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更新日:2024年5月8日
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ヤマビル情報
ヤマビルとは? |
ヤマビルは、円筒形で体長2~5cmで、伸びると5~7cmになります。体の前後腹面に吸盤があり、ほふく運動で(尺とり虫のように)人や動物に接近し付着します。寿命は3~5年程度と言われています。 県自然環境保全センター撮影 |
ヤマビルの分布は? |
全国的には秋田県、千葉県などで分布・被害が報告されています。 県内では丹沢山地東部を中心に確認されています。 |
ヤマビルによる被害の内容は? |
吸血されます。 吸血の際に、吸血時の痛みをなくし、血液の凝固を妨げる「ヒルジン」という物質を出すため、本人は吸血されていることに気づかず、しかも吸血後傷跡からタラタラと出血が続きます。 |
自衛方法は? |
吸血されないために忌避剤を足下を中心に靴や衣類に塗る方法があります。(薬剤) 市販の虫除けスプレーなどでも短時間(2~3時間)なら効果がありますが、ヤマビル専用の忌避剤(主成分は虫除けと同様ですが、忌避効果の持続性を高めたもの)も市販されています。ヤマビル専用の薬剤は直接皮膚には使えません。所定の使用方法に従って靴などに塗布してください。 (その他) あら塩を靴などに塗り込むことでも効果があります。 ヤマビルが特に多い場所でヒルの数を減らすために殺ヒル剤(薬剤)や、消石灰、木酢液、食塩などを使ってヒルを駆除します。(塩は大量に散布すると土壌や植物への影響が危惧されます。薬剤は所定の使用方法に従って使用して下さい。)少ない施量で高い効果をあげるためには、駆除する地域で予め人間が歩き回ってヒルをおびき出すなどした後に先に述べた殺ヒル剤などを散布します。落ち葉の裏などにヒルが隠れた状態では効果があがりません。 ヤマビルがすみつきにくい環境にするためにヤマビルは乾燥に弱いので、草刈りや落ち葉などの片づけ、樹木の間引き(間伐)などにより、風通し・日当たりをよくすることで、ヤマビルの定着・増殖を抑制することができます。また、結果的にヤマビルを運んでいる野生動物の侵入を防ぐことも大切です。(神奈川県では関係機関の協力によりシカとサルの保護管理事業を実施しているほか、各市町村が実施する有害鳥獣による被害対策を支援しています。) |
吸血されたら? |
出血が原因で生命に関わることはありません(やがて出血は止まる)が、ごく稀に傷口から細菌類による感染を起こし、じんましんや発熱などの症状をきたす場合があります。 |
ヤマビル対策マニュアル |
「ヤマビル対策マニュアル」等を作成しました。 |
引用・参考文献 |
ヤマビルの生態とその防除方法(2005) 谷 重和・石川恵理子 森林防疫 No.638 2~10. |
ヤマビル対策共同研究 |
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ヤマビル生息状況調査 |
ヤマビル生息状況アンケート調査(PDF:961KB) |
このページの所管所属は環境農政局 緑政部自然環境保全課です。