手の不自由な人のサポート
まず、知っておきたいこと
手を使う作業や手指の細かい作業が困難
サポートの方法
ポケットに物を出し入れしたり、荷物を上げ下ろしするのが困難です。困っているようでしたら、一言声をかけてください。「お出ししましょうか?」、「お持ちしましょうか?」と。
例えば、楽しい食事のためには、箸よりもスプーンやフォークを望む場合もあります。
足の不自由な人のサポート
まず、知っておきたいこと
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- 高低差の大きい段差や斜面での移動が困難
- 立ち上がったり、座ったりすることが困難
- 杖使用の人は、狭いところでの移動が困難
- 杖がすべりやすい床面(路面)や、ひっかかりやすい床面(路面)は危険
サポートの方法
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- 足が不安定なため、身体のバランスを取るために苦労しています。突然、肩などをたたかないように。
- 案内をする時は、杖をついている反対側から必要なサポートをお願いします。前方や杖がわの障害物にも充分気をつけて。
- 歩くペースは相手に合わせて急がずに!
- バスや電車などの乗り物に乗り降りする人を見かけたら、運転手さんに一声かけたり、安全な乗降のサポートを!
- 立ったり、座ったりする時のサポートを!
車椅子を使用している人のサポート
まず、知っておきたいこと
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- 車椅子は命を乗せているということ。
- 段差や隙間、斜面での移動が困難。
- 砂利道などの悪い路面、毛足の長い絨毯の上などは、移動が困難。
- 狭い空間では操作や回転が困難。
- 手の届く範囲が限られる。視線も見上げるようになる。
- 物に接近しづらい。(足を乗せるフット・レストやひじかけが邪魔になる。)
色々な障がいの人が移動手段として車椅子を使用しています。障がいの種類や程度によって車椅子の種類も異なりますし、必要なサポートの内容も違ってきます。例えば、下半身が不自由でも両手が自由な人は自分で操作できますが、片手や両手にマヒがあって介助者が必要な人、電動車椅子を使用している人など、さまざまです。
自動車を手だけで運転できるように改造して利用している人も多くいます。駐車場では、車椅子を降ろすことができるように、車の横のスペースを広く確保できるようにしましょう。また、障がい者用駐車場は、こうした障がい者のために用意されたものです。いつ必要とする人が来るかわかりませんので、空いているからといって健常者の方が駐車するのは絶対にやめましょう。
手の届く範囲や、見れるものが限られてしまいます(店で棚の上の物など)。困っているときは、ぜひ、サポートをお願いします。
このように、車椅子使用者のサポートは、決して専門家だけにしかできないことではなく、だれでもある程度はできることです。だからといって、安易に「やればいい」と言うのでは、かえって「アリガタ迷惑」になりかねません。車椅子は、それを使う人の足です。その人の身体の一部であるということを認識した上で、次のような最低限のエチケットを守ってサポートをお願いします。
サポートの方法
- 何をして欲しいか、まず、聞きましょう!
- 車椅子に乗っているからといって、何から何まで介助が必要なわけではありません。
- 中には、ほとんど自力で車椅子を操作できる人もいます。ただ、その時の体調や道路などの形状によってサポートを必要とすることもあります。
- どのように介助して欲しいか、本人の意思を尊重して!
- 見かけは同じでも、障がいの程度は十人十色です。できるだけ本人の望む方法で…。
- 介助の方法がわからないときは、ためらわずに、相手に聞くことです。聞くことは、決して失礼にはあたりません。