、ロジャーを使ってお話をするという部分があるのと、それからもう1つは、UDトークというアプリがあって、教員が教壇のところで、パソコン上に話し掛けたものを、生徒はスマートフォンで受信を
すると、文字起こしをされます。しゃべったことがみんな文字となって、そのまま出てきます。ちょっと私も見ましたけれど、翻訳の精度が高いもので、漢字に翻訳されているものに、あまり誤字がない、間違った文字では翻訳されない、きちんとできていると感じましたが、そういったアプリを使って、普段の授業を彼女は聞いているということで、それなりにできているかなぁというところでした。
今難しいのは、すべての場所で私がしゃべった言葉を受け取れない、Wi-Fiの環境上、教室はしゃべった言葉を電波で飛ばせるけれども、この間も始業式の時に、放送室で私がしゃべった言葉を生徒に聞いてもらいたかったのですが、放送室はWi-Fiの環境が整っていなかったので、うまくそれができなくて、なんていうことがあったりしています。体育館で私がしゃべったものについては、そのUDトークで聞き取ることができました。体育祭の時も、私がしゃべる言葉、彼女は聞き取ることできていますから、普通の教室でなくて広いところであっても、できるところではできるということがありました。
これは手話ではないのですけれども、今年そういった耳の不自由な生徒が入ってきたことに対して、学校ではこのように取り組んでいます。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。いろいろな取り組みを高校としてもやっていただいているようです。それでは、川島委員、どうぞ。
(川島委員)
川島です。高浜高校の校長先生にお願いしたいのですが、もう何年か前だと思うのですけれども、高浜高校からもゆりの会に対しまして講演のご依頼を受けたことがあります。盲ろう者が何人か伺って、講演をさせていただいたということが過去にありました。ただ、その後ご連絡がいただけなくなってしまって、ぜひ盲ろう者の方をお招きいただければ、また講演会を開きたいと思いますので、ご検討よろしくお願いいたします。
(牛久保委員)
わかりました。どうもありがとうございます。
(石渡会長)
はい。ありがとうございます。それでは開始から1時間以上経っていますので、ちょっとここで5分間休憩を取らせていただこうと思います。5分ですが、ちょっと一息入れてください。
(石渡会長)
再開をさせていただこうと思います。今、教育や学習のところでいろいろなご意見をいただきましたが、まだ教育・学習、2つ目の項目の関連のところで発言しそびれているという方いらっしゃいますか。よろしいでしょうか。
それでは3番目の、手話を使いやすい環境のところに入らせていただきたいと思います。説明をお願いいたします。
(事務局から説明)
(石渡会長)
ご説明ありがとうございます。「手話を使いやすい環境」というところで、ご意見・ご質問おありの委員の方はお願いいたします。
河原委員、お願いします。その後川島委員お願いします。川島委員お先にと、河原委員が言って下さっていますので、川島委員
どうぞ。
(川島委員)
ご説明ありがとうございます。少し気になるところがあります。通訳介助員の養成と書いてありますが、現在県地域福祉課ではなくて、障害福祉課の担当の事業で行われています。ですが、県の地域福祉課がここに載っているということは、どういうふうな表現になっているか私には分かりにくいのですが、神奈川県は通訳介助員の事業については、神奈川の場合ですと、県の担当で行われる事業です。市町村レベルでは行っていない事業が養成事業です。神奈川の場合は、横浜市も川崎市も含めて、盲ろう者が通訳介助員の派遣を依頼する場合は、1ヶ所ですね、神奈川県盲ろう者支援センターに依頼する、その時の事業で行われているということですので、神奈川県から委託された事業で運営をされています。ですので、県地域福祉課としてこの内容が載っているというのが、私達には棲み分けが分からないので、そのあたりを伺いたいと思っています。
(石渡会長)
説明お願いします。
(事務局)
地域福祉課の竹内です。川島委員からご質問のありました件ですが、まずこちらの資料につきましては、神奈川県全体として、この手話推進計画に基づき取り組んできている事業について記載をしております。したがいまして、すべて地域福祉課の事業だけというわけではございません。先ほどおっしゃっていただいた通り、盲ろう者通訳介助員の研修ですとか、そういったものにつきましては、県の障害福祉課で実施をしております。
以上になります。
(石渡会長)
はい、そういったご説明でしたが、川島委員よろしいですか。
(河原委員)
河原です。1つ(9)について、日常生活社会生活の場での、手話による情報取得について手話を使いやすい環境について、その機会をふやすということについて、その目的についてです。その中で、以前から繰り返し話しておりますが、高齢の聴覚障害者の方々ですね、例えば介護保険を使う際とか、いろいろな場面で、手話を使うことができない状況になっています。その状況があります。高齢の聴覚障害者に対してまた重複の聴覚障害者に対しても、しっかりと手話を使い、サービスを受けられるように、そのような環境整備につきましても考える必要があると思います。
続きまして、手話通訳者の養成につきまして、これまでの状況を見ますと計画の目的の数字を達成できないままです。それはやはりおかしいと思います。達成できるような環境をもっと考える必要があると思います。
最近県の事業で、講習会がありまして、それに申し込みまして手話通訳をつけて欲しいとお願いしても断られた、そのような話がいくつかあります。ですから県の障害福祉課の範囲だけではなく、さらに県全体で、手話通訳をしっかりとつけることをもっと強く、指導または働きかけをお願いしたいと思っております。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。河原委員から、高齢の聴覚障害者それから重複した障害の方たちが、手話は使えない状況があるので、ぜひご配慮いただきたいというご意見と、手話通訳者がなかなか養成しきれていないので、利用できないことがあるというご意見をいただきまして、この辺りは山本委員、何か補足ございましたらお願いします。
(山本委員)
神奈川県手話通訳者協会の山本です。お世話になっております。今の河原委員のお話の中で、手話通訳のことですが、県全体で手話通訳をつけることに対して進めて欲しいというお話がありました。私もちょっといろいろ小耳に挟むことが多くございまして、どうもこの合理的配慮が、やはり聴覚障害者に対する合理的配慮っていうのは、どうしても他の障害とは違う特化したものがあって、情報保障、コミュニケーション保障がどうしても必要になって、そこに手話通訳が必要になってきたりします。
そうしますと当然ボランティア通訳ではなく、ボランティア通訳は無理ですね。資格がない人がボランティアで入るということは、やはりこの時代ありえませんので、どうしても派遣費用がかかってくるものなので、なかなか対応しきれないってことが生じるのは当然だと思います。ただやはり、聞こえない方は積極的に聞こえる人たちと同等に社会参加していく上ではどうしても必要な経費となりますので、神奈川県全体として、例えば県が、直に関わる機関であるとか、後援団体が主催する行事などに手話通訳がきちんと配置されているのかどうかということですね、あと配置される聴覚障害者が困っている状況などですね、調査といいますか、していただけたらありがたいなと思います。待っているのではなく、どのような状態で開催されているかということを、まずは調査していただきたいなと思います。お願いいたします。
(石渡会長)
ありがとうございます。調査をして、実際ニーズが満たされているかどうかっていうあたり。通訳介助に関して石井委員、お願いいたします。
(石井委員)
神奈川通訳・介助員の会の石井です。山本委員からお話がありましたが、どのような状況で派遣をされているのか、今の会議の状況を見ていただければ一目瞭然だと思いますが、手話通訳者3名ついています。通訳介助員は2名、私がこの会議に参加した時から常々思っておりましたが、通訳介助員の負担は非常に大きいものです。通訳介助員と言いますのは、送迎も含めています。この2名の通訳介助員が、1名は盲ろう者の自宅まで行き、同行し、会議中は通訳し、会議終了後は盲ろう者の自宅まで行きます。そういったことを含めての派遣になっているのか、この状況を、通訳介助員にぜひなってもらいたい、手話通訳者が見て、私もこの魅力ある仕事をやってみたいなと思うかどうか。通訳介助員を増やして欲しい、行政に力を入れて欲しいということはずっと申しておりますが、実際のこういう現状を見て、通訳介助員になりたいという気持ちが起きるかどうか、そういったところを強調させていただきたいと思います。そういったことを含めて、現状の把握をお願いいたします。
(石渡会長)
石井委員ありがとうございます。はい、どうぞ川島委員。
(川島委員)
川島です。毎年、神奈川県聴覚障害者福祉センターで、年1回、事業報告を受けています。その中で、手話通訳者、要約筆記者、もう1つ盲ろう者の通訳介助員の事業。特に、派遣事業の場合、盲ろう者は、先ほど石井さんからお話があったように、現場で通訳をするだけではなく、家まで行ってそこでの送迎が必要になります。そのために、ろう者難聴者の派遣を使う数に比べると、盲ろう者の方が、圧倒的に多くなります。そのために、たくさんの通訳介助員のサポートが必要になります。しかし実際に、1つには、手話通訳者、また要約筆記者、その講座の数は多くありますけれども、通訳介助員に対して例えば現任研修、その回数、年間オンデマンドの方法も含めて、全てで10回のみです。
最高で10回がやっとという状況です。また、養成講習会も、毎年受講できる回数は15回、それも非常に少ないです。盲ろう者の派遣が多いのに、現任研修や養成講習会の数が少ないという状況があります。それを考えると、通訳介助員の負担は非常に大きくなっています。ですので、今までのように、通訳介助員のほとんどは、通訳介助の報酬、謝礼のみで、生活するのは難しいです。そのために、仕事にもつきながら、通訳介助員、その仕事も協力していただいています。それを考えると、情報保障者に対しての、手話通訳者、要約筆記者、通訳介助員に対して、魅力的な仕事になるように、そういった処遇・身分保障などを考えて、待遇をよくする、上げる必要があると思っています。そうでないと、通訳介助員は、いずれいなくなってしまいます。
盲ろう者の生活はどうなるのか、それを危惧しています。そのことを頭に入れていただきたいと思います。以上です。
(石渡会長)
石渡です。川島委員ありがとうございました。視覚障害の方も同行援護の人が見つからないので、会場に来られないっていう場面を私も何度も体験しまして、福祉人材、本当に不足が顕著になってきていると思いますので、ぜひ石井委員、山本委員からありました実態調査みたいなことをお願いできたらと思います。どうぞ、石井委員。
(石井委員)
神奈川通訳・介助員の会の石井です。もう一つ県の方に質問があるのですけれども、よろしいでしょうか。6ページのところ
で、盲ろう者通訳・介助員の養成について、令和5年度は5箇所の福祉大学、専門学校に周知したと書かれています。この周知の方法というものは、どういうものなのか、先ほどおっしゃられたようにメールを送るだけなのか、何度も何度も確認をしたのか、そういったところを伺いたいです。福祉大学、専門学校に限らず、多くのところにも連絡してほしいと私は思っております。以上です。
(石渡会長)
では、ご質問にお答えいただけるようなら、お願いします。
(事務局)
県障害福祉課の水谷と申します。先ほどご質問のあった、令和5年度5箇所の福祉系の大学、専門学校に周知したということですが、こちらは、聴覚障害者福祉センターさんの方から、福祉系の大学、専門学校に募集要項をお配りし、お知らせをさせていただいたところでございます。以上でございます。
(石井委員)
先ほどから何度も申し上げていますが、手話通訳者は絶滅危惧種と言われていて、今やっている人たちがどんどん高齢になったら、次に担う人がいない状態です。ですので、ぜひ若い人達に興味を持ってもらうためにも、専門学校、専門大学、そういう範囲を狭めずに、広く県から周知していただきたいと思います。以上です。
(石渡会長)
ありがとうございます。そうしましたら、そろそろ終了の時間にはなりますが、まだご発言しそびれた方いらっしゃいますし、このことを発言したいという委員の方いらっしゃったら、まずお願いをいたします。あと5分ぐらいちょっと時間をいただいて、発言しそびれている田村委員や小川委員からまずお願いします。
(田村委員)
田村でございます。今日伺いまして多くの方から、非常に応援をいただきましたので、大変嬉しく思って聞いておりました。
私の方からは、先ほど話題にもなったのですけれども、資料2ページから3ページ目のところにある、神奈川聴覚障がい児早期支援体制整備推進協議会というところに関わっておりますので、ちょっとだけお話させていただきたいのですが、教育の対象は3歳、幼稚園からで、0歳、1歳、2歳は対象ではないわけですが、実際には非常に早期の段階から様々な支援をしていく必要があるわけです。そういった方々は、病院に行ったらいいのか、福祉に行ったらいいのか、ろう学校の教育相談に行ったらいいのか、非常に迷われるし、悩みを持っていらっしゃったわけですけれども、今回聴覚障害支援福祉支援福祉センターの方で、中核機能という形で、福祉と教育と学校とが、上手く連携できるようになってきたということは言っておきたいと思います。ただ、また逆に新たな課題が出てまいりまして、いくつかあるうちの一つは、例えば乳幼児健診、0歳でも健診は受けられますけれども、意外とこの検診受けていらっしゃらないという問題があります。或いはそこで脳波検査をすることによって聴覚障害だということが分かるわけです。それを受けていらっしゃらないということがあるわけです。せっかくそういう機能があっても、支援の網から漏れてしまうという方がいらっしゃるという課題があります。なぜかと言いますと、有料であったり、補助金が市町村によって差があったり、或いは周知徹底しなければいけないことがあったり、種々であるとは思いますけれども、そういったことも中核機関として前向きに行い、早期支援が必要な方々、保護者の方々を支援できる体制ができてきているのではないかと思っております。私からは以上です。
(小川委員)
小川です。時間来ていますけれど、手短に。1つ目は、手話通訳者、通訳介助員の身分保障についてです。これはもう、普及の原点といいますか、一番そこに流れている重要な課題なので、否定を受けないところだと思います。実に、各市町村の手話通訳をこなされている方々の、自立した生活をするだけの便宜がなされていない。分野外ですけれども、少し海外の事情を調べたときにアメリカなどは、かなりきちんと雇用されている。特に教育機関の雇用人数が多かったのですけれども、そういった
形で、生活できるだけの雇用になっていないと難しい。これはもう県のレベルではなく、国のレベルかもしれませんけれども、或いは運動のレベルかもしれないですけども、これは引き続き強く働きかけていかなければいけない。或いは、当事者の運動を支援者が一緒になってやるというような形をとらなければいけないと思います。2つ目に、今日、すごく印象に残るのがデフリンピックですけれど、これはとても大事で、手話の普及推進をステップアップする絶好の機会だと思いますので、今年度から積極的に県の方も動いていただきたいと思います。おそらく、神奈川県で行う競技もあると思いますし、来日された方々はおそらく観光で箱根とか、鎌倉とか、行かれると思います。そういう選手、家族、関係者の方が多く、神奈川県に来られると思うので、その「おもてなし」を、ぜひ一般の普段接することがない方々も、観光を通してとか、できたらいいかな、そういう仕掛けをぜひ検討していただきたいと思います。スポーツ振興の部署が中心になるのかもしれませんが、観光や障害福祉・地
域福祉に関係する部署の方が一丸となって、デフリンピックを支える、それが県民の手話の普及の方に繋がっていくのではないかなと思います。
それから最後に、普及のために大学とか企業に働きかけることが非常に弱いというようなことが指摘されたのですけれども、大学の立場からすると、手話学習そのものだけが目的になるよりも、ろう者との関わりがあるイベントとか、そういうものをかませてやっていったらいいかなと思っています。大学には、中高生の見学とか、模擬授業とかが、たくさんあります。
そういうときに、来ていただくような機会と思って、それの前にちょっと学習してみようか。その後に、時間を取って手話のことをやろうか、というようなことです。何か目的とか、実際にろう者と繋がる機会があってそれで手話を学ぶという、そのきっかけになればいいかなと思います。ちなみにうちの大学で今年4月に、市民eスポーツセンターを作っていまして、ういうところに、例えばろう学校の生徒さんとか来ていただいて、他の高校生や中学生も大学生も一緒に入るというのができるようになっています。画面が、大きなスクリーンのところですね。動きの楽しいものが映ります。それから小学生とかが楽しめるゲームなんかもあります。しかも、小さな画面ではなくて、大きなスクリーンのところで、少し体を動かす、わかりやすいゲームなんかもあります。
そこで一緒に、同じ小学生同士でもいいですし、多世代でいろいろ楽しめるものもあります。ですから何かそのようなことを私が仕掛けなきゃいけないかもしれないので、何か1つやってみたいなと思いますけど、そういう何か大学ごとに持っている特徴を生かしながら、ろう者の方が入っていく、そこに手話というものがついてくるというように、順序立てた方がいいと思います。手話学習しませんかっていう、チラシとかですね。それはそれで続けていただいていいのですけども。以上です。すみません、長くなりまして。
(石渡会長)
田村委員、小川委員、ご指摘ありがとうございました。まだ発言しそびれている、松本委員、内藤委員、田島委員何かございますか。河原委員、どうぞ。
(河原委員)
すみません。最後に河原です。先ほどデフリンピックという話がありましたが、来年度、手話言語条例成立10周年になりますよね。ですので、ぜひデフリンピックと条例の成立10周年ということで合わせて、もっと大々的に盛り上がって、手話の普及、ろう者の理解の普及に向けて、何か大きなことをやりたいと思っていますので、ぜひ皆さん検討をお願いしたいと思います。
(石渡会長)
河原委員、すばらしい提案をありがとうございました。それではデフリンピック関連もあって国際手話とか、しゅわまるの事業について、その他の報告事項ということで用意していただいていますが、事務局よろしくお願いします。
(事務局)
県地域福祉課 井梅と申します。時間がちょっと過ぎておりますので、その他の報告事項につきましては、参考資料にしておりますので、そちらをご確認いただければと思います。
以上です。
(石渡会長)
ありがとうございました。川島委員から、手話と言っても国によって多様だというお話もありましたし、国際手話というものについては、熊谷委員の聴覚センターで講習会もあるということですので、ぜひデフリンピックも関連して、こういうことにも関心持ってもらえるといいなと思いました。それでは、すみません、時間を過ぎていますので、これで進行の方を事務局にお返しします、お願いいたします。ありがとうございました。
(事務局)
皆様、熱心にご議論いただきまして、ありがとうございます。また時間の方、超過して申し訳ございません。本日、様々なご提案、ご意見を賜りました。県、そして教育委員会もですね、1つ1つ検討して少しでも前に進むように、これから取り組んで参りたいと思います。また普及啓発を中心に、今日いらっしゃっている委員の団体の皆様と連携をして、いろいろなところに働きかけていくというところもご指摘ありましたので、そういったところもこれからお話させていただきたいと思いますので、
その際はご協力の方ぜひよろしくお願いいたします。また、本日はマイクの方もちょっと調子が悪く、皆さんにご不便おかけしました。誠に申し訳ございませんでした。次回、第2回の協議会は来年の3月を予定しております。またご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。本日の協議会につきましては、これで閉会とさせていただきます。ご協力ありがとうございました。
会議資料
02_資料1_「神奈川県手話推進計画」に係る進捗状況・実績について(令和6年度)(ワード:62KB)
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部地域福祉課です。