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更新日:2024年3月19日
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神奈川県気候変動適応センターにて、令和3年8月に暑さ指数の県内一斉測定イベントを実施した結果を掲載しています。
神奈川県気候変動適応センターでは、熱中症危険度の目安となる暑さ指数(℃)を用いて熱中症リスクを把握するため、県民の皆様から調査参加希望者を募り、県民参加による8月の暑さ指数県内一斉調査「かながわ暑さ調べ」を実施しました。当事業では、身近な"暑さ"を測定していただくことにより、日常生活における熱中症リスクを認識するとともに、県内各地の暑さの状況を調査し、地域の熱中症対策の検討に活用します。
※暑さ指数(WBGT(℃)):気温、湿度、日射・輻射熱の3要素を取り入れ、”蒸し暑さ”を1つの単位で総合的に表す指標。詳しくは環境省の熱中症予防情報サイト(別ウィンドウで開きます)へ
当事業における県民参加型調査による暑さ指数測定の結果を、各日ごとに地図にプロットし、県内暑さ指数マップを作成しました。測定された暑さ指数は、県内一様にはならず、日常生活において「危険」とされる31℃以上(赤)や熱中症警戒アラートの目安である33℃以上(紫)の地点も多くみられることがわかります。
かながわ暑さ調べ 暑さ指数測定結果(8月4日13時、測定数86)
8月4日は神奈川県全域でよく晴れており、県内各地で暑さ指数33℃以上となるなど、熱中症の危険性が高い結果となりました。※熱中症警戒アラート発表あり
かながわ暑さ調べ 暑さ指数測定結果(8月11日13時、測定数79)
8月11日は4日と比較して全体的に暑さ指数が低くなりましたが、県の東部では暑さ指数33℃以上と高くなる測定点が確認されました。※熱中症警戒アラート発表あり
かながわ暑さ調べ 暑さ指数測定結果(8月18日、測定数78)
8月18日は県内各地で一時的な雨が降ったため、測定時間や地域により測定値にばらつきがありました。なお、貸出の簡易暑さ指数計には防水機能がないため、雨天時には軒下等で測定していただいています。
かながわ暑さ調べ 暑さ指数測定結果(8月25日、測定数82)
8月25日は熱中症警戒アラートの発表はありませんでしたが、11日と同程度の暑さであり、県央地域において暑さ指数が高い傾向がみられました。
測定地点の地域ごとに暑さ指数をとりまとめ、暑さ調べにおける地域平均および最大・最小値を確認しました(地域平均:◆、最大・最小値:エラーバー)。また、環境省による暑さ指数の提供地点(横浜、三浦、海老名、辻堂、小田原のアメダス地点)のデータを参考値(*)として示しています。
今回一斉測定した4日分のデータでは、同じ地域でも測定場所の違いによって暑さ指数にバラつきがあり、環境省の提供データより数℃以上高くなる場合もあることがわかります。また、日により暑さ指数の高い地域が異なるなど、地域特性も一定ではないことなどがわかります。
かながわ暑さ調べ 各地域における暑さ指数平均
※地域内の環境省データ(参考)は環境省熱中症予防情報サイトの実況推定値(速報版)を利用
※地域の構成
【横浜・川崎】横浜市、川崎市
【横須賀三浦】横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町
【県央】相模原市、厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村
【湘南】平塚市、藤沢市、茅ケ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町
【県西】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町
かながわ暑さ調べの結果をみると、身近な生活における暑さ指数が高く、熱中症の危険性の高い場所が多くあることがわかります。下の図は令和3年8月の神奈川県内の熱中症救急搬送者数の推移を示しており、今回のかながわ暑さしらべの結果からも、暑さ指数の高い日に搬送者が多くなる傾向が確認できます。
夏場は熱中症情報をよく確認し、危険な日は外出を避ける、空調を適切に利用する、必要な外出時には塩分・水分・休憩を十分にとるなど、「熱中症予防行動」を実践してくことが必要です。
県内の熱中症救急搬送者数と暑さ指数(かながわ暑さ調べ県平均)
※熱中症救急搬送者数は消防庁熱中症情報を利用
「かながわ暑さ調べ」事業は、東京電力エナジーパートナー(株)、神奈川県及び神奈川県企業庁の協働による「アクア de パワーかながわ」と連携して実施しています。
このページの所管所属は 環境科学センターです。