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更新日:2025年3月18日

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令和6年度かながわ暑さ調べ結果

神奈川県気候変動適応センターにて、令和6年8月に暑さ指数の県内一斉測定イベントを実施した結果を掲載しています。

事業概要

 神奈川県気候変動適応センターでは、熱中症危険度の目安となる暑さ指数(℃)を用いて熱中症リスクを把握するため、県民の皆様から調査参加希望者を募り、県民参加による8月の暑さ指数県内一斉調査「かながわ暑さ調べ」を実施しました。当事業では、身近な"暑さ"を測定していただくことにより、日常生活における熱中症リスクを認識するとともに、県内各地の暑さの状況を調査し、地域の熱中症対策の検討に活用します。

 ※暑さ指数(WBGT(℃)):気温、湿度、日射・輻射熱の3要素を取り入れ、”蒸し暑さ”を1つの単位で総合的に表す指標。詳しくは環境省の熱中症予防情報サイト(別ウィンドウで開きます)

調査方法

  • 一斉測定日時:令和6年8月6日、13日、20日、27日(火曜日)13時(※概ね12時15分~13時45分)
  • 調査方法:県から貸出した簡易暑さ指数計を用いて、一斉測定日時に身の回りの暑さ指数を測定。
  • 参加者数:県から貸出した簡易暑さ指数計による参加(200名)、および、ご自身の暑さ指数計による参加(5名)
  • 実測定参加者:198名

 

調査結果

県内暑さ指数マップ

 当事業における県民参加型調査による暑さ指数測定の結果を、各日ごとに地図にプロットし、県内暑さ指数マップを作成しました。一斉測定日に熱中症警戒アラートの目安である暑さ指数33℃以上となる地点もあり、熱中症リスクがあることが確認されました。ただし、天候(雨や曇りなど)によっては暑さ指数が高くならないこともあり、ごく近くでも数℃以上の差があることも、暑さ指数マップで見られました。

県内暑さ指数マップ(2024年8月6日)

かながわ暑さ調べ、暑さ指数測定結果(8月6日13時前後、測定数186)

 8月6日は、暑さ指数が28℃以上(厳重警戒・危険)の地点が多くなりました。※熱中症警戒アラート発表あり

 

県内暑さ指数マップ(2024年8月13日)

かながわ暑さ調べ、暑さ指数測定結果(8月13日13時前後、測定数172)

 8月13日も、各地で暑さ指数28度以上(厳重警戒・危険)となり、熱中症の危険性の⾼い日となりました。※熱中症警戒アラート発表あり

 

県内暑さ指数マップ(2024年8月20日)

かながわ暑さ調べ、暑さ指数測定結果(8月20日13時前後、測定数179)

 8月20日も、各地で暑さ指数28度以上(厳重警戒・危険)となり、熱中症の危険性の⾼い日となりました。※熱中症警戒アラート発表あり

 

県内暑さ指数マップ(2024年8月27日)

かながわ暑さ調べ、暑さ指数測定結果(8月27日13時前後、測定数171)

 8月27日は概ね雨のち曇りで、各地で暑さ指数26~31℃(警戒~厳重警戒)が多く、極端に暑い地点は少なかった。※熱中症警戒アラート発表なし

 

各地域における暑さ指数の状況

 測定地点の地域ごとに暑さ指数をとりまとめ、暑さ調べにおける地域平均および最大・最小値を確認しました(地域平均:赤のひし形、最大・最小値:エラーバー)。また、環境省による暑さ指数の提供地点(横浜、三浦、海老名、辻堂、小田原のアメダス地点)のデータを参考値(〇)として示しています。

 今回の一斉測定結果と環境省の提供データを比較すると、8月27日の湘南地域を除き、各地域の最大値・最小値(エラーバー)の範囲内にあります。県央、湘南、県西地域については、暑さ調べの平均値の方が暑さ指数が低い傾向が、また横須賀・三浦地域については暑さ調べの平均値の方が高い傾向も見られています。

各地域における暑さ指数平均(R6)

かながわ暑さ調べ 各地域における暑さ指数平均

 

※地域内の環境省データ(参考)は環境省熱中症予防情報サイトの実況推定値(速報版)を利用

※地域の構成
【横浜・川崎】横浜市、川崎市
【横須賀三浦】横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町
【県央】相模原市、厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村
【湘南】平塚市、藤沢市、茅ケ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町
【県西】小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町

 

暑さ指数と熱中症の危険性について

 下の図は令和6年7月から8月の神奈川県内の熱中症救急搬送者数の推移と暑さ指数を示しています。7月の熱中症警戒アラート発表時は搬送者数も多くなっていますが、8月は暑熱順化(体が暑さに慣れてくること)により、救急搬送者数も1日当たり100名以下で推移しています。

 夏場は熱中症情報をよく確認し、危険な日は外出を避ける、空調を適切に利用する、必要な外出時には塩分・水分・休憩を十分にとるなど、「熱中症予防行動」を実践してくことは必要です。

R6年7,8月の県内の熱中症救急搬送者数と暑さ指数(かながわ暑さ調べ県平均)

県内の熱中症救急搬送者数と暑さ指数(環境省の公開データおよびかながわ暑さ調べ県平均)。黄背景は熱中症警戒アラート発表日。

※熱中症救急搬送者数は消防庁熱中症情報を利用

※県内の環境省データ(参考)は環境省熱中症予防情報サイトの実況推定値(速報版)を利用し、毎日13時のデータを抽出しグラフ化

 

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